翌日

唯「雨で制服がびしょびしょだよ~」

澪「傘持って来て無かったのか?」

唯「だって途中で雨が降って来たんだもーん」

紬「唯ちゃんここに座ってー」

唯「ほいほーい」ストン

紬「かゆいところはございませんか~」ゴシゴシ

唯「ありませ~んってまたそれ~」

和「な、何やってるの?」

唯「ムギちゃんに髪の毛を拭いてもらってるの~」

紬「はーい終わりましたぁ~」

唯「ありがとー!」

律「また、髪の毛ボサボサだぞー」

ガラッ

さわ子「席に座りなさーい」

・・・・・・

唯「結局髪の毛ボサボサのまま授業受けちゃったよ~」

澪「みんな笑ってたぞー」

唯「みんなを笑わせる為に髪の毛ボサボサにしました!」

梓「見苦しいですよー!」

紬「はい紅茶よ~」

律「ムギありがとー」

澪「そう言えばムギ今日は眼鏡してないのな」

紬「あ!鞄の中に入れぱったしだったわ」ガサゴソ

律「ムギーちょっと眼鏡かしてくれ!」

紬「え?」

律「私も眼鏡かけてみたい」

唯「あ、私も私もー!」

紬(ど、どうしよう)

紬「えーと……眼鏡は」

律「どうした?」

唯「りっちゃんに眼鏡似合わないかもね~」

律「うるさーいー!」

紬(ど、どうしよう…………)

律「ん?ムギ固まってるぞ」

澪「あ!そう言えばみんな!」

唯「ほぇ?どうしたの?」

澪「バーベキューやらないか?」

唯「バーベキュー?」

澪「うん、もう夏だしみんなでお金出し合ってバーベキューやろう!」

紬(た、助かったわ~)

梓「楽しそうですね!」

紬(あれ?……バーベキュー?)

律「私もバーベキューやりたい!」

紬(バーベキュー!!)

唯「私も!私も!!」

紬「私もバーベキューやりたいわ!!!」ガタッ

律「うおっ!びっくりした~」

紬「私もみんなとバーベキューやりたいわ!」キラキラ

澪「じゃ、じゃあこれで決定だな!」

唯「ムギちゃん張り切ってるね~」

紬「えぇ!楽しみだわ~」

梓「バーベキューは何時にします?」

唯「うーん明後日にしない?」

律「よしっ!明後日に決定な!」

澪「他に和や憂ちゃんも誘わない?」

唯「うん!憂には私から言っておくよ!」

梓「あの~純も誘っていいですか?」

律「大丈夫だぞ~人数が多い方が楽しいしな!」

紬「早くバーベキューやりたいわ~」キラキラ

律「だな~あ、会費は一人2000円でいいか?」

一同「オッケー!」

・・・・・・

澪「じゃあ私と律がバーベキューに使う道具を持って来る係で……」

唯「私とムギちゃんが食料調達係!」

梓「私は炭を持って来る係ですね」

紬「楽しみね~」

律「……で何処でバーベキューするんだ?」

唯「私の家でいいよー」

澪「いいのか?」

唯「大丈夫!」フンス

律「あ、ムギ眼鏡机に置きっぱなしだぞ~」

紬「あ…忘れてたわ」

律「よーし装着!」スチャ

唯「おおっ!」

紬「あ…………」

律「あれれ?何か数字が見える」

律「……好感度95?」

紬(りっちゃんから見た私の好感度って高いのね!)キラキラ

紬(そ、そんな事より!)

律「あれ?澪を見たら何か数字が変わったぞ……好感度90だって」

唯「私は私はー?」

律「えーと……澪と同じ90だ」

唯「あずにゃんは?」

律「85だってさ~」

律「なんかおかしな眼鏡だなー」

紬「えっと……」

律「玩具の眼鏡か?」

紬「そ、そうよ~玩具の眼鏡よ!」アタフタ

唯「次は私にかして~」

律「いいぞー!」

紬(ゆ、唯ちゃん……)

唯「おぉー!100だぁ!」

唯「あずにゃんの好感度100だって~」

梓「な、何言ってるんですか!?」

唯「ムギちゃんこの眼鏡って好感度を計れるの?」

紬「そうよ!で、でも玩具だからあまり信憑性はないわ~」

紬(よくよく考えたら……何で私はこの眼鏡の事を鵜呑みにしていたの?不思議だわ)

唯「澪ちゃんは85りっちゃんは92ムギちゃんは93だぁ!」

紬「梓ちゃんが1番高いわね~」

澪「わ、私にもかして欲しいな……」

唯「いいよ~」

澪「おぉ100!が二人いるぞ律!100が二人もいるぞ!」

律「誰と誰だ?」

澪「梓と……り…律」

紬「澪ちゃん凄いわ~」

唯「あずにゃんの浮気者ー!」

梓「な、何言ってるんですか!」

澪「後の二人は85だ!面白いなコレ!」

唯「あずにゃんもつけてみなよ~」

梓「え、わ…私は」

律「いいからいいから~」

紬「楽しいわよ~」

梓「わ、わかりました。つけてみますね」スチャ

梓「唯先輩は95澪先輩は90です」

唯「おぉ!結構高い!」

梓「ムギ先輩と律先輩は85です」

唯「これおもろい!」

律「めちゃくちゃ自分の事を好きそうな相手に眼鏡をつけて、好感度を見たらどうなるんだろうなー」

唯「きっと爆発するんだよ~」

紬「こ、怖いわね……」

唯「う、嘘だよ!」

・・・・・・・

律「面白かったなーあの眼鏡」

澪「そうだなー」

唯「じゃあみんなバイバイー」

梓「さようなら~」

唯「ムギちゃん行こっか!」

紬「えぇ!」


唯「ムギちゃん?」

紬「どうしたの?」

唯「ムギちゃんから見た私の好感度。教えて欲しいなぁ~」

紬「えーと……95よ!」

唯「おおっ!高いね!」

紬「私もびっくりしたわ!」

唯「私もだよ!」

紬「じゃあ唯ちゃんさようなら」

唯「うんバイバイー!」

スタスタスタスタ

紬「……えっと電車の時間は」

お婆さん「これそこのお前」

紬「あ、この前の」

お婆さん「渡し忘れた物があったわい」

紬「渡し忘れた物?」

お婆さん「眼鏡の説明書じゃ」

紬「説明書……?」

お婆さん「ほれ」ガサ

紬「あ、あの……この眼鏡買います。タダで貰ってしまったら悪い気がしますし……」

お婆さん「いやいいんじゃよ。説明書受け取りなさい」

紬「は、はい……」

紬「聞きたい事があります。この眼鏡って玩具何でしょうか?」

お婆さん「玩具じゃないわい。NASAが作った高性能眼鏡じゃ。人の体温、微妙な顔の変化を読み取り好感度を表示する。これは玩具じゃないわい」

紬「で、でもそれって物凄く高いんじゃないでしょうか?やっぱりお金……」

お婆さん「じゃあ説明書よく読むんじゃよ」スタスタ

紬「あ、待って下さい!…………行っちゃった」

紬「はぁ……説明書」

紬「えっと……この眼鏡は好感度を計れる眼鏡です」

紬「0~10は無関心」

紬「お婆さんも私に無関心なんだ……何で私にこの眼鏡を渡したんだろう?」

紬「10~20は嫌い……憂ちゃん……」

紬「……85~99は信頼している」

紬「みんな私の事。信頼してるのね!」

紬「でも、憂ちゃん……何で私の事嫌いなのかな?」

紬「私、憂ちゃんに何かしたのかしら?」シュン


翌日

律「今日、買い出しに行くのか唯?」

唯「うん!ムギちゃんと憂と一緒に行くんだ~」

紬「………………」シュン

律「どうしたムギ?」

紬「ううん。何でもないわ……えっと何買えばいいの?」

律「とりあえず。お肉とジュースと野菜かな」

唯「ほうほう。花火は?」

律「ダーメ近所に迷惑かかるだろ?」

唯「あ!そっかそっか」

梓「食料調達は唯先輩にまかせていいんですか?」

律「その為のムギと憂ちゃんだ!」

紬「どんとこいで~す」

梓「な、なるほど」

・・・・・・

律「じゃあ行ってらっしゃーい」

唯紬「行ってきまーす」

ガチャ

紬「唯ちゃん憂ちゃんは?」

唯「校門の前で待ってるよ~」

紬「そ、そうなの」

憂「あ!お姉ちゃんと……紬さん」

紬「憂ちゃんこんにちは!」

憂「こんにちは」プイッ


唯「何処に行く?やっぱり近所のスーパー?」

憂「うん!あそこには何でもあるしね!」

唯「そうだね~じゃあムギちゃん行こっかぁ」

紬「そ、そうね」

憂「お、お姉ちゃん私にも行こっかぁ。って言って!」

唯「ほぇ?憂行っこっかぁ!」

憂「うん!」

唯「ムギちゃん明日が楽しみだね!」

紬「えぇ!それより買った食料は何処に置いておくの?」

唯「私の家の冷蔵庫だよー」

紬「邪魔にならない?」

唯「大丈夫だよー」

憂「…………」スタスタ

唯「一年生の時に一緒に合宿行った時の事。思いだすな~」

紬「そうね、とっても楽しかったわね~」

唯「みんなで作ったカレー美味しかったよね!」

憂「…………」スタスタ

紬「美味しかったわね」

唯「ムギちゃん料理も出来るから凄いよね~」

憂「…………」ムカムカ

唯「憂ームギちゃんカレーに珈琲入れるんだよ!」

憂「そ、そうなんだ…」

唯「これが美味しくてね~私、五杯も食べちゃった!」

憂「わ、私もカレーに珈琲入れるもん!」

唯「え?そうなの?」

憂「うん!隠し味だから言わなかっただけだもん」

紬「憂ちゃん凄いわ!」

憂「ありがとうございます……」

唯「料理上手で優しくて…やっぱりムギちゃんは凄いよ!」

紬「ありがとう唯ちゃん」

憂「…………」ポロポロ

唯「またムギちゃんのカレー食べたいなぁ~」

紬「機会があれば。また作るわ」チラッ

憂「うぅ……ぐすっ」ポロポロ

紬「う、憂ちゃん!?」


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最終更新:2011年10月18日 15:37