梓「なんですか急に」
唯「だって女の子同士だよ?気持わるいじゃん!アタマおかしいんじゃない?」
律「なんかえらく拒絶するな。そこまで言うか?」
唯「なに?まさかりっちゃんそっちの人!?」ササッ
律「いやいや、それはないわ」
※
紬「ゆ、ゆいちゃ~ん」ギュー!
唯「きゃっ!どうしたのムギちゃん!?」アワアワ
紬「唯ちゃんってすごいかわいいわよね~……あぁお肌もすべすべで真っ白で気持ちいい」スリスリ
唯「うぐぅ~……あずにゃんたーすーけーてー」
梓「これで少しは私の気持ちが分かったでしょう?いつも私はそういう気持ちなんですよ?分かります?」
唯「うんたん♪うんたん♪」
梓「……………はぁ」
紬「ぎゅー!ねぇ唯ちゃんに膝枕してあげたいの!」
唯「え……どうして?」
紬「唯ちゃん疲れてるでしょ?どうぞ全然遠慮しないでいいのよ~」
唯「わぁーい!じゃお言葉に甘えちゃおっかな!」
澪「練習……」
律「諦めよう澪、梓ああなったムギはだれにも止められない」
梓「…………」
紬「うふふっ私一度でいいから膝枕っていうのやってみたかったのー」
唯「んじゃ失礼致します紬お嬢様!」シュビッ
紬「はぁい、ではこちらにどうぞ~」
梓「すみません私今日は帰ります」
澪「どうした?」
律「急に来ちゃったのか?」
梓「……まぁ………そんなとこです」
唯「あぁ気持ちいいよムギちゃん」
紬「そう、よかったわ~……今回は特別にもっと気持ちよくしてさしあげますよ?」
唯「そんな事したら私寝ちゃうよ~」
紬「いいのよ?サービス何だから………ソレガサイダイノネライダシ」
澪「仲良しな所悪いんだけど私達これで帰るね」
唯「うん、わかったよぉ じゃまた明日ねーばいばい」
紬「私達はもう少し残るわ」
澪「そう、あんまり暴走するなよな?下校時間までには帰るんだぞ」
紬「分かってるわよ じゃ明日また会いましょ」
澪「うん、ばいばい」
律「おーい澪ー行くぞー」
澪「おう!今いくー!」ダッ
紬「さぁ邪魔者も去ってくれたことだし………はじめましょっか」
唯「何をー?」
紬「説明するより体験したほうが早いから」
唯「えー変なことじゃないよね?」
紬「んーそれは人それぞれの感性の違いだから唯ちゃんがどうかはまだ分からないわ」
唯「ふぅん はぁほんとに眠くなってきちゃった」
紬「今日はここに泊まっちゃいましょうか」
唯「うんそうしようか」
紬「あら、冗談のつまりなんだけど」
唯「分かってるよー zzz...」
紬「うふふ 寝顔もまた可愛らしいわぁ……そこにキュンキュン来ちゃうんだけど」
唯「ぐー……」
紬「………ごめんね唯ちゃん、卒業までは我慢するって決めてたんだけどもう耐えられなくなっちゃった」
※
紬「ふふふっ薬がよく効いてるみたいね」
紬「起きちゃうと困るし、とりあえず縛っとこうかしら」
ギュッ
唯「うっ…うぅん…」
紬「あぁ、唯ちゃんってばとってもいやらしいわ」ウットリ
唯「う~ん…むにゃむにゃ…おかわり~」Zzz
紬「唯ちゃんってば、ほんとに可愛いわぁ」チュッ
唯「っん、あれ?私寝ちゃってた…えっ何これ…」
紬「あら、おはよう唯ちゃん♪」
唯「何なのこれ?ムギちゃんどうゆうこと!?」
紬「まあまあ、ただ私は唯にも知っておいて欲しいだけよ?」
唯「何言ってるの?ほどいてよ!はやく!!ほどいて!!」
紬「まあまあまあまあまあまあ、言ったでしょ?気持イイことしましょって」ニコニコ
唯「ワケわかんないよぅ…もうはや…うぷっ!!」
クチュ…ハム…レロ…
紬「ぷはぁ…ふふふっどお?気持よかった?大人のキスは?」
唯「なっ何するの!きもちいわけないでしょ!?変態!」
紬「そう…お気に召さなかったかしら?結構自信あったんだけどなぁ」
唯「どうしてこんなことするの!?ほんと最低だよ、気持悪い!不潔!変態!」
紬「あらあら、そんなに褒めても愛液しかでないわよ」ニコリ
紬「唯ちゃんが悪いのよ?百合が不潔だなんて言うから」
紬「…だからね、実際女の子同士がどういうものか体験してもらおうかなって」
唯「ほ、ほんきなの?」
紬「えぇ♪」
紬「それじゃ、お洋服ぬぎましょ~ね~♪」プチプチ
唯「お願い…もうやめてよぅ…謝るから…」
紬「別に怒ってる訳じゃないのよ?あ、唯ちゃんのブラかわいい~」
唯「…見ないでよぅ」
紬「そう?折角かわいいのに…唯ちゃんたらせっかちさんね」プチン
唯「!?やっ!ブラ取らないで!」
紬「ふふふっ、お肌白くて綺麗。それにここも可愛いピンク色よ」
唯「…お願い、もう家に帰してよぅ…」ポロポロ
ーーーーーーー
あずにゃんち!
梓「(はぁ…唯先輩、急にあんなこと言い出して…)」
梓「(そのくせムギ先輩とイチャイチャしちゃって…)」
梓「…」
梓「ああもうっ!」ボスンッ
~♪
梓「うわぁ!なんだ電話か…」
梓「もしもし?憂どうかした?」
憂「うん…お姉ちゃんまだ帰らないんだけど、まだ部活やってるの?」
梓「あ、私今日途中で帰っちゃったから…。唯先輩の携帯は?」
憂「…なんども電話してるんだけど、電源入ってないみたいで…」
梓「そうなんだ…。ちょっと律先輩に聞いてみるよ」
憂「…ごめんね梓ちゃん」
梓「ううん、いいよ。じゃあ何か分かったらまた電話するね」
憂「うん…ありがとう」
梓「もう、唯先輩は世話が焼けますね」ハァ
梓「とりあえず律先輩に電話しよ」カチャ
プルルルル
律「はぁ~い、りっちゃんでございま~す♪」アハッ
梓「」キモッ
律「おい梓聞えてんぞコラ」
梓「そんなことより、まだ部活やってるんですか?」
律「うんにゃ?もうとっくに解散したぞ?どうかしたか?」
梓「いえ、まだ唯先輩が帰らないらしくて…」
律「あぁ、唯ならムギと部室に残ってたぞ」
梓「!?そ、そうですか…」
律「はぁん?さては梓、二人が気になるのか?」ニヤニヤ
梓「別になんでもありません!もう、憂が心配してるって言うのに…」
律「まあムギも一緒だし心配ないだろ」
梓「…はい。わざわざありがとうございました」
律「それより梓、明日覚えと」
梓「」ガチャ
※
梓「(唯先輩……)」
梓「(まだ学校にいるのかな?)」
梓「(ムギ先輩と何してるんだろう?)」
梓「……」
梓「なんでこんなに不安なんだろ……」
----
梓「(こんな時間に出歩くなんて良くないけど……)」
梓「(家でジッとしてなんか居られない)」
梓「唯先輩……」
ヒックヒック……
梓「! (すすり泣くような声が聞こえる)」
梓「あれは……唯先輩っ!!」 ダッ
唯「うう……うぇぇぇ……ヒック……」
梓「唯先輩! どうしたんですか!?」
唯「あ……あずにゃん……」ポロポロ
梓「大丈夫ですか? どこか痛いんですか?」
唯「……ううぅ…………わ、私……」
梓「怖がらなくても大丈夫ですよ。
私は唯先輩を傷つけたりしませんから……」
唯「あ……あずにゃ~ん!」ギュッ
梓「(こんなに怯えて……。一体唯先輩の身に何が……?)」
唯「あずにゃんは……あずにゃんは百合じゃないよね!?」
梓「え?」
唯「答えてよ! あずにゃんは百合じゃないよね!? ねぇ!!」
梓「(唯先輩……)」
梓「わ、私は……」
梓「……私は、百合ではありません……」
唯「よ、良かったぁ~!」ギュウウ……
梓「あっ……(抱きしめる力が強く……)」
唯「疑ってごめんね。あずにゃん」
梓「いえ……」
唯「……百合なんて人としてサイテーだよね!!」
梓「」ビクッ
梓「(……唯先輩に何があったんだろう……)」
----
あずにゃんち!
梓「唯先輩、ココア入れてきました」
唯「ありがとう」
梓「憂には連絡しましたか?」
唯「うん。ちゃんと『あずにゃんちに泊まる』って言っておいたよ。
でも、迷惑がかからないかって心配してた」
梓「今日は両親が居ませんから。
唯先輩こそ大丈夫ですか?
明日も学校ありますけど……」
梓「……先輩?」
唯「……」
唯「……学校……行きたくないなぁ……」
梓「……」
梓「唯先輩……」
唯「なに? あずにゃん」
梓「……ムギ先輩と何かあったんですか?」
唯「……」
梓「唯先輩……」
唯「ごめん、シャワー借りてもいいかな?」
梓「あ、ハイ。……どうぞ」
唯「その名前を聞いたら、身体を洗いたくなっちゃった……」
唯「……汚らわしいなぁ……」
梓「……」
----
ザァー……
梓「バスタオルと着替え、ここに置いておきますね」
唯『うん……』
梓「……ボディタオルは新しい物ですから。
好きに使ってください」
唯『何から何までごめんね……』
梓「いえ、良いんです。
何か困ったことがあれば呼んでください」
バタン
----
唯「……」 ゴシゴシ
唯「……気持ち悪い……。
感触……思い出しちゃった……」
唯「ううぅ……」 ポロポロ……
----
梓「(あんなに怯えるなんて尋常じゃない……)」
梓「(やっぱり、ムギ先輩と何かあったのかな?)」
梓「(……それに……あそこまで百合を毛嫌いしてたなんて……)」
梓「はぁ……」
梓「(最初から唯先輩が百合嫌いだって知っていれば……)」
梓「(期待することなんて無かったのに……)」
梓「……」
梓「ダメだダメだ! 考えちゃダメだ!」
梓「(たとえ唯先輩がノーマルでも、私は……
唯先輩の嫌がることをしない)」
梓「だって私は……唯先輩のことが……」
ガチャ
唯「あがったよ。あずにゃん」
梓「」ビクッ
唯「アレ? いま私の名前呼ばなかった?」
梓「い、いえ! 気のせいですよ! 気のせい!」 パタパタッ
唯「え~? ほんとにぃ~?」
梓「あの、唯先輩はベッド使ってください!
私は床で寝ますから!」
唯「それは悪いよ~。こっちが泊めてもらってるのに~」
梓「あっ、気にしないでください! 私、床で寝るの好きなんです!」
唯「あずにゃんは変わった子だねぇ」
梓「唯先輩ほどじゃないです……」
唯「私ってそんなに変わってるかなぁ?」
梓「はい。そこは自信持って良いと思いますよ」
唯「自分では結構普通だと思うんだけどな~」
梓「普通は簡単に人に抱きついたりしませんよ」
唯「アレはただのスキンシップだよぉ」
梓「唯先輩の中ではそうなんでしょうね」
唯「それに……もう簡単に抱きついたりはしないよ」
梓「!? どうしてですか?」
唯「他の人に百合と勘違いされたくないもん!」
梓「……そ、そうですか」
唯「……でも、あずにゃんなら良いかな?」
梓「え?」 ドキッ
唯「だって、あずにゃんは百合じゃないからね!」 フンスッ
梓「……あぅ……」 シュン
唯「えへへぇ~、あずにゃ~んっ!」 ギュ
梓「わぷっ! いきなり抱きつかないでください!」
唯「あずにゃんを抱いてると落ち着くよ~」
梓「わ、私は暑いだけですけどね」 ドキドキ
唯「私のせいでクーラー付けられなくてごめんねぇ」
梓「あっ、大丈夫です! 夜ですし! 扇風機で充分ですから!」
唯「でも、くっついてるとさすがに暑いね」
梓「そ、そうですね…… (ずっとこのままで居たい……)」
唯「だけど、もう少しだけこのままでいさせて……」
梓「……先輩……?」
唯「……ヒック……ヒック……」ポロポロ……
梓「(……唯先輩……泣いてる……)」
最終更新:2010年08月27日 23:34