三井「」ピッ

一之倉「な……」


澪「ははっ、焦ったな!そんな早く打って入るわけ……」

スパッ

澪「!?」

律「おお!三連続スリーかよ!」

梓「あの14番凄いですね」

紬「えっと……このパンフレットによると、三井って人みたいね」

唯「あだ名はミッチーで決まりだね!」

澪「くっ……!敵にあだ名なんてつけるな!」

唯「あぅ……また怒られた……」


一之倉「」キュッキュッ


澪「おおっ!なんて厳しいディフェンス!さすがだ!」

唯「トンちゃんみたいだね~」

梓「スッポンて事ですか……」

唯「スッポンモドキだよ!」

梓「唯先輩が振ってきたネタじゃないですか!」

澪「ふふふ、あれじゃあの三井とやらも打てな……」


三井「」ダム


律「あ、抜いた」


三井「おっしゃあ!!」

赤木「ナイスパァス!!」

赤木「ウホ」バコッ


唯「うわっ!?何今の!」

紬「まるでゴリラね」

律「まだ揺れてるぞバックボード」


河田「」ビッ スパッ


澪「ナイッシュー河田!!」

唯「サンノーの得点ってなんか地味じゃない?本当に強いの?」

澪「」ギロリ

唯「あぅぅ……澪ちゃんが睨んでくる……」


沢北「おう!」バンッ

桜木「ぶっ!?」バチコン

ヒュー ガッ スポ

沢北「」ガーン


律「おおーっ!?何それェ?!」

唯「わー!ガンメンシュートだぁ!」

紬「バスケットって本当に奥が深いわね~」

澪「あ、あんなのマグレに決まってる!あんな……く、くそっ!山王ォー!!」

ワアアアア

澪「きたっ!沢北さんの1on1だ!みんな注目だぞ!」

唯「あの人が沢北さん?」

澪「そうだ!高校バスケ界の超大物なんだぞ!」

梓「顔かっこいいですね」

澪「そうなんだよ!見た目もかっこいいんだぞ沢北さんは!凄いだろ」

律「なぜお前が威張る」


沢北「」トン ダム スパッ


澪「きたあああああああああああああ!!」

律「はえーなぁ」


流川「」ダム ドキャッ


唯「ショーホクの11番の人も速いね~」

紬「あの人もかっこいいわね」

澪「どこがだよ。あんなつり目絶対性格悪いって」

梓(ここは突っ込まないでおこう……)


ピーッ


唯「あれ?北沢さん交代しちゃったよ?」

澪「沢北!さーわーきーた!間違えるな!」


美紀男「ゴメン兄ちゃん……」


律「なんか変なのでてきたぞ」

紬「澪ちゃん、あの人はどういう選手なの?」

澪「な、なんだアレ……。あんなの山王にいたかな……」

唯「わぁ!かわいい!あの人かわいいよ!私、あの人応援するっ!」


桜木「サヨナラ丸男」


前半終了
山王 34-36 湘北

唯「あー、サンノー負けちゃったね。帰ろっか」

澪「まだ前半が終わっただけだってば!」

梓「でも湘北がリードしてますね」

紬「山王さん大丈夫かしら」

律「あの赤い頭のやつ、意外と上手かったな」

澪「ふん、素人意見だな!山王にはまだ必殺技があるんだぞ!」

澪(なんだっけ、ゾーンなんとかってやつ。あれを使えば湘北なんてイチコロだ!)


徳男「歴史に名を刻め~お前ら!!」

律「なんだありゃ」

澪「よし、後半はもっと頑張って応援するぞ!」

唯紬「おおー」


唯紬「いけいけ山王おせおせ山王」

後半開始


沢北「」ビッ バスッ


澪「沢北さん!!スリーかっ!?」

湘北36-37山王

梓「スリーみたいですね」

唯「遠くから打つやつだね!」

律「お、唯もルール覚えてきたな~」

唯「ふっふっふ」

澪「いいぞいいぞ沢北!いいぞいいぞ沢北!沢北!沢北!!」ウオオオ

紬「すごいわ~もう逆転しちゃった」


沢北「」スッ


澪「きたっ!」

唯「え?なになに?なにがきたの?」

澪「ゾーン……えっと、ゾーン……プ、プリン」

律「プリン?」

梓「なんですかそれ?」

澪「と、とにかく凄いディフェンスなんだよ!」

紬「どんな風に凄いの?」

澪「それを使うと相手は負けるんだ!」

唯「す、すごい!」ゴクリ


2分後

湘北36-50山王


澪「ほらな!すごいだろ!」

唯「…」グーグー

澪「寝るな!」

唯「んあ……。ゴメンゴメン……。解説の澪さん、この展開をどう見ますかっ?」

澪「そうだな。もう山王の勝ちは決まりだし、主力を休ませてもいいと思う」

澪「山王は控えも強いからな!私が一流の監督ならメンバー全員代えるよ」


山王「いくぞォ!」


紬「あれ?同じメンバーみたいね」

澪「……」

唯「解説の澪さん、これはどういう事なんでしょう?」

澪「う、うるさい!」


15:44
湘北36-56山王


唯紬律「…」グーグー

澪「だから寝るなって言ってるだろ!!」

律「だ、だってさぁ……」

唯「もうサンノーの勝ちじゃんこれ」

紬「湘北さんが可哀想で見てられないよ……」

澪「沢北さんがまだ活躍してないだろ!みんな何のために広島まで来たのか忘れてるんじゃないのか!?」

律「なんのためって……」

唯「もみじ饅頭」

紬「焼きそば」

律「暇つぶし」

澪「……」ピキピキ

澪「ふざけるな!山王の応援だろ!」

律「こんだけリードしてるんだし、今更応援も何も……」

澪「~っ!!」ピキピキピキピキ

唯「もうバスケ飽きたぁ~」

紬「お茶にしよっか」

唯「いいねいいね~」

律「私アイスティー!」
紬「はーい♪今用意するね」

澪「試合会場での飲食禁止!!ちゃんと応援しろ!!」

唯律紬「……はぁーい……」

梓「すいません、トイレ行ってま……」タタタ

澪唯紬律「……」

梓「え、なにこの空気」


ブッブー 交代です


梓「あっ、ほ、ほらみなさん!湘北がメンバーチェンジするみたいですよ!」

律「いまさらメンバー代えてもなぁ」

唯「ね~」

紬「あ、またあの赤い髪の人ね」

澪「山王ォー!決勝まで全て100点ゲームくらいのことはやってくれよー!!」


桜木「ウホン」

桜木「ヤマオーはオレが倒す!!by天才・桜木!!」


唯「ヤマオーだって!やっぱりヤマオーって読むんだよ!」

澪「た、退場だ!退場させろー!!」ブーブー

梓「めちゃくちゃですねあの人……」

律「今度のライブであんな感じのパフォーマンスやってみよっか」

紬「わぁ!それ面白そう!」

澪「却下!!」


赤木「うおおおお」ドム ゴン


唯「おあ!あの人いま頭から落ちたよ!?」


ザワザワザワザワ

梓「だ、大丈夫ですかね?」

紬「大変!手当てしにいかなきゃ!」バッ

律「こらこらムギ。落ち着け」

澪「い、痛そう……」ゾォーッ

唯「ん?あそこにいる人、なんだろ?」

律「は?なに?」

唯「ほら、あそこ」



魚住「シャリシャリシャリ」

魚住「お前は鰈だ。泥にまみれろよ」


梓「な、なんですかあれ……」

律「マラソンとかF1に乱入したオッサンと同じ類の奴かな……」

紬「おっきいわね~」

唯「あの人もしかして澪ちゃんよりおっきいんじゃない?」

澪「当たり前だろ!!」
梓「あ、やっぱり退場させられましたね」


ピッ

審判「じゃ始めます!」


赤木「あーーー」

赤木「おあーーー」

赤木「さあ来いや!!」バン


澪「ひいっ!?」

梓「本当にゴリラみたいですね」

律「なんだこの試合……」


三井「」ゼエゼエ


唯「ああっ!ミッチーがへばってるよ!」

紬「大変!お茶を届けてくるわ!」

律「落ち着けってば」


魚住「」スチャ

律「あっ!?おい、あそこにいるのさっきの料理人じゃないか?」

唯「ほんとだぁ」

梓「うわぁ……本当にでかっ……」

澪「ひぃぃ……」ガクブル

紬「大丈夫よ澪ちゃん。警備員さんがいるんだから」

魚住「……///」


三井「もう俺にはリングしか見えねぇ」

スパッ


唯「おー!あんなヘロヘロで決めたよミッチー!」

律「ははは!マラソンの時の唯ぐらいへばってるな~」

紬「あんな状態でよく決められるわね」

梓「澪先輩、スリーがこのまま入り続けたら山王やばいんじゃないですか?」

澪「大丈夫大丈夫!スリー一辺倒なら怖くないよ。リバウンドをおさえれば山王の勝…」


桜木「ぐあっ」バッ

三井「」スッ バシャッ


唯「なんか追いついてきてない?」

澪「まだ10点以上差があるから大丈夫だって……」


三井「ふらっ」バン

宮城「!」ダッ

深津「…!」バッ

ピピッ


澪「よし。今のはファウルしないと二点確実だからな。さすが深津だ」


審判「インテンション!4番!」


澪「え」


紬「いんてん……?え?なにかしら?」

律「なんだインテンションって。私も知らないんだけど」

澪(私も知らない……)

唯「えー解説の澪さん、インなんとかってなんですか?」

澪「ファ……ファウルの一種だよ」

唯「と言いますと?」

澪「要するにファウルなんだよ」

唯「ははぁ、なるほどなるほど~!」

梓「……」


赤木「ウホ」ドコ

湘北「ゴリラダァァァァンク!!」うおお


唯「解説の澪さん、10点差になりました」

澪「くっ……」

律「すげーな湘北」

梓「粘りますね。律先輩にもこれくらいの根性があれば……」

律「ああー?なんか言いましたかぁ?」ギシギシ

梓「ぐえっ!じょ、冗談ですー!すいませんすいません!」バタバタ


沢北「」ひょいっ

スパッ



澪「きたああああああああああ!!」

唯「わ、びっくりした……」

沢北「」ひょいっ

澪「来た来た来た来た来た来た来たぁぁぁぁぁぁ!!」

澪「沢北さーーん!!」キャー

澪「いけいけ山王!おせおせ山王!いけいけ山王!おせおせ山王!」

律「お前楽しそうだな……」


唯「あー、また点差開いてきたね」

澪「やっぱり沢北さんは天才だ!!な?言っただろ!?」

梓「凄いですねあの人」

紬「湘北さんの11番も頑張ってるんだけどね」

律「んー、なんて読むんだ?ナガレカワ?」

澪「まぁよくやってるけどね。沢北さんにはかなわないよ!ふふふ!」


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最終更新:2010年09月04日 20:38