姫子「いつも隣でずっと唯のことを見てるけど唯はちっとも気付いてくれない」
姫子「もっと唯に近づきたいけど無器用だから楽器なんてできないし・・・」
姫子「どうすればこの想いは伝わるの?」
※
授業中
唯「Zzz…」
姫子「…」
唯「Zzz…うぐっ…肉まん…Zzz」
姫子「…」
姫子「(なに?この可愛い物体)」
和「…唯、授業中なんだから起きなさいって」ユサユサ
唯「んん…あと5分…」
姫子「(唯が可愛いすぎる)」
姫子「唯ともっとおしゃべりしたい」
律「ゆい~部活行くぞ、起きろ~!」
唯「ふぁーい…Zzz」
律「だーめだこりゃ…」
姫子「(これは…どさくさに紛れて唯に関われるチャンス!よし…)」
姫子「ゆ
紬「唯ちゃーん、今日はいちごのショートケーキよー」
唯「ムギちゃん!部活に行こうか!」
姫子「…」
姫子「この距離感はなに?私がルーズソックスを履いてるから?」
姫子「どうしたら唯ともっとおしゃべりできるかな」
姫子「何かきっかけがあれば…」
姫子「そうだ、みんなに相談してみよう!」
信代「あんまり親しくない友達と話すきっかけ?」
信代「とりあえずスキンシップからはじめたら?挨拶代わりに背中を叩いたり」
ちか「ん~、とりあえずアド交換するかな!」
いちご「…さあ」
エリ「え?誰と仲良くなりたいの?だれだれ?」
姫子「…参考にならなすぎるよ」
廊下
姫子「帰ろう…ん?」
梓「下校の時まで抱きつかないでくださいよ」
唯「あずにゃんのいけずう」
澪「唯は本当にスキンシップが好きだな」
律「梓もまんざらじゃないみたいだしなあ」
梓「ち、ちがいます!」
紬「梓ちゃんの顔、苺みたいに真っ赤だね」
姫子「…スキンシップか」
姫子「よーし」
翌日
先生「それじゃ、ここまで。次回までに課題をやってこいよー」
姫子「(唯は…)」
唯「Zzz…」
姫子「(寝てる!よしっ…)」
姫子「ゆいー、授業終わったよ…えっと」ナデナデ
唯「んん…もお終わったの…zzz」
姫子「(唯の髪の毛から殺人的に良い香りが漂ってくる)」
姫子「ほ、ほら、おきなよー」
律「どしたー?姫子」
姫子「あっ…ちょっと唯を起こしてたんだ」
律「そっか、悪いなーうちの唯が迷惑かけちゃって」
姫子「だ、大丈夫大丈夫!」
姫子「(バレてない…よこしまな気持ちバレてない…!)」
唯「むにゃ…姫子ちゃんの匂いがする」
姫子「えっ?」ドキ
律「お、唯。やっと起きたのか?もうお昼だぞー」
唯「お昼!?なんでそれを早く言ってくれないのりっちゃん!」
律「…あのなー」
紬「立花さんの匂いって!?」ヒョコッ
律「わっ!ムギ、急に出てくるなよ~」
紬「ごめんなさい、体が勝手に…」
唯「姫子ちゃんはねーいい匂いがするからわかるんだー」
姫子「そ、そう…なんだ」ドキドキ
律「なんだー?姫子赤くなってるんじゃないか~?」
姫子「そっ…そんなことないってば!」
※
唯「今日も姫子ちゃんはいい匂いー」クンクン
姫子「ちょ、ちょっと唯///」
律「まったくお前ら何してんだよw」
紬「あらあら」ウフフハァハァ
澪「唯、そのへんにしてご飯にするぞ」
唯「ご飯!」
律「おお、すっかり忘れてた」
唯「姫子ちゃんも一緒にたべよー」
姫子「えっ、…いいの?」
唯「もちろんだよー!」
律「今日も唯の弁当はうまそうだな」
唯「でしょでしょー、憂の愛情がいっぱいはいってるよー」
澪「相変わらず憂ちゃんは偉いな」
唯「姫子ちゃんのお弁当も美味しそう!」
姫子「そ、そう?」
紬「ほんと、彩りも綺麗ねー」
姫子「あ、ありがとう///」
唯「いただき!」パクッ
姫子「!!」
姫子(こ、これって…か、間接キス!!??)
唯「美味しい!姫子ちゃん!これすごく美味しい!」
姫子「え!?あ、ありがとう!?」
律「なんで食べられた姫子がお礼言ってるんだよw」
唯「お返し、はい、姫子ちゃん、あーん!」
姫子「!!!」
姫子(あーん!!唯が私にあーんを!!)
澪「姫子驚きすぎw」
紬「」ハァハァ
澪「ムギはなんでそんなに息が荒いんだ…」
姫子「…あ、あーん///」パクッ
姫子(あぁ…今日はなんて幸せな日なんだろう…)
唯「どう!憂のお弁当美味しいでしょ!」
姫子「うん…すごく美味しい!」ニコッ
姫子(唯にあーんしてもらったから今日はあーん記念日)
律「ねーよ」
澪「? 律、いきなり何を言ってるんだ?」
律「へ? あたし何か言った?」
紬(空気でもいい…唯姫子が見れるなら!)
唯「憂はお料理の天才なんだよ!」フンス
律「あの子は料理以外も天才だろ…」
澪「確かに…ギターも一晩で完璧に弾けるようになっていたし…」
紬「おまけに性格もいいし、本当にいい子よね」
姫子「あのー…流れきって悪いんだけど、ちょっと質問…」
唯律澪紬「?」
姫子「その、憂?ちゃんって子…誰?」
唯律澪紬「!」
律「そういやー姫子は知らなくて当然だよなw」
唯「憂は私の妹でこの学校の2年生だよ」
澪「見た目は唯そっくり。でも性格はまったく逆だな」
唯「もー!ひどいよ澪ちゃん!」
姫子「へー、そうなんだ」
姫子(唯とそっくり…学校で見かけたら声かけとこう)
唯「そうだ!姫子ちゃん今日ウチに遊びに来ない?せっかく仲良くなったんだし!」
姫子「えぇ!!」
姫子(そ、そんな!急すぎるよ!心の準備が!)
唯「よし!けってーい!!」
姫子「えぇ!?」
姫子(違うの唯!…嬉しいけど!違うの!!)
唯「おっとまりー♪おっとまりー♪今日は姫子ちゃんがおっとまりー♪」
姫子(しかもお泊り決定!!)
姫子「ゆ、唯!そんな急にお泊りだなんて…」
唯「えっ…だめ?」ウルッ
姫子「うぅ…」
姫子(くっ///その目は卑怯!///)キュン
律「諦めろ姫子…もう何を言っても無駄だ」
澪「唯の家に泊まるだけなんだから何も問題ないだろ」
姫子(大問題なの!)
唯「一緒にご飯を食べてー♪一緒にお風呂に入ってー♪一緒にねーましょー♪」
姫子(さっきからなんか凄い歌が聞こえてくる…///)
ほうかご!
姫子(あー、練習つかれたー…)
姫子(今日バイトなくてよかった…)
「おーい!姫子ちゃーん!」
姫子(誰だろ?…って唯!?)
唯「へへへ、迎えにきちゃった!」
唯「迷惑…だったかな?」
姫子(なに この かわいい いきもの)ズキューン
姫子「そ、そんなことないよ!すごく嬉しいよ!!」
唯「ほんと?よかったー」ニヘッ
姫子「ご、ごめん!すぐに帰る準備するから!」
姫子(ゆ、唯が迎えに来てくれた…///)
唯「いいよいいよゆっくりでー」
姫子「ごめーん、お待たせ!」
唯「あれ?ユニフォームじゃないの?」
姫子「え?うん、泥だらけだしね」
唯「うー、姫子ちゃんのユニフォーム姿かっこよかったのに!」
姫子「あ…ありがとう///」
唯「姫子ちゃん!今度私だけのためにユニフォーム着てね!」フンス
姫子「う、うん///」
姫子(これってもしかして…プ、プロポーズ!?)
…
律「ちげーよ!!」
澪「ど、どうしたんだ律」
律「いや、なんか突然つっこまないといけない気がして」
澪「何言ってるんだwじゃあ続きをしようか」
律「…うん///今度は優しくね///」
ひらさわけ!
唯「たっだいまー!!」
憂「おかえりー、お姉ちゃん」
憂「…そちらの方は?」
姫子「よ、よろしく」
姫子(本当に唯にそっくり。かわいいな)
唯「憂、今日は姫子ちゃんお泊りするから!」
憂「そうなんですか?ごゆっくり」ニコッ
姫子「お、お世話になります」
姫子(か、かわいい!憂ちゃんもかわいい!)
唯「お昼休みからずっと思ってたんだけどー」ゴロゴロ
姫子「うんうん」
姫子(ゴロゴロしてる唯かわいい///)
唯「姫子ちゃんって呼びにくいよね」
姫子「…え?」
唯「これからは…姫ちゃんね!」
姫子「あ…そういうこと」
姫子(びっくりした…嫌われたのかと思った…)
唯「姫ちゃーん!」
姫「なーに?」
唯「呼んでみただけー」ニカー
姫(か…かわいい!!)キュンキュン
憂「ご飯ですよー」
唯「わーい!ご飯!ご飯!」
姫「ごめんね、お手伝いしなくて」
憂「いえいえ、お客さんなんですからそんなこと気にしないでください」ニコ
姫(憂ちゃんいい子!)
唯「おいしー!憂、今日も美味しいよ!」
憂「えへへ、ありがとうお姉ちゃん///」
姫(二人ともかわいいなー///)
姫「あ、おいしい…」
憂「お口にあったようで良かったです」ニコッ
唯「憂の料理は、世界一!」
憂「ありがと、あ、お姉ちゃんほっぺにご飯がついてるよ」
唯「ふぇ?どこ?」
憂「動かないで」ヒョイパク
姫「!」
唯「ありがとー憂ー」ギュ
憂「もうw大げさなんだから」ニコニコナデナデ
姫(なに この かわいい いきものたち)
憂「お姉ちゃーん、お風呂入ったよー。姫子さんもどうぞ」
唯「じゃあ姫ちゃん、一緒に入ろう!」
姫「…う、うん///」
姫(つ、ついにこの時が…!)
憂「お姉ちゃん、姫子さんと一緒に入るの?」
唯「うん!あ!憂も一緒に入らない?」
憂「え?いいの?」
唯「いいよいいよ!ね、姫ちゃん?」
姫「う、うん!一緒に入ろう///」
姫(まさか憂ちゃんとも一緒に入れるなんて!!///)
憂「じゃあお言葉に甘えて…」ニコ
おふろば!
唯「おおー!姫ちゃん意外と胸おっきー!」
姫「もうそんなに見ないでよ///」
唯「うへへへ!」
姫「ちょっと///いきなり触らないでよ///」
唯「よいではないか!よいではないか!」
憂「二人ともそんなに暴れると危ないよー」
憂(姫子さんって…綺麗な身体だなー)ポワー
唯「姫ちゃんぺろぺろ!」
姫「ゆいーっ!!///」
唯「ふーいいお湯だったー」
姫(もう唯ったら!///)
憂「お姉ちゃん、姫子さん、アイスどうぞ」
唯「アイスー!さっすが憂!」
姫「ありがとう、う、憂ちゃん」
憂「どういたしまして」ニコッ
姫(かわいい!そして自然に憂ちゃんと呼べたぞ!)
唯「アイス♪アイス♪」
唯「姫ちゃんは何アイス食べてるの?」
姫「私?私はちぇりお!…じゃなくて、チェリオ」
唯「それ美味しいよねー!憂は?」
憂「きなこもちアイスだよ」
唯「それも美味しいよねー」
姫「唯は何食べてるの?」
唯「私はもちろんブラックモンブランだよ!!」フンス
姫「ブラックモンブラン?きなこもちアイス?初めて見た」
唯「なんと!こんな美味しいアイスを知らないとは!」
唯「姫ちゃん!ぜひ一口食べなさい!」アーン
姫「え、あ、ありがとう」
姫(ま、また間接キス///)
姫「い、いただきます///」パクッ
姫「!!」
唯「どう?美味しいでしょ!」
最終更新:2010年09月07日 00:28