梓「三十路で『にゃん』はちょっと…」
澪「おいおい、まだ10年以上も先の話じゃないか」
唯「というか30歳になっても私と会う気なの?」
梓「ぁえっ?」
律「いるんだよな~」
「ちょっと優しくすると その気になっちゃうヤツ」
紬「唯ちゃんにとって、梓ちゃんは遊びの関係に過ぎないのよ」
梓「いや、それ以上の関係だと私も困りますが」
澪「しかし『あずにゃん』ってカワイイ子なら いいけど
ブサイクなヤツがそんな風に呼ばれてたら痛々しいよな」
紬「澪ちゃんは私達に何を伝えようとしているのかしら」
律「よし、お前もう あずにゃん辞めろ」
梓「あずにゃんって辞められる役職だったのですか」
唯「次はなんて呼ばれたい? 旧あずにゃん」
梓「オーソドックスに『梓ちゃん』とか
律センパイ達のように呼び捨てでもいいですが」
紬「ちょっと冒険して『れずにゃん』なんてどうかしら~」
唯「わー!!レーズンみたいで おいしそうだね!!」
梓「絶対 別の意味だ!!」
澪「思ったんだけど
ようするに『にゃん』が恥ずかしいんだろ?」
梓「そのとおりです!さすがクールビューティ澪センパイ!!」
「よって『れずにゃん』は却下という方向で」
紬「え~」
澪「って言う事は『にゃん』の可愛らしさを打ち消すほどの
超絶カッコイイ単語を頭につけたら どうだろう」
梓「おいしっかりしろ狂ビューティ」
唯「たとえばどんなの?」
澪「ヘラクレスオオあずにゃん」
律「超かっけぇ!!」
梓「却下です」
澪「おいおい、一生懸命考えたのに…」
梓「私にツノがあったら
澪センパイを永遠にひっくり返し続けるところですよ」
澪「ひ、ひぃぃ」
唯「非情なるダースあずにゃんだ!!」
紬「暗黒面に堕ちちゃったのね」
梓「今まさに」フォー
唯「ダ~スあ~ずにゃん♪」ダキッ
梓「長い!!抱きつかないでください!!回線切って首吊って死んでください!!」
澪「これが暗黒のフォースか」
唯「ひどすぎるよ…」グスッ
澪「先輩を泣かすなよドブねずにゃん」
律「そうだぞ人間のくずにゃん」
紬「唯ちゃんに謝って!!せんずりにゃん」
梓「この人たちとは卒業を機に縁を切ろう、即日必ず絶対に」
第1話 「奇跡は起こるよ 何度でも 魂のアズニャン」 完
ガチャ
梓「こんにちわー」
紬「こんにちわ梓ちゃん」
「突然だけど、いっぱいの「い」を「お」に変えると?」
梓「おっぱい」
唯「わぁあああ!?あずにゃん変態!!あずにゃん陰獣!!」
梓「し、しまった!!ひっかけナゾナゾなんてズルイです!!」
紬「うふふ、ダマされる方が悪いのよ!!」
梓「ダマす方が悪いに決まってますよ!!」
澪「それでなんの話だっけ」
律「梓が さわちゃんに お礼まいりしたいって」
梓「そんな話しましたっけ」
梓「まぁ、今さらバットでボコボコにするなんて
時代錯誤も はなはだしいので
爪切りで4ミリくらい深爪させてやりましょうよ4ミリくらい」
澪「うわああぁあああぁぁあ!!痛いぃいぃいぃぃ!!」
唯「さ、さわちゃんの指先の肉が ちぎれちゃうよ!!」
律「ばか!!想像させんな!!」
梓「こうやって思いっきり爪切りを押しつけてブチミチッと」
紬「やめてえええ!!私が悪かったわ!!」
梓「ふっふっふ、ムギセンパイ!!」
「いっぱいの『い』を『お』に変えると?」
紬「おっぱお」
梓「な、なにぃぃぃ!?汚い!!これが金持ちのやることですかよ!?」ウワァァァァ
唯「狡猾なあずにゃんも ムギちゃんの老獪さには叶わないんだね」
律「この部活はズルイ奴だらけか」
澪「バカなことやってないで練習するぞ」
梓「は、はい…」
唯「あれあれ?逃げるの あずにゃん?」
紬「そんなこと言っちゃ かわいそうよ 唯ちゃん」
梓「くくぅ~!!ここまで言われちゃ引き下がれない!!」
「ひっかけナゾナゾで勝負ですムギセンパイ!!」
紬「のぞむところよ!!」
澪「おい練習は」
梓「一人でやってろ秋山ぁ!!!」
澪「はい!!」
紬「梓ちゃん、『ピザ』って10回言って?」
梓「ふふん、なんて古典的な…」
「ピザピザピザピザピザピザピザピザピザピザ!!」
紬「じゃあ ここは?」クチュ
梓「ま●こ」
紬「ふふ、正解!!そして変態!!」
梓「あぁあぁぁぁぁ!?しまったッ!?」
唯「あずにゃん変態!!あずにゃん牧場!!」
律「さぁ梓マイナス1ポイントで後半戦突入!!」
澪「ベベベベン♪」
唯「生半可な方法じゃムギちゃんには逆転できないよ!!」
梓「くっ、ムギセンパイ!!こうなったら けいおん部らしく楽器で勝負です!!」
澪「ナゾナゾじゃなかったの?」
紬「構わないけれどギターとキーボードで どう戦うの?」
梓「ジャンケンで勝った方が自分の楽器で殴るってことで」
紬「えっ、ちょっ」
律「もはや ただの殺し合いだ」
梓「ジャンケン!!」チョキ
紬「ポン!!」グー
紬「やった!!勝ったー!!」
梓「油断大敵!!」グシャアォアッ
紬「へぶっ!?」ブッ
バッターン
澪「ム、ムギーー!?」
梓「勝った、勧善懲悪!!」
律「いやいやいやいや 悪はお前だ」
唯「ジャンケンで勝った方が殴るんじゃなかったの?」
梓「ルールなんかブチ壊すためにあるんですよ」
「それが さわ子先生に習ったロックです!!」
澪「いや、でもさ、コレやりすぎだよな……」
梓「えっ」
律「えっ、じゃないよ」
唯「ギターで思い切り殴るとか普通に警察沙汰だよね」
梓「いや、でも……ゆ、唯センパイだって
よくトラックにハネられてるじゃないですか」
唯「私はハネられる側だからいいもん」
梓「そうですけど……」
律「まぁさ、アタシたちも部活停止とか廃部になっちゃ困るから
黙っとくけど、もうこんな事すんなよ?」
梓「はい…」
澪「あと先輩には ちゃんと敬語使えよ?」
梓「あ?」
第2話 「あずにゃん 怒りの鉄拳」 完
唯「ねぇねぇ!!私 気づいちゃった!!」
梓「たぶん それはカン違いですよ」
澪「間違いないな」
唯「まだ何も言ってないよ!?」
律「だって お前、唯だからなぁ」
唯「なにそれ?む~!!もう いいもん!!」プイ
澪「まぁまぁ、言うだけ言ってみれば?」」
律「そうそう、聞くだけ聞いてやるよヒマだから」
梓「さぁどうぞ」
唯「絶対に言うもんか!!」ム~
梓「チッ、隠されると気になりますね」
澪「どうせロクでもない事だろうけどな」
唯「ククゥ~ッ!!絶対すごい発見なのに!!」プンプン -3
律「だから言ってみろって」
唯「そんな頼み方じゃ教える気にならないもん」
律「うざっ」
紬「どうやったら教えてくれるのかしら」
唯「あっ、ムギちゃん聞きたいの!?」ワクワク
紬「えっ?私はどうでもいいけど
みんな聞きたがってるから…」
唯「ァァアアア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ッッッッ」バリバリバリバリ
梓「サルみたいに頭をかきむしり始めましたよ」
澪「激しいストレスを感じちゃったのかな」
紬「唯ちゃん、おいしいビスケットをあげるから機嫌治して?」
唯「わぁ、おいしー♪」ムシャムシャ
澪「それで何に気づいたんだ?」
唯「えっとねぇ、あのねぇ『けいおん部』ってあるでしょ」
律「あるに決まってんだろ このバカ」
唯「ァァアアア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ッッッッ」バリバリバリバリ
紬「唯ちゃん、おいしいカッパエビセンをあげるから機嫌治して?」
唯「わぁ、やめられないとまらない♪」ガシュガシュ
梓「まるでシャブですね」
澪「それで軽音部がどうしたんだ?」
唯「うん、それでね!!けいおん部の『け』を『ら』に変えるの!!」
澪「ら? え~っと……け…けいおん……ら…らいおん…」
紬「らいおん部?」
唯「そう!らいおん部!!」
澪「うん、それで?」
唯「強そうになったよね?」
梓「あ?」
律「だから?」
唯「分かんないの?」
澪「なにが?」
唯「分かれよ!!」
律「なにをだよ!?」
唯「ガアォーーーァッ!!!」」
第3話 「きちがい!!」 完
最終更新:2010年09月08日 23:13