澪「おい律、合宿のことだけど!行きたいところ早く決めないとだぞ?」

律「あ…色々あって忘れてたな…唯、行きたいとこあるか?」

唯「うーん…やっぱり海!」

律「海か!水着姿…悪くないな!」

梓「あの、くれぐれも練習するんですからね?」

澪「じゃあ海でいいか…ムギ、また別荘頼めるか?」

紬「もちろん!今年も楽しそうね♪」

律「水着かあ…まじまじと見たことはなかったから、楽しみだぜ唯~」

唯「うん!私もりっちゃんと楽しみたいよ!」

律「ゆ、ゆい~かわいいなぁもう!」

梓「相変わらずバカップルですねえ」

紬「でもそこがいいのよ!」

澪「はは…まともに練習できるのかな…」




当日

律「ここが別荘か…なんか、また一段と…」

唯「すごいねえ…」

紬「ごめんなさい、だいたい中くらいの大きさなんだけど…」

澪「これで中くらい!?」

梓「…ムギ先輩にとっての大きい別荘ってどんなレベルなんですか?」

さわ子「ホントよね!どんなボンボンよ!」

律「て、さわちゃん!?誰が誘ったんだよ!?」

さわ子「あら誘う気なかったの?ひどいわりっちゃん!」

唯「さわちゃん誘ったの私だよ?」

律「な、なんで…」

唯「だって大勢の方が楽しいじゃん!」

律「そ、そりゃ…まあ…」

律(唯のバカ…人数が増えたら、その分唯と二人きりになるチャンスが減るじゃないか…)

澪「えっと部屋は二人部屋か…割り振りどうする?」

律「当然私と唯は一緒の部屋な!」

紬「まぁ…りっちゃんたら大胆ね!」

梓「律先輩、フケツです…」

律「べ、別に変な意味はないぞ!」

さわ子「あら…ホントにそうかしら…?」

律「ど…どういう意味だよ?」


さわ子「放課後の教室…二人だけの花園…裸の…」

ガツン!

さわ子「うぐ……」

律「わ、忘れろさわちゃん!」

唯「ありゃ、あの時のはさわちゃんだったんだね」

澪「なんだ?なんの話だ?」

梓「なんかヒワイです律先輩…」

紬「まさかそこまで進んでるなんて…ゴクリ」

唯「じゃあ気を取り直して、海に行こうか!」

律「あ、ああ!行こう行こう!」

澪「練習…行っても聞かないよな…」

梓「やっぱりこうなるんですね…」

律「なあ澪、私の水着、似合ってるか?」

澪「似合ってるんじゃないか?若干キワドイ気がするが」

律「だ、だって唯に見てもらいたいから…キワドイ方が喜んでくれるかと…」

澪「はいはい…」

唯「りっちゃーん!みんな!お待たせ!」

律「ゆ…ゆい…」

唯「えへへ…トロピカルな感じでしょ!」

澪「へえ、唯らしくていいんじゃないか?」

紬「りっちゃんのために選んだのよね?」

唯「う、うん…りっちゃん、似合う?」

律「そ…そりゃ…超絶似合ってるよ!ものすごくかわいい…」

律(ていうか私のために選んだとか…お前は私を殺す気か…)

唯「えへへ、ありがとう!りっちゃんもかわいいよ!」

律「あ…ありがとう唯!じゃあ遊ぶか!」

唯「うん!」

梓「あ、あの唯先輩!」

唯「へ?なに?」

梓「私の水着はどうですか?似合いますか?」

律「な!あ、梓!?」

唯「うん!あずにゃんもかわいいよ?」

梓「ほ、ホントですか?ありがとうございます!」


律「お、おい梓、どういうつもりだよ!?」

梓「安心してください律先輩、深い意味はありません」

律「く…」

律(唯め…私以外に軽々しくかわいいとか言うなよ…)

唯「ムギちゃんいっくよー!そーれ!」ポーン

紬「わー♪」

梓「先輩どこ投げてるんですか!」

律「……」

澪「どうした律、せっかくの海なのに唯と遊ばないのか?」

律「なあ澪…唯は私に何を求めてるのかな…?」

澪「なにって…」

律「あいつが私を好きなのはわかってるんだけど…なにかいまいち熱い情熱を感じないんだよ」

さわ子「倦怠期ね!」

澪「先生!またいきなり出た!」

律「け、倦怠期って!?」

さわ子「きっと唯ちゃんはりっちゃんといるのが当たり前になったから、
 刺激を感じなくなっちゃったのよ!」

律「じゃ、じゃあどうすりゃいいんだ?」

さわ子「ああいう子は多少強引じゃなきゃダメなのよ!りっちゃん、もっとアクティブに!」

律「アクティブか…よしわかった!」

澪「もう勝手にやってろ…」

律「なあ唯!」

唯「なあにりっちゃん?」

律「お、オイル塗ってやるから来いよ!」

唯「えーいいよー遊びたいし!」

梓「そうですよ律先輩…それに下心丸出しです」

律「しっ下心…」





律(結局…唯とほとんど遊べなかったな…せっかく海に来たのに)

澪「律、今日のドラム、リズムぴったり合ってたぞ!調子よかったな!」

律「あはは…そうかい」

紬「じゃあお夕飯にしましょう?」

梓「あ、じゃあ皆で用意しましょう!」

唯「わーい!頑張ろう皆!」

律(唯…私といるより皆で過ごしたほうが楽しいのか…?)

律「私ちょっと散歩してくる、すぐ帰るから」

澪「あ…ちょっとり…」

バタン

律「……ふう」


律(唯と付き合い始めて、そこそこ経つのに…唯は前とそんなに変わらないんだよなあ)

律(そりゃ一緒にいる時間は増えたけど…好きだよ、とかあまり言わないし、
 き、キスもなんだかんだあれからしてないし…)

律「け、倦怠期…唯のヤツこのままじゃ梓に傾いちゃったりして…そ、そんなの嫌だ…」

唯「何が嫌なの?りっちゃん」

律「うわ!!ゆ、唯!?」

唯「えへーりっちゃんの後を追いかけてきちゃったー」

律「な、なんだ…もしかして私のことを心配して…?」

唯「あ、澪ちゃんが行けって言ってたからだよ?」

律「そ…そうか」

律(唯…嘘でも心配してきたって言ってくれよう…)

唯「あ、でもね?」

唯「私、なかなかりっちゃんと二人になれなかったから…今とってもうれしいよ?」

律「ゆ…唯…!」

唯「あ、ねえりっちゃん、私さ、りっちゃんと一緒にいれてうれしいんだけど…」

律「な、なんだ?」

唯「…最近、あんまり恋人っぽいことしてないよね…」

律「唯…お前…」

律「じゃ…じゃあもっとしよう!恋人らしいこと!」

唯「え…いいの?」

律「当たり前だ!ま、まずはなにやるんだ!?」

唯「でも…私がやりたいことやったら濡れちゃうよ…」

律「ぬ…ぬ…ぬれ…」

律(唯…お前は一体なにをするつもりなんだ…)



最終更新:2010年07月03日 05:05