※京都旅行!


前日まで夏フェス行ってたから疲れてた。
新幹線で寝ればいいかなんて思ってたら、澪が昨日の話を語る語る。

澪「ああいうロックの王道みたいな曲もやりたくないか?」

律「うん、そうだねー」

澪「今度ムギに相談しよう」

律「ふぁー」

澪「眠いのか?」

律「いや別に」

澪「そうか!レフティのベース居ただろ?あのベース5弦だよな?5弦かっこいいけど難しそうだなー。買うお金もないし」

律「うん」

澪がぺらぺら喋ってる間にうとうとしてきた。
せっかく二人きりの旅行だから寝たくないんだけど、気付いたら寝てた。

起きたら澪も寝てて、起こさない様に澪の肩から頭を退けた。

律「あ」

そして再び起こさない様にそっと澪の肩についてしまった涎を拭いた。

律「これでよし!」

ちょうど新幹線止まってたから、ここどこかなーって澪の向こう側にある窓を覗いたら、京都だった。
もう着いたのか。意外と速かったな。寝てたからか。
ふぅと落ち着いて、飛び上がった。
やばい!!!!降りなきゃあきまへんで!!!

律「澪!起きろ!京都だ!」

澪「んー…」

律「降りるぞ!」

澪「え?律?」

律「もう着いたんだよ!」

まだ寝ぼけてる澪ひきつれて、ドアが閉まる瞬間に飛び出した。

あ、危なかった…。

澪「危なかったな」

なーにしれっと言ってのけてんだ、このやろう。
まぁそういうところが可愛いんだけどねwww

澪「さて、行きますか!」

律「おー」

澪「何でそんなに疲れてるんだよ」

律「別に…」

京都は蒸し暑かった。
修学旅行で行った時とは全然違う。

律「暑い…」

澪「ああ…」

新幹線乗り場からバス乗り場まで移動するだけで汗が出る。
ってか京都駅広すぎ。遠いよ。

澪「あのバスに乗るんだな」

バス乗り場に着くと人がいっぱいいた。
皆高校生くらい。私たちと同じ、オープンキャンパスに行くのだろう。
この人たちが来年から澪の学友になる人たちなのかな。
今まで同じ学校の友達というポジションだった自分の代わりに。
そう思うと悲しい部分もあるけれど、ただの友達ではない今の自分は彼らよりも澪に近いと思うことにした。

律「あ、カメラ。ロッカーの中入れてきちゃった」

大きな荷物はコインロッカーに預けてきて、その中にカメラを入れてきた事に気付いた。
せっかく澪の大学を撮るチャンスだったのに。

澪「遊びに行くんじゃないんだぞ」

さっきから窓の外撮り続けてる澪しゃんに言われたくないです。
京都駅も京都タワーも撮って、何枚撮るつもりですか。

澪「はいチーズ」

私にカメラを向ける澪。
すかさずポーズをとる私。
遊びに行くんじゃないって言っても、これってどう見ても観光客ですやん。
隣に座る人の目線が痛い。

バスを降りる。
道分からなかったし、バスで降りてくる人たちについて行った。
受付済ませて案内パンフレットをもらう。

澪「私は今から学部の説明聞いてくるけど律どうする?」

律「うーん…」

澪「学食でも行ってる?」

律「そうする。寝そうだし」

澪「さっき寝てたじゃないか」

律「澪に言われたくない!」

澪「じゃぁ終わったら電話するな」

澪と手を振って別れる。
それにしても大きなキャンパスだな…
あの都会的な駅前と違って緑で囲まれたキャンパスは、想像している大学そのものだった。
くるくると見回してからもう一度澪を見ると、男といた。

は?


律「澪!一緒に学部の説明いこう!」

走って澪のところ行く。

澪「律!」

泣きそうな顔して。
何したんだこの男。八つ裂きにすんぞ。

何か喋ってる男を笑顔でかわして澪を引っ張ってった。

律「何してんだよ」

澪「だって…学校案内してあげるって言われて…」

律「ここの学生?」

澪「多分…」

律「ああもう!知らない人についてくなよ!子供かお前は!」

澪「断ったんだ!それでもしつこかったんだよ!」

また泣きそうな顔を澪がする。
こういう顔を普通にするから困るんだよ。

律「お前はもてるんだから…気をつけろよ」

澪「そういうのじゃないよ」

そういうのなの!
男はみんなそういう目で澪の事みてるの!
なんで分かんないかな?
大丈夫なのかな?
来年1人にしたら、男に騙されてついて行っちゃうんじゃないのか?
あーもう不安だ…。

澪「へへ」

律「何笑ってんだよ。自覚足りなくない?」

澪「律が来てくれた。すごい不安で泣きそうだったけど。嬉しかった」

やっぱり不安だ。
男が放っておくわけないよ。こんなに可愛い子。

澪が学部の説明聞いてる間隣で寝て、起こされて学食に行った。
安い!大学ってすごい!
で、もうちょっとキャンパス内うろうろしてホテル向かった。
ここからが私の楽しみです。


ワンルームにベッドが二つ。
二つ…だと…。

律「なんで二つベッドがあるんだ」

澪「律寝ないの?」

律「寝るけど、ベッド一つしか使わないだろ?」

澪「律は床で寝るのか?」

ちげーよ!!!!

律「こういう意味」ガバッ

澪をベッドに押し倒す。

火曜日の後、私も生理になって、終わったぐらいに皆で夏フェス行ったから、あの日以来久々だった。
最後にしたのは別れるいざこざの前だから…もうずっと前だ。

律「久しぶりだね」

柄にもなく緊張してる。
声が震えた。

澪「どいて」

澪が私の肩押して起き上る。
澪の声は意外なまでにしっかりしてて、私だけが欲情してる事が悔しくなった。
ベッドの上にごろんってなる。
目瞑っても気分が落ち着くわけでもなく、余計気分が落ち込んだ。
このまま目開けたくないな。寝ちゃおうかな。

澪「律」

澪の声にしぶしぶ目を開けると、全裸の澪がいた。

律「はぁ!!?何してんだ!!」

澪「え?こういうことじゃないの?」

そういうことなんだけど、いきなりすぎてドキドキした。
久々に見た澪の裸はいつにもましてセクシーだった。
澪が真っ赤になって涙を浮かべる。
澪も求めてくれてた事が嬉しくて、抱きついた。
澪の肌は相変わらずすべすべで気持ち良かった。

律「澪…」

目の前に入った澪の鎖骨を舐めると、澪がびくっとした。
ちょっとしょっぱい?

澪「駄目!今日汗かいたから…シャワー浴びたい」

律「嫌だ。しょっぱいくらいがちょうどいい」

澪「何がちょうどいいんだ!」バタバタ

澪が私の腕から逃れてバスルーム駆け込んだ。
これは、後で律も来てね☆という解釈でいいのだろうか。

澪の服を畳んで、下着を一回舐めて、私のバッグの中に隠して。
私も服を脱いで、ベッドの上で正座した。

初夜ですかってくらいの緊張。

毛剃ったし、大丈夫だよな?
後でシャワー浴びるからしっかり洗って。
あ、学食で焼肉定食食べたから後で歯磨きしなきゃ。

よし。そろそろ突入しよう。

意気込んでバスルームのドアを回す。
ガチャ
カギが閉まっていました。

みおおおおおおおおおお!!!!!!!!
あけろおおおおおおおおおおお!!!!!!!


律「澪!開けて!!!」バンバン

ドアを力の限り叩く。

澪「何でだよ!」

律「一緒にシャワー浴びようよ!」

澪「嫌だ!」

むっむむむ。
拗ねそうだ。
しばらくドアの前で澪を待った。

澪「ふぅ…律お待たせ。次シャワー使ってって…うわ!何すんだ!」

出てきた澪に抱きついてバスルームにもう一度押し詰めた。

澪「何だよ…」

律「一緒に入りたかったのに」

澪「は、恥ずかしいだろ…」

ごちゃごちゃ言う澪をバスタブに入れて上からシャワーかけた。

澪「きゃっ!」

律「一緒にはいる」

自分もバスタブに入って、澪にボディーソープ付けた。
シャワーがどんどん洗い流すから泡立たなくて、一回止めた。
もう一度ボディーソープ付けて澪を撫でる。
首の後ろとか、足の指とか、自分では疎かにしがちなところも丁寧に洗った。

澪「律…さっき、洗ったよ…」

律「いいの。私が洗いたいの」

澪「でも…はぁっ…」

律「洗ってるだけなのに何で色っぽい声出すの?」

澪「ばかっ!」

胸も下の方も、尋常でなく洗った。
もうごしごしとね!わしゃわしゃとね!

泡だらけの澪が、私に寄りかかるように抱きついてくる。
狭いバスタブの中が熱かった。
多分耳元で澪がはぁはぁ言ってるのが原因だ。

澪「私も律洗ってあげる」

律「ん?ありがと」

ボディーソープに手を伸ばすかと思いきや、澪は自分の泡立った身体を擦りつけてきた。
この…この…このエロがっぱ!!!
どこでそんなこと覚えたんだ!!!!

澪「ん…ん…」

澪が私の体を上下に擦ると、澪の乳首ちゃんが私の貧乳にぶつかる。
そのたびに吐息が澪の口から洩れた。
私は終始うぉぉって呻いてた。
これでも女の子です。


澪「ここも綺麗にしなきゃな」

澪の手が私のあそこに触れた。
やばい。
やばい。
気持ち良い。
自分でするときとは全然違う。
声出そうになった。

律「澪だめっ!そこは!」

澪「あ、ごめん」

律「自分で洗うから」

澪「うん」

澪に離れてもらって、自分の手で洗う。
澪がじっと見ててやりにくい。

律「…見んなよ」クルッ

澪「見たい」

後ろから羽交い絞めされて洗ってるところを覗かれる。
何この恥ずかしい体勢。
澪の胸が背中にギュッと当たって、足の間に澪の足入れられて。
死にそう…。

ってか!なんでこんなに積極的なんだよ!
大体私は澪を気持ち良くしたいんであって、こんなことされたいわけじゃないんだよ!
いや、いつも交代でしてたし、されてもいいんだけど…
順番があるし…なんかリードされたら悔しいし…

澪「気持ち良いの?」

律「自分で洗ってて気持ち良いわけないだろ」

澪「じゃあ私が気持ち良くしてあげる」

私の指の上に澪が手を重ねて、撫でられた。あの部分をね。

律「あっ…」


この部分カット!!!!


……

澪「あつー…」バタ

澪がベッドの上に倒れ込む。

律「誰のせいだよ…」

澪「律のせいだ」

部屋の中はクーラー効いてるからほてった体に丁度良かった。
澪の隣にごろんと私も転がる。

律「私のせいかよ」

澪の髪掴む。
するりと澪が逃げて隣のベッドに移った。

律「なんで逃げるんだよー」

澪「狭い」

澪「律!」

思い立ったかのようにガバッと澪が起き上って叫んだ。
元気だな、おい。

澪「京都タワー行きたい!」

律「えええ。明日で良いじゃん」

澪「行きたい!行こうよー」

律「1人で行けば」

さっきまで私しか見てなかったのに、澪の興味はもう他の事に移ってしまったのかな?
悔しくて、澪に背向けた。
ちゅって背中にキスされて、それだけでまたさっきの事思い出すってのに。
はぁ。分かってんのかなこいつ。

澪「律と一緒がいいな」

律「し、仕方ねーな!」

澪が新しい下着はいて、さっきの服着た。
きょろきょろ周りを見渡してる。
ばれたかも。

澪「律。私の下着知らない?」

律「知らない」

澪がじーっと見てくる。
いたたまれなくて私もちゃちゃっと着替えた。

律「さあ行こうか」

澪「待て」

律「早くしないと閉まっちゃうかもよ」

澪「そうだけど…」

律「後で探そうなー」

澪「どこに隠した?」

律「何の事だよ。行くぞ」

澪の手掴んで、鍵持って部屋でた。

京都タワー近くのホテル泊まってたから、すぐに着いた。
昼間見るのとは違って、オレンジ色の光に照らされた京都タワーは綺麗だった。
一階でチケット買ってエレベーター乗る。
他に乗り込んできたカップルがいちゃいちゃしてて、澪のほう見たらあからさまな顔して目逸らしてた。
可愛い奴め。
さっきあんなことしてたのにうぶですのう。

一番上に着いたら夜景が広がってた。

澪「すごーい!」

はしゃぐ澪可愛い

律「きれいだなー!」

澪「律!望遠鏡あるよ!」

澪が望遠鏡覗きこむ。ああ本当に可愛い。
遠くよりもずっと近くで澪のこと見てたい。
髪の毛撫でて、手ぎゅっと握って、離れたくないって思った。

澪「さすがに私たちの家は見えないか…」

遠すぎるよ。


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最終更新:2010年09月10日 20:55