律「大吉大吉…」

澪「欲深いのはよくないぞ。心を無にするんだ」スッ

律「無ねぇ…」スッ

おみくじひいて、澪に見えない様に中身を確認する。
こういうのってお互い後で見せあうくせに最初は何故か隠しちゃう。

あ、中吉。
びみょ…

律「澪?どうだった?」

澪「律ぅ…」ウルウル

律「どうしたんだよ!?あー。まさか凶とか?」

澪「…」

律「まじ?」

澪「…うん」

律「…ぷっ」

澪「笑うなー!」

律「まぁまぁ、所詮おみくじだし」

澪「されどおみくじだよ…」

律「結んどこうぜ」

澪「ちょっと待ってよく読むから」

澪が必死になって覗きこんでいる。
そう言えば私もあんまりよく読んでなかった。
もう一度見よう。

恋愛 望薄し

結ぼう。


澪「お守り買ってこう…」

中身もおそらく良くなかった澪が暗い声で言った。

律「私も…」

なんでラブラブなのにこんな気持ちに…くそ。

カップルで持つ用のお守り買って、坂のところにあるお土産物屋さんぶらぶら見た。
八つ橋食べたり、お茶飲んだり。
で、名前忘れたけど、赤いでかい鳥居のある神社?寺?見た。
夕ご飯食べた後鴨川沿いをお散歩。
カップルばっかりやん!
まぁうちらもカップルやねんけど!

律「明日帰るの寂しいで」

澪「そうだな」

律「また来ようで!」

澪「ああ」

律「楽しかったで!」

澪「何でもで付ければいいと思ってー」

律「そうやで!好きやで!」

澪「なっ!どさくさにまぎれて変な事言うな!」

律「変なことじゃないで」

澪「う…」

律「うち、澪の事めっちゃすきやねん」

澪「…うちも好きやで?」

律「澪が関西弁喋った!」

澪「そっちに食いつくんかい!」

だってだって、そんな可愛い顔で告白されたら、照れるもん。
好きやで?だって

澪「律、お願いがある」

澪が立ち止まるのに合わせて私も止まる。
暗くてよく見えないけど、多分真っ赤な顔してる。澪も私も。

律「澪のお願いなら何でも聞くよ」

ちゅーだ!絶対ちゅーしてって言うぞ!!!
目を瞑って澪の言葉を待つ。
こっちはいつでも準備オーケーだぜ!

澪「パンツ返して」

律「…嫌じゃ」

澪「嫌じゃない。私のだよ。あとブラも」

律「一枚くらいいいだろ?」

澪「よくない!」

律「分かったよー…」

澪「よし」ナデナデ

今度澪の部屋に行ったときに持って帰ろう。
そう心に決めて、ホテルついて澪の下着を泣く泣く返した。

律「あー疲れたー」

澪「いっぱい歩いたからな」

シャワー浴びて、それぞれのベッドでゴロゴロ。
なんでホテルってこんなに居心地いいんだろう。
自分の部屋でもないのに。

澪「明日、お土産買って、お昼くらいの新幹線乗るぞ」

律「りょーかい!」

澪「ふぁ…じゃぁ今日はもう寝るか」

待ってましたー!!!!!
さぁカモーン!!!!!!!

律「…澪?」

澪「何?」

律「何って…まじで寝るの?」

澪「さっきそう言っただろ」

律「そうだけど…その前にすることがあるんじゃないのかなぁ?」

澪「あー…」

そうだよ!いつもの夜のあの澪ちゃんに戻るんだよ!

澪「おやすみ律」ニコ

律「」ガーン

ちげーし!!!!!
ちっげーーーーーーーし!!!!!!
しないの?
え?昨日のあれは夢?
てっきり澪の事だから何も言わなくても襲ってくるもんだと思ってたけど。

あ。なるほど。
今日は律から攻めてね☆
っていうプレイですね。分かります。

電気消して、10分くらい。
お互いの緊張もピークだ。
いつ来るの?まだなの律?ってもじもじしてるに違いない。

音を極力立てない様に掛け布団をどけた。
澪のベッドに手をつく。

ギシ
やべっ。

澪はこっちを向かない。よかったー。
澪さんたら徹底してますわ。
今日のテーマは夜這いなのね
寝たふりなんてしちゃって

澪の布団どけて、横向きで寝てる澪を仰向けにして馬乗りになった。
浴衣がちょっと肌蹴てる。
相変わらず色っぽいじゃねーか

とりあえず胸かな?
浴衣の隙間から手を入れて揉んでみる。
柔らかいよー。気持ち良いよー

それにしても澪が目を開ける様子を見せない。
ブラ上にずらして、毎度のことながら汚れる前にパンツを脱がす。
片足だけ引っ掛けとく。


うおおおおおおおおおお!!!!!!
この格好エロいいいいいいい!!!!!!
服着たままのエッチっていいよね!

律「写真とっとこ」

デジカメ持ってきて一枚。
パシャ。ピカ!
フラッシュたいちゃった!写真撮ったのばれる!

澪「んー律…?」モゾモゾ

澪の上に再び跨る。データ消すとかなんとか言いだす前に落とせばいいんだ。

澪「え?律?何してるんだ?」

律「分かってるくせに」

澪「え?」

律「ムードないなぁ…夜這いごっこだろ?」

澪「ごっこっていうか完璧夜這いじゃないか!」

澪が涙目で叫ぶ。
え?違うの?
ってかまじで寝てたのか?

澪「何この格好!」

律「あ…ごめん」

澪「ごめんじゃない!酷い…」


律「あー!ごめん!ごめん!澪!」

ひたすら謝るしか術はない。


澪「なんでこんなことしたの?」

律「だって、昨日はしたのに…今日はしないのかなって」

澪「したかったのか?」

律「昨日は澪あんなに激しかったのに、なんでいきなり淡白なんだよぉ!昨日も途中で寝るし!」

澪「あ…昨日はごめんね」

律「普通恋人が夜を共にしたらエッチするだろおがああ!!!!」

澪があんまりにも大人しいから爆発した。
ドカーン。

澪の両手押えて抵抗出来ない様にしてキスする。
めちゃめちゃにキスする。
澪が顔振ってやりにくい。
おとなしくしろやねーちゃん。

澪「だめ!今日はしない!」

唇離した途端澪が叫んだ。
じゃぁ無理やりするしかないよね。いいよね。

律「なんで?」

胸触るのもうめんどくさいからいきなりクリちゃん攻撃する。
びくびく反応してんのにまだしないとか言うのか?

律「感じてるんだろ?」

声を出さない様に歯喰いしばって目ギュッと瞑ってる澪。


律「いつもの淫乱っぷりはどこいったんだよ」

もう自分のキャラが分からないけどどうだっていい。
澪をめちゃくちゃにすることしか頭になかった。

澪「だって、おみくじに、書いてあった」

……へ?

澪「焦ると逃げる、って」

思わず手を止めて澪をマジマジと見る。

澪「昨日あんなにしちゃったから…これからは大人しくしようって決めたんだ」

こいつ…本気だ…!

律「えと…おみくじに書いてあったから、エッチしないと?」

澪「うん」

律「なんじゃそりゃ…」

澪「ばっ馬鹿にすんな!すごい我慢してたんだぞ?」

律「じゃぁ私の気持ちはどうなるんだよ?」

澪「それは…」

律「しようよー。私がしたいんだから、澪が焦ってるとかじゃないよ」

澪「そうかな?」

律「そうだよ!」

澪「じゃぁ…する」



というわけでこの日もラブラブして、次の日に帰ってきた。
家族と軽音部にお土産買って、慌しく新幹線に乗り込む。
昨日はなんだかんだで盛り上がってあんまり寝れなかったから、移動中はずっと寝てた。

以上で京都旅行終わり!
楽しかったです!



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最終更新:2010年09月10日 20:27