憂「……」
梓「あーあ……」
ポイッ
梓「バッドエンドです!」
梓「わかってるわ!!」クワッ
梓「誰がこれをグッドエンドと思うんだよ!? いらない注意書きすんな!」
梓「だいたい、この作品は何がしたかったのかわかんないよ」
ポイッ
梓「テーマは『寂しさは人を変えてしまう』」
梓「……ふーん」
憂「確かに、そういえばみんなおかしかったかもね」
梓「あ、お帰り憂」
梓「言われてみると、確かに……憂がちょっと天然だったね」
憂「お姉ちゃんにかまってもらえる時間が短くて、さみしかったんだよね?」
梓「紙上の自分に語りかけないで。それは憂という文字だよ」
梓「それにしても、憂は天然の行動だったと思うけど……ことごとく状況を悪化させていったよね」
憂「そんなこと言ったら、梓ちゃんだってキュウリ食べてたじゃん」
梓「……ごめん、ちょっと考えたけど何が言いたいか分かんなかった」
梓「どっちかというと私は、変に素直に描かれてたことが気になったかな」
憂「それに、後半になるにつれておかしさっていうか、歪みが大きくなってたね」
梓「唯先輩とか? あれはとんでもなかったね」
憂「寂しさっていうのは一人でいるとどんどん増幅するものなんだよ」
梓「そうだね……寂しい人のそばにいてあげたいね」
ポイッ
梓「む」
梓「なに真面目に語らっちゃってんの?」
憂「梓ちゃん、純ちゃんのそばには行っちゃだめだよ」
梓「うん。純だけ別のクラスにしてもらおうね」
梓「だいたいテーマとかいって、キャラクター崩壊の免罪符じゃん」
ポイッ
梓「しかし次の作品を読み終えたとき、南極に吹きすさぶ風のごとく冷たい二人の態度は一変する」
梓「赤道直下の強い日差しにあてられたかのような真っ赤な肌になって、私に次の作品を求めるだろう」
憂「エロスってこと?」
梓「……憂の思考回路って理解できない。でも言われてみればそうなのかも」
憂「ほら、これタイトル梓ちゃんだよ」グイグイ
梓「ちょ、ちょっと待って……がっつくな!」クワッ
憂「早く! 早く!」バンバン
梓「あーイライラする……」
梓「……でも、タイトル見る限りエロくはないけど」
憂「別にタイトルで抜くわけじゃないんだしいいじゃん」
梓「やめよ。ね、憂、やめて、やめよう?」
憂「早く」
梓「えーっと……長いな」
梓「『それでは第一種目、棒引きに参加する生徒は入場門前に整列してください』」
梓「第一種目から棒引きって、ずいぶんアグレッシブだね」
憂「梓ちゃん、棒引きってなに?」
梓「あ、憂の中学校にはなかったんだね」
梓「棒引きはフィールドの中線に重たい棒をいくつも置いて、2つのチームで棒を取り合う団体競技だよ」
梓「こっちより多い人数に引っ張られることがあるから、戦略とか引き際とか重要なんだ」
憂「エロスってこと?」
梓「……まあ、そんなこと言ってる男子はいたけど」
憂「でも、タイトルに棒引きって事は……えっ、チンコ出てくるの?」
梓「あのね、憂。まだエロスが確定したわけでもないんだよ」
憂「もしどこぞの男にお姉ちゃんが突っ込まれるようなことがあったら、その時点で純の命は無いからね」
梓「……純、自主回収に来るなら今のうちだよ」
ポイッ
梓「おっ」ガサ
梓「なんと憂が唯先輩の処女をいただく話なんです!」
梓「くそう、またやられた……」カアァ
憂「でも、お姉ちゃん処女じゃないよ?」
梓「えっ」
憂「小学生の時にお風呂場で転んで、コップに立ててたお母さんのカミソリが」
梓「えっ、ちょっとまって。やめて、ね、やめよう憂、やめやめ」
憂「うちにお母さんがいないのはそういう理由なんだよー」
梓「いや、そんな家庭じゃなかったでしょ! 憂、落ち着いて!」
憂「お父さんは事業に失敗して蒸発したよ」
梓「やめよ、憂、ねえやめよ、やめて憂、やめてよう」
憂「っていう家庭だったら良かったのに」
梓「憂の病気が駆け足で進行してる」
ポイッ
梓「ん」
梓「じゃあ二人が読んでる間にその設定で書くね」
憂「純ちゃんありがとう! 大好き!」
ポイッ
梓「えへへ」
梓「いまさらだけど純、すごい速筆だよね。ほぼリアルタイムで反応してくるよ」
憂「純ちゃんは天才だから!」
梓「かつてなく嬉しそうな顔をしてる憂が心底怖くてたまらない」
憂「さ、それじゃ天才のエロスを読もうよ!」
梓「読む前から態度変わっちゃってるなあ」
梓「まあ、読み始めよっか」
梓「それでは第一種目、棒引きに参加する生徒は入場門前に整列してください」
ある日の放課後
唯「……13……13」ブツブツ
梓「なんか唯先輩が不吉な数字を唱えてるんですけど」
律「唯、今朝からずっとこんな調子なんだよ」
澪「話しかけても上の空だし、体育も見学してた」
梓「唯先輩? 唯先輩?」トントン
唯「……そうだ、13だ」ボー
律「梓、今なら唯にキスしても気付かれないかもよ?」
梓「あっ、そうかもしれませんね。では」
チュッ
梓「って、何言ってるですか先輩!」プンプン
律「いや、お前が何やってんだ」
律「ったく。おい、唯! しっかりしろ!」ガシッ
唯「うわぁっ! り、りっちゃん!?」ドキッ
唯(い、今わたし、りっちゃんとキ、キスしちゃった!?)ドキドキ
律「どうしたんだよ唯。具合悪いのか?」
澪「顔も赤いし、ずっとボーっとしてただろ。熱があるなら、休んだ方が……」
唯「ううん、大丈夫だよ! そういうのじゃないんだ」
梓「じゃあどうしたんですか?」
唯「えと……ムギちゃんが来たら話すよ」
澪「ムギは今日の部活来ないって言ってただろ?」
唯「あれ……そうだったっけ?」
澪「ちゃんと聞いてろよな。まあ『嫌な予感がする』なんて理由で部活休むムギもムギだが」
律「それで唯、どうしたんだよ? 私たちに話してみろって」
唯「えっと……笑わないで聞いてね?」
律澪「うん」
梓「はい」
唯「あ、あのね、私……昨日、憂とエッチしちゃったの」
梓「……すいません、もう一回お願いします」
唯「だから! 私、憂とエッチして、処女奪われちゃったんだよ!」
唯「憂におちんちん生えて、楽しいねーっていじいじしてたら、急に憂が乱暴になって!」
唯「そのまま13回もされちゃったの!」
澪「」
律(それは唯がいけないな)フム
梓「もう一回! もう一回言ってください!」ハァハァ
――――
律「唯の話を整理しよう」
律「昨夜は部活後、アイス屋に寄った後すぐに帰宅」
律「夕食後、憂ちゃんの容態が急変する」
律「言われるまま衣服を脱がすと、なんと憂ちゃんにイチモツが生えていた」
律「しかしここは
平沢唯。決して動じず、至極冷静に憂ちゃんのおちんちんで『360度可動レバーごっこ』を始める」
律「1分ほど続けたところで憂ちゃんが豹変」
律「その後『お姉ちゃん』しか言わなくなった憂ちゃんと13ラウンド」
律「憂ちゃんはそれが終わると、疲れたのかすぐ就寝。唯もシャワーを浴びて自分の部屋で寝た、と」
梓「にわかには信じがたい話ですが」
唯「ほ、本当だよ! まだお股がジンジンする!」
梓「もう一回……」
律「あーはいはい、わかったわかった、信じるって」ポンポン
律「まあしかし、困ったことになったな」ナデナデ
唯「あうう……」
律「唯がこんな調子じゃ、部活ってわけにもいかないしな!」
梓「まあ、そうなんですけど……その笑顔はなんですか」
律「はっはっは! 安心しろ唯、私たちがなんとかしてやっから!」ニカッ
唯「りっちゃあん……」グスグス
律(ちょうど今日は金曜日だし……)
律「澪、梓! 今日は唯の家に泊まるからな!」
澪「へっ!? あ、う、うん。わかった」
梓「特に用事もないですし、良いですよ」
律「唯。とりあえずこれからは、私たちが守ってやるから」
律「ゆっくり解決法を探していこう。な?」
唯「りっちゃん……うん!」
律(私たちはそれぞれ支度をしてきてから、学校で唯を拾って唯の家に向かった)
平沢家
唯「ただいまー」
律「おっじゃまー!」
澪「……」プルプル
梓「おじゃまします」
憂「おかえりお姉ちゃん。あれ、皆さんも」モッコリ
澪(うわぁ……あんなにモッコリしてるよ……)
律「おいっす憂ちゃん! 今日泊まらせてもらっていい?」
憂「……ええ、どうぞ。さ、上がってください」モッコリ
梓(何、今の奇妙な間は)
律(さあな。とりあえず、唯の部屋に行こう)
唯の部屋
バタン
律「ま、事はけっこう深刻だな」
梓「けど、取り付く島がないわけではないですし、こっちは数もいますから」
律「ああ。私たちがいる限り、唯は大丈夫だな」
唯「りっちゃん……ありがとう」
律「それにしても、憂ちゃんのアレ……ちょっと凶悪すぎないか?」
律「大きくなったら……1Lペットくらいありそうだな」
唯「おまけに鉄の塊みたいにガチガチなんだ……」
梓「それはうら……つらいですね」
律「とりあえず状況が掴めない。まずは憂ちゃんの出方を見るか」
律「そんなわけでダラダラしよーぜ」ゴロン
数時間後
コンコン
憂「皆さん、晩ご飯ができましたよ」
律「おう、ありがとう憂ちゃん」
唯「今行くねー」
トン トン トン
居間
梓「あ、カレーだね」
憂「急だったから、たくさん作れるものがこれしかなくって」モッコリ
澪「……」チラッ
憂「さ、食べましょう!」モグモグパクパク モッコリ
律(毒……なんて、さすがに考えすぎか)
律「いただきまーす!」
梓「ん、うまいよ憂」モグモグ
憂「ほんと?」モッコリ
澪「ああ、まったく。いいお嫁さんになれるぞ」モグモグ
律「ハハ。それを言うならお婿さんだろ。おちんぽ生えたことだし」モグモグ
憂「あ、お姉ちゃんから聞いたんですか?」モッコリ
律「いやいや、憂ちゃんのアソコ見たら一目瞭然だったさ」
憂「なんだ、そうだったんですか」アハハ モッコリ
唯「りっちゃん! 憂にセクハラしないでよう!」ブーブー
律「あはは、ごめんごめん!」
憂「本当ですよ、律さんたら。ココこんなに大きくしちゃって」ギュ モッコリ
律「はは……は?」
律「嘘だろ……!?」バッ
律「は……生えてる……しっかり自分の足で立ってる……よ」バタリ
唯「りっちゃあーん!! 死んじゃやだよー!!」ヒシッ
憂「澪さんも。梓ちゃんも。ちょっとは隠そうとして下さいよ、もう……」モジモジ モッコリ
澪梓「なっ!?」バッ
澪「う」もろん
梓「あ」ちょみん
澪「嫌あああああああっ!!」バタリ
梓(ちょっと可愛いかも……)
憂「ふふふ。気に入ってくれたみたいだね」モッコリ
梓「でも……」
憂「大丈夫。とってもかわいいよ」モッコリ
梓「憂ってば……」モジッ
唯の部屋
律「……」ビローン
律「夢じゃない……」パツン
澪「なんで……私のだけ、こんな……」シクシク モッコリ
澪「ニシキヘビみたいだった……」モッコリ
梓「……んっ」プニプニ
梓「あうっ」クニ
唯「憂がやったの?」
憂「えへへ。ついね」モッコリ
唯「……憂、ちょっとこっち来なさい」グイッ
憂「あいたたっ」モッコリ
ガチャ バタン
廊下
唯「憂、どういうつもり?」
憂「どうって……お姉ちゃんが頼んだのに……」モッコリ
唯「あ、あれはほんの勢いで!」カアァ
唯「ととにかく、みんなを戻してよ! 私怒ってるんだからね!」
憂「それは私の力じゃできないよ。お姉ちゃんが頑張らないと」モッコリ
唯「私? どうして?」
憂「私が律さん達に使った薬……フタロイドF14型はね」モッコリ
憂「ほぼ完全なふたなりちんぽを生やせるけど、あることをしない限りおちんぽがついたままなの」モッコリ
唯「ある事って?」
憂「簡単だよ」モッコリ
憂「たった14回、女の子に射精させてもらうだけ」モッコリ
憂「教えてあげたよね? 射精」モッコリ
唯「しゃ……せ……って」カアァ
憂「女の子っていっても、私みたいなふたなりっ娘じゃだめだよ」モッコリ
憂「ちゃんとしたおまんこしてる、お姉ちゃんがしなきゃダメ」サワッ モッコリ
唯「はうっ!」ビクッ
憂「あ、私のフタロイドはアンリミテッド型だから、何回やってもなくならないよ」モッコリ
憂「お姉ちゃんがあと一回、私をイカせてくれても、お姉ちゃんのお手伝いはできないよって事」モッコリ
唯「そんな……」
唯「ねぇ憂、ほんとは治す薬とかあるよね?」ヒシッ
唯「ちょっとお姉ちゃんをからかってるだけだよね? そうだよね憂?」ブルブル
憂「……ううん、そんなの無いんだ。お姉ちゃんがやるしかないの」モッコリ
唯「――憂のバカッ!!」バッ
ガチャ バタン!
憂「騙してごめんね、お姉ちゃん。解除薬がないわけないよね」チャポン モッコリ
憂「ふふ……さて、最低14回」モッコリ
憂「私の予想通りに運べば28回かな。お姉ちゃんは律さんたちを助けるために、やむなくエッチする」モッコリ
憂「そしたら終わる頃にはもう、お姉ちゃんはおちんちんの虜」モッコリ
憂「でも、律さん達には二度とおちんぽ生やすことはできない」モッコリ
憂「お姉ちゃんはおちんちん欲しさに、すすんで私とエッチするようになる」モッコリ
憂「みんな、私のためにありがとね!」モッコリ
――――
最終更新:2010年09月15日 23:37