唯「(^p^)んひっ!んひっ!」
男「うわーマジだ、きもちわりぃ…」
男2「困るよりっちゃーん、合コンにこんなの連れてきちゃ」
律「あーもう悪かったよー、あんまりうるさいようならボディにキツイの一発入れれば黙るからさぁ」
男「へー、じゃあちょいと試しに…オラッ!!」
ズドムッ!!!
唯「(^p^)ん゛む゛ぃぃいい!ん゛ん゛ん゛みぃいいい」
ボダボダボダボダ
律「あ あぁー、吐いちゃった…めんどくさいなー」
律「ごめんこいつ連れて帰るから今日のは無しってことで」
男「マジかよーりっちゃんの前髪おろし見たかったのによー」
律「悪かったって」
律「ホラ帰るぞ」
唯「う゛ー、りったんりったん」
律「はやくしろって」
唯「だう」
唯「あぅ…あぅ…」
律「おなか痛いか?悪かったな殴らせて」
唯「いたい」
律「しょーがねーなー、おんぶしてやるよ」
唯「あぅ゛ーりったんおんぶ」
律(重っ!)
律「おい落ちるなよ」
唯「だいじょうぶれす」
律「……」
唯「ぁう…うー」Zzz
律「寝てるし…首筋あたりに鼻水がついてる感じが…」
…
律「おい起きろよ」ユッサユッサ
唯「ぁ゛あう…りったん」
律「家ついたぞ。暗いな…まだ憂ちゃん帰ってないのか」
ピンポーン
シーン…
律「やっぱ帰ってない…あーめんどくさっ」
律「唯、まだ憂ちゃん帰ってないみたいだぞ。家入れないわ」
唯「うーいー。うーいーまだ」
律「そうだよ、まだ。玄関に座って待ってろ」
唯「りったん」
律「いや私は帰るから」
最近憂ちゃんはパートに出るようになった。
両親が遊び過ぎて家計がキツイことになっているらしい。
しかし唯が急にこんな有様になってしまった事もあってか、
そんな状況でもまだ海外で遊び呆けているという。
まさにクレイジーだ。
そんなわけで、
憂ちゃんがパートに出ている間は
何の因果か知らないが私が唯の面倒を見る事になってしまったのだ。
最初は部員の皆でジャンケンしてその日の当番を決めることにしていたのだが、
いつの間にか部長の私が一人で世話をするという流れに変わっていた。
ちくしょう、軽音部なんか作らなければよかった。
律「じゃあな唯。風邪ひくなよ、あとで憂ちゃんに愚痴られたら嫌だからな」スタスタ
唯「ぁうーりったん!りったん!」トコトコ
律「おいついてくるな」グイッ
唯「りったあああ」ギュウウ
律「や、やめろって!帰るって言ってるだろ」ドンッ
どてっ
唯「ぁうっ」
律(やば…)
唯「…ぁ゛あ゛ぁああ゛ぁああ~~~!」
律「お、おい静かにしろご近所さんに見られちゃうだろが!」
律「ああああもおおめんどくせーなああ」
…
律(結局憂ちゃんが帰ってくるまで一緒にいるしかないっていう…)
律「はぁ」
唯「だぅ♪だぅ♪」
律「遅いな憂ちゃん…もう夜の9時過ぎてるっての…」
唯「りった、りった」
律「……(疲れてるんだよ、ほっといてくんないかな…)」
唯「りいいったあああ」ユサユサ
律「あぁあなんだよ」
唯「おなかへった」
律「……私だって減ってんだよ」
唯「りったんもへった!へった!ゆいもへった」
律「…わかったよ、コンビニ行って何か買うぞ」
律(…ちくしょー今月小遣い厳しいから金使いたくないのに…)
店員「しゃーs(…うわっ、近所の池沼だ)しゃ、しゃっすぇー」
律(…糞店員見てんじゃねーよ)
唯「こんびに!りったこんびに!」
律「あぁ分かってるよホラ何が食べたいんだよ」
唯「あいす」
律「アイスでお腹一杯になんのかよ」
唯「むううううう」
律「…分かったよアイスな」
唯「しろくま!」
律「しろくまアイスな」
律「…あんパンも買っとくか、どうせアイスだけじゃ腹へってまた騒ぐし…」
唯「ぁううあ」ガサササボトボト
律「あっこら!やめろ、棚いじるなよ!」
店員「……」
律「す、すいません(くそっ、何で私が謝らなきゃいけないんだよ)」
…
唯「まうまう」モグモグ
律(あーあー口の周りアイスだらけだよ、きったね)
唯「んぐ。うまかった」
律「ほら、ハンカチ」
唯「だぅぁ~…」フキフキ
律「……(きたね)」
律「てか憂ちゃんまだかよ…明日も学校なんですけど…」
唯「たんう♪たんう♪」
律「コイツはなんもわからんとゴキゲンかよ」
唯「りった♪うんた♪」
律「はいはいうんたん(夜遅くてよかったわ…こんなん人に見られたくないし…)」
唯「うんたんwうんたんwりっ…」ピタリ
唯「おなかへった」
律(やっぱりな)ガサガサ
律「ほらあんパン」
唯「あんぱんまん、あんぱんまん」
律「い、いいから食べろよもう…」
唯「あんぱんまん!あんぱんまん!」
律「う、うっせーな分かったよ…くそっ」
律はあんパンを自分のおでこにつけると、それを一つまみちぎる
律「ほらーゆいちゃんぼくのおでこをお食べよ~^^」
唯「あんぱんまんwあんぱんまんw」モグモグ
律(クッソ…毎回やらせる気かよこれっ……)
唯「あんぱんまん!あんぱんまん!」ダンダン
律「……ハァ…」
ぷるるるるるる
律「あ、おい唯ケータイ鳴ってるぞ、貸せ」
唯「けーたい」ゴソゴソ
ピッ
律「はいもしもし」
律「えー…(めんどくせ)はい」
『私憂さんがパートをしているスーパーの○○と申します』
『実は憂さん仕事中に急に倒れられて…過労だそうです。今病院の方にいますので』
律「え」チラッ
唯「りった、でんわwりったんw」
律(………まじですかぁー?……)
律「は、はいすぐ向かいますわざわざありがとうございました」ピッ
……
律「失礼します」ガチャ
唯「うーいー」
憂「…あ、お姉ちゃん…律さん」
律(唯が先ですか。いいけど)
律「憂ちゃん大丈夫か?」
憂「ご、ごめんなさい律さんわざわざ…」
律「いやまぁしょうがないよ。今日はこのまま病院にいる感じなの?」
憂「はい…あの…2,3日入院して様子見るって言われて…」
律「えっ」
憂「それでその…その間うちでお姉ちゃんの様子見てもらえませんか…?」
憂「さすがに律さんの家にお姉ちゃんおいてもらうわけにもいきませんし…
食事の世話だけでいいので…」
律「う、うんいいけど…(うわーマジですか)」
憂「本当にごめんなさい…律さんしか頼る人いなくて…ぅうっ…」
唯「うーいーないてる。りった」
律「いや気にしないでいいよ…(と言うしかないだろう)」
律「じゃあ明日も学校あるし、私らこれで帰るよ」
憂「はい…ありがとうございます律さん」
律「いいって」
唯「うーいーねてる!ゆいもねる」グー
律「こら帰るぞ」グイッ
唯「うー!ねゆ!」
憂「お、お姉ちゃん律さんにわがまま言わないで…」
唯「うー!うー!うううう」
憂「お姉ちゃん!」バシッ
唯「あうっ」
憂「…少しはいうこときいて…」
唯「うーいーぶった…ゆいぶった」ジワ
唯「うううぅううぁああ゛あ゛~~」
憂「やめて!やめてよ!」バシバシ
唯「ぁうっ! うっ 」
律「お、おい憂ちゃん」
憂「お姉ちゃんのばかっ!どうしてこうなのっ!」バンッバンッ
唯「ぁぅっ ぁうっ」
律「や、やめろって憂ちゃん!唯もう黙ってるぞ!」ガシ
憂「……す、すいません」
唯「グシッ…グス…」
律「か、帰るぞ唯、ほら」ぐいっ
唯「……ぅーぃ~…」トコトコ
ガチャ
憂「……ぅうっ…」グスン
律「……」スタスタ
唯「ぅうー…うー」テクテク
唯「ぁう」どんっ
律「お、おい」
唯「ねむい」
律「またかよ…私だって眠いん」
唯「スピー スピー」
律「…またおんぶかよ……くっそ」
……
律「はぁ…はぁ…」
律「はぁっ……おい、唯ついたぞ」ユサッ
唯「ふぁふ… スピー…」
律「…んだよ、熟睡かよ」
律「憂ちゃんに渡された鍵…唯ポケットにしまってたよなぁ」ゴソゴソ
唯「ひはは!んううう スピー…」モゾモゾ
律「……あ、あった」
ガチャリ
律「部屋で寝かすか」
律「お、おんぶで階段とか…ちくしょ」ギシギシ
律「はぁはぁ…」
唯「…んぁ。りった」ゴシゴシ
律「今起きるのかよ」
唯「あぇ。おうち」
律「そうだようちだよ…ほら起きたんなら降りろよ(もう部屋の前だけどな)」
唯「ぁう」
律「起きたならちゃんと歯磨いて寝ろな」
唯「はーみがいて」
律「…そうだよ、磨けって」
唯「りったみがいて」
律「いや私は帰ってから磨くから」
唯「りった!みがいて」
律「…私に磨けって言ってんのかこれは」
唯「あ゛ー…あ゛あ゛」
律「他人の歯磨くのなんか初めてだよ。ったく」シャコシャコ
唯「ま゛う゛ーーー」
律「…唯、お前自分で歯磨きもできなくなったのかよ……」シャカシャカ
唯「ぇあ゛~~~あ゛ぁ゛」
律「おい、あんま口開けすぎるな逆にやりづらい」シャコシャコ
唯「ま゛ーーー」
律「もすこし閉じろ」
律「はーやっと終わった…」
唯「あいす」
律「だめだろ今歯磨いたんだから」
唯「わかった」
律(お?)
律「…じゃ、部屋行こうな」
唯「ぁーいー」
最終更新:2010年01月27日 03:08