8月某日 部室!!
唯「今日は久しぶりにムギちゃんのお茶とお菓子にありつけたよお~」ポワーン
律「夏期講習とかあったしな」
紬「・・・・・・」(家で働いてる人でみんなに会いたいって言う人が居るんだけど、いつ切り出そう・・・・・・」
唯「ねえねえムギちゃん」
紬「な、なあに、唯ちゃん?」ドキッ!
唯「ムギちゃんってさぁ、最近何かすごくハジけてるよね」
紬「そ、そうかしら・・・・・・」モジモジ
律「確かに、さわちゃんを尾行した時も一番ノリノリだったしな」
紬「りっちゃん・・・・・・///」
梓「ムギ先輩、もしかして何かあったんですか?」
紬「な、何も無いわよ」アタフタ
唯「コイツは何か隠してますぜりっちゃん隊員!!」チラリ
律「ああ、間違い無いな」チラッ
澪「私も聞きたい・・・・・・」
紬「私も唯ちゃんとりっちゃんみたいに思いっきりはしゃいでみたかったの、だって私達もう高3でしょ、卒業しちゃったらみんなとはしゃげる機会なんてそうそう無いと思ったから・・・・・・」
唯律澪梓「確かにその通りかも・・・・・・」
唯律澪紬梓「・・・・・・」しんみり
唯(こ、これは・・・・・・」
律(ま、マズい・・・・・・」
澪「早く話題を変えないと・・・・・・」
梓(こうなったら当たって砕けろ・・・・・・やってやるです!!)グッ
梓「も、もしかしてムギ先輩って昔結構やんちゃだったんですか?」アセアセ
唯「あずにゃん、それを言うならおてんばだよぉ~」つペシッ
紬「プッ」
唯律澪梓(ウケた!!)ホッ
紬(はっ、これは、今がその時みたいね)
紬「そうなの、私小さい頃おてんばだったの~♪」
律「以外な過去だな」
澪「去年だったらな、でも今のムギを知ってる人ならそんなに違和感無いんじゃ無いか?」
梓「確かにそうですね」
唯「私、ムギちゃんの子供のころがどんなだったかしりた~い!」ハーイ!!
律「そう言えば、ムギの過去って謎に包まれたままだな」
澪「私達は前話したし」
唯「私は和ちゃんに暴露されちゃったし・・・・・・」
梓「私はまだですけどね・・・・・・」
梓(私もせめて先輩達が卒業するまでには・・・・・・)
唯「あずにゃんの過去も聞きた~い!!」ダキッ
梓「にゃっ!!///」
紬(久し振りにキマシタワー)ウットリ
梓「・・・・・・///」ポワーン
梓「・・・・・・///はっ!!」
梓「んもう唯先輩!!今回はムギ先輩の話ですよ!!」
唯「そうでした・・・・・・」エヘヘ
紬「じゃあ、私も小学生の頃の話するわね」
紬「あれは小4の1学期の終業式だったわ・・・・・・」
過去!!
「ムギちゃん、ねえ、ムギちゃんったら!!」
紬「なあに、山中さん?」
現在!!
紬「山中さんは当時の私の一番友達で栗色の長いストレートヘアが印象的な子だったの」
律「うーん、どんなルックスかもう少し詳しく教えてくれ、上手くイメージ出来ない」
紬「そうねえ、私達共通の知り合いで似てるのは・・・・・・さわ子先生が一番近いかな」
律「ルックスだけ、だよな・・・・・・」
紬「性格少し似てるかも・・・・・・」
律「マジかよ」タラリ
唯「ハイ!!ムギちゃん、私も聞きたい事があります!!」ハイ!!
紬「ハイ!!唯ちゃん!」ビシッ
唯「山中さんとの出会いを教えてください!!」
紬「三年生の時に山中さんがクラスの男子を注意したら、返り討ちに遭いそうになった事があったの」
律「わかった!!そこでムギが乱入してソイツを投げ飛ばしたんだな!!」ハイハーイ
澪「そんな訳無いだろ!!」ガタッ!
紬「りっちゃん正解!!」
梓「まさかの正解!?」
律「よっしゃ!!」グッ
紬「じゃあ話を戻すわね」
律「ああ」
過去!!
山中「ムギちゃんって今年の夏休みも海外で過ごすの?」
紬「ううん、今年はお父さんもお母さんも忙しくて休みが取れないの・・・・・・」シュン
山中「じゃあ家に遊びに来る?」
紬「うん!」パァァ
紬「早速だけど今から行って良い?」
山中「いいよ!」
紬「じゃあ家に電話するね」ピッ
山中家!!
紬「実は今日、相談があって来たの・・・・・・」
山中「相談って?」
紬「ちょっと手伝って欲しいことがあるの」モジモジ
山中(ムギちゃんが私を頼ってくれるのは嬉しいけど、ちょっと自信無いな・・・・・・)
山中「いいよ、でも上手くやれるかわからないよ?
紬「大丈夫、そんなに難しい事じゃないと思うから」
紬「折角だから両親の居ないこの機会に前々からやりたかった事をやろうと思うの」
山中「へ~どんな事するの?」ワクワク
紬「家の人たちにナイショでちょっと遠くまで行ってみたいのー♪」ウットリ
山中「ごめん、それ無理」
紬「えぇーっ!!」ガァーン
山中「だってあの豪邸の警備をかいくぐって脱出する手助けってことでしょ?」
紬「ちがうの、ちゃんと最後まで聞いて」アタフタ
山中「ごめん続けていいよ」
紬「うん・・・・・・」
紬「あのね、手伝って欲しいのは脱出した後なの」
山中「アリバイ工作とか?」
紬「うーんそれもあるけど・・・・・・」
??「ただいまー」
山中「あ、おねえちゃん帰って来た」
現在!!
律「ま、まさかそのおねえちゃんって・・・・・・」
さわ子「そう、私よ」ヌッ
律澪梓「でたー!!」ビックリ
さわ子「相変わらず失礼ねぇ、人を幽霊みたいに」プリプリ
唯「さわちゃんなら、少し前から後ろのほうで話に入るタイミングをうかがってたよ~」
梓「わかってたなら何で教えてくれなかったんですか!?」
唯「だってぇ、言おうとしたらさわちゃんに止められたんだもん・・・・・・」シュン
律「何で普通に入って来れないんだよ?」
澪「まっしろ」チーン
さわ子「何でって、そっちの方が面白いからに決まってるでしょ!!」フンス!
律梓(この人はもうダメだな)
唯「お~い澪ちゃ~ん、戻っておいで~」ユサユサ
澪「ハッ、唯か、ありがとう」
唯「いえいえ」ニコニコ
律「しっかし驚きだな、さわちゃんに妹が居たなんて」
さわ子「従姉妹よ、私の実家はここから遠いから高校の頃だけこの子の家に居候してたのよ」
律「なるほど、また一つ、意外な事実が判明したな」
さわ子「意外って何よ」
律「よし!ムギ、続きだ」
紬「うん♪」
さわ子「スルーされた!!」ガーン
過去!!
山中「おねえちゃん、おかえりー」
さわ子「ただいまー、あ、やっぱり紬ちゃん来てたのね」
紬「お邪魔してます」
さわ子「じゃあ私向こうに」紬「待って下さい!!」
山中「ムギちゃん、もしかして・・・・・・?
紬「うん、さわ子さんにも手伝ってもらおうと思って・・・・・・」
さわ子「何の話?」キョトン
紬「実は・・・・・・」
説明中!!
さわ子「なるほど、なかなか面白そうね、私も手伝わせて!!」
紬「ありがとうございます!!」ペコリ
さわ子「良いのよ、それで、私は何をすればいいの?」ワクワク
紬「脱出した後、追っ手の目をごまかすのに、変装したいんです!!」
山中「追っ手の人達が捜索する時に聞き込みとかしてきそうだもんね」
さわ子「そこで私の出番という訳ね!!」フンス
紬「はい、二人には変装用の服や小道具の見立てや調達をおねがいしたいの」
山中「あれ、私いらないんじゃ・・・・・・?」シュン
紬「そんなこと無いわ、むしろすごく大事な役割を頼みたいの!!」
山中「えっそれって?」
さわ子「わかったわ紬ちゃん!!つまり、この子が紬ちゃんだとわ気づかない位巧妙かつ自然な変装じゃ無いと意味が無いと言う事ね!!」
紬「その通りです♪」
山中「うーんやっぱり私いらない気が・・・・・・」
さわ子(まあ、待ちなさい)コソコソ
山中(何、おねえちゃん?コソコソ)
さわ子(折角だから、紬ちゃんの変装グッズ選ぶ際に、ついでにコスプレさせて見ない?)コソコソ
山中(流石はお姉様!!この私(わたくし)一生付いて行きます!!)コソコソ
紬「?」
さわ子「それじゃあ早速始めるわよ!!」
紬山中「オー!!」
しばらくお待ち下さい・・・・・・
さわ子「スク水、メイド、チャイナ、巫女、バニー、体操服&ブルマこれで一通り試したわね」ツヤツヤ
山中「全てのコスにネコミミ、ウサミミ、イヌミミ(全て尻尾込み)も付けたし」ツヤツヤ
紬「私、コスプレするのが夢だったのー♪」ツヤツヤ
さわ子「じゃあそろそろ本題に入るわよ!!」
紬山中「はい!!」
さわ子「まずはその髪を隠さないと始まらないわね」
山中「ムギちゃんの髪ってすごく綺麗だけど、目立つもんね」
紬「ありがとう、でも私は二人の髪もすごく綺麗だと思うな」ニッコリ
さわ子山中(かわいい!!///)ズキューン
さわ子「では、気を取り直して」
紬山中(ワクワク)
さわ子「えーっと、確かこの辺りに・・・・・・」ゴソゴソ
さわ子「・・・・・・よし、あったわ」ジャーン
紬山中「黒いショートヘア?」
さわ子「そう、これなら誰も紬ちゃんとは思わないでしょ?」
山中「確かに」
さわ子「それじゃあ、早速被って見て」つヅラ
紬「はい」カブリ
山中「へー思ったより違和感無いね」
紬「そう?」
さわ子「じゃあ髪はそれで良しとして・・・・・・」
紬「すいません」
さわ子「どうしたの?」
紬「前髪が邪魔で前が・・・・・・」
さわ子「あら、じゃあ・・・・・・」ゴソゴソ
さわ子「はい、これ使って」つヘアピン
紬「えっと・・・・・・」スチャ
山中「すごく似合ってるよムギちゃん!!」
紬「ありがとう」ニコッ
さわ子山中(実に素晴らしい!!///)ウットリ
紬「あのー??」
さわ子山中「・・・・・・」キラキラ
紬「あのっ!!」
さわ子山中
さわ子山中「はっ!!」
さわ子「よ、ヨシ!!次行くわよ!!」
紬山中「はい!!」
さわ子「次は眉毛よ」
山中「眉毛だけ色が違ったら不自然だもんね」
紬「染めるんですか?」
さわ子「そうね、でも太さでバレるかもしれないから、いっそ剃って細くしちゃいましょう!!」
紬「でも、それだと後で・・・・・・」
さわ子「なら、付け眉毛を用意するわ、それなら問題無いでしょ?」
紬「じゃあおねがいします」
さわ子「後は服装ね」
山中「普段のムギちゃんは明るい色の服装が多いから暗い色調でいいよね?」
さわ子「そうね、走ったり隠れたりする事を考えると動き易さも考えないとね」
山中「そっか」
さわ子「こんな感じかしら?」
山中「黒ショートウイッグ、黒細眉、黒っぽいボーイッシュな服装」
紬「山中さん、どう?」クルリ
山中「すごい!これなら誰もムギちゃんだってわからないよ!!」
紬「ホントに?」
山中「うん、ばっちりだよ!!」
現在!!
唯「うーん、上手く想像出来ないよ・・・・・・」
紬「そうねえ、ダークな唯ちゃんって感じかな?」
律「つまりムギの眉毛と髪を唯と同じにしてもっと黒くすればいいんだな?」
紬「うん!!」
梓(ダークな唯先輩・・・・・・何かカッコいいかも!!///)モヤモヤ
紬「梓ちゃん?」
梓「・・・・・・」ニヤニヤ
唯「あずにゃん?」
梓「・・・・・・」ニヤニヤ
澪「梓?」
梓「・・・・・・」ニヤニヤ
律「帰って来ないな」
唯「りっちゃん!ここは私におまかせを!!」ハイ!
律「よし!頼んだぞ唯!!」
唯「私のこの熱いキッスで、あずにゃんの目を覚ましてあげるよ!!」フンス
梓「・・・・・・」ニヤニヤ
紬「しまったぁーーっっ!!今日に限ってカメラを忘れるなんて私の馬鹿馬鹿!!」ガンガン
澪「律!!ムギを止めるぞ!!」
律「合点承知!!」
梓「・・・・・・」ニヤニヤ
紬「放してぇー!!このまま死なせてぇーっっ!!」ジタバタ
さわ子「終わったら教えてね」モグモグ
律「落ち着けムギ、死ぬのは唯の生き様を見届けてからでも遅くは無いんじゃないか?」
紬「・・・・・・そうね、私としたことがどうかしてたいわ・・・・・・」
律「ムギ・・・・・・///」キラキラ
紬「りっちゃん・・・・・・///」キラキラ
さわ子「うめー!!」モグモグ
梓「・・・・・・」ニヤニヤ
澪「唯、いいぞ」
唯「おっけー澪ちゃん!」
梓「・・・・・・」ニヤニヤ
梓「・・・・・・」ニヤニヤ
唯「んちゅ~」ジリジリ
梓「・・・・・・」ニヤニヤ
唯「んちゅ~」ジリジリ
梓「・・・・・・」ニヤニヤ
澪(全然気づかない・・・・・・)
律(これは・・・・・・)
さわ子(もしかして・・・・・・)
紬(行くの?遂にイッてしまうの!?///)ハアハア
最終更新:2010年09月22日 21:26