純「え、えっとですね。そこでさっきの憂の話に戻りますけど」
唯「うんうん」コクコク
純「憂はそーいう喧嘩ってものを……あたしの知ってるかぎりですけど、したことがないんですよ」
唯「憂、良い子だもんね~♪」ニコニコ
純(く、挫けそう……)
純「ほとんどの場合、自分が我慢して相手に譲っちゃいますからね」
純「つまり『喧嘩することで初めて知ること』っていうのを体験したことがほとんど無いんですよ」
律「ようするに憂ちゃんは気遣いが上手過ぎる。だから喧嘩をしない。そのせいで相手の事を知る機会が減ってる。ってわけだ」
唯「むむむっ なるほどぉ~」ムゥ
律「ま、あたしの言い方は乱暴だけど、大体そんな感じだ。な、純ちゃん?」チラッ
純「はい」
唯「つまり気が利くのは良いけど、利き過ぎるのは色々問題がある……ということ?」
純「問題があるかもしれない……ですかね」
唯「な~るほど~~」ハァ
純(ふぅ……つ、疲れた)
律(お疲れ純ちゃん。君はよく頑張ったよっ)
純(いえ、フォロー助かりました)
律(いやいや、唯が苦労かけてしまって)
純律(…………)ハッ
純律(今アイコンタクトが成立した気がするっ)
唯「全部まとめると、憂もまだまだだね! ってことだねっ」フンス
純律(違うっ!)
律「あ~、うん。まぁ大体そんな感じだ」アキレ
純(諦めたっ!?)
澪「まぁ、憂ちゃんはこれからまだまだ時間もあるしな」
紬「そうね、まだ二年生ですものね♪」
律(そしてこいつらも……分かった気になってただけかよ)
純(あはは……ホント疲れた)ガクリ
純(でも、喧嘩とかの話と縁遠いのは、軽音部らしいといえばらしい……かな)クスッ
唯「ところで憂とあずにゃんが静かだけど、寝ちゃった?」
純「いえ……先輩方と話してる間、ずっとフトモモに顔擦り付けてました」
律「おいおい。どんだけ純ちゃんのフトモモ好きなんだよ」
純「あはは……憂ー、梓ー。いい加減退いてくれない~?」
憂梓「…………」プルプル
純「あれ? なんで震えてるの?」キョトン
憂「…ゅ……ゃん……」ポソッ
純「憂? どうしt」
憂「純ちゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁんっ!!」ドカッ
純「ぐぇっ!?」バタンッ
憂「嬉しいよぉっ! そんなに私の事を知っててくれたなんてぇぇぇっ!!!」ギュゥゥゥッ
純「ぐ……ぁぁっ ぐ、ぐるじぃ……」ジタバタ
憂「純ちゃん純ちゃん純ちゃぁぁぁぁんっ!!!」ギュゥゥゥッ
唯「憂は感動屋さんだなぁ♪」
律「いや、これは殺しにかかってるだろ」
純「う、うい……お…ち……つい……てぇ……」ジタバタ
憂「私ね? 純ちゃんに私の事を知ってもらいたいっ 純ちゃんの事ももっと知りたいっ!」グィッガックンッガックンッ
純「うううういあああたまゆすらななないでででぇぇ~」ガックンッガックンッ
憂「それでね? それでね? もっと知って、もっと知ってもらって、もっともっと仲良くなりたいのっ!」ガックンッガックンッ
純「そそそそうななんららららおぶぅ……ぐぁ……」ガックンッガックンッ
憂「うん、そうなのっ! 純ちゃんの事が大好きなのっ!! ねぇ、純ちゃんは私の事、好き? ねぇ? ねぇっ?」ガックンッガックンッ
純「う……う…ん……すす…………すき……だ……よ…ぉぅ……」ガックンッガックンッ
憂「っきゃぁっ!! もぅ純ちゃんってばっ!!!」ブンッ
純「ぎゃんっ」ドカァッ
憂「恥ずかしいっ♪」モジモジ
唯律澪紬「…………」
律「過激だな」
唯「こんな憂初めて見た」
紬「激しいのも……アリねっ!」
澪「いや……これは酷いだろ」
純「あ……ふぅぁ…………頭ぐらぐらする……」ヨロヨロ
憂「ぃやん♪ ぃやん♪」クネクネモジモジ
純(可愛いながらも聡明な憂のイメージが……)
梓「…………」グスッ
純「へ? 梓?」ギョッ
梓「……ずるい」ボソッ
純「え?」
梓「ずるい……ずるいずるいずるいずるいっ!!」ウワァーンッ
純唯律澪紬「っ!」ビクッ
梓「純は憂の事たくさん知っててわたしの事は全然知らないんだぁぁぁぁぁぁっ!!」ウワァーンッ
純「なんでそーなるのっ!?」
梓「じゃぁ知ってる? わたしの事たくさん知ってる!? 知らないよね? 絶対知らないもん!!」ウワァーンッ
純「ちょちょちょっ!? 知ってるっ 知ってるからっ! よぉぉぉぉっく分かってるからっ!!」アセアセ
純「っていうか何このハイテンション!? 正直ついていけないっ!!」アセアセ
唯「ムギちゃん、お茶頂戴~♪」
律「お、あたしも~♪」
澪「わ、私も貰おうっと」コソコソ
紬「はぁい♪ ちょっと待ってね」カチャカチャ
純「先輩達!? さすがにこれは本気で助けて欲しいんですけどっ!?」アセアセ
律「いやぁ~、酔っ払いに道理は通じないって言うじゃん?」
澪「ごめんな? 純ちゃん。もうこれは自然に収まるまで待つしかないかな……って」
唯「賑やかで楽しいし、良いんじゃないかな♪」
紬「はい、お茶が入りまぁす♪」コポコポ
純(え? マジで見物モードに入っちゃった……)
梓「純が無視したぁぁっ!!」ウワァーンッ
純「し、してないしてない……ほらアレだよ。梓は一生懸命で頑張り屋さんでちょっと意地っ張りだけど純粋な良い子だよねっ!」アセアセ
梓「純大好きっ!」ドカッ
純「痛いっ! なんでいちいち飛びついてくるのっ!?」
梓「ついっ!」フンス
純「つい、じゃないっ! 兎に角いちいち飛びついt」
憂「純ちゃん大好きっ!」ドカンッ
純「ぐぇっ!?」バタンッ
憂「ついっ!」フンス
梓「駄目だよ憂っ わたしの純なんだからもっと優しくしないとっ!」ギュゥーッ
憂「分かってるよ梓ちゃんっ! でも純ちゃんは私のだよっ!」ギュゥゥゥーッ!
純「いだーっ! 手っ 手引っ張んないでっ!」ジタバタ
律「おぉ……大岡裁き」ゴクゴク
唯「千切れたら負けだっけ?」ゴクゴク
澪「いやいや」ゴクゴク
紬「これが三角関係ってやつね~♪」コクコク
純「痛い痛い痛い痛いーっ!」ジタバタ
梓「痛がってる純が可愛そうだから、わたし膝枕してもらうねっ 憂は抱きついていいよっ!」パッ
憂「むしろ私が膝枕してもらいたいっ 梓ちゃんが抱きついていいよっ!」パッ
純「わっ!」バタンッ
梓「よし来たっ! とうっ」ドカッギュゥ
憂「ありがとっ! えいっ」ドカンッスリスリ
純「うぐぐぐぅっ お、重いぃぃ」
唯「ラブラブだね~♪」ニコニコ
律「激しく燃え上がるってやつだな」ゴクゴク
紬「ふふふっ うふふふふふふっ♪」パシャパシャパシャパシャパシャ
澪(ムギがちょっと怖い……)ゴクゴク
梓「はっ!? 憂っ 新発見だよ! 純の胸が前よりおっきくなってるっ!!」モミモミ
純「ひゃんっ!? ちょっ どこ触ってんの梓っ!?」ジタバタ
憂「ホント!? 触らせて触らせてっ!?」ガバッモミモミ
純「やだよっ! って、勝手に触るなぁっ!!」
紬「はぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁんっ♪♪」ガタガタガッタンッパシャパシャパシャパシャパシャパシャパシャパシャパシャパシャ
唯「そういえば、わたしも最近またちょっと大きくなったんだよねぇ」サワサワ
律「くっ じ、自慢か……」ムゥ
澪「…………」カァーモジモジ
純「ホントにさわ、る…なぁっ! んっ ぁんっ」ジタバタ
梓「柔らかーい♪ 指が沈むっ 程よい弾力っ!」モミモミモミモミ
憂「あったかーい♪ ……はっ!? 私よりちょっと大きいかも!?」モミモミモミモミ
純「あっ んんっ! んっ ふぁっ!? もぅぃやぁ…だぁぁ……」ジタバタ
律「…………」ダバー
澪「律……紅茶、零れてる……」テレテレモジモジ
唯「何だかえっちぃね~♪」テレテレ
紬「はぁぁぁぁんっ♪ あ、メモリ一杯になっちゃったわ!? 唯ちゃん携帯貸してっ!!」パシャパシャッピーッ
唯「う、うん」ゴソゴソッスッ
梓「これはもう直接確かめてみるしかないね、憂っ!」モミモミモミモミフンス
憂「うん、分かったよ梓ちゃんっ!」モミモミモミモミフンス
紬「今度は動画で撮りましょうっ!!」ササッジィーッ
純「え!? や、やだよっ! ややや止めてよっ!!」ジタバタジタバタ
梓「大丈夫だよぉ~、純♪」モミモミ
憂「そうだよぉ~、純ちゃん♪」モミモミ
憂梓「や・さ・し・く……するからぁ♪」ニヘ~
紬「ばっちり撮るからっ!」フンスッ
純「ひぃっ やぁ……た、助けてーっ!」ジタバタ
律「ぅおーい、ちょっと待ってーっ!」ガッタンッガシャンッ
唯「あぁ、憂が大人の階段を上ってしまう……」カァーモジモジ
律「そんなこと言ってる場合かっ! あれ以上やったら別の世界の住人になっちゃうぞっ!!」ダダッ
澪「もぅ見てられない」ギュゥ
律「馬鹿澪っ! 手で顔を覆ってないで止めろっ!!」ダダダダッ
律「ムギも正気に戻れーっ!」ダダダダッ
唯澪紬「はっ!?」
梓「あはははは♪」
憂「えへへへへ♪」
純「先輩っ 助けてーっ!!」
・・・・・
・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・・・・
純「ひっく……ぐすっ うぅ……」グスッグスッ
憂梓「すやすや~」
律澪紬「…………」
唯「凄い有様だねぇ」
純「うぅ……やだって言ったのに……助けてって言ったのに……」グスッグスッ
律「いやぁ~……でもほら。危機一髪ってところでギリギリセーフだったじゃん?」
澪「ご、ごめんな? 純ちゃん」シュン
紬「ごめんなさい」シュン
純「…………見ました?」ポソッ
律澪紬「見てない見てないっ」ブンブン
純「ホントですか?」
律澪紬「ホントホントッ」ウンウン
純「……」フゥ
唯「あ、わたしちょっと見ちゃった」テヘッ
純「っ! うわーんっ!」
律「お、おい唯っ!?」アセアセ
唯「えー? りっちゃんだって『でかっ 結構ありやがるっ!』って言ってたじゃん」ムー
律「あ、馬鹿っ!」アセアセ
唯「澪ちゃんだって手で顔を覆ってたけど指の隙間から見てたじゃん」ムー
澪「ちょっ あ、いや……」アセアセ
唯「ムギちゃんだって『うわぁ~♪』って……携帯で撮ってなかった?」
紬「とととと撮ってないわよ!? 撮ってないっ!」アセアセ
純「ひっく……ぐすっ ……」ジィー
律澪紬「あ、あははは……」アセアセ
唯「ちょこっとだけだし、女の子同士じゃない。だいじょぶだいじょぶ♪」エヘヘッ
純「うわぁぁぁぁんっ!」
唯「あ、それと……はい、これ」ヒョイッ
純「うぅ……ぐすっ ……なんですか? 髪留め?」グスッグスッ
唯「うん。暴れてる時に外れちゃったんだね」
純「……え?」ボンバー
律「はぁ……もう隠しても意味が無いから言おう、純ちゃん」ポムッ
純「…………」ボンバー
律「癖毛……凄いな」
純「…………」ボンバー
唯「なんか爆発してるみたいだねぇ」モフモフ
純「…………」ボンバー
紬「え、えっと……私も癖毛なのっ 癖毛仲間ね♪」オロオロ
純「…………」ボンバー
澪「あの……えと……こ、個性的でいいんじゃないかな」アセアセ
純「…………」プルプルボンバー
唯「純ちゃん?」キョトン
純「……うぅ……ぅぅぅうわぁぁぁぁぁぁんっ! 見られちゃったよーっ!!」ボンバー
澪「ぅわっ!?」ビクッ
純「こうなったらもう死んでやるっ! 死んでやるんだからぁーっ!!」ダダダダッボンバー
紬「純ちゃんっ!?」
律「待て純ちゃんっ どこ行くんだーっ!」ダダダダッ
純「澪先輩にもこんな頭見られちゃったんだもんっ 死んでやるーっ!」ダダダダッボンバー
澪「だだだ大丈夫だっ 忘れるっ 忘れるからっ!」テテテテッ
律「あ、まずいっ! 台所に行ったぞっ!! 唯、包丁隠せっ!」ダダダダッ
唯「え? あ、うんっ!」ダダダダッ
紬「純ちゃん早まっちゃ駄目ーっ!」タタタタッ
純「止めないで下さいっ こんな恥ずかしい思いしちゃったら生きていけないもんっ!」ゴソゴソボンバー
澪「恥ずかしくないっ 恥ずかしくないからっ!」テテテテッ
純「おっぱいも見られたしっ!」ボンバー
唯律澪紬「…………」
純「…………」ボンバー
唯律澪紬「ごめんなさいっ!」
純「やっぱり死んでやるーっ!」ボンバー
・・・・・
・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・・・・
最終更新:2010年09月23日 00:02