唯「ういーーーー!!!!!」

憂「澪先輩の群れが…」

紬「あらぁ♪」

梓「」ピクピク

和「ちょっと!!律!!やめなさい!!」

律「大丈夫だよー!夢なんだって!」

律「こんなこと起こるわけないだろ!?」

律「それそれ~」

和「ちょっと!」

ヒラッヒラッ

どどどどどどどどん


澪「もういや…」
澪「うぅ…」
澪「戻してよぉ…」
澪「やだぁ…」
澪「ママ…」
澪「ひっぐ…」
澪「りつぅ…」
澪「やめてよぉ…」
澪「ぁぁ…」
澪「お嫁にいけない…」
澪「いやぁ…」
澪「…」
澪「ああ…」
澪「なにこれぇ…」
澪「…」
澪「だめ…」

紬「ちょっと暑くなってきたわね…」ピッ

憂「満員電車状態…」

唯「うい~~」ポロポロ

憂「戻す方法は…?」

唯「分からないんだあ…」

紬「別に戻さなくてもいいじゃない♪」

澪「「「「「「「「「「「「「「「「いやだ!!」」」」」」」」」」」」」」」」

律「ははは、皆慌てすぎだぞー」

律「そうそう、夢なんだって~」

澪「「「「…」」」」

和「それでまた覆ってみたらどうかしら?」

唯「ううん、さっきやったけど増えちゃうだけだった…」

和「そう…」

澪「「「どうする?」」」

律「もう外行こうぜ!!」

澪「「「「「「やだ!」」」」」」

律「ちぇ…」

唯「もうすぐ下校時間だ…」

和「ちょっと…どうするのよあなたたち」

律「なにが?」

和「どうやって帰る気なのよ、大勢で家に入る気なの?」

紬「あらあら~大丈夫よ」

澪「むぎんちは大丈夫かもしれないけどさ…」

澪「うん…うちなんて…しかもわたしが16人も…」

律「あー楽しい夢だった!!おやすみ!!」

和「もう逃避してるわね…」

和「とりあえず…一旦生徒会に戻るわね」

和「あっそう、じゃあ私はここで待ってるわ」

和「ごめん、よろしくね」


ガチャ


和「やれやれ…」

澪「和たちのチームワークを見習うべきだな…」

澪「律たちも喧嘩してないで…って寝てる」

律「「「「zzzz…」」」」


憂「お姉ちゃん……そろそろ帰っていいかな?」

憂「お父さんとお母さん心配してるだろうし」

唯「え……う~い~~見捨てないでぇ」

憂「見捨てるわけじゃないよ?でも、このままの方が危ないし」

憂「事情を説明しておくよ」

唯「えっ」

憂「お姉ちゃんたちは泊りで練習してるって」

唯「あっ…それならいいかも」

憂「うん!じゃあ先帰ってるね」

憂「みなさん、お先に失礼します」ペコ

ガチャ


澪「憂ちゃんのおかげで凌げそうか」

和「でも…時間の問題ね」

唯「どうすればいいか考えよう!!」

唯「あずにゃんとあずにゃんも起きて~」ユサ

梓「んーっ」
梓「んー」

唯「おはよ~」

梓「あ、おはようございます」
梓「あ、おはようございます」

ぐぅ~~

唯「お腹減ったね~」

和「何か買いに行く?」

唯「うん!」

澪「「「私も!」」」

和「澪3人一緒はだめよ…」

梓「ていうか、澪先輩そんなにお金持ってるんですか?」

澪「え?」

梓「16人分の…」

澪「あ…」

澪「大丈夫だよ、ほら」

澪「ほんとだ、あったあった」

澪「500円玉」

梓「えっ」

梓「それって偽造なんじゃ…」

唯「偽造じゃないよあずにゃん、本物だよ」

梓「見た目は本物ですけど…」

澪「うう…確かに気が引けるな…」

唯「しょうがないよ澪ちゃん!生き抜くためだよ!」

澪「「う、うん…」」

紬「みんな~お菓子もまだ残りがあるわ」

唯「おお!ムギちゃんナイス!」

和「じゃあ、唯と私と澪1で買いに行ってくるよ」

梓「なら私は残ってますね」

澪「「「「「よろしくな」」」」」

唯「じゃ~ね~」

ガチャ

ガチャ


和「あら?唯と私は?」

澪「私も含めて3人で食糧買いに行った」

和「あらそう…」

和「そしたら、私家に帰るって私に伝えておいてくれる?」

澪「うん…分かった」

和「ありがとう。じゃあ頑張ってね」

澪「「「うん…」」」


ガチャ


澪「「「「はぁ…」」」」

梓「帰ってくるまで練習しましょうか…」

澪「ああ…」

梓「よっと…」

梓「あれ?私のは…?」

梓「あ…」

澪「んっと」

澪「わたし…私のベースは」
澪「私も」
澪「私のも」


梓澪「はぁ~…」


澪「…そういえばさっき律がこれで覆って…」

サッ

どん

澪「お」

澪「じゃあこれわたしが使お」

澪「私の分もお願い」
澪「私のも」

澪「…」

梓「ベースが16人…」

澪「じゃあ梓も増やすか?」

梓「えええいや遠慮しておきます」

梓「あはは…」


澪「…やっぱりやめよっか……」

梓「ですね…」


~~♪~~♪


澪「ああ…いいなあムギは」

紬「うふふ♪」

梓「BGMにいいですね…」

澪「唯たち早く帰ってこないかな」


律「「「「zzz…」」」」


ガチャ


唯「ただいま~」

和「結構買ってきたわよ」ドサッ

澪「結局500円玉使っちゃった…」

澪「おお、おかえり」

澪「あ、和、和が先に家帰ってるって」

和「ああ…そう…ありがとう」

澪「うん…」


唯「じゃあみんなで食べよ~」

澪「「「「「うん」」」」」

澪「律たちもほら、起きろ」

律「「ふぁ~あ」」

和「これからどうするか…ね」

梓「そうですね…」

梓「みんなで別々に暮らしますか?」

澪「どういうことだ?」

梓「500円玉をさっきのでいっぱい増やして、」

梓「どうにか生きていくんです」


律「これ…ほんとに夢じゃないのか…?」ツネーッ

律「痛いな…こんにゃろ」ツネ

律「うううこいつ…」

澪「「「騒ぐな」」」ゴンゴンゴン

律「「「うう…」」」


梓「こんなですし」

梓「なんだかんだで普通にいけそうですし…」


和「そうね…」

和「今ここにいるのは私含めて26人」

和「500円20枚で1万円、一人1万円支給すると520枚…」

和「ホテル借りたとしても…そう長くはもたないわね」

和「またここに戻ってくるわけにもいかないし…」

澪「う~ん…」

唯「あ!良いこと思いついたよ!」

梓「なんですか」

唯「みんなで家を建てればいいんだよ!!」

唯「そこでみんなで生活するの!!」

和「難航しそうね…」

和「まず、みんなのうちの1人は元の家に戻らなくちゃいけないのよ」

和「誰が戻るかで揉めるでしょ、こんな生活誰も望まないんだし」

唯「そっかあ」


―――――――

律「もうさー」

律「自分たちで消すしか無いんじゃない?」

澪和梓「!?」

律「もう無理だろ、いくら考えても無駄だよ」

澪「…消すってのはどういうことだよ」


律「…こういうことだよっ」ギュッ

律「ぐあああああ」

律「おい!なにやってんだよっ」

律「やめろよ!!」

律「止めんなよ……くそぉ……」


唯「やめて、お願いだからそれはやめてよ…」

澪「唯…」

唯「そんなのいや!絶対いや!!」グス

和「…まぁ…それは本当に最後の手段ね」

和「もっといい方法があるはずよ、考えましょう」

梓「そうですよ…考えるのは無駄じゃないです」

澪「律の気持ちもわからない訳ではないけど…」

律「そうだよ!大丈夫だって」

律「くぅ……」

律「どうにかなる…よな」

律「そうそう!前向きに行こう!」


―――――――

和「もうすぐ日付が変わるわね…」

唯「うぅ…」

梓「そうだ!」

梓「全て増やせばいいんですよ!!」

律「どゆこと?」

梓「学校から家から何から全部増やせばいいんです!」

梓「増えた状態が普通になればいいんですよ!!」

澪「う…う~ん……」

和「じゃあ、澪の16人に合わせるの?」

梓「う…」

律「学校15個も増やすのか?ていうか増やせんのか?まず…」

和「澪が16人もいなければ…ね」

律「うっ…」

澪「「「「「「なんかごめん…」」」」」」

和「ううん、澪は謝らなくていいのよ、増えたくて増えたわけじゃないんだから」

律「…あーーー」

律「私が悪かったよ!!ごめんな!!」

澪「そそんな言い方は無いだろ!!」

唯「やめてよぉ」

紬「二人とも…じゃないわ、みんな仲良く…ね」

律「ああ…ごめん」

律「ったくよー」

律「もういいだろ」

律「落ち着けっての」

澪「「なんか律はまとまってないな…」」

澪「「「なんだか律らしいな」」」クスクスクス

律「わけわからん…」


澪「「「「そういえば、律?」」」」

律「「な、なんだよ」」

澪「この間貸した漫画持ってきた?」
澪「この間貸した雑誌持ってきた?」
澪「この間貸したCD持ってきた?」
澪「この間貸した本持ってきた?」


梓「律先輩…」

律「ななんだよ」

梓「借りすぎです…」

律「あはは…」


―――――――


和「本気で考えないと…もう時間が無いわ」

和「2時までに決着が着かなかったら……」

和「やむを得ないわ、始めましょう」

律「でもさ、ここでやったら死体処理はどうするんだよ」

澪「「「ひぃ…」」」

紬「港で…負けたら沈めるってのはどう?」

律「ああ、それならいいなー」

澪「お、おいムギまで本気か…?」

梓「しょうがないです澪先輩、弱肉強食ですよ」

唯「え、ほほんとにやるの…」

和「しょうがないわ唯、平和に暮らすためだもの」

唯「なななにか違う方法があるよきっと」

和「ええ、2時までは待つわ」

和「それと澪、私に電話して私を呼んでもらえる?」

澪「「え…」」

和「ほら、もたもたしてないで早く」

澪「ひっ」

和「私が自分で電話するわ、携帯貸して」

澪「ひゃい…」


唯「…」

梓「大丈夫ですよ唯先輩、別に死ぬわけじゃないですし」

唯「でもお…」

梓「それに相手は自分ですから、大丈夫です」


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最終更新:2010年09月23日 23:59