――――――
和「そろそろ2時ね」
澪「「「ひ・・ひい」」」
律「よし…いくか」
梓「いきましょう」
唯「え、ちょっと」
梓「唯先輩、いい加減にしてください」
梓「一番強い自分が生き残るんです、自分のためでもあるんですよ」
唯「あずにゃん…?」
梓「弱者は淘汰される、これが自然界の掟なんです」
梓「弱者が保護されるような世界は破滅するんです、その内」
梓「そうに決まってます…」ブル
唯「あずにゃん…」
―――――――
―港
和「さぁ、明るくならないうちに早く始めるわよ」
律「んよし」
和「誰からやる?」
梓「は…はい!」
律「おお梓、頑張れよ」
唯「な、なにすんの?」
和「殺し合いよ」
唯「え?」
和「勝った方が生き残って負けた方は沈められる」
和「単純なルールでしょ?」
律「「「だな」」」
唯「ほんとに?」
和「冗談よ」
唯「和ちゃん……笑えないよぉ」
和「いや…冗談でもないわね」
和「別に手段は何でもいいわ、白黒つければいいの」
和「負けた方が沈められる、それだけよ」
澪「「「「うう…」」」」
律「じゃ梓、何で勝負するんだ?」
梓「「そうですね…」」
梓「かけっこ!」
梓「演奏!」
和「演奏はだめね、静かにやらないとダメだから」
梓「じゃ…かけっこで…」
唯「あずにゃん…頑張って…」
梓「「はい!」」
―――――――
紬「いちについてっ!」
梓「「…」」
紬「よ~い」
紬「どん♪」
梓「おおおおおおお」タッタッタ
梓「おおおおおお」タッタッタ
梓「やった…」
梓「…」クル
律「よし、そっちの梓くるんだ」
梓「え?あっちですよ」
梓「なに言ってんの…そっちでしょ」
紬「うふふ、もう諦めなさい」ガシッ
梓「ひっ」
紬「斎藤、縄」
斎藤「はっ」
グルグル
梓「なにすんのよ…ちょっと…やめっ」
バンッ
梓「」
梓「うわぁ~……なんか複雑な気持ち…」
紬「一丁できあがりね♪」
澪「「「「…」」」」ガタガタ
和「沈めるのはまとめてでいいわ」
律「よしっ!次は澪!」
澪「「「「ひぃ…」」」」
澪「「「ななんで律が決めるんだよー」」」
律「えー?だってなんか澪ウズウズしてるじゃ~ん」
澪「「してないって」」ブル
和「いつやっても同じよ、さあ澪、どうする?」
澪「うう…」
澪「律…一生恨むからな…」
律「な、なんでだよ…って別に死ぬってわけでもないぞ、偽物だし」
澪「じゃ、じゃあ…ポエム対k」
和「そんな時間はないわ、だめね」
澪「ひぃ…」
和「もういいわ、じゃんけんでパッパと決着つけなさい」
澪「そんな…」
和「早く」
澪「はい」
澪「「「「「「「「「「「「「「「「じゃんけんぽん!」」」」」」」」」」」」」」」」
澪「「「「「「「「「「「「「「「「あいこで…」」」」」」」」」」」」」」」」
和「キリがないわ、4人ずつでやりなさい」
澪「「「「じゃんけんぽん」」」」
和「やっと最後の4人ね」
澪「「「「じゃんけんぽん」」」」
澪「やった…」
澪「あ…あああ」
澪「そんな…本物は私なのに…」
澪「うそ…」
紬「はい♪おつかれさま」
グルグル
唯「縛られた澪ちゃんが15人…」
梓「奴隷みたいですね…」
和「さ、私たちも決めるわよ」
和「「じゃんけんぽん」」
和「はい決まりね」
和「あとは任せたわ私…」
和「あなたの分も頑張るから…」
バンッ
ドボーン!!
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/ '(_t_,__〕
/ {_i_,__〕
/ ノ {_i__〉
/ _,..-'"
/
~~~~~~~~
ズブズブ
和「うっ…」グス
澪「な、なんで押したんだ?」
和「自分で飛び込むって凄く勇気がいるのよ」
和「だから…」グスン
唯「和ちゃん……」
律「…よし、次は私らだな」
律「どうやって決める?」
律「澪を一番落とした人が勝ち、でどう?」
律「それでいっか」
澪「やめろぉ~」
紬「よ~い、どん♪」
律「「「「うおおおおお」」」」
ボトンッ ボトン ボストン
澪「あぁ…私が沈められていく…」
梓「ティーパーティ…」
紬「りっちゃんA、4澪ちゃん」
紬「りっちゃんB、4澪ちゃん」
紬「りっちゃんC、3澪ちゃん」
紬「りっちゃんD、4澪ちゃん」
紬「りっちゃんCが脱落、次のラウンドに進むわ」
澪「予選だったのか…」
紬「よいしょと」グルグル
梓「お疲れ様でした」ドン
律「わぁ~~…」
ボトン
梓「もう私のも落としておきますね」ドン
梓「」
ボトン
梓「ふぅ…」
和「じゃあ、私は家に帰るね」
唯「ばいば~い和ちゃん」
和「唯たちも早く片付けて帰るのよ」
唯「うん!」
澪「なんかさっきまでが嘘みたいだな…」
唯「なんか慣れてきちゃったね~」
紬「さぁ!本戦です!!みんな気を引き締めて!!」
梓「ムギ先輩のってますね…」
律「で、どうする?」
澪「もうじゃんけんで決めろよ」
律「え~~こっちは割と真剣なんだぞ!?」
律「そうそう、まだ終わってないんだから」
律「じゃんけんで決めるなんて人命軽視だー!」
唯「そうだー!そうだー!」
澪「私の命はなんだったんだよ…」
律「じゃあさ!澪を持ち上げて何分耐えられるかはどう!?」
律「澪を何分で脱がせられるかは!?」
律「澪を何分でイ…」
澪「こら!」バン
律「「「ってぇ…」」」
唯「じゃあさ、これで決めよぉ」クイクイ
律「まぁ…それでいいっか」
律「じゃあ始めるぞ」
律「イッセーノー2!」
律「やりぃ~」
律「イッセーノー0!」
律「終わった…勝った…」
律「わわたしが本物なのに…」
律「そんなばかな…」
紬「はい♪」
グルグル
律(負)「ま、まってくれ!私が本物なんだって!!」
律(負)「諦めようぜ…」
律(勝)「そうだぞ!私らしくない」
律(負)「本当だって!!助けて!!澪!!」
澪「…」
唯「どう…なのかな」
梓「見た目で判断つきませんしねえ…」
唯「本物であれなんであれ、これもりっちゃんだしねえ…」
律(勝)「これとはなんだよ!!」
律(負)「本当!!本当に!!助けて…」ウルッ
律(勝)「気持ち悪いな…はやく…消えなっ!」
律(負)「澪!!澪!!!助けてくれ!!!本当だ!!」
澪「…よし」
律(負)「おぉ!?親友だもんな澪!!知ってたよ」
澪「早く消えろっ!」バンッ
律(負)「み…お……?」
律(負)「ぁ……信じてたのに……」
ボトン
ブクブク
律(勝)「なんだあいつ…気持ちわる」
唯「…」
梓「…」
澪「ああ…」
澪「じゃあな律」バン
律(負)「ああ…楽しかった……」
ボトン!
ブクブク…
律(勝)「はは…」
律(勝)「やっと片付いたな…」
唯「はぁ…なんか疲れたぁー」
澪「なんというか…夢みたいだった」
梓「そうですね…」
紬「「じゃあ、帰りましょ♪」」
唯「あれ?」
澪「そうだったな…」
梓「あ…」
律(勝)「ムギまだだったな」
紬「「え?」」
澪「ムギ…やろうか」
梓「ムギ先輩…」
紬「いや!!」
唯「えっ」
紬「せっかく出来たお友達なんだから!!」
紬「いやよ…」
紬「絶対にそんなのいや…」
斎藤「お嬢様…」
澪「ムギ…」
紬「やだぁ…」ギュウ
紬「私の大切なお友達…」ギュウ
律(勝)「…」
律(勝)「ムギ!!」
律(勝)「みんなも別れたんだ!!」
律(勝)「それに…そいつはまやかしだ!!」
梓「…」
唯「二人とも泣いてるよお…」
澪「かわいそうだな…」
紬「せっかく…できたお友達なのに…」
紬「うう…」
唯「うぅ…」グス
唯「ムギちゃん…ごめん…」ポロポロ
唯「私が…変なふろしきを持ってきたばっかりに…」ポロポロ
唯「…あのふろしきを使って…お札とかコピーしたからぁ…」ポロポロ
澪「あっ、あのお札はやっぱりふろしきで…」
唯「…うん……」ポロポロ
唯「…みんな…ごめん……」
澪「いいよ…」ナデ
キラキラ…
梓「ああっ」
澪「どうした梓」
梓「ふろしきが光って…」
澪「おお……」
紬「…え……」
紬「うふふ…ありがとう、わたし……」キラキラ
澪「片方のムギが……」
紬「楽しかったわ…ありがとう…」キラキラ
紬「待って!!行かないで!!」
紬「さようなら…」キラキラ
紬「ああ……」
澪「片方のムギが消えた…」
梓「澪先輩!海が…」
澪「光ってるな…」
律(勝)「一件落着か…」キラキラ
唯「うぅ…」グス
梓「澪先輩!!」
澪「なんだ!?うっなんだこれ…」
梓「律先輩…」
律(勝)「なんだよ!?」キラキラ
梓「律先輩…」
梓「…の、おでこも輝いてます!!!」
澪「うおっまぶし…」
律「なんなんだよ!!もう…」
紬「…もう朝だわ…」
人増殖編
完
最終更新:2010年09月24日 00:01