律「唯、憂ちゃんから何のお金もらってたんだ?」
唯「いやぁ~お昼代だよぉ~」
澪「それ、憂ちゃんの財布だよな…」
唯「あはは……」
律「……憂ちゃん大変だな~こんな姉で」
憂「…」
純「うい、お昼は?」
憂「忘れちゃって…エヘヘ」
純「お金は?」
憂「忘れちゃった」
純「あのいちま」
憂「お金無いんだ!!アハハ…」
純「そうなんだー」ビク
梓「憂らしくない」
純「ドーナツ食べる?一口しかしてないけどあげるよ」
憂「ありがとー純ちゃん!いつかお返しするね」
純「うん!すーぱーおーるすたーぱっくね!」
憂「いいよ~♪」
純梓(まじかよ…)
唯「じゃごめん!今日は先帰るね!!」
律「うぃー」
澪「…いつもと違う感じがしたな」
律「ね!私もそう思った!なんというか遠足の前の日みたいな」
澪「すごい嬉しそうだったよな」
律「宝くじでも当たったんじゃね?」
澪「はは、まさか…。それにあの唯なら当たったらなんか言うだろ」
律「それもそうだなー。でも憂ちゃんに口止めされてるとか」
澪「でも宝くじあたったらお昼代くらい持っててよさそうだよな」
律「確かにwまあそんなこと無いってことよ!部室いこーぜー」
―平沢家
憂(社長椅子に座ってるお姉ちゃんかわいい///)
唯「さぁ…はじめようか、ういくん」チョコン
憂「はじめましょう、お姉ちゃん//」
唯「お姉ちゃんじゃないよ、社長だよぉ」
憂「しゃ、しゃちょう、今後はいかがいたしましょうか//」
唯「見たまえ憂君」ヒラッ
憂「これは…今月の携帯代金」
唯「違うよ!今月の売り上げだよぉ」
憂「……お姉ちゃん…そろそろほんとに始めようよ」
唯「うん//」
憂「じゃあお父さんの部屋に返してきてね、その椅子」
唯「終わったら~」
憂「うん。じゃあまずは…反省会!」
唯「1万円が使えなかったのは想定の範囲外でしたっ」
憂「そうだね…。お札に番号が書いてあるのすっかり忘れてたよ」
唯「普段気にしないもんね。にしても使わなくて良かったよかった」
憂「うん♪……でも、なんだかふりだしからだね」
唯「うん~まあゆっくりやろ~」
憂「この1万円札の束は捨てるとして……やっぱりお金を増やすのはやめとく?」
唯「ふっふっふ」
憂「なに?」
唯「小銭は番号が書いてないのだよ。ういくん」
憂「そういえば……。お姉ちゃんさすがっ」
唯「というわけで、500円玉を増やそう!」
憂「どこかバレそうなところは……」
唯「ないよぉ~。番号も無いしね」
憂「うん。じゃはじめよっか」
憂「あ、私持ってなかった」
憂「お姉ちゃん500円玉持ってる?」
唯「えっと……はい」
憂「ありがと♪」
憂「これを増やせば…」
唯「私たち今度こそ大金持ちだよお!!」
憂「うん!!」
唯「じゃあコピーしよおー!!」
憂「おー!!」
憂「その前に……」ジーッ
唯「どしたの?」
憂「お姉ちゃん、ここは抜かりなくいこうね」
唯「ふぇ?どういうこと?」
憂「まずはこの500円玉が本物かどうか見極めないと」
唯「え!?憂わたしが偽物渡したと……」
憂「ううん、そんなんじゃなくて、お姉ちゃんが気づかないうちに偽物もらってるかもしれないじゃん?」
唯「なるほどぉ」
憂「1万円の時も結局気づかなかったし、注意深くいかないとね」
唯「さすがぁ憂……私の妹」
憂「抜かりなく……っていうのも何だか変かなぁ」
唯「世のため人のために使うんだからね!全然悪くないよ私たち!」
憂「う、うん!そうだよね!」
唯「じゃあ憂くん、点検してくれたまえ」
憂「はい、社長」
憂「…とはいうものの、一枚だけじゃ本物か偽物か分からないんだよね」
唯「もう一枚あるよ、はい」
憂「あ、ありがとうお姉ちゃん」
唯「社長!」憂「社長」
憂「あれ…?この500円玉、周りにぎざぎざがないなぁ」
唯「どれどれ……ほんとだ」
憂「危なかったぁ……」
唯「ゴクリ……」
憂「…そもそも500円玉って周りにぎざぎざあるのかな?」
唯「えっとね……はい、もう一枚」
憂「この500円玉にもぎざぎざがない…」
唯「じゃ、このぎざぎざがあるのが偽物だな!!」
憂「…かなぁ」
憂「念のため、500円玉もう一枚確認しておこうよ」
唯「……ん~でももうないや」
憂「そっかぁ~。じゃあ明日銀行に行ってもらってこようかな」
唯「え~~~じゃあ今日はやらないの~?」
憂「うん…。牢屋に入るの嫌でしょ?お姉ちゃん」
唯「絶対嫌です……」
憂「銀行でもらうのが一番安心だと思うから…ね」
唯「うん…」
憂「じゃ、また明日にしよう?」
唯「うん!」
―次の日の夜
唯「さぁ…憂くん、れいのぶつを見せたまえ」
憂「はい社長、これです」
唯「ぬおお、ぎざぎざがあるのが本物だったか」
憂「はい、やっぱり昨日やってなくて良かったですね」
唯「さすがだよ、憂くん、私の妹」
憂「ありがとうお姉ちゃん」
唯「社長」憂「お姉ちゃん、もうやめない?社長ごっこ」
唯「くぅ…憂のいけず…」
唯「じゃ~ぱっぱとコピーしていこ~!!」
憂「お~!!」
ササッ ササッ
どん どん
憂「これで256枚だよ」
唯「結構……重いね」
憂「そうだね…」
唯「256枚ってことは何円かな」
憂「500×256だから…12万8000円だね」ポチ
唯「このぶたさんが12万8000円……」ジャラ
憂「じゃあ明日、これ銀行に持っていくね」
唯「なんで?」
憂「500円じゃ使いにくいからお札に交換してもらうよ」
唯「あそっか。その方が良いね確かに」
憂「ちょうどいいから6枚だけ抜いておこうかな~これで12万5000円」
唯「…でも憂さ、ちょうどいいお金だと怪しまれないかな?」
憂「それぐらいは大丈夫じゃないかなぁ…」
憂「でもそうだね…念には念を入れて」チャリン
唯「ふふふ…楽しみ~」
憂「……あ、これをコピーすれば次も楽だね」
唯「おお!確かに」
ササッ
どん
唯「ぶたさん2号……これで25万6000円?」
憂「うん!」
憂「まったく同じだと怪しまれそうだから…ちょっと傷つけておこうかな」カリ
唯「ああっぶたさん2号」
―数週間後
憂「はぁ…」
憂「やっと1000万円だね…!」
唯「うん!これで1024万円かな?」
憂「いろんな銀行回ったし貯金箱も変えたから…」
憂「完璧だよ……お姉ちゃん」
唯「うい~~ご苦労様~~」
憂「うん♪」
憂「……でも結構疲れるね…お金運ぶのって」アハハ…
唯「そぉ?」
憂「うん…でも大丈夫だよ」
唯「無理しないでね」
憂「うん、ありがとうお姉ちゃん」
唯「さぁこの1000万…なにに使おうか」
憂「お姉ちゃんが決めていいよ~」
唯「う~ん…1000万円って何ができるのかな~」
憂「そうだねぇ」
唯「あっ!!うい!!私あれやりたい!!」
憂「あれって?」
唯「えーっと」
唯「EX?だっけ」
憂「FX?」
唯「そうそれ!!」
唯「この間テレビでやってたんだよ!!FXで大金持ちになった女の人」
憂「へ~……でもお姉ちゃん、FXって何だか知ってるの?」
唯「さぁ?」
憂「……」
唯「…でもでも、パソコン使って簡単にできるんだって!!」
唯「私にもできるよ!!たぶん!」
憂「私もよく知らないんだけど…大丈夫かなぁ」
唯「試しにやってみよ~よ~」
憂「でもお姉ちゃん、FXでもし大金持ちになったとして、何したいの?」
唯「ん~~」
憂「それに、よく知らないけど大金持ちになれるのはやっぱり極少数の人だと思うよ」
唯「そうかなあ」
憂「そうだよ、多分」
唯「やっぱやめておこっかな」
憂「うん♪」
唯「そうだ!憂は何したいの?憂がほとんど銀行行ってくれたんだし、決めていいよ」
憂「えっ…そう?じゃあね……」
ぐ~~
憂「お…お姉ちゃん」
唯「あはは~お腹すいちゃった」
憂「あっ!じゃあなんか出前でも頼むのはどお?」
唯「いいね~!!私ピッツァがいい!ピッツァ!!」
憂「お姉ちゃん発音良いね…」
唯「へへ~」
―数週間後
憂「これで…大体2000万円だね」
唯「なんか増やすだけで全然使ってないね~」
憂「結構疲れる割には…あんまり増えないというか…」アハハ…
憂「贅沢いっちゃいけないけど…」
唯「…そろそろ次の段階に進む時期なんじゃないかな!?」
憂「え?」
唯「もっとガッポリ増えるやり方を探そうよ!!」
憂「う~ん…なにがあるかな~…」
唯「新聞を見て探します!」
唯「うい!!うい!!見て!!」
憂「なあにお姉ちゃん」
唯「これ!!どうかな!!?」
憂「えーっと…
『世界共通の価値観を持つ希少な実物資産・金で、
あなたの着実な資産形成を強力にバックアップ』…」
唯「そうだよ!!金だよ金!金をコピーして売ればいいんだよ!!」
憂「なるほど…」
唯「いい案じゃない!?」
憂「いいかも…」
唯「目安は…1kg350万円……金すご」
憂「でもお姉ちゃんこれ、上のほうに書いてある」
唯「『A0001』…何かの番号?」
憂「うん…多分これは1万円札と同じような番号じゃないかな」
唯「そうなると…バレる?」
憂「それ自体の価値は変わらないんだけどね…」
憂「これがきっかけでバレるかも」
唯「じゃあさ、闇取引みたいなところに持っていけばいいんじゃない!?」
憂「怖いよぉお姉ちゃん」
憂「それにこれ…
『ご売却される場合は、ご本人様を確認できる書類(運転免許証・健康保険証など)
を一緒に窓口にご提出ください。』
」
憂「これじゃあね…」
唯「学校で誰かから借りてくるよ!保険証!」
憂「絶対だめ!!」
唯「ちぇ」
憂「お姉ちゃん」
唯「ふぇ?」
憂「やる?FX」
唯「え?いいの?」
憂「この辺の銀行ほとんど廻ったし…」
憂「もう疲れちゃったから…」
唯「うい…」
憂「それにね、私そんなにお金なくてもいいし」
唯「うん…」
憂「だからお姉ちゃん好きなことしていいよ、でも」
唯「でも?」
憂「やるとしてもせめて半分の1000万円までにしてね」
―数日後
唯「準備できたー!とりあえず100万円ではじめてみるよ!!」
憂「ひゃ…ひゃくまん」
唯「うん!大丈夫大丈夫」
唯「これなくなったらもうやめる!」
憂「う、うん…」
唯「じゃあいくよぉ~」
ポチ
憂「…わぁ…すごいねお姉ちゃん…とれーだーって感じ」
唯「でしょでしょ~!」
唯「このゆーえすでぃーを…いけるまで買う」
憂「お…お姉ちゃん大丈夫?」
唯「大丈夫大丈夫、これがこの辺まで上がったら売ればいいだけだよ」
憂「お姉ちゃん…なんか赤い表示でてるけど」
唯「ればれっじ…50?」
憂「ほんとに大丈夫?」
唯「大丈夫でしょお、だってほら上がってるし」
憂(なんか不安だなぁ…)
憂「…お姉ちゃん、USDって何だか分かってる?」
唯「さぁ?」
憂「アメリカ・ドルじゃない?」
唯「おお~ドルを買ってたのか~」
唯「おっなんかすごい上がってる」
唯「ああっ!」
憂「どしたの!?」
唯「ごめん!トイレ!憂上がったら売っといて!!」タッタッタ
憂「え…え…?」
憂「すごい上がってる…成行注文?でいいのかな」ポチ
どん
- 300,000
憂「どういうことだろう…」
最終更新:2010年09月24日 00:06