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律「じゃーん!!」(82点)
唯「わー、りっちゃんすごーい」
律「ま、私の実力なら当然だな!」えっへん
紬「澪ちゃんもお疲れさまでした」
澪「本当に疲れた…」

澪(…ってあれ? バレてる?)
紬(うふふ♪)

澪「そ、そうだ。唯はテストどうだったの?」
唯「今回は妹に教えてもらったから追試はなかったよー」
律「なんだ、結局一人でやってないじゃないか」
唯「えへへー」

あははははは


律(え!?)
澪(妹!?)
唯「ほえ?」

澪「ゆ、唯…ちょっとこっちこい!」
唯「え? うわ、わわわわぁー」
律「? どうしたんだ、澪の奴。なぁムギ?」

律「ってムギまでいないし!? あれ!? 私さっきまでみんなといたよね!?」


澪「唯っ!」
唯「み、澪ちゃんどうしたの? そんな真剣な顔しちゃって……」
澪「唯、テスト勉強は憂ちゃんとやったのか?」
唯「うん」
澪「ま、まさかと思うが……保体も……なの、か?」
唯「もちろんだよ。去年澪ちゃんに教わったコト、ちゃんと憂に教えてあげたんだー」
澪「なっ!?」

澪「なんだってー!?」




- * -
憂「お姉ちゃんお疲れさま。はい、リンゴジュースだよ」
唯「うぉぉありがとぅ憂~っ!」
憂「うん」
唯「あ、そうだ憂。憂は保体は大丈夫?」ズズズー
憂「保健体育? うん、私は特に問題ないよ。でもどうして?」
唯「いやぁ、去年解らないコトがあって私赤点だったから、ね」
憂「へぇー、そうなんだ。何が解らなかったの、お姉ちゃん」
唯「セックス」
憂「○×△ヮ!?」ぶはっ!
唯「ちょ、憂!? 派手に噴いてどうしたの!?」
憂「な、何でも、だいじょ、お姉ちゃ、タ、タオル…っ」ケフッ、ケフォッ!


- * -
唯「……で、澪ちゃんにお願いして教えてもらったの」
憂「えっと、お姉ちゃん。それって澪さんと秘密だよって約束したんじゃ……」
唯「うん。でも憂が困るのはお姉ちゃんとしてイヤだし。澪ちゃんも解ってくれるよ、きっと」
憂「許してくれるかなぁ……」
唯「え、何?」
憂「ううん、何でもないよー」

憂(澪さんとの秘密を私に話してくれた……まだ澪さんに負けてない。大丈夫、大丈夫……)

唯「それで憂は大丈夫?」
憂「えっ?」
唯「だから、セックス。知ってるのかなぁーって」
憂「そ、それはとうぜ……」



憂「……」
唯「憂?」



憂「う、ううん! 私、よく解らない、かなぁ……って」
唯「やっぱり。仕方ないなー、それじゃお姉ちゃんが教えてあげよっか」

憂「………うん、よ、よろしくお願い…します」



- * -
唯「ふぅ、ちょっと喉乾いたね」
紬「では部室に行きましょう。紅茶とマドレーヌを用意しますね」
澪(……何で唯はこう大切な部分が抜け落ちるんだ)

澪「って待て。何でムギがいる!?」
紬「うふふ。こんな素敵なお話を独り占めはズルいですよ、澪さん」
澪「……頭痛くなってきた……」


唯「……ふぅ。で、さっきはどこまで話したっけ?」
紬「憂ちゃんがお願いしますといったトコまでです」
唯「あ、そっか。えーっと……」


- * -
唯「それじゃ憂、ちょっとこっちに来て」
憂「う、うん……な、何かこんなに近い距離で見られると照れちゃう、ね」
唯「ふふふ、セックスを知らない人はそうなんだよ。私も最初は恥ずかしかったし」
憂「……初めての、澪さんと、の?」
唯「うん」

憂「……ぅ…して…」

唯「ん? 何?」
憂「な、何でもないよ! そ、それで、どうするの?」

唯「私を見たまま、眼だけを閉じて」
憂「……ぅん」

唯「そぅ、そのまま……そのまま……」
憂「……ぁっ」(お姉ちゃんが……抱きつ……ん、っ)

憂「ん……」
唯「………っ、ふ。最初のキスは簡単に」

唯「そして次は」
憂「ん……っ!? ん、んん………ん」

憂(舌が、入ってくる……お姉ちゃんのが、私の中で……私のと絡まって……)
憂(スゴい、熱い、よ…お姉ちゃん、熱い、意識が舌から吸い出されるみたい……ふぁ、ぁ…)

唯「ちゅぅ…………っ、ぷはぁ。どう、憂。これが大人」
憂「ぅ、ぁ……舌、逃げ…っ!」
唯「うぁこら憂、勝手に抱きつぃん、んんんんんんんんんんっ!!」
憂「ひゃ…逃へちゃ…離れひゃ、ひゃぁ───っ!」
唯「んぅぅぅんんんんっっっっっ────────っ!」
憂(お姉ちゃん、お姉ちゃん、お姉ちゃんお姉ちゃんお姉ちゃん───────っ!)


- * -
澪「…………」ゴクリ
紬「……そ、それで……?」

唯「憂にあっさりイかされちゃった、てへっ☆」

澪(唯ぃ─────────────っ!!)
紬(くはぁ────────────っ!!)


律「……みんなどこ行ったんだよぅ──っ!」




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最終更新:2010年09月27日 22:42