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梓「何でだろう……縮んだのかな?」

梓「うーっ、うーっ!ダメだ、ブレザーのボタンが……」

梓「……まあ、律先輩はボタン止めてないしいっか。それより……」

梓「ふっ!ふっ!……ダメだ、スカートのチャックが上がらない!」

梓「クリーニング屋さんが私のと、よく似たどこかの中学の制服とを間違えたんだろうな……」

梓「でも、今日は始業式だし……とりあえず今日はこれを着て……ふっ!」

ビリッ

梓「あ」

純「……それでジャージなんだ」

梓「うん……はあ、一人だけこの格好で始業式出たくないな」

純「確かに恥ずかしいよね」

梓「あ、ゴメン私ちょっとトイレ行ってくるね」

純「いってらっしゃーい」

憂「おはよう純ちゃん」

純「お、おはよー」

憂「今話してた子、ジャズ研の子?」

純「え……梓だよ」

憂「……」

憂「や、やだなもう純ちゃんったら!そんなの嘘でも梓ちゃんに失礼だよ!」

純「いや……マジで梓なんだって、私も朝会った時誰だかわからなかったもん」

憂「……」

梓「あ、憂!おはよう」

憂「……あ、梓ちゃん?」

梓「どうしたの憂?なんか私に付いてる?」

憂「う、ううん!ジャージだからちょっと驚いちゃって!」

梓「そうそう、聞いてよ!今朝クリーニング出した制服着てみたらさ………………」

憂「へ、へぇ……」

憂(ね、ねぇねぇ純ちゃん……もしかして)

純(うん……梓は自分がデブになったって気づいてないみたい)

梓「さっきから二人とも携帯見てるけど、朝から誰とメールしてるの?」

憂純「め、迷惑メールだよ!」

梓「そうなんだ、受信拒否しちゃえばいいのに」

純「そ、そうだね……梓ナイス」

キーンコーンカーンコーン

憂「あ……チャイムなったしそろそろ行こうよ!」

純「そうだね、ほら梓行く……」

梓「ちょっと待ってて、なんかさっきから喉乾いちゃって」

ゴクゴク ゴクゴク

憂「……あ、梓ちゃん?それって……」

梓「え、ただのコーラだよ?休み中からハマっちゃって、1日四本は飲んでたんだよね」

純「……1日2リットルも飲んだら飽きない?」

梓「え?6リットルだよ、純そんな単純計算間違えてどうしたの?」

純「……」

憂「……」

キーンコーンカーンコーン

純「あー、疲れた……校長の話って、どうして長いんだろうね?」

憂「うーん、何でだろうね……?」

梓「暑い……早くコーラ飲みたい……」

純「梓……汗ダラッダラだけど大丈夫?」

梓「え……だって、暑くなかった?」

憂「……あ、梓ちゃんはジャージだったししょうがないよ!」

純「そ、そっか!ジャージだもんね!なら、しょうがないっか!」

憂(純ちゃんダメだよそんなこと言っちゃ!)

純(ゴメン!でも、気になっちゃってつい!)

梓「……二人とも、何くっついてこそこそ話してるの?」

純「な、何でもないよ!ね、憂!?」

憂「う、うん!本当、何でもないんだよ梓ちゃん!」

梓「そう?……こんな暑いのにくっついてたら暑そうだけどな……」

純(そこかよっ!?)


唯「あ!う~い~!」

憂「お姉ちゃん!あ、皆さんおはようござい……」

憂(あっ!?ど、どうしよう!み、澪さんたち梓ちゃんに気づいてくれるのかな……?)

澪「憂ちゃん、おはよう。あれ、梓は……」

梓「先輩たち!おはようございます!」

唯「……え?」

律「……は?」

澪「……」

紬「……」

澪(え……この子誰……?)

ツンツン

澪「えっ?」

紬(澪ちゃん……おそらくこのまるっこい子は梓ちゃんよ……)

澪(梓!?……そんな馬鹿なっ!?第一、梓はこんなでっぷりした体型じゃ……)

梓「……どうしたんですか、澪先輩?」

澪(梓の声!?……じゃ、じゃあ……この子が、ほ、本当に……梓、なのか?)

律「おい澪、この子澪FCの新しい会い……むぎゅっ!んーっ!んーっ!!んーっ!?」

紬(澪ちゃん!りっちゃんは私に任せて!)

澪(ナイス!ムギ!)

律「ぷ、ぷはぁ!?な、何するんだよムギー!?いきなり口塞ぎやがって窒息するかと思ったじゃねえか!!」

紬「ご、ゴメンねりっちゃん!昨日ドラマで誘拐のシーン見たから、ついやってみたくなっちゃって……」

律「つい、で人の息を止めようとすんなーっ!!」

澪(よし!律の注意は完全に梓から離れた!これでやんわりと私が梓のことを認知させれば……)

唯「久しぶり~、あずにゃん!なんかすごく太ったね~!」

ズルッ

澪(ゆ、唯!?)

紬(あ、ああ……)

憂(お、お姉ちゃん……!)

純(憂のお姉ちゃん、ナイス!)

梓「ゆ、唯先輩!?会っていきなり酷くないですか、それ!?」

唯「え~、だって~……」

ピラッ

梓「あっ……」

唯「ほら~、お腹の肉はこんなにつまめるし~」

むにッ

唯「二の腕だって、こんなプルプルしてるし~」

ぷるんっ

唯「ほっぺたなんて垂れちゃってるし~」

ツンツン

唯「あずにゃん、完璧に太ったよね~」

梓「……」

唯「でもね~、そ……」

梓「ひ、酷いです!唯先輩!!」

唯「あ、あずにゃん……?」

律「そうだぞー唯!いくら梓がデブったからってそんな……あ」

澪「ば、馬鹿!?律!」

梓「り、律先輩までっ!?……ひ、酷いです!みんなして私のことをデブ扱いして……そんなに楽しいですか!?」

澪「ち、違うんだ!梓!」

紬「梓ちゃん!私たちはただ……」

梓「……ただ、何ですか?豚みたいに肥えた私を見てるのが面白いだけとでも言いたかったんですか?」

紬「そ、そんなつもりは……」

梓「わ、私だって少し太ったなとは薄々感じてましたたけど……」

梓「何もそんな人前で晒すようにしなくたって良かったじゃないですかっ!?」

唯「ご、ゴメンねあずにゃん……で、でもね……」

梓「でももだっても無いです!……今日はもう帰ります!純か憂、先生に伝えといて!」

梓「じゃあ、さようなら!……今日の私の分のケーキ食べないでくださいよ!!」

ぷんぷん ぷんぷん

唯「……あ、あずにゃん……」

純「あ、ちょ、ちょっと梓!追っかけよう、憂!」

純(多分太ったから動けなくなってすぐに追いつくだろうし)

憂「お姉ちゃん……う、うん!今行く!」

憂(お姉ちゃんが落ち込んじゃったから一緒にいてあげたいのに~!)


……

律「……あっちゃー、しくじったみたいだな」

律「ってか、誰かすぐ気付いたか?あのデブがあず……」

澪「律!だから、その言い方は酷いだろう!」

律「わ、悪い澪……でも、私昔からデブを嫌ってるじゃん?だから、つい……」

澪「でも、あれは梓だ!私たち軽音部の大事な仲間だろ!?」

律「わ、わかったって澪……」

唯「そっか……私あずにゃんに酷いことしちゃったんだね」

紬「確かに……唯ちゃんのあの一連の行動は梓ちゃんにとっては辛かったのかもしれないわね」

唯「あずにゃん……明日からは軽音部にちゃんと来てくれるかな?」

律「そ、そこまで深刻に考えなくても大丈夫だろ!なあ、ふた……」

澪「……」

紬「……」

律「……あっれー?」

澪「とにかく明日までは様子見だな、案外普通に部活に顔を出すかもしれないし」

紬「そうね……梓ちゃんが軽音部に来なかった時に、その後の策については話し合いましょう」

唯「あずにゃんいなくなるの嫌だよ……」

律「……」

律(みんなあの相撲取りみたいなゴキブタ……じゃなくてクソデブ……でもなくて!)

律(とにかく、あの梓を認められるのか?私はあんなデブを梓と認めたくないんだけど……)

律(ってか、デブと同じバンドとか絶対無理!!)

澪「何してんだ、律?先行くぞ?」

律「あ、ああ……今行くー!」

タッタッタ タッタッタ


……

梓「はあ……はあ……ゴホッゴホッ!?」

憂「だ、大丈夫梓ちゃん!?」

純「……はあ、そんな身体で無理して全力疾走するから」

梓「ぜえ……ぜえ……全力でなんて……ひゅう……ひゅう……走ってないん……だ……ゴホッゴホッ!」

憂「梓ちゃん、水飲む?」

純「……梓、アンタ本当にそんな体型になるまで自分が太ってるって気付かなかったの?」

純「鏡とかあるし、流石にその腹はお風呂とかに入れば気付くでしょ?」

梓「はあ……はあ……憂、水ありがとう……ふう」

憂「う、うん……」

憂(今買ったばっかのペットボトルがもう空になってる……)

梓「純、気付いてないわけないじゃん……私は今やただのデブだよ」

純「なんだ、本気でまだ普通の梓のままなのかと思ったよ……で、どうしてそんな太ったの?」

梓「それはね……」

きゅるる~

梓「……とりあえずマック行かない?」

店員「いらっしゃいませ!ご注文をお伺いいたします?」

梓「えっと……クォーターパウンダーチーズのLLセットが一つと、ビッグマックのLLセットが一つ」

梓「……それと、フィレオフィッシュを単品で一つで。あ、飲み物両方ともコーラでお願いします。あと、ケチャップ二つ下さい」

純「……」

憂「……」

梓「あ、二人は何か頼む?」

店員(え……今の一人で食べる分だったの?)

純「じゃ、じゃあホットアップルパイを一つ……」

憂「わ、私もそれで!」

梓「なんか私も食べたくなってきた……ホットアップルパイ四つで」

店員「……以上でよろしいですか?お会計………………」

純(食べ過ぎだろっ!?)

憂(アップルパイ二本も食べるんだ……)

ぱくぱく ぱくぱく

純「ねえ……梓?」

梓「もぐもぐ……ん、何?」

純「……ちょっと食べ過ぎじゃない?」

梓「そ、それはわかってるけど!……最近食欲が止まんなくて」

梓「それにあんだけ走ったあとだし、この位食べないと逆に気持ち悪くなっちゃうし……」

純「は、はあ……」

純(運動直後にそれだけ食べる方が気持ち悪くなると思うけど……)

憂「梓ちゃん……朝ご飯はちゃんと食べてきたの?」

梓「もちろん、牛丼食べてきたけど?」

憂「へ、へぇ……」

憂(朝から牛丼……)

憂「梓ちゃん、前はもっと少食だったよね?……どうしてそんなに食べるようになったの?」

梓「そ、それは……」

純「……それは?」

梓「……軽音部で買ってたカメ、わかる?」

憂「えっと、確かトンちゃんだよね?」

梓「そう、トンちゃん……」

純「そのトンちゃんに何かあったの?」

梓「うん……実は」

憂「……」

純「……」

ゴクリ

梓「たまには外で日向ぼっこさせるのも良いって聞いたから日向ぼっこさせてたら……」

梓「近所の野良猫に……食べられちゃって……」

憂「そ、そうだったんだ……」

純(重い……話が重いって!)

梓「私……責任もって世話するって先輩たちに言ったのに……」

梓「で……ショックで3日くらい何も食べなかったら急に食欲が湧いてきて……」

憂「……それでそんな食べるようになったんだ」

梓「うん……トンちゃんの代わりに私が豚ちゃんになるってわけじゃないけど……」

純(じ、自虐ネタ!?)


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最終更新:2010年09月30日 02:24