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和「あら、次は澪なのね」

澪「おす、和」

和「ん? 案外普通な反応ね。
  ムギや律を見てただろうから、てっきり顔を真っ赤にして照れて来たり、ビビりながら入ってくるものとばかり思ってたけど」

澪「さすがの私も、友人が友人にしたことに怖がったりしないさ。
  それに、和のことは信用してるからな。変なことはしてないって知ってるよ」

和「ふふっ、嬉しいことを言ってくれるね」

澪「真実だからな。でも、これでも結構、緊張はしてるんだぞ?」

和「ああ、そう言えば律が言ってたっけ。
  澪ってば緊張すると、逆に周囲には張り切ってるように見えるって」

澪「ま、確かにそうだな。今の私が緊張してるって分かるのは、たぶん律ぐらいだろう」

和「幼馴染ってやつね」

澪「ああ。和と唯と同じ関係さ」

澪「それに和とは、去年はクラスで二人きりの顔見知りだったからな。
  唯を除く軽音部の中では、一番仲が良いつもりだよ」

和「確かにね。でもそう考えると、一年ぶりぐらいよね。二人きりで会話するのは」

澪「だな」

和「今だから明かすけど、実はあの頃から、澪の髪がキレイだなって思ってたのよ?」

澪「うっ……あ、ありがとう……なんか、改めて和から言われると、照れくさいな」テレテレ

和「ふふっ、照れた澪も可愛い」

澪「か、可愛いだなんて……」カァッ///

和「と言うより、軽音部の皆の照れた表情が可愛いわね」

和「でもね、こうして抱きしめたいとか思ったのは最近だけれど、こうして――」

ソッ

サラッ

和「――澪の髪に触ってみたいと思ってたのは、去年からずっとなの」

澪「そ、そうなのか……?」

和「ええ。突然触って驚かせちゃったみたいだけど、ずっと指で梳いてみたかったの」

サラサラ

澪「ん……ま、まぁ、好きなだけ触ればいいさ」///

和「ありがとう。そうだ、ついでだから胸も触っていい?」

澪「そ、それはさすがにダメだ!」///

和「やっぱりね」

澪「と言うか、それは友達でもさすがにしないことだろ!?」

和「そうかしら? 唯の家にあるマンガとかだと、女の子同士で、おふざけ感覚で胸を触りあってたりとかしてたんだけど」

澪「そ、それは、そのマンガが特別なだけだ!」

和「そう……ま、仕方が無いわね」

澪「ホッ」

和「許可がもらえないなら、無理矢理触るしかないわね」

澪「えっ!? ちょっ!」

ムニ

澪「ひうっ!」

和「う~ん……やっぱり大きい」モミモミ

澪「ちょっ、和……」///

和「ブラの硬い触感とその中にある柔らかい感覚がまた……」ムニムニ

澪「ちょっ……いい加減に……」///

和「服の上からでも分かるこのボリューム……やっぱりはんそ――」

澪「だーーーっ!! いい加減にしろっ!」

ゴチンッ!

和「ごめんなさい。ちょっと調子に乗ってたわ」ヒリヒリ

澪「はぁ……はぁ……はぁ……」///

和「やっぱりダメね。色々と歯止めがきかなくなってきてたわ。
  もし澪に止めてもらわなかったら、あのまま服をひん剥くかうなじにキスしてたところよ。
  そう考えるとお礼を言うべきかしら?」

澪「いや……良いけど……と言うか、私もぶっちゃってゴメンな?」

和「何言ってるのよ。私が調子に乗ってたのは事実だし、それになんだか“手を上げても許してもらえる”って私のことを思ってくれてるのが嬉しいわ。
  何より、そういうのが澪らしくて、私は好きよ?」

澪「うう~……なんか、軽音部のツッコミ役みたいな認識でやだなぁ……」

和「ツッコミ役というより、お姉さんかしら?
  引っ張る人をフォローするように皆をまとめる。
  澪ってそんな感じがするわ」

澪「そうか……?」

和「そうよ。意外にしっかりしてるのが律だとするなら、本当にしっかりとしてるのが澪ね。
  本当、二人共バランスが良いわ」

澪「それを言うなら和だってそうだろ?
  いつもポワポワしてる唯を引っ張ってるけど、時たま唯の方が和よりしっかりしてたりするし」

和「そうね。今日とかまさにその通りだわ」

澪「で、和は満足したのか?」

和「いえ。後は一回、強く抱きしめさせてもらえないかしら?」

澪「うっ……ま、まぁ、エッチなことしないなら、別に……」///

和「そう……ありがとう」

ギュッ

和「……うん。やっぱり澪もあったかい」

澪「そうか……?」///

和「そうよ。軽音部は皆、あったかいわ」

~~~~~~

梓「だから、そういうのは私に聞かないで下さい! 恥ずかしいです」///

律「なんでだよ! 私だって聞くのは恥ずかしいんだぞ!?」

梓「だったら聞かないで下さい!」///

律「でも和に言われて本当かどうか気になってるんだって!
  からかわれてるだけかもしれないだろ!?」

梓「知りませんよ! そんなことっ!」

ガチャ

澪「おまたせ」

パタン

梓「あっ! 澪先輩! ちょっと律先輩を黙らせてください!」

澪「どうしたんだ? 律。また梓に迷惑掛けてたのか?」

律「違うって! ただ、その……和にかわいいって言われてさ、本当かからかわれたのか、気になって……」

澪「なんだそんなことか……」

紬「私はさっきから可愛いって言ってるんだけど……」

唯「そうだよね。特に今のりっちゃんは可愛いよね」

澪「だそうだが?」

律「でも梓が答えてくれないんだ!」

梓「だからどうして全員の答えを欲しがるんですか!」

紬「それよりも澪ちゃん、私やりっちゃんと違って落ち着いてるわね?」

澪「ん……まぁな。確かに照れくさかったけど、やっぱり、和の不安は分かるからかな?」

紬「不安?」

澪「そ。あ、ムギが中に入ってる時に話してたんだっけ? 後で話すよ。
  それよりも梓、その様子だと中の様子が聞けなかっただろ? なら、次は梓の番だ」

梓「あっ……えと……」

澪「それとも、やっぱりイヤか?」

梓「い、いえそんな! それでは次、お邪魔させてもらいます!」ガタッ

澪「ああ。たぶん、梓が一番、今の和の気持ちを分かってやれるだろうからな」

梓「?」

澪「私達はまだ実感が無いけど、梓はもう、ウスウスと実感してるだろ?」

梓「? 何をですか?」

澪(もうそろそろ、この高校生活が終わるって事をだよ)

澪「いや、なんでもないさ。良いからほら、律のことはまかせな」

梓「はぁ……ではよろしくお願いします」

ガチャ

パタン

律「ああ……まだ梓に聞いてなかったのに……」

澪「まだそんなこと言うのか? ま、梓は照れてるだけで、律のことを可愛いって思ってくれてるよ。
  私だってそう思ってるんだし」

律「……っつーか澪、なんかイヤに落ち着いてるな?
  入る前みたいに緊張してる訳でもないし」

澪「さあ、なんでだろうな」

律「…………」

澪「ただまあ、何と言うか……ちょっと実感しちゃってさ」

紬「? 何を?」

澪「文化祭が終わったら、私達も引退して、梓を一人きりにさせてしまうんだなってことをさ」

紬「……そうね」

澪「だから、ちょっと悲しくてな。
  今の和って、なんていうか、そういう悲しみを紛らわせようとしてる感じがしてな」

律「確かに……それはあるかもな」

唯「でも、私達ともっと仲良くなりたいって言うのは本当だよ?」

紬「でも、時間が経てば経つほど、別れを意識してしまって不安になるのも本当……」

唯「…………」

澪「私が落ち着いてるのはな、そういう和の気持ちに、あてられたからだよ」


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最終更新:2010年10月02日 22:36