ガチャリ

唯「あっあずにゃ~ん」

梓「にゃっ!?来て早々やめてください」

唯「せっかく待ってたんだからもうちょっと~」スリスリ

梓「ん~・・・」

律「ホントにドアの前で待ってたからな」

澪「よくやるな」

梓「なんと・・・」

唯「あっずにゃ~ん」

紬「唯ちゃん、お茶入ったけど?」

唯「やった~」パッ

梓「やっと解放された」

紬「梓ちゃんも」

梓「あっはいありがとうございます」

唯「今日はなに?」

紬「今日は~


2年生になって1ヶ月
新入部員はゼロだったのはさみしいけど今考えるとこのメンバーにはもう新入部員に入る余地がないかもしれないなぁなんて思い始めたり…
先輩たちも3年生になり受験生
HTTで学祭ができるのも今年限り。絶対に素晴らしい1年にしたい!
んだけど…

唯「おいひぃねー」

律「ですわね~」ネー

紬「喜んでもらえてよかったわ~」

澪「いつもホントにおいしいのをありがとうな」

紬「みんな喜んでくれるのがうれしいだけだから気にしないで澪ちゃん」

梓「…」

律「どうした?梓」

紬「好みじゃなかった?」

梓「あっいえっとってもおいしいです。いつもありがとうございます」

紬「おかわりもあるからどんどん食べてね」

唯「やった~。ムギちゃんおかわり~」

律「私もおかわり!」

紬「は~い」

ムギ先輩の持ってくるお菓子はおいしいし紅茶も部室全体をふんわりとさせるようないい香りがしている
梓「そろそろ練習しましょう!」

律「え~まだおかわり完食してないぞー」

唯「そうだそうだ~」

紬「梓ちゃんもどう?おかわり」

梓「練習終わってからいただきます!そのほうがおいしいです」

澪「そうだな…私も練習したい」

律「もうちょっとだけ?ね?」

唯「おねがいしますだ~」

梓「ダメです!ちゃんと練習しましょう」

唯「ムギちゃんは?どっち?」

紬「うーん…練習しよっか?」

律「なんと・・・」

唯「ムギちゃんが裏切るなんて…」

紬「フフ…」

梓「さぁやりましょう!」


練習が始まったはいいけど唯先輩と律先輩明らかにやる気がない…

梓「しっかりしてください。さっきからミス連発ですよ?」

唯「だって~」

澪「律、リズム外したりとお前もミス連発してるけど」

律「ばれてたか・・・勢いでごまかせれば楽なんだけど」

澪「おいっ!」ゴツッ

律「冗談だって…おーいてっ」

梓「もう!今年で最後なんですからもっと練習して最高の演奏しましょうよ」

唯「とはいってもまだ実感がわかなくて」

澪「でも受験もあるんだから、有意義に過ごすべきだと思うぞ」

唯「お茶の時間だって有意義だよ?」

律「琴吹さ~ん秋山さんがお茶の時間は有意義じゃないって言ってま~す」

紬「そんなっ」ガーン

澪「ちっ違うっそういう意味で言ったんじゃないからな?」

紬「フフっわかってるわ。休憩にする?お茶いれようか?」

唯「やった~」

梓「ムギ先輩まで…」

澪「梓…あきらめろ。3年目に入ってわかったがこいつらに何を言っても無駄だ」

梓「澪先輩まで…」

澪「まぁちょっとは練習できたしな。それにこのペースも軽音部だ」

梓「…はい」

別に軽音部に文句があるわけではない
唯先輩や律先輩にだって文句はない
このペースが軽音部だっていうのを私は1年間やってきてわかっている

だけど…
もしも…
もしも本気で練習したとすればHTTは素晴らしい演奏ができると私は思う。
こんなことを自分で言うのもなんだけど…
この5人は最高の演奏ができる
根拠はないけど1年間一緒にいて思ったことだ

でもまぁ…無理なんだろうな~

唯「うぅ~お腹いっぱいだぁ~」

律「おっもうこんな時間だ!みんな帰るぞ~」

澪「気がつけばこんな時間に」

梓「こんなんで大丈夫なのかな?」

去年の学祭はよい演奏ができてよかった
とはいっても学祭前には律先輩が風邪ひいて治ったと思ったら今度は唯先輩が風邪で…結果はよかったけどもっと練習してたらもっとよい演奏ができたのになぁとも思ったり
だから今年こそは!
と思ってたのに…
ええいっ!考えても仕方ないよね!
私にできることは毎日自主練を欠かさずやって放課後の練習に生かすことだ

梓「やるっきゃない!」



~翌日~

梓「ふぁ~」ウトウト

時計を見ると6時半
昨日自主練に熱中して寝るの遅くなったのになぜか目が覚めてしまった
まだあと1時間位寝られる…と思うとなぜか得した気分になったり
ウトウト

梓母「梓何してるの?早く起きなさい」

梓「ふぇっ!?」

しまった!?二度寝して寝坊なんてもうっ!

梓「あれ?」

まだ6時40分
あれから10分

梓「今日…何かあったっけ?」

梓母「何言ってるの?いつもこの時間に起きてるんでしょ?」

梓「でもまだ7時にもなってないのに…」

でもなぜだろうあまり眠くないしいつもの時間に起きたかのような感覚

梓「たまには早く起きてみるのもいいか」

お母さんはこの時間に起きるのが当然とばかりに朝ごはんの支度も完璧だ
おかげでいつものペースで学校に着いた
でも当然クラスに行っても

梓「誰もいないよね~」

人の少ないクラスというのは新鮮だけど暇だ
あと1時間ほどどうしようっかな

梓「部室に行って自主練…これだ!」

私は早速部室へ足を運んだ

梓「あれ?」

部室のドアの前に立つとなにか音がするのが分かる
ガチャ

唯「おっ来た~。遅いよ~」

唯先輩がいた
というか軽音部の方々がいた

澪「梓が遅刻とは珍しいな」

梓「えっ!?えぇっ!?」

律「どうした?なにかあったか?」

紬「頭に?マークついてるけど…なにかおかしい?」

言いたいことが多すぎて何も言えません

梓「なんでみなさんコンナ時間に部室に?」

律「何って…朝練だけど…寝ぼけてるのか?」

唯「寝坊して寝ぼけちゃうなんて珍しいね」

梓「それなら私も誘ってくださいよ先輩方だけなんてずるいです!」

澪「ん?どういうことだ?いつも梓もいるじゃないか」

梓「えっ?」

律「えっ?じゃないだろ?まぁいいや練習始めようぜ~」

唯「そだね~」

先輩4人はそのまま楽器を持って指定の位置につく

梓「あっ待ってください」

とりあえず私もギターを用意して、そして練習がはじまった

あれから始業時間ぎりぎりまでみっちり練習していた

律「ふぃ~疲れた~」

澪「梓大丈夫か?今日はミスが多かったけど」

梓「すっすみません」

唯「気にしないでいいよー」

紬「たまにはこんな日もあるわ」

このおかしな状態にいろいろ考えてしまい集中できずにミスを連発してしまった
しかも時間がたてばたつほどおかしなことが増えていく
律先輩も唯先輩も昨日ミスしまくってたのがうそのように完璧な演奏をする

梓「あの~ムギ先輩…ティーセットはどうしたんですか?」

紬「ティーセット??えっ?なぁにそれ」

梓「…いえなんでもないです」

唯「梓ちゃんどうしたの?元気ないね?」

梓「いえっ大丈夫です」

唯先輩はあずにゃんと呼ばないし抱きつくどころかまだ1度も触れられていない
そろそろ私は気付きはじめた

梓「みなさんそろいもそろってドッキリなんてやめてください」

澪「どういうことだ?」

律「おーい梓大丈夫か?」

唯「具合悪いの?大丈夫?無理して朝練来なくてもいいんだよ?」

紬「保健室行く?」

梓「あのっ…その…」

こう言えば必ず澪先輩あたりは動揺してさらに唯先輩はボロを出すはずだ
今の反応を見ればおかしいのは私というのがわかった


その夜
今日1日過ごしてわかったことがある
軽音部がまじめな部活ということだ
しかも今日からではなく先輩たちが1年生の頃から
ティータイム一切なし
放課後の練習はもちろん朝練までみっちり行うくらいまじめな部活だということ
けどまぁ…違いといえばそれくらいかな…
ティータイムがなくなってしまったのはちょっと残念だけど放課後の練習もすごく

充実していた
私の望んだ世界なのかも…
今年1年をすごく充実した1年にできるチャンスだ


梓「明日も早いしっ早く寝よ」

梓「明日目が覚めたらもとに戻ってたりして…」

そう思うとあまり眠れなかった


翌日
どうやらもとに戻ることはなかったみたい
昨日と同じくいつもより1時間早く学校に行き朝練をした

唯「梓ちゃん~ここ難しいよ~ちょっと教えて下せぇ」

梓「えっとここはこうして…」

唯「おぉさすが!ありがとー」

梓「はい!」

うぅ~唯先輩がわき目も振らず練習している
律先輩もリズムキープ完璧ですっ
ちょっと感動
ムギ先輩も週1で新曲を考えてくるらしい
どんな超人ですか
澪先輩は恥ずかしがりやな性格が嘘のように時に迫力のある演奏をする


朝練だけで今までにはないくらい練習できた気がする

梓「すごい!すごい!」

律「いきなりどうした?」

唯「梓ちゃん気合入ってるね~私もがんばらないと」

梓「はい!がんばって練習して学祭では最高の演奏をしましょう」

澪「そうだな!」

紬「頑張りましょう」

律「そして目指すは武道館!!」

全員「オーッ!!」
うぅ…

これぞ軽音部っ!!


昼休み
梓「ふぃ~…」

憂「梓ちゃん疲れてるね大丈夫?」

梓「朝練したらちょっと疲れちゃって」

憂「がんばるね~」

純「うらやましいやつめ」

梓「だったら軽音部入る?」

憂「ちょっと…梓ちゃん…」

梓「ん?」

純「…ははは…冗談きついよ…」グスッ

梓「えっ!?何?」

憂「梓ちゃんひどいよ…」

梓「えっ!?なんで?えっ?」

憂「謝って」

梓「…ごめん…」
純「…うん…」
この空気はなに…?

梓「憂?ちょっといい?」

憂「どうしたの?」

梓「あのさ…昼休みのことなんだけど」

憂「ちゃんと謝ってくれたからね、もう気にしてないよ」

梓「うん…」

うぅこれでなんで純が泣いたのか教えてなんかいったら…
聞けないよ
とにかく…純には軽音部の話はしないほうがいいみたい
でもなぜだろう…



放課後

梓「さぁ!がんばりましょう」

律「その前に週末のライブの打ち合わせしようぜ」

澪「そうだな」

梓「ライブ…ですか?」

律「おいおい忘れたのか?ライブハウスでやるって先週言ってただろ?」

梓「あっはい!そうですね」

紬「そのために練習してるんだから」

唯「曲はなににする?」

澪「そうだな・・・

すごい!やっぱりすごい!ライブなんてするなんて!
練習にも気合入るよね!

律「よし!じゃあとりあえずこの曲順で練習しようか」

梓「はい!」

唯「気合十分ですなぁ」




梓「今日も1日疲れたけど、充実してる」

1日1日が楽しいよ

梓「週末はライブかぁ楽しみだな」

もっともっと練習してもっともっとうまくなろう!

チャララ~♪
梓「あっ電話だ…憂か。もしもし?」

憂「梓ちゃん今大丈夫?」

梓「うん。どうしたの?」

憂「今日の昼休みのことだけどさ、純ちゃんがいるからあんまり深くは聞かなかったけど何か聞きたいことでもあったんじゃないの?」

梓「うっ・・・だっ大丈夫だよ」

さすがに鋭い

憂「ほんと?私にはなんで謝らなきゃダメなんだろうって感じがしたけどな?」

梓「えっ!?そ、そんなことないよ」

憂…エスパーか何かか
ここは正直に話したほうがいいのかな

憂「梓ちゃんがギターうまいのはわかるけど…その態度はあんまりだよ」

梓「えっ…?」

ギターが関係あるの?

憂「え?じゃないでしょ?」

憂が怒ってる…


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最終更新:2010年10月07日 00:05