唯「あ、和ちゃん!」

和「唯、久しぶり」

唯「和ちゃんも夏休みの間帰省?」

和「うん、大学生の夏休みは長いからね」

唯「私はこれからみんなと買い物行くんだけど」

和「そうなんだ」

唯「和ちゃんも一緒に行かない?」

和「…」

唯「和ちゃん?」

和「そうなんだ…わ、私…せいとかい…行くね…」ギギギ

唯「和ちゃん、どうしたの?ギャグ…?」

和「じゃあ…わ…たし…生徒会寄ってくね!」ダダダ

唯「和ちゃん?和ちゃーーーん!」

さわ子「唯ちゃん、和ちゃんは?」

唯「さわちゃん!?」

澪「今度は…和が危ないって…」ハァハァ

唯「澪ちゃんもいたんだ」

さわ子「その調子だともう手遅れみたいね」

唯「あ、和ちゃんはさっき生徒会行くって走ってっちゃった…」

澪「それが…モエブターの仕業なんだ…」

唯「どういうこと?」

さわ子「奴はソーナンダ」

さわ子「あるキーワードを口走ってしまうと体が勝手に生徒会に行ってしまうの…」

唯「そのキーワードって?」

さわ子「それを言ったら私もオシマイよ、和ちゃんの台詞を思い出して」

唯「…和ちゃんが変になったのって…」

───

唯「私はこれからみんなと買い物行くんだけど」

和「そうなんだ」

唯「和ちゃんも一緒に行かない?」

和「…」

唯「和ちゃん?」

和「そうなんだ…わ、私…せいとかい…行くね…」ギギギ

唯「和ちゃん、どうしたの?ギャグ…?」

───

唯「まさか…『そ」パシ

さわ子「待った!それ以上言ったらあなたも餌食よ!」

唯「あわわ…危なかった、ごめんさわちゃん」

唯「でもそのキーワードって…名前と同じ…」

さわ子「奴の名前はソーナンダ、言うときは気をつけて、間違えると餌食よ」

さわ子「それが奴の恐ろしいところよ」

澪「じゃあ名前言わないようにするよ」

さわ子「じゃあ早速、生徒会室へ向かうわよ!」

唯澪「おー!」

唯「…さわちゃんはやい…」ハァハァ

澪「さっきもついていけなかった…」ハァハァ

律「おう!澪に唯、まだ集まる時間じゃねーよな」

唯「私達はこれからモエブターの討伐に行くんだよ…」ハァハァ

澪「おい、討伐って言い方はダメなんじゃないか?」ハァハァ

律「そうなんだー」

唯「あ」

律「…」

澪「やっちゃった…」

律「じゃあ私生徒会行くね」ダダダ

澪「追いかけるぞ」ダダダ

唯「追いかけなくても生徒会行くけどね」ダダダ

さわ子「おそーい!」

澪「ごめんなさい」

唯「さわちゃんが速すぎるんだよぅ…」

さわ子「まぁいいわ、それよりりっちゃんも餌食になったみたいね」

唯「それは私が…」

さわ子「…和ちゃんもりっちゃんも助けましょう」

唯澪「…はい!」



生徒会室

唯「たのもー!」

?「来たか…」

澪「お前が…か」

モ「ソーナンダだ、名前ぐらい呼んでくれたっていいじゃねーか…」ククク

唯「性格悪そー…」

和「そうなんだ…そうなんだ…」ユラユラ

律「そうなんだ…そうなんだ…」ユラユラ

澪「和!律!」

さわ子「さぁ、変身よ!はいこれ」

澪「変身!」ピカー

澪「生徒会長!」ジャーン

モ「ククク…生徒会長になったってオレには勝てないだろ」

澪「…生徒会室を無断で使用した罪は重いわよ」

モ「フン、知ったことか」

澪「生徒会チョップ!」

モ「俺を守れ!」

律「そうなんだ…そうなんだ…」ササッ

澪「律…」

澪(すまん!)ゴッ

律「そう…なんだ…」バタ

モ「こいつ…友達を容赦なく殴りやがった!」

澪「次はあなたよ」

モ「くっ…最後の手段だ…」

モ「俺の名を言ってみろ!」

唯「汚いよモエブター汚い!」

澪「ソーナンダ、よね」

澪「あなたの罪を数えなさい」ゴッ

モ「…マジ…かよ…」シュワシュワー

さわ子「上出来ね」パチン

澪「今回は生徒会長になる必要あったんですか?」

さわ子「あの完璧なソーナンダの発音と生徒会室への執念があいつに勝つ重要な鍵だったのよ」

澪「…納得したことにしておきます」

和「…うーん」

唯「和ちゃん!」

和「あれ?唯…私どうして生徒会室に…?」

唯「実はかくかくしかじかで…」

和「そうなんだ」

澪「!」

和「澪、ありがとうね」ニコ

澪「良かった…また変になるかと…」

さわ子「モエブターが居なくなったらそいつがもたらしたものはなくなるから大丈夫よ」

さわ子「以前のCDとか帽子が消えたのも同じ理屈ね」

唯「良かった良かった!」

律「…」キュー


紬「みんな…まだかしら…」

『禁じられたそうなんだ』完




唯「最近寒くなってきたよね」

澪「夏ももう終わりって感じだな」

紬「ちょっとさびしいわよね」

律「ああああ…もう半年経っちゃったのかよ…」

俺「そうだな、時間が経つのは早いもんだぜ」

唯「そんな悲しいこと言わないでよ~明るく行こう、ね」

澪「…いや待て、なんか変なの混ざってるけど?」

唯「変なのって?」

澪「そこの男だよ!なんで女子大に男がいるんだよ!」

紬「俺くんのこと?俺くんは軽音部でも一緒だったじゃない」

律「澪ー、俺のことからかってんのかぁ?」

俺「澪は恥ずかしがり屋だからな」

澪「私の何を知ってるんだこいつは!」

俺「俺は澪のことならなんでも知ってるよ」

澪(こいつ気持ち悪い…)

澪(こいつはまさか…モエブターなのか…っていうかそれ以外考えられないな)

唯「澪ちゃん大丈夫?」

澪(ここは合わせるべきだろうな…)

澪「ああ、ちょっと俺のことからかっただけだよ!」

律「もしかして…みおちゅわん気があるんじゃないの~♪」

紬「きゃあ♪付き合っちゃうの?」

俺「俺は付き合ってやってもいいんだぜ」

澪(やっぱこいつ気持ち悪い…)

澪(さわ子先生はまだか…こういうときすぐに現われてくれるのが数少ない良いところなのに…)

唯「あ、手紙が落ちてるよ」

俺「秋山澪へ、か…怪しいな、俺が捨ててきてやろう」

澪「いや、読むから!」バッ

律「なんか心当たりあんのか~、澪~」

澪「ちょっとトイレ…」

俺「付いてってやろうか?」

澪「いいわけないだろ!」ダダッ

紬「いつもの澪ちゃんならいいって言うのにね」

唯「やっぱ変だよねー」

俺「…」



トイレ

澪「何々…」

さわ子『あなたがこの手紙を読んでるってことはモエブターが現れてるってことでしょう。
    あなたはブレスレットを着けてて干渉を受けにくくなってるから
    気付いているかもしれないけど。』

澪「このブレスレットにそんな効果が…」

さわ子『澪ちゃん、今私はちょっと遅めの軽音部の合宿に行ってて居ません。
    だからしばらく我慢してね。』

澪「あんなのもう我慢できない…」

さわ子『あと、私はすぐに現われてくれるのが数少ない良いところ、とか考えてたら殺すわよ。』

澪「ひぃ!読まれてる!?」

さわ子『本題に戻ります。奴の名前はオレサン、能力は自然に居たことになっていること。
    害はないけど気持ち悪いから干渉できないようにしてね。』

澪「気持ち悪いのは同意」

さわ子『服はあなたの家に届けておいたから、さっさと着てきなさい』

澪「家に…届いてたかなぁ…」

澪「おまたせー」

俺「遅かったじゃないか、大きいほうか?」

澪(うるせー違えーよ!)

俺「そういえば言うの忘れてたけど…」

澪「ん?」

俺「お前の家に届いてた荷物、変なものだったから捨てておいたぞ」

澪「ええ!?何でだよ!」

律「俺はマメだよな、澪ん家の変な手紙とか処分してあげてて」

俺「いや、俺はあくまで澪が幸せならいいだけなんだが」

澪(詰んだ…)

唯「それが可愛くって…」

俺「分かる、可愛いよなアレ」

律「アルパカに勝てるわけがねぇ!」

紬「アルパカなら家で飼ってるわよ♪」

俺「さすがムギだな」

アハハハハハハハ

澪(もうダメだ…死にたい…)

澪「…あれ、何だろ…袋…?」

澪「服…これはさわちゃんの作ったやつか!?」

さわ子『もしものことがあった時のためにもう一着用意しておきました』

俺「…澪の奴はどこ行ったんだ?」

律「そういえば居ないな」

唯「探そうよ!」

紬「そうよね!」

俺「ノリノリじゃねーかお前達」

澪「…今のうちに…変身!」ピカー

澪「三浦茜!」ジャーン

澪「って誰だよ…」

澪「まぁいいや…多分これでなんとかなるんだよね」

澪「みんなー、歩くの速いよぉ…」

律「茜は運動神経良いんだから私たちなんて本気出せば追い越しちゃうだろ?」

澪「でも転んだら気付いてよ~」

唯「デビちゃんはドジっ子だからね~」

紬「デビちゃん、お菓子食べる?」

澪「うん!是非!」

俺「いやいやいやいや、三浦茜って釣りだろ!」

唯「…釣り…?」

律「なんか俺おかしいぞ…」

紬「デビちゃんからかってるの?」

俺「いや、そういうことじゃなくて…なんていうのか…架空の人物っていうのか…」

澪「そういうあなたこそ、宇宙人なんじゃないですか?」

唯「…俺くん…まさか…」

俺「クッ、ばれちまったら仕方ない…そうさ、俺はモエブター、オレサン」

律「俺ッ!私を騙してたのか!信じてたのにッ!」

律「前歯全部折ってやる!」

澪「りっちゃん、ここは私が」

澪「ユーフォニアムパンチ!」ドゴォ

俺「ぐはぁ!」

俺「…俺は…死んでしまうが…みんなのこと…おはようからおやすみまで見てたぜ…」

俺「グッバイ…マイワイフ…」シュワシュワー

唯律澪紬(気持ち悪い…)

律「ごめんな茜、お前は気付いてたんだよな、奴のこと」

澪「うん、でもいいんだよ、奴の能力のせいだから」

唯「行こう、デビちゃん!」

紬「デビちゃん♪」

澪「一件落着♪」

澪(いつまで三浦茜なんだ私は!)

『俺、侵入』完




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最終更新:2010年10月08日 00:50