憂「ごめんね…お姉ちゃん…」
憂「痛いよね?怖いよね?こんな妹…気持ち悪いよね…。」
憂「お姉ちゃんっ…お姉ちゃんっ…」
唯「…。」
憂「お姉ちゃん…好きだよっ…」
憂「ごめんね…本当にごめんね…」
謝りながらも行為は止めない。止められない。
憂「ちゅう…んっ…」
唯「んっ…ぷはぁ、憂…。」
憂「ごめんなさいっ…」
唯「う、…うい!」
憂「お姉ちゃんちゅうっ」
唯「あふ…ちゅぱっ…」
憂「ちゅ…お姉ちゃん…可愛いよぉ…。」
憂「可愛い…大好きだょ…んっ」
憂「ねえ、お姉ちゃん…。」
唯「ふぇ…あっ…何?」
憂「好きって言って…憂好きって言って…!」
唯「…。」
この期に及んで私は何を言ってるのだろう。背中に回す手を強めてぎゅっぎゅっとお姉ちゃんを強く抱きしめます。
お姉ちゃんの背中は汗でびしょびしょで私も汗だくで額をつたる水滴がぽつりぽつりとお姉ちゃんの顔にかかります。
唯「う、憂の…。」
憂「…ん?」
唯「憂の言うとおりにしたら痛くしない…?」
憂「…。」
唯「言う事聞くから…痛くしないでよぉ…。」
憂「…お姉ちゃん…。」
収まりかけた涙がまたぶわりと流れます。
しゃっくりも交じって子供の用に泣くお姉ちゃん。
唯「…憂、好きだよ。」
光の差し込まない目で、お姉ちゃんはうっすら口角を上げ言いました。
唯「大好きだよ、可愛い妹。」
唯「いっつもおいしいご飯作ってくれて…。」
憂「…。」
唯「優しくて、なんでもできてっ…。」
憂「や…止めて…。」
唯「憂。」
そんなに柔らかく微笑まないで。こんな私に。
お姉ちゃんは痛みから逃れたくて…呪文の様に言っているんでしょ…?
憂「…じゃあ、ちゅうして…。」
唯「…。いいよ。」
私の背中を掴んでいた両腕を私の頬に移動する。
えへへ、と一呼吸置いてお姉ちゃんは私の額に口を付けた。
憂「お姉ちゃん…。」
唯「うい…ちゅ、…ちゅ」
小鳥のように顔中に何度もキスを浴びせます。
お姉ちゃんは壊れてしまったのだろうか。体を震わせながら優しく、優しくなだめるように私に口づけをします。
唯「ちゅ…憂の…柔らかいね…ちゅ」
憂「…ごめんね…。」
唯「…え?」
憂「…お姉ちゃんっ…!」
唯「っ…痛っう…!」
唯「んあっ…憂…!痛い、痛いよぉっ!」
憂「お姉ちゃんっ…大好きっ…誰よりもっ…」
また右手を強く上下運動させます。完全に中は乾いています。挿入している私も痛いのが分かります。
結局はお姉ちゃんの優しいキスは私にとっては興奮剤にしかなりませんでした。
憂「お姉ちゃん…私の服、脱がして…っ」
唯「あぐっ…いっ、痛い、痛いよ憂ーっ」
憂「早くっ…!」
唯「びくっ…!」
つい、怒鳴ってしまいました。ぼろぼろに泣きながらお姉ちゃんは私のパジャマに手を掛けます。
トレーナーを右腕に残し、ほぼ上半身は裸になりました。
憂「抱きしめて。」
唯「う、…。」
むにゅうとお姉ちゃんの胸が私の胸と重なります。服越しで抱き合うのと裸越しで抱き合うのでは感触が全然違います。
憂「柔らかいね、あったかいね…。」
唯「うい…。」
憂「お姉ちゃんってマシュマロみたいだね。」
憂「好き。」
唯「わ、私も好きだよ…?」
憂「…。」
唯「優しくて、あったかい憂が好きだよっ…。」
憂「…ちゅう…。」
お姉ちゃんもだけれど私の精神も限界かもしれません。
一方的な肉欲だけれど何年越しの願いが今、叶っています。
乾燥した冷たい空気が時折窓から入り込みます。
唯「んっ…ちゅっ…れろっ」
憂「はぁ、…んむっ…ちゅううう」
私が舌を入れるとお姉ちゃんも恐る恐る絡めます。
二人の混ざり合った唾液が口から洩れ、お姉ちゃんの胸に流れます。
私の技量じゃお姉ちゃんをイかせるどころか感じさせることもできません。
私が行為を止めなければ永遠に終わりません。
憂「お姉ちゃんっ…ちゅぱ」
唯「ん…憂…。」
憂「…死んじゃったら…ごめんね…。」
唯「…え?」
深呼吸して額の汗を拭います。汗にしては私の顔はすごく濡れています。
いつのまにか泣いていました。
最低な自分に。そんな私を嘘でも好きだというお姉ちゃんが可哀想で。
憂「もう…なんでこんなに可愛いのぉ…?」
唯「ん…。」
憂「大好き」
憂「愛してる。」
憂「…ごめんね。」
唯「!?…痛いっ…!」
憂「お姉ちゃんっ…」
唯「痛い痛い痛いっ!やだっ、痛いよーっ…!」
憂「…。」
二本入れていた指をもう一本増やしました。ブチッと十分に濡れていないせいか嫌な音がした気がします。
唯「抜いてっ…ねえ、ほんとに痛いっ…!」
最後の力を振り絞って全力で抵抗します。離れるお姉ちゃんを無理やり抱きしめて押さえつけます。
唯「ぁうっ…はぐっ…んー!んー!」
また私の肩に噛みつきます。お姉ちゃんがどれだけ痛いか、肩を噛むちからで十分伝わります。
肉を食いちぎるかのように噛みつき。足をバタつかせ、それでも私は止めません。
宝物のように大事に大事に優しく愛でて。何年もかけて描きあげた絵画を一気に破くように。
シーツが乱れ衣擦れの音と、お姉ちゃんの叫びが私の耳を犯します。
痛みを和らげる人間の本能なのか、まったく感じていないお姉ちゃん膣内が潤ってきました。
唯「もう嫌だよぉ…!憂…いい子にするからぁ…!」
いい子だから、可愛いからこんな事しているんだよお姉ちゃん。
唯「怖いっ…痛いよ憂っ…」
憂「…。」
唯「ねえ、返事してよっ…うっ」
憂「…。」
唯「んぁっ…痛っ…痛い痛い痛い痛い痛い…!!!!!」
唯「~~~~~っ…!憂っ…!!!!」
人は極度の痛みや恐怖に合うと、それから逃げるために意識を失うといいます。
私の名前を呼んだのを最後にお姉ちゃんは失神してしまいました。
今までのんびりまったりと周りに愛されながら育ってきたお姉ちゃんにはそれぐらいショックな出来事だったのでしょう。
私たちは姉妹愛としては相思相愛でした。いつもはにかんで愛おしそうに私の名前を呼ぶお姉ちゃんが大好きでした。
人並み以下の性知識のなかのこの行為は、純真無垢な少女の前で凌辱AVを見せつけるのと同じです。
憂「…はあっ…。」
疲れました。ゆっくり指を抜くと血が付着していました。
お姉ちゃんの髪は汗で濡れ乱れています。
布団はお姉ちゃんが蹴っ飛ばしたのかベットの外にあります。
お姉ちゃんに騎乗位の体制に跨ったまま、見つめます。
紅潮した頬。首筋や胸や腕にはキスマークが付いています。
明日も学校なのに、後先考えず傷つけすぎました。
陰部には微かに血がついていてシーツに点々と赤い印があります。
憂「…れろっ…れろっ…ちゅ」
お姉ちゃんの顔や上半身、そして陰部も一滴残らず舐めとります。
もう二度と味わえないのは十分に分かっています。
酸っぱい匂いも今は極上のスイーツです。形をなぞるようにそれを舐めあれだけむしゃぶり付いたのにまだまだ満足できない私は意識のないお姉ちゃんの陰部をひたすら舐め続けました。
わしゃりとくちの中に抜けた陰毛が入ります。構わず飲み込んで足の指先までたどり着くまでその犬のような行為を続けました。
一通り舐め終えて、ため息をつきました。
蒸しタオルでもう一度全身を綺麗に拭きなおします。
私はシャワーも浴びません。このまま水に流すのがもったいなくて。
憂「…ギー太。」
スタンドを回し、元に戻しました。
これで私の体以外は行為をする前と変わりません。
大切なものを奪い、失ったのに自分でもびっくりするくらい冷静です。
唯「…ん。」
お姉ちゃんが目を覚ましました。
憂「…おはよう。」
唯「…寒い…。」
憂「…。」
全身を綺麗にしたお姉ちゃんには私が臭いかもしれませんが抱きしめました。
憂「…あったかい?」
唯「…うん。」
憂「…そっか。」
湿ったお姉ちゃんの髪をできるだけ優しく撫でました。
私の胸の中でお姉ちゃんは震えていました。
抱きしめても抵抗しないのはまた痛い目に合わせられると思っているからだと思います。
憂「…。」
昔両親がしてくれた用にぽんぽんとお姉ちゃんの頭を撫でます。
唯「…ぐすっ。」
お姉ちゃんはまた涙を流し初めました。
憂「…もう、痛いことはしないよ?」
唯「…本当?」
憂「うん。」
赤ちゃんの用に私の胸に顔をぐりぐり押し付けて泣いているお姉ちゃん。
憂「…お姉ちゃん…。」
泣きやむまでそっと撫で続けました。
半裸でいた私にはお姉ちゃんの涙が温かくて。
これからの私たちの関係を覚悟しつつもお姉ちゃんが落ち着くまで静かに寄り添いあいました。
―――
憂「…落ち着いた?」
唯「…。」
憂「…。」
唯「…うい、風邪引いちゃうよ…?」
憂「…うん。」
体を起こし、床に置いた衣類に手を伸ばしました。
唯「あ…。」
憂「?どうしたの?」
唯「…肩…。」
目を向けると肩に歯型が付いていました。
赤紫の内出血に一部は血が滲んで、少し生々しく。
唯「…ごめんね…痛かったよね?」
そう言って私の肩に手を置きます。なに言ってるのお姉ちゃん…。
私なんてもっと酷いことしたのに。
唯「指も噛んじゃったよね?見せて。」
憂「…。」
右手を差し出すとお姉ちゃんはまじまじと見つめました。
指は歯型にはなっているけれど大したことはありません。きっと明日の朝には治ってると思う。
唯「…後ろ向いて?」
憂「うん…。」
背中は自分では見えないためどうなってるか分かりません。
唯「うゎ…。」
お姉ちゃんの声を聞く限り肩よりも酷いことになっているようです。
確かに少しジンジンとします。
唯「お風呂入ってきなよ憂。消毒してあげる。」
憂「大丈夫だよ。」
お姉ちゃんの体液を流したくない私は断りました。
唯「でも、ばい菌入っちゃうし…。」
憂「お姉ちゃんも一緒だよ、先にお風呂入ったほうがいいよ?」
唯「…うん。」
お姉ちゃんが体を起こします。すごく気怠そうにふらふらとお風呂場へ向かって行きました。
―――パタン。
憂「…。」
シンとした部屋に私一人がポツンと座り込みます。
憂「…はぁっ」
ぼふりとベットに飛び込みます。シーツの香りを嗅いでなんとなく窓の景色を眺めました。
月の明かりに自分の右手を掲げてその指をじっと見つめながら。
正直、お姉ちゃんが目を覚ましたら平手をくらって罵倒を浴びるものかと思っていました。
けれど痛みとだるさのあるお姉ちゃんはそんな元気もなかったみたいです。
お姉ちゃんがお風呂から上がったらどうしよう…。
なんて言えばいいの?なんて謝ればいいの?
自分のした事の重大さに頭を抱えました。
憂「…はぁっ」
ぼふりとベットに飛び込みます。シーツの香りを嗅いでなんとなく窓の景色を眺めました。
月の明かりに自分の右手を掲げてその指をじっと見つめながら。
正直、お姉ちゃんが目を覚ましたら平手をくらって罵倒を浴びるものかと思っていました。
けれど痛みとだるさのあるお姉ちゃんはそんな元気もなかったみたいです。
お姉ちゃんがお風呂から上がったらどうしよう…。
なんて言えばいいの?なんて謝ればいいの?
自分のした事の重大さに頭を抱えました。
お姉ちゃんの声だ。
唯「タオルないよー。」
憂「…今行くね。」
洋服タンスから衣類とタオルを取り出しお風呂場に向かう。
憂「…お姉ちゃん、ここ置いておくね?」
唯「うん、もう上がるから憂も入っちゃいなよ。」
憂「…うん。」
お姉ちゃんに合わす顔がない。トイレにいく振りをしてお姉ちゃんとすれ違うようにした。
最終更新:2010年10月08日 21:22