リキッド「これがWORLD OF SONGの始まりだ!!!」

リキッド「核の歌を聞けえ!!!!」


『アアアアアアアア』

唯「な、なに?」

『アーーーーーーーイウーーーーアーーーイウーーー』

梓「歌……?」

斎藤「メタルギアからか? まさか……!」

和「一体誰が…!?」

『サーーーールヨーーーーーーー』

りっちゃん「なんだ…これ。メタルギアが…歌ってる…?」

スネーク「……」

トゥルル、トゥルル……

スネーク「オタコン…?」

スネーク『どうした』

オタコン『スネーク大変だ! 色々な場所で核の最終ロックが外されているらしいんだ!!!』

スネーク『なんだと!!!?』

オタコン『しかも一気に何ヵ所もさ。アメリカではまだそうなってないらしいけど恐慌状態さ』

スネーク『止める方法は!?』

オタコン『詳しくはわからないが音波はその無人島から出てそれを衛星が拾って流してるみたいなんだ。スネーク! メタルギアVOICEを破壊するんだ!』

スネーク『わかった!!』


スネーク「りっちゃん! メタルギアを破壊する! ついてこい!!!」

りっちゃん「えっ、どういうこと? スネーク! 待ってよ!」



唯「あ、りっちゃん。終わったの?」

りっちゃん「なんかそれど頃じゃないらしいんだ」

梓「?」

スネーク「メタルギアが各国の核を操作して発射させようとしているらしい!!!」

りっちゃん「なんだって!?」

唯「大変っ!」

梓「止めないと!!」

斎藤「何かあなた達が言うと軽いですね」

唯「軽い音楽部ですから!」

梓「今そんなこと言ってる場合じゃないです!!!」


雷電「スネーク!!!」

スネーク「雷電!」

雷電「奴が遠隔操作でやったみたいだ。すまない、まさか歯に仕込んでるとは」

スネーク「リキッドめ。最後まで大人しくしないやつだ」


斎藤「私はお嬢様に付き添います。急いでメタルギアを」

唯「うんっ!」

梓「ムギ先輩をよろしくです」

りっちゃん「何がなんだかわかんないが行こう!」

────

メタルギア『ラアーーーーーーーーー』

スネーク「なんだ…?」

りっちゃん「赤く光ってる…?」

梓「それより早く破壊しないと!」

和「私達の装備じゃ歯が立たないわ。唯、梓、任せるわ」

唯「わかったよ和ちゃん!」

梓「やってやるです!」

スネーク「すまないお前達」

雷電「明日を担う力、見せてもらおう」

唯「いくぞーっ! ギー太!!」

梓「はああっ」

梓が微かに振動しているナイフでメタルギアに斬りかかる。

ブオン───

梓「なっ」

その刃は装甲にさえ届くことなく弾き飛ばされた。


────

紬「ん…」

斎藤「お嬢様! お気づきになりましたか!」

紬「斎藤…? ここは? りっちゃん達は?」

斎藤「彼女達はメタルギアを破壊しに行きました。リキッド・オセロットが核操作モードを起動させたようです」

紬「まさか……! いけないわ! みんなが危ない!」

斎藤「お嬢様! 動いてはいけません! 輸血も終わったばかりで動ける体じゃないんですから!」

紬「でも…」

斎藤「私が伝えて来ます。お嬢様はここに」

紬「…じゃあよろしくね、斎藤。核操作モードはメタルギアVOICE最後の手なの」

斎藤「と、言いますと?」

紬「音波を衛星に飛ばす為に膨大な燃料を必要とするわ。それにどんな場所でも行われる様に音波壁を発生させて邪魔が入らなくするの」

斎藤「音波壁?」

紬「理屈はあの認識刷り込みと同じよ。メタルギアの一定内に近づくとメタルギアを攻撃するな、という意識を刷り込むの。遠距離からの攻撃は勿論あの装甲が阻むわ」

斎藤「要塞じゃないですか! じゃあもうあそこに行った人達は…」

紬「多分もうメタルギアを攻撃する意思すら危ないわね…」

斎藤「初めからそうすればリキッド・オセロットの計画は実現していた。なのに何故…」

紬「元々核は本当に最後の手段だったの。彼は言っていたわ。人に核は撃てないと。何故今それを実行しようとしてるのかはわからないけど…ね」

斎藤「お嬢様。私はどうすればいいんですか?」

紬「同時に別枠の音波を区切って流してるの。上には核操作の、周りには敵対阻止の。その音波を混ぜてしまえば或いわ…」

斎藤「それはどれぐらいの衝撃を与えればいいので?」

紬「スピーカーを狙えば一瞬ぐらいはズラせるかも。その後直ぐに衝撃修正をして同じ音波を流すけれどね。…任せたわ、斎藤」

斎藤「…了解しました」


────

スネーク「なにが起こった!」

りっちゃん「大丈夫か!? 梓!」

梓「……、ダメですよ。攻撃なんかしちゃ」

りっちゃん「……なにを」

梓「ダメなんですよ。メタルギアは世界を変える光」

唯「……そうだよね、あずにゃん」

りっちゃん「唯まで! なに言ってんだよこんな時に!」
スネーク「くっ! 貸せ!」

唯からバズーカ型のギー太を奪い取ったスネークだが、

スネーク「ちぃっ! ロックがかかってる! 最近流行りのID武器か…っ」

和「……みんな、見守ろう。世界の始まりを」

雷電「ああ」
スネーク「雷電!」
りっちゃん「和!!!」

りっちゃん「このままじゃまずい! スネーク! ここを……」
スネーク「……攻撃はやめだ」

りっちゃん「スネー……」

駄目だ…、頭が…

頭に何か入ってくる。これは、歌?
歌ってるのか?

『アーーー……アーーー……』

なんでそんな悲しそうに歌ってるの?

『ウーーー……ウーーー……』

歌はもっと楽しいものなんだよ?
だからそんな悲しそうに歌わないでよ。

『ラーーー……ラーーー……』

そうだよね。本当は楽しいことなのに、それを悪いことに使われたくないよね。

歌は、みんなを幸せにするためのものだよな!!

ドゥフンッ───

チュインッ──

唯「!」
梓「!?」
和「!」
雷電「!」
スネーク「!!」

りっちゃん「……」

斎藤「今だ!! メタルギアから離れろ!」

斎藤がスピーカーを狙い撃ちながら叫ぶ。

唯「ほえ?」

梓「私は…?」

斎藤「いいから早くっ! もう弾が少ない!」

雷電「今は彼に従った方が良さそうだ。行くぞ」

一同が言われるがままメタルギアから離れる中、一人だけ立ち止まる。

りっちゃん「梓、ナイフ借りるぞ」

梓「律先輩!?」

梓とすれ違うようにメタルギアに走る律。

斎藤「やめろ!! もう弾が…」

カチンッ

斎藤「ちいっ」

弾が切れ、急いでリロードする斎藤。


それでも止まらない。

りっちゃん「今解放してやるから」

メタルギア『アーーー……ウーーー……』

りっちゃん「次にお前が歌える時は、きっとみんなが喜ぶ世界にするって約束するから」

メタルギア『ラーーー……ラーーー……』

梓のナイフを逆手に持ち、更に疾走する。

りっちゃん「だから……おやすみ」

律はスピーカーを根本から一閃する。

メタルギア『ラ……ラ……』

片方のスピーカーを失ったメタルギアVOICEは音波を合わすことを出来ず、機能を停止した。

りっちゃん「WORLD OF SONG……次はこんな形で届かないといいな」

唯「りっちゃあああん!!!」

梓「律先輩! さすがです!!」

駆け寄る二人。飛び付いて来た唯を受け止めながら私は笑みを溢した。

りっちゃん「おいおい大げさだよ」



それを遠くで見守る四人。

雷電「行ってやれ」

和「えっ」

雷電「お前の居場所はあそこだ」

和「……行っていいのかしら」

雷電「それを決めるのはお前だ」

和「……ええ、そうね」

ゆっくりと歩みながら律達の元へ向かう和。

斎藤「信じられないな。まさかメタルギアVOICEから発せられてる攻撃するな、っていう神経に訴えられる命令を防ぐとは」

スネーク「きっとそんな難しいことじゃない。ただあいつは何も考えずただ止めたかっただけだろう。音が…歌が笑顔を奪うことに利用されるのを」

斎藤「……そうですね。さすが紬様のご友学」

雷電「スネーク。軍の攻撃が迫っている。急いでここを離脱した方がいい」

スネーク「あぁ…」

トゥルル、トゥルル……

スネーク『オタコン。メタルギアは破壊した』

オタコン『駄目だスネーク! 発射シークエンスが解除されない!!!』

スネーク『なんだって!? どういうことだ!?』

オタコン『一度解除されてもう発射寸前までいった所で音が止まったけど……まだ生きてるんだ!』

スネーク『バカなッ! 音は止まってるのにか!』

オタコン『わからない……でも……もう』

スネーク『……』


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最終更新:2010年10月09日 22:09