私は決心したのです。
澪(よし!頑張れ私!抱きつくぞ!)
しかしそこに現れたのはやはり彼女でした。
唯「りっちゃん砂遊びしよ~!」
律「お~!今行くぞ~!」
澪「あ・・・・」
そういうと律は走っていってしまいました。私はやっぱりチキンだ・・・
考えている間に時間は過ぎ、唯のほうへ行ってしまった。
そもそも唯は律のことを好きっていう感情があるのか?
きっと天然だから自分でもよくわからないうちに告白してしまったんだろう・・
私は小学校のころからずっと好きなんだぞ!負けるもんか!
唯なんて・・・唯なんて!!!!
律「じゃあ暗くなってきたしそろそろ戻ろうか!」
紬「そうね!おいしいご飯食べましょ」
唯「がってんです!」
澪「うん・・・」
澪「おい、花火なんてあとにしてご飯食べようよ~」
律「まあいいから座れって!」
紬「ふふふ・・・」
律「いっくぞ~!!!!!!」
澪「わあ・・・」
そこに広がった光景に私は驚きました。とっても綺麗な花火。
エアギターで踊る唯。私の周りから一瞬音が消えました。
二回目のはずなのにとても感動でした。
やっぱり唯は憎めないや。
唯「え~!もう終わり~」
澪「唯。ありがとう。すごく綺麗だったよ」
唯「えへへ・・・」
恋のライバルにこんなことを言ってしまった。
唯がうらやましい。きっと純粋に律が好きなんだろうな。
澪「律もムギもありがとうな」
律「いいってことよ!」
紬「最高の思い出だわ!」
唯「じゃあみんなでご飯食べて練習しよっか!」
澪「そうだな!」
律「お!練習といったとたん張り切りだしたな澪!」
澪「そりゃあな。練習目的だからな」
律「とかいって一番遊んでたのはどこの誰かな!?」
澪「う、うるさい!」
「あはははははははははは」
そういって時間はあっという間に過ぎていってしまいます。
今が幸せすぎてこのままでいたいと思ってしまいます。
でもこれじゃダメなんだ!私は律に好きっていうために戻ってきたんだ!
みんなでお風呂に入りました!
?「ばあああ!!!」
紬「だ、誰!?」
律「私だ」
紬「あらりっちゃん!前髪降ろすと意外に可愛い!」
律「ありがとう!で、意外ってどういうことかな~」
紬「あ!それは・・違うの!」
唯「ねえ澪ちゃんFってこれであってるっけ?」
澪「Fはこうだろ。はい」
唯「こうか~!ありがとう澪ちゃん!」
澪「こら!風呂で抱きつくな!恥ずかしいだろ!」
唯「澪ちゃんおっぱい大きいね!」
憎めないよ。やっぱり唯は憎めない。
律「さあ!じゃあ寝るぞ!」
そして寝ることになりました。今の時刻は0時半。たしか・・・
夜中の2時くらいに律が冷蔵庫にジュースを取りに行くんだよな。
そして一緒に私もついていって二人っきりになるんだけど、私は告白できずにいた。
そして唯とムギも来て一緒に写真を撮るんだっけな。
よし!律と二人っきりのときに告白するぞ!
唯「じゃあみんなおやすみ~」
澪(あと一時間半か・・・)
私はとても緊張して頭が真っ白に!
でもここで言わなきゃ何も変わらない!頑張るぞ!
そして午前2時をむかえました。
律「ん・・・喉渇いた・・・」
律「ねえ澪~一緒に冷蔵庫きて~」
澪「ん・・・どうしたんだ?」
律「喉渇いた~」
寝ぼけた声の律はとても可愛くてドキドキしました。
いきなり手が震えます。おさまれ!
澪「もう・・しょうがないな~」
そして二人で冷蔵庫へ歩き出します。
私は、いつ言おう、いつ言おうと考えながら歩きました。
心臓BAKU★BAKU!
律「ぷっはあああ!うめえなコーラ!」
澪「わたしにもちょっとくれよ」
律「いいぞ~」
間接キスです。こんなにおいしいコーラ飲んだことない!
いや!そうじゃなくって好きって言わなきゃ!
澪「ありがとう」
律「いいよ。どうせムギんちのだし」
澪「あのさ律・・・私ね・・・」
律「なんだ?」
澪「律のこと・・・す・・・す・・・」
律「す?」
澪「す・・・す・・・」
その時でした。時間は待ってくれません。残酷です。
唯「あ!いたいた!」
紬「やっぱりここだったわね」
来てしまいました。もう終わりです。
この状況で告白する勇気私にはありません。
唯「ねえねえみんなで写真撮ろうよ~」
紬「いいわね!」
律「お!いいな~!」
澪「・・・」
ついに来てしまいました。
唯「はいチーズ!」
その瞬間なぜか涙が流れてきました。
カシャ!
澪「うわああああああああああああああああああああ」
ふ~わふわ
ふ~わふわ
ふわふわ
ふわふわ
ふわ~ふわ
さわ子「おかえり澪ちゃん」
澪「ふぅあああ!!」
澪「あ!ここは・・・」
さわ子「戻ってきたのよ。現実に・・・」
澪「え!じゃあ・・・」
律は唯と結婚式を挙げていました。そう。何も変わっていなかったのです。
さわ子「ほんとに澪ちゃんはチキンねえ」
澪「う・・・」
さわ子「でもね澪ちゃん。ひとつだけかわってることがあるわ」
澪「え?」
先生は写真をみせてくれました。それはさっきの夏合宿の写真。
さっきと変わっていたのは、私が涙を流していること
さわ子「ほら澪ちゃん。少しだけどこちらの世界に影響してきてるわ」
澪「ホントだ・・・」
さわ子「でも澪ちゃん。チャンスはあと2回しかないのよ」
澪「そうでした・・・」
梓「あ!澪先輩お久しぶりです!」
澪「おお梓。久しぶり!」
梓「さわ子先生もお久しぶりです」
さわ子「まあ梓ちゃん。綺麗になったわね」
梓「そんな・・・恥ずかしいです」
紬「梓ちゃん一緒に飲みましょ」
梓「あ!今行きます!じゃあ失礼します!」
梓は走って行ってしまいました。しかし今回の写真に新歓の写真がなくてよかったな。
梓に会った瞬間に「おお梓~」って言ってしまいそうだからな。
聡「あ、紬さん!お酒注ぎます!」
紬「まあありがとう聡君」
聡「いえ・・全然いいです!」
聡はムギのことが好きなようです。どうやら文化祭のちょっと前くらいから。
聡も私と同じように苦労してんだな~。
なんだか同情してしまいます。私が言えたことじゃないけど。
さわ子「ねえ澪ちゃん。一応聞いておくけど、二枚目の写真を使う?」
私は少し悩みました。しかしチラッと律のほうを見ると、幸せそうな笑顔が。
私のが律をもっと幸せに出来る!
そう思い決心しました。
澪「はい!もう一度戻ります!」
さわ子「そう・・・じゃあ今度こそ言うのよ?」
澪「はい。頑張ります」
さわ子「じゃあこの学園祭のパンチラ写真に行くわよ!」
澪「はい!」
澪「ふわふわタイム!!!!」
澪「うわああああああああああああああああああああああ!!!」
律「おい8上がりはビリだぞ唯~」
唯「え~そんなの聞いてないよ~」
律「ルールだルール!」
唯「ぶ~」
澪(ここは・・・思い出した。学園祭一ヶ月くらい前だったかな)
澪(たしか律の家で大富豪やってるときだ・・・)
律「おい澪何ボーっとしてんだよ!次澪の番だぞ!」
澪「あ、ごめん」
私はまた過去に戻ってきたのです。そう、律に想いを伝えるために!
そしてこの日はたしか、ムギと聡が初めて顔をあわせる日だ。
紬「あ、りっちゃんちょっとトイレ貸してもらえる?」
律「いいぞ~。階段降りればわかるよ」
紬「ありがとう!」
紬「え~っと、あ、ここかしら・・・」
紬「あら、誰か入ってるわね」
聡「あ!ねーちゃん!?今出るからまって」
紬(ねーちゃん?りっちゃんの弟さんかしら?)
ガチャ
聡「おまたせ~・・・ってえええええ!!!」
紬「まあ!こんにちわ」
聡「え・・・あ・・・こんにちわ!」
紬「おトイレ借りていいかしら?」
聡「ど、どうぞ!!!」
紬「ありがとう」
ガチャ
聡(か、かわいい・・・めちゃくちゃタイプだ~!)
唯「あがり!」
律「おい唯!2上がりも反則だから!」
唯「ぶ~」
紬「りっちゃんトイレありがとう」
律「おう!はやくやろうぜ~!」
今回は一ヶ月の余裕があるので、最後の日に告白しよう、という甘い考えを持っていました。
結局は私はそういう性格なのです。
するとノックもせずに入ってきたのは
聡「あ!みなさんこんにちわ!お、お菓子持ってきました!」
律「お~聡サンキュー!紹介するね。澪は知ってるけど」
律「弟の聡。今中一なんだ。ほら聡、挨拶して」
聡「弟の聡です!よ、よろしくお願いします!」
唯「かわいい~よろしくね!私唯って言うんだ!」
聡「よろしくお願いします唯さん!」
紬「まあさっきの・・・聡君ていうのね?
琴吹紬ですよろしくね」
聡(うわ!かわいい!・・・ダメだ・・緊張しちゃう・・)
聡「よ、よろしくお願いします・・つ・・つ・・紬さん!」
私はなんと性格の悪い女なんでしょう。聡にこんなことを言います!
澪「おい聡~何照れてんだ~」
聡「み、澪さん!何言ってるんですか!じゃあ僕もう行きますね!」
確かここで聡は出ていっちゃうんだよな・・・
だけどな聡、そうはさせない!
澪「なあ聡、一緒に大富豪やろうよ」
聡「え、いいよ悪いから・・・」
澪「いいから、な?そこに座って」
律「おっしゃ~!じゃあ聡も一緒にやるぞ!」
私は性格が悪いですね~。聡をわざとムギの横に座らせました。
聡は顔真っ赤!めちゃくちゃ緊張してます
紬「よろしくね聡くん」ニコッ
聡「は、はい・・・・!」
全くムギも罪な女です。
少しはムギと聡の距離は縮まったのかな?
そして時は流れて学園祭一日前になってしまいました。
私は何をやっていたんでしょうか・・・
でも学園祭の日に絶対に言うんだ!そう思っていました。
でも運命の日は今日だったのです。
唯「明日はついに学園祭だね~」
澪「いいのか~マックでハンバーガー食べてて」
紬「でも結構練習したから大丈夫じゃないかな・・・」
律「・・・」
唯「りっちゃん?」
律「あ、ゴメンちょっとボーっとしてた!」
澪「じゃあそろそろ出るか」
唯「そうだね~」
律「・・・」
私は感じ取ることができなかったのです。
そりゃ私も超能力者でも宇宙人でもないので無理なわけですが・・・
好きな人だから気づいてあげたかった・・・
私はただただ学園祭の日に告白するということを考えていたのです。
唯「じゃあここで解散だね!」
紬「みんな明日は頑張りましょ!」
律「そうだな!あれ?澪そっち?」
澪「ああ、ちょっと寄りたいところがあってな」
律「そ、そうか・・」
私は考えたのです。今律のためにできることは、ベースと歌を完璧にして
学園祭を成功させること。すぐにあがってしまう私は人一倍練習しようと思ったのです。
私は1人学校へと向かい歩き出しました。
律(澪行っちゃった・・・)
律(でも今日言うって決めたんだ!澪の家の前で待つ)
律(9時まで・・・9時までに澪が来なかったら澪のことは諦めよう・・・)
そんなことも知らずに私は1人音楽室でベースの練習。
ほんとに笑えてくるほどバカだ!一緒に帰ればよかったのに!
まあそんなこと言ってもしかたないのですが・・・
そして8時半
さわ子「あら澪ちゃんやっぱりここにいたのね」
澪「せ、先生!!!!!!」
さわ子「練習熱心ね」
澪「先生・・私未来から・・・」
さわ子「なんのこと?」
先生とぼけているのですか?それとも禁則事項ですか?わかりません。
さわ子「ねえ澪ちゃん、そろそろ帰ったら?いいことあるかもよ?」
澪「え・・・?どういうことですか?」
さわ子「さあね。それは澪ちゃんが確かめるのよ」
澪「・・・私・・・帰ります!」
バタン
さわ子「ふふふ・・・がんばって澪ちゃん」
私は全力で走って家に帰ります。
先生はからかって言ったのかもしれないけど、なぜか律が待っていてくれてるような気がした。
しかし現実は甘くないのです。
律「9時か・・・帰ろう・・・」
私が家まであと200mというところで律は帰ってしまったのです。
澪「はあはあ・・・」
私が家に着いたときは誰も居ませんでした。
澪「なんだよ先生・・・冷やかしかよ~」
そのとき時刻は9時3分でした。
時間は残酷です。私は明日に備え、風呂に入ってすぐに寝ました。
最終更新:2010年01月01日 19:39