唯「冬だね、りっちゃん」

律「ああ」

唯「クリスマスだね」

律「ああ」

唯「りっちゃんは一緒に過ごす彼氏とかいるの?」

律「いねーよ!」

唯「ふーん…」

律「そういう唯はどうなの?」

唯「いるとおもう?」

律「そうかー、お互い年頃なのに寂しいな」

唯・律「はぁー…」

唯「そうだ、りっちゃんクリスマスまで私の彼氏になってよ!」

律「はぁ!?」


律「何で私がお前の彼氏にならなきゃいけないんだよ」


唯「だって高校生なんだし一度はそういうの経験してみたいじゃん」


律「やだよ、めんどっちー。和とかに頼めよ」


唯「あまいよりっちゃん、もうとっくに断られたよ」


律「頼んでたのかよ!!(何だよ私は和の変わりかよ…って何キレてんだ私…)」


唯「お願いだよりっちゃん。今度アイスおごるからー」


律「はぁ~アイスはお前が食いたいだけだろ」


唯「ギクッ!」


律「ギクッって口にだしていうやつ初めてみたよ…」


唯「けど本当に彼氏になって欲しいんだよ~お願いだよ~」
ダキツキ


律「わかったわかった!今回だけだからな…」


唯「やったー」


律「それからアイスもちゃんと奢れよ」


唯「分かってるよ~」


律「あと12月25日までだからな」


唯「えーあと3日しかないじゃん」


律「アホか!3日も付き合ってやれるだけありがたいと思え」


唯「りっちゃんのくせに」ボソ

ゴツン
唯「アイタ」

律「で、恋人になって何したいんだ?」


唯「えっ!さぁ?」

律「さぁって…」

唯「じゃデートしようよ」

律「それは普通に遊ぶのと何が違うんだよ」

唯「じゃあ私が恋人っぽいデートを考えるから」

律「まー唯の好きなようにしてくれ」


唯「何かりっちゃんさっきからやる気が感じられない」


律「むしろお前がなぜやる気だしてるのか私は理解できてないよ」


唯「私はりっちゃんとデートできるの楽しみだよ」

律「お前はよくそんな恥ずかしいセリフいえるな」


唯「いやいや」


律「おーい誉めてないぞ~。ま、私も楽しみに待ってるからゆいは頑張ってプランをねってこいよ」


唯「うん!あっ!りっちゃんもう一つお願いあります」


律「まだ何かあるのよ…」


唯「あしたのデートにはカチューシャはしてこないで」


律「はっ!何でだよ!」

唯「だってりっちゃんのカチューシャ姿見慣れちゃってるから
その姿であらわれても私りっちゃんの事彼氏って思えないもん」


律「なんだよそれ…」


唯「お願いだよ~ りっちゃんのカチューシャ外した時の顔みたいよ~」


律「目的はそれかよ!はぁ~もうどうにでもしてくれ」


唯「やったね♪じゃあ詳しくは夜メールするね」


―――
同日夜
~田井中家~

ピロピロローン

律「ん?唯から…」


~~~~~~~~
From 唯

デートプラン決めたよ

明日は10時に駅にきてね

私りっちゃんとデートできて本当に嬉しいよ

じゃあ明日ね
~~~~~~~~~


律「嬉しいよか…そういえば唯と2人でどっか行ったことなかったな
(あいつはおバカちゃんだけどいいやつだし、明日は楽しませてやるか!
それに私もデートは初めてだから将来のための予行練習になるよな)」


――――――
――
翌日10:15
~駅前~

テクテク
律「うぅ…前髪うざいな~(やっぱりこれはことわっときゃー良かった…

あっ!そろそろ駅前か

ふふっ唯の遅刻癖をしってる律様はあえて15分遅れて着くよう家を出てきたのであった…
我ながら天才である)」
チラッ


唯「………………」


律「(もう着いてやがる!!!!)」


ダッタタタ
律「ごめん唯!」

唯「うわっ!りっ……ちゃん? うわー喋らなきゃ気づかないよ可愛いー」


律「ごめんな唯、けっこう待たせたか?」


唯「いいよ~待つのもデートのうちだから」

律「あまーーい…じゃなくて珍しいなお前が遅刻しないなんて」


唯「当たり前じゃん!私スッゴい楽しみにしてたんだよ」


律「お、おぅ//(悪いことしちゃったな…)」

唯「りっちゃん今日の私どうかな?」


律「えっ?いやいつも通りだけど…」

唯「もうりっちゃん気がきかないな~嘘でも可愛いねって言ってよね」プンスカ


律「あぁ…可愛いよ唯//(ガラじゃねー)」

唯「えへへっありがとうりっちゃん
りっちゃんも今日はいつもと違って可愛いよ」

律「いつもと違ってとはどういう事だー」


唯「冗談だよ~けど可愛いのは本当だよ」


律「まー許してやろう」


唯「よしっそろそろデートにレッツゴー。はい、りっちゃん」
スッ

律「なんだ握手か?」


唯「デートなんだから手をつなぐの!まったくりっちゃんはおバカさんだなー」


律「唯にバカって言われた…死にたい…」

唯「ほら手をつないで」


律「あいよ」
ガシッ

唯「りっちゃん手が固い、男の子みたい」

律「ドラムはタコできやすいんだよ~」

唯「けどあったくて好きだよりっちゃんの手」

律「はいはいありがと//で、どこ行くんだ?」


唯「まずは海!」

律「冬に海!?お前寒いだろー」

唯「だってデートっていったら海だよ」


律「いや…まぁ…確かにそうだけど、それは夏の話だろ…」


唯「えー海がいいよー澪ちゃんも冬の海行ってたしきっと気持ちいいよ~」


律「う~んそういうもんか?」


唯「そういうもの♪そういうもの♪」

律「(唯が頑張って考えたデートプランだからな…)じゃあ海行くか」


唯「やった!ありがとりっちゃん」
ダキツキ


律「へいへい
(梓の見てる分にはいいけど実際自分が抱きつかれるとけっこう恥ずかしいな…)」

―――――
――
数分後
~電車~

キョロキョロ
律「さすがクリスマスイブ…
もののみごとにカップルだらけだな」


唯「りっちゃん私達もカップルじゃん」

律「ん?ま、それもそうか…」


唯「えへへ、りっちゃん大好き」
ダキツキ

律「はいはい私も好きだぞ」


唯「ぶーノリ悪いー」

律「(周りのやつらがチラチラ見てくるんだよ…)」


唯「…りっちゃんはやっぱりイヤなの?」

律「何がだ?」

唯「私の恋人…イヤかな…」

律「いや…別にそんな事ないぞ、あはは…」

唯「じゃあ好きって言ってよー」

律「いや言わない、言わないから」


唯「…………」シュン

律「(そんな顔するなよ…)好きだよ」ボソ


パーー
唯「私も大好きりっちゃん!!」
ダキツキ


律「ちょ!離れろー)」


2
最終更新:2010年01月12日 02:28