十ノ┬三田ノ 幺 畄十`「フヽノ
┏┓ ┏ ┓カ 乂 口木イ 夂.十 乂 | ) 豕
┃┗━━━┓ ┏━┳━━━┛ ┗┳━┓ ┏ ┳┓ ┏┳┓ ┏┳┓
┏┛┏━┓ ┏╋┛ ┏┻━━┓ ┏ ┫ ┃ ┏┓. ┃┃ ┗╋┫ ┃┃┃
┗ ┛ ┃ ┣┛┏┓┃ ┏┛┏ ┃ ┗━┛┏┛┃┗┻┛┏┛┣ ┏━━━ ┫┃┃
┃ ┃┗┛ .┃┃┏┛┏┛┃ ┃┏━━┛ ┏┛┏━━┛┏┛┗━┓━━━┛┻┛
┏┛ ┃ ┃┃┛┏┛ ┃ ┃ ┃ ┏┛ ┃ ┏┛┗┓┏┓┃ ┏┳┓
┗ ┛ ┗┛┗┛ ┗ ┛ ┗━┛ ┗━┛ ┗┛ ┗┻┛
律「終業チャイムに呼ばれて参上!」 ズバッ
澪「夢と愛を奏でる 甘くてキュートな女の子!」 スタッ
紬「みんなの放課後を守るために!」 サッ
唯「今日も楽しくお茶してますっ!」 シュタッ
梓「私達、5人揃って!」 スッ
唯澪律紬梓「放課後戦隊!」 シュビ
唯澪律紬梓「ケイオンジャー!!」 シュバッ
ちゅどーんっ!!!!!!!!!
十ノ┬三田ノ 幺 畄十`「フヽノ
┏┓ ┏ ┓カ 乂 口木イ 夂.十 乂 | ) 豕
┃┗━━━┓ ┏━┳━━━┛ ┗┳━┓ ┏ ┳┓ ┏┳┓ ┏┳┓
┏┛┏━┓ ┏╋┛ ┏┻━━┓ ┏ ┫ ┃ ┏┓. ┃┃ ┗╋┫ ┃┃┃
┗ ┛ ┃ ┣┛┏┓┃ ┏┛┏ ┃ ┗━┛┏┛┃┗┻┛┏┛┣ ┏━━━ ┫┃┃
┃ ┃┗┛ .┃┃┏┛┏┛┃ ┃┏━━┛ ┏┛┏━━┛┏┛┗━┓━━━┛┻┛
┏┛ ┃ ┃┃┛┏┛ ┃ ┃ ┃ ┏┛ ┃ ┏┛┗┓┏┓┃ ┏┳┓
┗ ┛ ┗┛┗┛ ┗ ┛ ┗━┛ ┗━┛ ┗┛ ┗┻┛
第一話『恐怖!変態怪人トリ男の巻き!!』
生徒会室!
校内新聞 【 変質者に注意! 怪人トリオトコ現る! 】
書記「怪人かぁ… 怖いね」
会計「なんでも、ウチの1年もその怪人に痴漢行為されたらしいよ」
書記「やだ、なにそれー 変態じゃん」
和「…由々しき問題ね」
会計「あ、会長」
和「被害者はもう17名、いずれもこの地域に住む女子高生…
その全員が無理やりスカートを捲られて今日穿いてるパンツの色を確認されたらしいわ…」
書記「そんな…」
和「中には『もうお嫁に行けない』ってガチ泣きした娘もいるそうよ…」
会計「っ…酷い…」
和「警察も動いてはいるけど、相手が怪人じゃあね…
一度張り込んで取り押さえようとしたら、猛ダッシュで逃げられたそうよ」
会計「この国の警察はたるんでます!」
和「その後はやりたい放題、誰も抵抗できない事をいい事に
近辺の住人の通報で警察が来るギリギリまでパンツを凝視してるらしいわ
それだけやっても逃げ切れる自信があるんでしょうね」
書記「舐められてますね…」
和「私達が取れる対策と言えば、こうやって校内新聞で注意を促すくらい
後は下校時は絶対に1人にならないこと… それも今回の場合、あまり効果的ではなさそうだけど」
和「まあ… でもそのうち解決するんじゃないかしら」
会計「?」
和「なにせ…うちの学校には
怪人退治のスペシャリストたちがいるんだもの」
和「桜高軽音部…放課後ティータイム、またの名を…」
和「放課後戦隊!ケイオンジャー!」
こんにちわ!平沢 唯です!私は軽音部に所属してます!
軽音部には私以外に澪ちゃん、りっちゃん、ムギちゃん、あずにゃんの4人がいて
放課後ティータイムって言うバンドを組んでます!
皆で練習したり… お茶したり… お喋りしたり… 毎日が楽しいです!
そんな軽音部ですが、実はもう1つの顔があります!
その名も 放課後戦隊ケイオンジャー!!!
えっと、じけーだん…? だったかな
私達の街を、悪い怪人さん達の手から守るための戦隊です!
秘密組織っぽくてなんだかカッコイイです!
今日の活動は街の平和を守るための会議です!
ドア 【 会議中! 部外者以外立ち入り禁止!!】
ぶしつ!
唯「はいはい!私ピンクがいい!」
梓「わ…私もピンクがいいです!」
澪「私も…ピンクが…」
紬「じゃ、じゃあ私もピンクで!」
律「ん~…ピンク倍率高いな…」
唯「りっちゃんは?」
律「私はもちろんレッドだな!!部長だしぃー」
澪「じゃあ、律はそれで」
梓「異論ないです」
律「少しは揉めたりしてくれ!!」
澪「仕方ない…じゃんけんで決めるか」
唯「受けて立とう!」
梓「え わ、私じゃんけん弱いから嫌です…!」
ガチャ
さわ子「ちょっとー、まだ決まらないの~…?」
唯「さわちゃん!」
唯(この人はさわ子先生!
軽音部の顧問で、ケイオンジャーの司令官です!)
さわ子「スーツ作るのにも時間かかるんだからね」
唯(ケイオンジャーのスーツはさわちゃんお手製です!)
さわ子「それで、何を揉めてるのよ?」
紬「えっと…ピンク候補が4人いて…」
さわ子「……まったく仕方ないわね」
……
薄暗い通り道!
和「すっかり遅くなっちゃったわ…」 スタスタ
和「…」 スタスタ
和「例の怪人が現れたりしなきゃいいけど…」スタスタ
和「バッタリあったりして…なんて」 スタスタ
和「…」 スタスタ
和「…」 スタスタ
スタスタ…
和「!!」 ピタッ
ピタッ
和「…」
和「…ま、まさかね」
…
和「…」 クルッ!
和「…」
和「ほっ、誰もいないじゃない」
和「あぁ、びっくりし クルリ
平沢チキン『…』
和「た…」
平沢チキン『…』
和「お約束よね…」
平沢チキン『フフ…まあね』
和「きゃあああああああああああああああああああああああっ!!!!!!!!!!」 ダッ
和「いやああああああああっ!!!!!!!」 タッ タッ タッ
平沢チキン『いきなり逃げるだなんて、酷いなぁ』
平沢チキン『チキンが何をしたっていうの…』
平沢チキン『チキンはただ和ちゃんがどんなパンツを穿いてるか見たかっただけなのに…』
平沢チキン『まあいいや』
平沢チキン『まずは捕まえて』
平沢チキン『それからじっくり見せてもらおう ムフフフ』
平沢チキン『まってよ~ 和ちゃ~ん!』 ダダダダダダダダダ
和「来ないでっ!!!!!」 タッ タッ タッ タッ
和「はぁ はぁ!!」 タッ タッ タッ タッ
平沢チキン『アハハ』 ダダダダダダダダ
和「来ないでっ!!! 来ないでっ!!!!!」 タッ タッ タッ タッ
平沢チキン『アハハハハハ!』 ダダダダダダダダダ
和「来るなああああああっ!!!!!!!!!」 タッ タッ タッ タッ
平沢チキン『アハハハハハハハハハハハハハハハ!!!!!!!!!!!!!!』 ダダダダダダダダダダ
和「うわああああああああああああああああっ!!!!!」 タッ タッ タッ タッ
……
公園!
和「はぁっ…はぁ…」 タッ タッ タッ
和「ぜぇ…ぜぇ…」 ヨロヨロ
和「…」 クルッ
和「はぁ… はぁ… あ、あれ… いない…?」
和「ふふ…そりゃそうよね…
全力疾走で逃げてやったんだもの…ここまで来れば…」
ズ ン ッ ! ! ! !
和「え…?」
平沢チキン『…』 スタッ
和「!!!」
和「あ…」
平沢チキン『 ”追いつかれた” と 思ったかい? 』
和「あぁ…」
平沢チキン『 違うよ 』
和「う… あ…」
平沢チキン『 チキンが
・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・
追いかける真似事を 止めただけだ 』
和「だ、誰か!!!! 助けてぇっ!!!!!」
???「待てっ!!そこの変質者!!!」
和「!」
平沢チキン『!!! 誰だっ!!!』
和「あ、あなた達は!」
律「燃える真っ赤な夕焼け空! 放課後レッド!!!」
澪「胸の奥で響く小さなハート! 放課後ピンク!!!」
紬「震える乙女のルージュ! 放課後ピンク!!!」
梓「ちょっぴり染まる頬の色! 放課後ピンク!!!」
唯「ストロベリーショートケーキ! 放課後ピンク!!!」
唯澪律紬梓「放課後戦隊!!!ケイオンジャー!!!!」 ちゅどーん
和「…」
平沢チキン『…』
和 平沢チキン(ピンク多いっ!?)
律「やっぱりこの色のバランスだと全然格好つかない気がするんだけど…」
唯「ええっ?!かわいいよ、絶対!」
律「と、とにかく!やい、そこの変質者!女の子を追い掛け回してどういうつもりだ!!」
唯「和ちゃん!大丈夫!?」
和「唯…!来てくれたのね、私なら平気よ!」
平沢チキン『…』
紬「嫌がる女の子を無理やり襲うだなんて、最低よ!!」
澪「…そ、そうだそうだ!」
梓「何とか言ったらどうなんですか!!」
平沢チキン『ムフフ…』
梓「?!」
律「きゅ、急に笑い出したぞ…」
平沢チキン『嬉しいなぁ…
チキンのために女の子が5人も集まってくれるなんて ムフフフフ…』
澪「ひっ」
律「や、やばいぞ!あのトリ野郎、重度の変態だ!」
平沢チキン『ウフフ…そう、本当に…本当に嬉しいよ…』 グスグス
梓「今度は泣きはじめましたよ…」
律「キモイな…」
平沢チキン『思えば今までずっと女の子に逃げられたり…
女の子に逃げられたり… 女の子に逃げられたり……そんな酷い仕打ちを受けてたっけ』
律「それはお前が女の子追い掛け回す変態だからだろ…」
平沢チキン『チキンも男の子だから…男の性には勝てないのっ』
唯「うぅ…怪人さんにも事情があったんだね…」 グスッ
澪「おい、騙されるなよー唯」
律「ああ言うのは世間じゃ性犯罪者って言うんだぞ」
平沢チキン『そんなチキンにもやっと春が来たんだねっ!』
平沢チキン『さあ、女の子達!僕の胸に飛び込んでおい
ゲシッ
平沢チキン『ぐげっ』
梓「はい、望みどおり胸に飛び込みましたよ」 シュタッ
唯「飛び蹴り…」 ゴクリ
平沢チキン『ごほっ…ごほっ…女子高生なのになんてパワーっ…』
さわ子メモ【ケイオンジャースーツが人体の潜在能力を引き出してくれるから
ただの女子高生でもすっごい力で、怪人に立ち向うことができるわ!】
平沢チキン『ひどいよぉ、あんまりだよぉ…
いくらチキンが怪人でゲスな性犯罪者だとしても不意打ちで飛び蹴りはないよぉ…』
澪(自覚あったのか…)
梓「面倒くさそうなんで早い事とっちめましょう」
律「そうだな」
平沢チキン『それでも君らヒーロー!?!』
平沢チキン『ま 待ってよぉ チキンは変態だけどMではないからとっちめられるのは勘弁だよぉ』
平沢チキン『それにこんなイタイケな鳥さんをいたぶるなんて動物愛護法違反だよぉ』
唯「確かに…」
澪「いやいやいやいや」
平沢チキン『暴力反対!!!暴力反対!!!!!』
律「お前が和や他の女の子達にやった事忘れたのかよ…」
紬「…でも、りっちゃん暴力はダメだと思う
まずは、ちゃんと何がいけなかったのかを説明して諭してあげないと!」
梓「あなたはお母さんですか…」
律「うーん…でもなぁ…」
唯「りっちゃん、怪人さんにも事情があったんだよ…仲間がいなくてきっと寂しかったんだよ」
律「寂しかっただけで済むか…これ」
唯「それにほら、ちゃんと反省してるみたいだし」
平沢チキン『うぅ…許してよぉ…この通りだよぉ』 ペコペコ
唯「ほら、トリさん!和ちゃんにもちゃんと謝って!」
平沢チキン『うん…和ちゃんごめんなさい』 ペコリ
和「…」
平沢チキン『…』 フカブカ
和「はぁ…もういいわよ 許してあげる」
平沢チキン『本当!?』 パァア
澪「和…本当に許していいの…?」
和「確かに追いかけられて怖かったけど…直接的な被害は無かったわけだし…」
律「仕方ないなぁ、おいチキン野郎もうこんな事するなよ!
そんで、お前が襲った他の女の子にもちゃんと謝れ!」
平沢チキン『うん…わかってるよ…』
律「その子達が許してくれるかは別問題だからな!」
梓「もし許してもらえなかったらその場でとっちめます!」
平沢チキン『ひっ わ、わかってるよぉ…』
唯「よし!これで一件落着だねっ!」
紬「そうねぇ!」
律「なーんか納得行かない気もするけどな」
平沢チキン『…』 モジモジ
律「…?」
唯「チキンどうしたの?」
平沢チキン『う…うん…』
平沢チキン『あ、あのぉ…』
平沢チキン『りっちゃん…』
律「え、私?」
律「…なんだよ」
平沢チキン『そ、そのぉ…』 モジモジ
律「…はっきりしない奴だなぁ」
平沢チキン『!!』
平沢チキン『よし!』 フンスッ
平沢チキン『一目見たときから好きでした!!付き合ってください!!』
律「えっ…」
唯「なんと!」
澪「!?」
紬「まぁ」
梓「うわぁ…」
和「…」
律「わ、私…!?」
平沢チキン『はい!チキンは本気です!!!』
唯「りっちゃん!」
紬「どうするの?!」
律「えぇ…」
律「え…あ……そ、その…」
平沢チキン『……』
律「あ、あの………」
律「ご、ごめん…」
平沢チキン『!!!』
平沢チキン『………』
平沢チキン『うわらばっ』 ボムッ
梓「ば、爆発したっ?!」
唯「チキィイイイイイイイイイイイイイン!!!!!」
こうして今日も街の平和は守られたのです
第一話『恐怖!変態怪人トリ男の巻き!!』 完
最終更新:2010年10月15日 16:37