十ノ┬三田ノ 幺 畄十`「フヽノ
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第三話『ピンチ!?迫り来る猫男の巻き!!』


生徒会室!

校内新聞 【 変質者に注意! 怪人猫男現る! 】

書記「えぇ、また怪人変質者?」

会計「この地域ヤバくない?」

書記「だよねー 立て続けに変態だなんて」

和「…まったく嫌になるわね」

会計「あ、会長」


和「今回の怪人は前の鳥男と違って、痴漢行為はしてないのよ」

書記「そうなんですか?」

会計「でも変質者って…」

和「主な行動は、尾行ね…それも1人の女子を執拗に付けねらってるのよ」

書記「それって…」

会計「ストーカー…」

和「この怪人が何をするつもりかはわからないけど…
  例によって例の如く怪人だからね、警察は相手にならない
  そもそも、まだ直接的な被害は無いわけだからまず警察は動けないんでしょうけど」

書記「まだって…」

会計「それっていつかは…」

和「そうね、きっと何らかのアクションを起こすんじゃないかしら」

書記「…」

会計「…あの…狙われてる女子って誰なんですか?」

和「…」

和「軽音部所属」


和「中野 梓さんよ」


ぶしつ!

梓「もう我慢できませぇえええん!!!!!!!」

澪「お、落ち着け梓」

梓「これが落ち着いてられますかああああっ!!!!!」


律「そうだぞ、梓
  こう言う時は、ムギのお茶でも飲んで落ち着くのが一番だ
  ムギ!おかわり!」

紬「はーい」 ニコニコ

唯「それにしても…怪人さんに好かれるなんてあずにゃんモテモテだねっ!」

律「だな!」

唯律紬「あっはっはっは!」


澪「お前らも少しは真面目に考えてやれ!!!!」

律「って言ってもさぁ
  ストーカーなんて、この前のトリオトコに比べればかわいいもんじゃん
  梓はケイオンジャーなんだから襲われる心配も無いし」

梓「全然かわいくないです!!私はすっごく困ってます!!!」


梓「今朝だって靴箱にこんな手紙が…」 サッ

律「どれどれ」


便箋【 ドクターペッパーにまさる飲み物はないのにゃん!
     あずにゃんにゃん!あずにゃんにゃん!      】


律「…なんだこれ」

梓「こんなのが10枚も20枚も入ってるんですよぉ…」 グスッ




便箋【研究室で新年会とかゆってたにゃん ぼくには関係ないにゃん
    あずにゃんにゃん!あずにゃんにゃん!             】

便箋【女性同士で子供を作ることは不可能ではないのにゃん
    あずにゃんにゃん!あずにゃんにゃん!        】

便箋【さて、唯とあずにゃんのカップルがちゃんと子孫を残せるのかはぼくのこれからにかかっているのにゃん!
    あずにゃんと唯の幸せのためにもぼく頑張るのにゃん!

    あずにゃんにゃん!あずにゃんにゃん!】

便箋【拝啓

    あずにゃん様、急激に気温が低くなるなかいかがお過ごしでしょうかにゃん??
    ぼくは最近朝起きて布団から出るのが苦手になってきて、卒研に遅れたりしてますにゃん
    こんな寒い日はぼくはあずにゃんのお股に顔を埋めてくんかくんかしたい次第でごさいますにゃん
    それではお身体に気を付けて演奏に励んで下さいにゃん


   敬具                                             】

便箋【僕が一年間孤立無援の卒研を無事に終えることができたのは
    あずにゃんがいてくれたおかげなのにゃん!           】

便箋【あずにゃんありがとうにゃん!】

便箋【そしてこれからもよろしくだにゃん!】

便箋【あずにゃんにゃん!あずにゃんにゃん!】




律「…これは酷い」

澪「…」

梓「ぐすん…」

律「て言うかこれ何気に唯も狙われてないか?」

唯「え?私…?」

紬「りっちゃん…こんなの放っておけないわ…」

律「そうだな…でも梓、どうしてこんな奴さっさととっちめてしまわないんだ?
  えっと…いつも尾行されてるんだろ?だったらケイオンジャーの力を使えば…」

梓「無理です…だって下校中は…」


梓「変身することできないじゃないですかぁっ!」

澪「あぁ…」

唯「え?なんで?」

澪「…さすがに人前での変身はちょっと…」

唯「…?」

律「つまり裸になるのがはずかしいと」

梓「そうです!!」

唯「えぇっ!あんなの一瞬だよ!」


唯「変身!」

キラキラキラー 裸 シュピーン!!

唯「放課後ピンク!」 シュバッ


唯「こんな感じでー」

梓「…」 テレテレ

紬「…」 ポワポワ

唯「?」

梓「と、とにかく人前で変身するのは嫌なんですっ!!」

澪「気持ちはわかるけど…」

律「じゃあ学校で変身して下校したら?」

梓「そ、それは別の意味ではずかしいと言うか…

  ケイオンジャースーツ着てると目立ちますし…」

律「今までだってここで変身してから現場に駆けつけてただろ?」

梓「その時は皆さん一緒でしたし、人通りも少ない時間だったじゃないですか!

  下校してくる女子高生の集団の中に1人だけあのスーツ着てたら絶対浮くから嫌です!!」

律「我侭だなあ…」

梓「だいたいなんでこんな恥かしい格好で

  変身する時は一瞬裸になる恥かしい仕様なんですかっ!!!」

律「それはさわちゃんの趣味だろ?文句なら作ったさわちゃんに言えよ」

唯「まあまあ

  つまりあずにゃんは1人じゃなかったらいいんだよね?」

梓「…そうですね」

唯「なら大丈夫!」

梓「?」

唯「あずにゃんのために、みんなで変身して下校してあげるよ!」 フンスッ

澪「だな、それなら大丈夫だろ?」

梓「みなさん…」

梓「ありがとうございます!!」


律「よし、みんな!梓のために一緒に下校だ!!」

澪唯紬「おー!!!」



げこう!

律澪梓「…」

唯「よさこい!!」 クネクネ

紬「うふふ」


ヒソヒソ ガヤガヤ

女子A「あれケイオンジャーだよね」 ヒソヒソ

女子B「ほ、本当だ!サイン貰えないかな」 ヒソヒソ

ガヤガヤ ヒソヒソ


律澪梓(思った以上に目立ってるし!!!)

紬「考えてみえばこんな人がいっぱいの中で
  ケイオンジャーになるのははじめてだったね!」 フンスッ

律「意外と人気あるんだな…ケイオンジャー」

澪「嬉しいけど は…はずかしい…」

梓「こんな感じになるのが嫌だったんですよぉ…」

女子C「ねぇねぇ!ケイオンジャーサイン頂戴!」

唯「あいよ~」 キュッキュ

女子D「こっちも-!」

紬「ただいま~」 キュッキュ

唯「ああん!押しちゃダメだよ!ちゃんと順番まもってー!」


律「あの2人はノリノリだな…」

律「そんで」


女子E「澪先輩!サインくださいっ!!!」
女子F「ああ、ズルイ!私も澪先輩のサイン欲しい!!」
澪「や、やめてくれぇ…」
女子G「恥かしがる澪たんもかわいい!!」
女子H「澪にゃんにゃん!澪にゃんにゃん!」


律「澪は相変わらずの人気だな…」

梓「でも、あれはケイオンジャー関係無いですよね」


……

唯「あーたのしかった!」

紬「なんだか人気者になったみたいだったね!」

澪「ぜぇ…ぜぇ…」

律「おつかれー」

梓「もう時間も遅いのに…かなりの数の生徒がサイン貰いに来ましたね」

紬「その8割が澪ちゃん目当てだったわ!」

唯「澪ちゃんファンクラブ恐るべしっ!」

澪「お前らも見てたならとめろよ!!」

律「おいおい、ファンサービスもヒーローなら当然やるべきことだろ?」

澪「それは…確かに…」

律「そしてさらに喜ばれるファンサービスがある!!」

澪「?」

律「パンチr

がつんっ!!

律「いちゃい…」

澪「それで…梓どうなんだ?」

梓「それが…

  もう尾行されてるっぽいです…」

律澪唯紬「!!」

律「大人数相手に度胸あるやるだな」

澪「な、なんだか怖くなってきた…」

唯「大丈夫だよ、澪ちゃん!
  私達ケイオンジャーなんだし!」


紬「むぅ…気配がまるで読めない」

律「そう言えばそうだな…何処と無く視線は感じるけど…」


木陰 曽我部「はぁはぁ…」 ジーッ


律「ってアンタかい!!」

梓「て言うか…よく見ると…」


木陰 女子E「先輩…」

木陰 女子F「澪先輩…」


唯「澪ちゃんファンクラブの人たちがだいぶ混じってるね!」

澪「え、そ、そうなのか??」

律「澪…今までもずっと尾行されてたんじゃ…」

澪「ひぃっ」

紬「尾行してる人がたくさんいてどれが梓ちゃんのストーカーなのか…」

梓「どうりで気配も読めないわけです」


木陰 女子G「澪たん…」

木陰 女子H「澪にゃん…」

木陰 かずにゃん『あずにゃん…』

唯「あ、いた」


律「うぉらあああああ」 タッタッタッタ

かずにゃん『!!』

律「成敗!」 ドスッ

かずにゃん『げふぅっ!!』 ドカッ ザァアアア!

かずにゃん『ひ、酷いにゃん…』 ピクピク

澪「おい!いくらなんでもやりすぎじゃないか?」

律「甘いぞ、澪!ストーカーなんて卑劣な奴には

  即 鉄 建 制 裁! これくらいしないとダメなんだ!!」

木陰 女子E「!」 ビクッ

木陰 女子G「…」 ガクブル

梓「何故かファンクラブの面々がビビッてますね」

律「ストーカーしてる自覚はあったんだな…」

木陰 曽我部「澪ちゃんから鉄拳制裁…いい!」 ハァハァ

律「あの人は逞しいな…」

唯「女子大生って暇なのかな」


かずにゃん『ちょ、ちょっと待って欲しいにゃん!
        ぼくはストーカーじゃあないにゃん!』

律「はぁ?」

澪「尾行してたじゃないか!」

紬「梓ちゃん、この人にいつも尾行されてたのよね?」

梓「はい、間違いないです」

かずにゃん『ち、ちがうにゃん!!た、確かに誤解されたかもしれないけど
        そ、それは尾行じゃあ無いにゃん!!』

律「この期に及んでしらばっくれるのか」

かずにゃん『ほ、本当にゃん!話だけでも聞いて欲しいにゃん!』

梓「さっきからその『にゃんにゃん』言うのどうにかならないんですか…
  かなり イラッ とするんですけど…」

かずにゃん『猫怪人だからそれは無理にゃん』

梓「……」

かずにゃん『あずにゃんにゃん!あずにゃんにゃん!』

梓「…」 イラッ

唯「りっちゃん、話だけでも聞いてあげようよ」

律「そうだなぁ…ストーカーとかせこい真似ばかりしてるし…
  怪人にしてはあんまり好戦的じゃ無いみたいだしな…」

澪「梓もそれでいいか?」

梓「うーん…でも…」

紬「きっとちゃんと話せばわかってくれるはずよ」

梓「先輩方がそう言うなら…」


紬「どうして尾行なんてしたの?」

かずにゃん『それは…』


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最終更新:2010年10月15日 19:26