十ノ┬三田ノ 幺 畄十`「フヽノ
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第五話『凶悪!地獄のメタルモンスターの巻き!!』
ぶしつ!
澪「新しい詞を書いてみたんだ」 スッ
律「どれどれ」 サッ
律「…」
律「…」
律「却下」
澪「えっ…な、なんでだよっ!」
律「『鶴と亀が滑って恋に落ちました』は無いだろ」
律「おかしーし」
澪「お、おかしくねーし…」
律「おかしいっつの!食い下がるなっ!」
澪「うぅ…」 ズーン
律「澪、ちょいスランプ気味みたいだな」
唯「そうなの?」 モグモグ
紬「澪ちゃん、あんなに意気込んでたのに…」
梓「皆の心に残る詩を書くんだって言ってましたもんね」
唯「『私は忘れられないぞっ!!』って気合十分だったよ!」
律「あ~…それは逆に気合入れすぎだな…」
律「こうなると、しばらく時間を置いてやらないと」
澪「…私のハートは鳩ぽっぽ …恋なんてカラスの勝手でしょ…」 ブツブツ
律「って、まだ何か言ってるし…っ!」
澪「うーん…」
紬「澪ちゃん」
澪「ムギ…」
紬「詩作りはちょっと休憩してクッキー食べない?」
澪「ありがとう、ムギ……でももう少し考えてみるよ」
紬「そう…?」
澪「スランプ気味かもしれないけど…やる気があるうちにやっておきたいし…」
澪「それに…お菓子は……最近またウェストが……」 ズーン
紬「あ、ごめんなさい!」
律「そうだ唯、話がある」
唯「おお、なんでしょう りっちゃん!」
律「…頼む!イチゴショートケーキを私にゆずってくれ!」
唯「えぇっ!も、もしかして今日クッキーの他にケーキもあるの!?!
だ、ダメだよ!!イチゴショートケーキは私大好きだもん!!あげらんないよ!!」
律「いや、そっちじゃない」
唯「ほぇ?」
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│
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↓
澪(…雑談が気になる)
澪「私、向こうでちょっと
集中して考えてるよ」
紬「うん、わかった
でもあまり根を詰めすぎないでね」
澪「ああ、わかってる ありがとな、ムギ」 スタスタ…
澪「…」 スタスタ… 律「口上だ、口上。
口上の方のイチゴショートケーキ」
澪(さて…どうするかな…) 唯「なんだ…本物のイチゴショートケーキ
じゃないのか……」 シュン
梓(本気で残念そうだ…!)
澪(いま考えてる詩は…)
唯「でもなんで?」
澪(『フラフラ フラミンゴ』) 律「赤い食べ物が思いつかなくってさー
それで気付いたんだけどイチゴショートって
ピンクよりレッドだろ?」
唯「えぇ、赤い食べ物なんてたくさんあるよ…
リンゴとか」
澪(これは恋にゆれる気持ちを
律「うーん…
フラミンゴのバランス感覚に例えた でもリンゴそのままだとお菓子じゃないし…
ティータイムっぽくなくないか?」
素晴らしい詩なんだ!) 紬 「アップルティーとかアップルパイとか」
律「それだと赤じゃないしさ」
澪(…これも却下されたけど)
梓「トマトとか」
律「かっこ悪い!てか絶対ティータイムに関係ないだろ」
澪(…) チラッ
唯「スイカとか!」
律「どちらかと言うとグリーンのイメージなんだよ、
それは」
澪(向こうの会話が気になって仕方ない…)
唯「わがままだなぁ…」
澪(! ダメだダメ!!! 梓「いっその事グリーンやります?」
集中! 集中しないと! 律「え?」
こんなんじゃあ心に残るような 梓「色の枠が空いてますから
レッドからグリーンに転向しても問題ないかと」
いい詩は書けない…っ!集中だ!)
律「グリーンがリーダー? ないないない」
梓「実際ジムリーダーやってるじゃないですか、グリーン」
澪(…)
律「ポケモンかよっ!
それを言ったらレッドはチャンピオンだろ!」
梓「なに言ってるんですか、チャンピオンはワタルです
レッドは働かずに山篭りしてるニートですよ」
澪(ポケモンか…)
律「なっ、確かにそうだが
仮にも最強のトレーナーをニート扱いだと…」
澪(こう言うのはどうだろう… 律「とにかくグリーンは却下! 私は緑より赤が好きなんだ!
ポケモンだって赤の方を買ったしな!」
『初恋の気持ちはマダツボミ』…
唯「あ、私も赤だよ!
ヒットンかわいいんだーヒットン!」
これは初恋の純粋な気持ちを
梓「あ、唯先輩もポケモンやってたんですね」
ポケモンのマダツボミに例えた
唯「うん!」
ちょっと切ないラブソングで…) カキカキ
唯「ポケモンかぁいいよ~」
(→ttp://yutori7.2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1279979820/)
律「やっぱり赤だよなぁ!
澪(って初恋の気持ちって… リザードンの方がカッコイイし!
タイプ相性的にも
リザードンはフシギバナに圧勝だしな!!」
どんな気持ちなんだろう…
梓「でも、ヒトカゲはタケシで即効詰みますよね」
私、恋なんて全然…)
律「そこは、ほら気合で…」
唯「あずにゃんはどっち買ったの?」
梓「あ、私ポケモンは銀から入ったので」
澪(…)
律「なんと!これがジェネレーションギャップか…!」
澪(向こうは楽しそうな話してるな…) チラッ
紬(話についていけない…) シュン
唯「ムギちゃんは、赤と緑どっちだった?」
澪(ちなみに私は緑からだった
紬「えっ! えっと私…
実はポケモンはアニメでしか知らなくて…」
律より先に進めてたけど
律「なんとっ!」
対戦になると律には
唯「そうなの? じゃあムギちゃんもやろうよ~」
全然かてなかったんだよな…)
紬「うん!私も混ぜて~」
梓「丁度今度新作も出ますし、
そしたら軽音部の皆でやりませんか?」
澪(…おいおい、それは流石に…)
律「面白そうだな!!」
唯「いいねぇ!それ!」
澪(って、いいのかお前ら受験生だろ!?!)
紬「やろうやろう!」
澪(ケイオンジャーとしてもどうなんだ!?!)
律「澪もやろうな!」
澪「!」
澪「う、うん!やる…!」
澪(はっ、しまったつい… 律「って脱線してるし!!」
誘惑に弱いのが私の悪い所だな…) 梓「律先輩がポケモンの話始めるから…」
律「いーや、お前が元凶だっ!」
律「とにかくグリーンがリーダーはない!
澪(……集中しよ) ブンブン
赤と緑なら赤の方がすごいんだよ!」
紬「そうなの?」
澪(…)
律「そうなんだよ、
ルイージよりマリオの方が凄いってことだ!」
梓「それはそうかもしれないですけど」
澪(やっぱり気になる…) チラッ
律「兄より優れた弟なんて存在しない!!」
澪(姉より優れた妹なら身近に…)
唯「ほぇ?どしたの澪ちゃん?こっちみて…
澪「何でもないよ」 梓(何となく澪先輩の言いたい事がわかる…)
律「マリオカートでも緑コウラより赤コウラの方が
追跡機能がついてて凄いだろ?」
澪(マリオカートか…
梓「はぁ、わかってませんね 律先輩は
小さい頃はよく律や聡と遊んだっけ
通は赤コウラよりも、直線的な軌道を描く
緑コウラの方が好みなんですよ?」
これも私はいつも勝てなかったんだよな
律「いや、知らないし」
キノピオの方が律のクッパより
梓「だいたい、
必ずしも赤が緑に優れてるなんて事はないんです
可愛くて速いはずなのに…)
ガチャピンとムックとか見てたら
わかるじゃないですか」
梓「先輩は地味な赤なのでどちらかと言うとムックですね」
澪(詩が浮かんだ!)
律「ムック馬鹿にするんじゃないですぞ!」
澪(『直進マリオカート ラバーズ』!
梓「他にも緑>赤の構図はありますよ」
これは恋人達の真剣で真っ直ぐな
梓「ローゼンメイデンとか」
気持ちを白熱するマリオカートに
律「私が不人気だって言いたいのか、
真紅を馬鹿にするんじゃないのだわ!」
例えて…) カキカキ
梓「はいはい、敬語キャラには勝てんのですぅ」
梓「だから 緑だっていいじゃないですか」
梓「ドラゴンレンジャー ブライ カッコイイですし」
律「5話にしてやっとっつーか…
今更スーパー戦隊ネタだと…!」
澪(そう言えば私達の色の構成って
梓「ほら、律先輩 せっかく意味も無く
ハーモニカ持ち歩いてるんですから
丁度ジュウレンジャーと一緒だな…)
獣奏剣代わりに使ったらいいじゃないですか」
澪(なるほど、律はハーモニカを 律「意味も無くとか言うな!
ハーモニカ持ち歩いてたら悪いのかよ…」
獣奏剣代わりにドラ"ム"ンシーザーを. 律「それにドラゴンレンジャーは敵側につくし…死ぬし…」
呼び出す訳だな…) 律「だいたい私がドラゴンレンジャーだと
レッドは私の弟だから聡だぞ?」
梓「あ、それは気まずいですね、この案はなかった事に」
唯「あ…りっちゃん!信号は赤は止まれで、
緑は進めだよね!」
律「それは関係ない!」
澪(ここまでほとんど関係ない話だったけどな)
紬「『赤はあかん!白にしろ!』って
言うのもよく聞くわよね」
律「駄洒落?! もはや何の話だ!」
澪(いや、さっきまでのお前達の話が何の話だ)
梓「あ、でも白枠もあいてますよ?」
律「…白を選んだらなおさらショートケーキだろ」
澪(あ、やっと会話が戻ってきた)
律「と言うわけで唯、前置きが長くなったが
ショートケーキを私にくれ!」
唯「えー ピンクだって他に食べ物ないよ」
澪(…ピンクの食べ物かぁ…
律「いや、前にも言ったがイチゴーショートは
ピンクじゃないからな?」
ハムとか…お赤飯とか…
梓「でも確かにピンクの食べ物も少ないですね」
あまりティータイムっぽくないか)
最終更新:2010年10月15日 17:53