●ラウザー『ししししし知らんなあ… 我は●ラウザーⅡ世である…』

澪「ううん、わかりますよ…

  ●岸さん、あの人たちから私を助けようとしてくれたんですよね」

律「そうだったのか…」

●ラウザー『…』

●ラウザー『…』

澪「どうして、そんな怖い格好で…怖い音楽をしているかはわかりません」

●ラウザー『…』

澪「でも…●岸さんが私の詩を一緒に作ってくれたこと…律の口上を考えるのを手伝ってくれたこと…

  そして…今私を助けようとしてくれたこと…感謝してます…」

●ラウザー『…』

澪「だから、事情があるなら話してらえませんか?」

●ラウザー『…』

澪「●岸さんは私の力になってくれました… 今度は私が●岸さんの力になりたいから」


梓「な、なんかいい雰囲気ですよ…」 

唯「いいのりっちゃん?」

律「…」

律「当たり前だろ…澪の信じた奴なんだ、私も信じるさ」 ニッ

紬「…りっちゃん」

●ラウザー『僕も本当はこんな音楽をしたかった訳じゃない…』

澪「!」

●ラウザー『ただ認められてるのはクラウザーなんだ…だから』


澪「聞かせてください」

●ラウザー『えっ!』

澪「聞かせてください、●岸さんの本当の音楽を…

  昨日、駅前で聞かせてもらったあの時の曲を…」

●ラウザー『…』

律「聞かせてくれよ」

●ラウザー『!!』

梓「ええ!私達も聞きたいです!」

唯「ギターも上手いしね!!」

紬「楽しみだわぁ!」

●ラウザー(本当の音楽… 僕のやりたかった本当の音楽…)

●ラぎし(それは…皆を幸せにするようなポップでオシャレな音楽!!)

●岸(それが僕のやりたかった本当の音楽なんだ!!)

●岸『聞いてください…』


●岸『甘い恋人』


澪「…」 ドキドキ

律「…」 ドキドキ

唯「…」 ワクワク

梓「…」 マジマジ

紬「…」 ポワポワ


●岸『スゥー』

●岸『ワン・トゥ ワン・トゥ・スリー』


♪ ♪ ♪

●岸『朝 目が覚めると  キミがいてぇ~ん

   チーズタルト焼いてたさぁ~ん

   スウィーツベイビー キミはそうさぁーん

   甘い 甘い 僕の恋人ー」

澪「…」 ドキドキ

律「…」

梓「…」

紬「…」

唯「…?」


……

●岸『甘い 甘い 甘い 甘い コ ・ イ ・ ビ ・ ト ♪』

●岸『みんな一緒に!』

律紬梓「…」

唯「え?」

●岸『甘い 甘い…

梓「あの、すみません…」

梓「すごく言葉にしにくいんですけど…」

●岸『?』


梓「 お 遊 戯 的 なことなら何処か別の場所でやってください」


●岸『!?!?』

律「おい、梓… あんまり言ってやるなよ…」

梓「で、でもこれは…ちょっと…ね、ねぇムギ先輩」

紬「え、わ、私は……  ゆ、唯ちゃんはどう思った?」

唯「うーん… よくわかんなかった」

●岸『!!!!!!』


澪「お、おい!みんな!!」

●岸『…』 プルプルプルプル…

澪「? ●岸さん?」

●ラウザー『うるせええええええっ!!!アバズレがぁあああっ!!!!!!!』

澪「!!!!!」

●ラウザー『貴様のようなアバズレなんぞ こうしてくれるわああああああっ!!!!』 バッ

ズルッ

澪「えっ」

●ラウザー『これが豚の下半身だぁあああああああああっ!!!!!』

         ,.,、-------::、..
      ,.-'''`.,、' '' ' '' ' '' ' -,,``:、
     ( ,i'。'゙  ο ο ο ゙'';:、,)
     .| ゙-..;;_'' ο ''''',, ''_,,..-'゙|    ごはんはすごいよ 何でも会うよ
      l,      ̄ ̄ ̄ ̄    . |
       'l,  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ , /     ラーメン うどん お好み焼き
       \ ー―――‐‐ /
         ゙l'-、..,,,,,,,,,,,,..,、-'l゙        炭水化物と炭水化物の夢のコラボレーション☆
         ゙'-、..,,,,,,,,,,,..、-'゙

 l三三三三三三三三三三三三三三三三三|


澪「い、いやあああああああああああああああああああああああああっ!!!!!」  


唯「しましま…っ!」

木陰 ブゥウウウウウウウウウウウウウウウウウウウ

梓「!! こ、木陰から血が!?!」

紬「き、きっと曽我部先輩ね…」 ポタポタ

梓「!? ムギ先輩も鼻血大丈夫ですか!?」


澪「…ふ、ふえ~ん」

●ラウザー『あっ…』(しまった、つい頭に血が昇って…)

律「…」 ゴゴゴゴゴゴ

●ラウザー『!?』

律「…澪を泣かすなっ!!!!!!」 

●ラウザー『ぐぼぁっ』  ガスッ

●ラウザー(じょ、女子高生なのになんてパワー…)

●ラウザー『う…うぐぅ… イカン…もう地獄の門限の刻だ…

        今日の所はこのくらいにしておいてやる……さらばっ』 ダダダダダ

唯「逃げた!」

律「待ちやがれ…ってもういないしっ」

梓「逃げ足速いですね」

律「くそっ、次に会ったら見てろよ~…」


しかし、この後 騒音被害はパッタリ無くなったそうです!



翌日!

澪「新しい詞を書いてみたんだ」 スッ

律「どれどれ」 サッ

律「…甘い甘い私の親友…」

律「却下」

澪「えっなんで!?」

律「恥かしいわっ!」


唯「澪ちゃんとりっちゃん、すっかり元通りだね!」

梓「ええ、あの2人はやっぱりこうでないと」

紬「うん、仲直りできてよかったわ~」


澪ちゃんとりっちゃんは今もずっと仲良し!

こうして今日も街の平和は守られたのです!





でも…


……

薄暗い通り道!


●岸『はぁ… 勢いに任せて僕はなんて事を…』


???「…」 コツコツ…


●岸『!?』


???「…」 ピタッ


●岸『あの…何ですか…?』


???「…」 スッ

ギュウウウウウウウウン

●岸『!! な、なんだこれ?! 何かが抜き取られて…?」


●岸「うぅ… 一体何を…」

???「あなたの力を抜かせて貰ったわ」

●岸「…?」

???「だからもう用済み、去りなさい」

●岸「…?は、はぁ…」

●岸(意味が解らない… 関わるのはよそう…) スタスタ…


???「…」

???「あともう少し…」

???「後もう少しで計画は始動する…」

???「あなた達の活躍…期待してるわよ…」


???「ケイオンジャー…」

???「ふっふ…  ふふははは!」


迫り来る不穏な闇の気配を…この時の私達は気付いていませんでした…

                          第五話『凶悪!地獄のメタルモンスターの巻き!!』 完



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最終更新:2010年10月15日 19:49