律「さて、これから私達のする事は決まった訳だけど」

澪「問題が1つあるな…」

唯「問題?」

梓「はい、今…さわ子先生は何処にいるんでしょうか」

唯「あれ 部室じゃないの?」

澪「最後に会ったのは昨日だから…移動してるかもしれないだろ」

唯「そっか」

律「まだ部室に居てくれればいいけど…」

紬「居なかったら…探しに行かないと…」

澪「でも…廊下には先生達がいる… 見つかったらきっとまずい事になるから…

  迂闊に探し回る訳にも… それに… 変身できない私達じゃあ…大人相手はちょっと厳しい」

律「5人がかりでボコればどうにかならないか」

梓「操られてるかもしれない人をボコるのはちょっと…」

唯「うーん… 一体どうすれば…」

ピロリーン♪

唯「?」

和「私の携帯ね」

ピッ

和「!」

和「3年1組が連れ出された…?」

唯律澪梓紬「!!」

律「…連れ出されただって!?」

和「ええ、数人の先生達に…連れ出されてるみたい」

紬「…まだ操られていない先生たちがいて…校内から逃げようとしてるって事は…?」

和「……違うみたいね 先生達は依然として様子がおかしいみたい…

  何処かに連れて行こうとしているみたいだけど…」


梓「もしかして… さわ子先生のところじゃないんですか?」

和紬澪律唯「!」

律「たしかに… その可能性はあるな」

紬「でもどうして…」

澪「!! 洗脳…」

紬「えっ」

澪「洗脳するつもりなんじゃないか?!

  廊下の先生達を操っているみたいに… 学校の皆も操るつもりだったとしたら」

律紬梓唯「!!」

和「有得るわね… さわ子先生はおそらく少人数を操る手段を持ってる…

  まずは職員室に集まった先生達を洗脳して…

  その先生達を使って…教室に全校生徒を閉じ込める…

  そして 1クラスずつ自分の下に呼んで… 自分の手駒として洗脳する…

  こう考えられるんじゃないかしら!」

梓「! なるほど…」

和「1クラスずつ順番に洗脳していくとしたら…

  まず最初は3年1組から始めて… その次は…3年2組…」

唯「私達の教室!!!」

律「急がないとまずいっ!!!」

和「でも… チャンスでもあるわ…」

澪「ああ!1組について行けばさわ子先生の居場所がわかる!」

紬「問題は廊下にいる先生達だけど…」


和「それは任せて」

唯「? 和ちゃん?」

和「……さっきあなた達は 変身できないと

  何の力も無い ただの女子高生だなんて言ってたけど…全然そんな事ないわよ」

梓「えっ」

和「教えてあげる ただの女子高生にもできる事は結構多いってこと

  それと… 変身できなくても…あなた達にはまだ残された力があるって事」

律「残された力?」

和 スッ

紬「? 携帯?」


和「何処かの偉い人は言ったそうよ 繋がりは力だって」 ニコッ



ろうか!

ガッシャーン!!!

先生1「!!」

先生2「何の音だ!」

先生3「上の階からか…? どうやら窓が割れたらしい…」

先生1「さわ子様に逆らう奴等の仕業かもしれん 行くぞ」

先生2、3「応」

タッタッタッタッタッタ


(…)

(行ったね…)

(よし!それじゃあ…)

(静かに行くわよ)

(おー…)

ガララッ

唯律澪紬梓和 スタタ…


和「先生達は今は上の階…しかも私達とは反対方向…3年3組の方に向かったはずよ」 スタタ… ポチポチ ピロリン

澪「この状況で窓を割って注意を引くなんて危険な役目引き受けてくれたんだ… 3組には感謝しないとな…」 スタタ…

和「こっち側の廊下には先生は居ないはず… 2年1組の子達に確認してるわ」 スタタ… ポチポチ ピロリン

梓「ずっと保健室に居たのに学校の様子の事

  よく把握してるなぁ って思ってましたけどこう言う事だったんですね」 スタタ…

和「ええ、学校の皆の携帯アドレスはだいたい把握してるもの」 スタタ… ポチポチ ピロリン

紬「連絡網… 学校中に張り巡らされたネットワーク… つまりそれが繋がりの力!」 スタタ…

唯「流石は皆の生徒会長だね!」 スタタ…

和「あら、それだけじゃないわよ

  実は澪のおかげでもあるの」 スタタ… ポチポチ ピロリン

澪「私?」 スタタ…

和「会報を作って皆に送信するのも 会長の役目だしね」 スタタ… ポチポチ ピロリン

梓「それって…」 スタタ…

唯「澪ちゃんファンクラブ…」 スタタ…

澪「えっ」 スタタ…

律「和、会報とか作ってたのかよ」 スタタ…

和「済崩しとは言え、曽我部先輩から引き継いだからね」 スタタ… ポチポチ ピロリン


澪「うぅっ」 スタタ…

和「怖がらなくてもいいでしょ、澪  今はおかげで助かってるじゃない

  知り合いも多くて部長会議で呼び出す機会もある3年はともかく、1、2年と生徒会の接点は少ないもの

  ……でも 逆にファンクラブ会員はその1、2年が多いから…今はそれが力になる!」 スタタ…

和「連れ出された3年1組は 校庭を抜けて… どうやら講堂に向かってるみたいね」 スタタ… ポチポチ ピロリン

唯「…そこにさわちゃんが…!」 スタタ…

律「たぶんな!」 スタタ…


和「! こっちの廊下はまずいみたい… 少し戻って、右の廊下に! 迂回するわ!」

クルッ

スタタ…

唯「…… 私達だけじゃないんだね…」 スタタ…

梓「えっ?」 スタタ…

唯「皆がいる… 私達には学校の皆が味方してくれてる」 スタタ…

律「…ああ!そうだっ!」 スタタ…

澪「皆のためにも… 絶対に…さわ子先生を止めないと…」 スタタ…

紬「ええ!」 スタタ…

唯「うん!」 スタタ…



和「後は…この廊下!

  この廊下を抜ければ校庭に…!そして校庭を抜ければ…」 スタタ…

唯「講堂は目の前!!」 スタタ…


?「待てい!!」

和律唯澪紬梓「!!!!」


堀込先生「さわ子様のためにも、ここは通さん!」 ジリリ…


律「やべぇ…見つかった!」

紬「堀込先生まで…」

和「っ… この廊下は教室が無いから…連絡網の管轄外… 迂闊だったわ…」


堀込先生「お前たちケイオンジャーなど、さわ子様の手を煩わせるまでも無い!」


律「な、なんか三流の敵っぽい台詞だっ!」

梓「大丈夫です!…6対1ですから、なんとか勝てます!」


堀込先生「そいつはどうかな?」 パチン

ザザザザザザ…

先生4「…」 ザッ 先生5「…」 ザッ 先生6「…」 ザッ
先生7「…」 ザッ 先生8「…」 ザッ 先生9「…」 ザッ


唯律澪梓紬和「!!」

唯「指パッチン! すごいっ!!」

澪「そっち?!」


堀込先生「7対6… わずかだがこちらが優勢と言う訳だな」

先生4「さわ子様万歳!」 先生5「さわ子様万歳!」 先生6「さわ子様万歳!」
先生7「さわ子様万歳!」 先生8「さわ子様万歳!」 先生9「さわ子様万歳!」


紬「…まずいわね」


堀込先生「お前たちケイオンジャーもここまでと言うわけだ ぐふふ」


律「くっ! 絶体絶命のピンチって奴か…」

梓「でも何故か堀込先生の小物感が加速してる気もします! ぐふふとか言ってますし」


堀込先生 ムカッ

堀込先生「舐めた口聞けなくしてやるっ!!かかれいっ!!」


先生達「おらぁああっ!」


律澪紬梓「っ…!」

唯「…和ちゃん…」

和「…大丈夫よ」

唯「えっ?」





?「どりゃぁあああああああああっ」 ダダダダダ…

和「ふふっ 来たわね」


?「どすこぉいっ!!!!!」 ドスッ

先生4「ぐえぇっ!!!」 バタン


唯律澪紬梓「!!」


信代「大丈夫、あんた達?」

唯「信代ちゃん!?」

先生5「てめぇ よくも」 ズカズカ

ビュン スコーン!!

先生5「ヒーン!」


佐藤「当った!」

瀧「ナイシュー!」 パチパチ


律「エリ!? アカネ?!」


先生5「いってぇ! なにす」

ビュン スコーン!!

先生5「ぎゃひん!」


佐藤「ナイシュー」 パチパチ

瀧「バレー部をよろしくね!」


先生5「くそっ!!お前らぶっころ

ビュン スコーン!!

先生5「ひぎゃぁあっ」 バタン


姫子「ソフトボール部もよろしく!」

澪「立花さん!?」


先生6「こっちは弱そうだなぁあ クヒヒ…」

木下「あ、あの…」

先生6「あ?」

木下「幽霊って信じますか…?」

先生6「そんなの居る訳ない…ヒヒ…」

木下「それじゃああなたの後ろにいるのは…」

先生6「後ろ?」 クルッ

お化け・宇宙人「うぎゃぁあぁああああっ!!!」

先生6「ひぃああああああああっ!!!!!おばけぇええええええええっ!!!!」 ピューン


木下「逃げ足はやっ……2人ともありがとう」

お化け(オカ研A)「いえいえ、このくらいは」

宇宙人(オカ研B)「それじゃあ私達は宇宙人を呼ぶ系の用事があるのでこの辺で」 スタスタ…


紬「木下さん…!と…アレはオカ研の人達…?」


壁の陰 佐々木「秋山さんのメイド姿… 可愛い~!!」

その背後 先生7(…隙だらけだ) チャキッ

壁の陰 佐々木「ファンクラブの皆にも教えなきゃ」 ピロリ~ん

その背後 先生7(…さらばだ) スッ

ズ┣¨┣¨┣¨┣¨ドドド…

その背後 先生7(ん?) クルッ


女子E「澪先輩のメイド姿!!!」 女子F「可愛いメイド姿っ!!!!!」
女子G「澪先輩、どこっ!!!!」 女子H「澪にゃんにゃん!澪にゃんにゃん!!」

ズ┣¨┣¨┣¨┣¨ド…

その背後 先生7(へっ?ちょ、まっ)

ズカズカズカズカ!!!
その足元 先生7(ぎゃああああああっ)

女子E「なんか踏んだ?」 女子F「どうでもいい!それより澪先輩は!?」


梓「……ファンクラブの皆さん…」

松本「皆やってるわね!」

唯「美冬ちゃん!」

松本「ケイオンジャーの皆が困ってるって、真鍋さんから聞いたから」

風子「皆、居てもたってもいられなくて…」 ヒョコッ

三花「2組の皆で駆けつけたんだよ!」 ヒョコッ

律「風子!三花!」

紬「皆が…」

澪「来てくれたのか…!」


松本「さあ!先生たちは後は堀込先生を含めた3人だけ」

いちご「後は1人だけだよ」

先生8、9「バタンきゅう……」

松本「いつの間に…」

いちご「ついさっき」

三花「何したの?」

いちご「バトンでやった」

松本「やったって…バトンで何した…」

いちご「乙女の秘密」

堀込先生「ぐぬぬぬぬぬぬ…

      小娘どもが! 大人を舐めよって!」 パチン!

先生10「さわ子様万歳!」 先生11「さわ子様万歳!」 先生12「さわ子様万歳!」 

先生13「さわ子様万歳!」 先生14「さわ子様万歳!」 先生15「さわ子様万歳!」 

先生16「さわ子様万歳!」 先生17「さわ子様万歳!」


唯「わわっ、また先生たちが増えたっ!?」


和「ケイオンジャー、ここは私達に任せて行きなさい!」

唯「えっ…でも」


和「さっきも言ったでしょ、さわ子先生を止められるのはあなた達だけ!さあ早く!!」

唯「…うん!皆いこう!」 タッタッタッタ

梓「はい!」 タッタッタッタ

律「和! すまん!」 タッタッタッタ

紬「みんな、ありがとう!!」 タッタッタッタ

澪「絶対さわ子先生を止めて見せるから!」 タッタッタッタ


瀧「行ったね」

木下「うん」

信代「任せたよ、ケイオンジャー」


堀込先生「さわ子様のために小娘共を始末しろぉおおっ!!」

先生達「さわ子様のためにっ!!」


松本「…それじゃあ皆 準備はいい!?…頑張ってこぉおっ!!!」

3年2組「おおっ!!!!」


35
最終更新:2010年10月15日 21:05