唯「ほぇ~歩き疲れたよぉ~」
憂「まだ少ししか歩いてないよ…二人で街に来るのも久々だよね」ニコッ
唯「今日は部活も休みだからね~」
憂「次何処に行きたい?お姉ちゃん」
唯「そうだね…あ、ここ寄ってみようよ!」
憂「…ペットショップ?」
ペットショップ
唯「このお店変な臭いがするね~…あ、猫だ!可愛い~」
憂(はしゃいでるお姉ちゃんの笑顔も可愛いよ…)
唯「あずにゃんそっくりだね~…こっちはなんだろう?」
カラカラカラカラ
憂「ハムスターだね」
唯「うお!か、可愛い…」
「チチチチチ」カラカラカラカラ
唯「…欲しい」
憂「え?」
唯「憂!ハムスター飼いたい!」
憂「そんな急に!駄目だよ、お姉ちゃん…」
唯「なんで!?」
憂「ペットのお世話は大変だよ?餌あげたりお掃除したり…お金もかかるし…」
唯「え~…」チラッ
カラカラカラカラカラカラ
唯「お願いだよ~憂~」ウルウル
憂(うわっ!その目は反則だよ…)
憂「…ちゃんとお世話できる?」
唯「もちろんだよ!」
憂「本当に?」
唯「ホントだよ!」
憂「うぅ…一匹だけだよ?」
唯「いいの!?ありがとう憂ぃ!!」ぎゅー
憂「ちょ、お姉ちゃん…今回だけだよ」ニコッ
唯「すみませんハムスターください!」
店員「はい…どのこにしますか?」
唯「選んでいいの!?」
店員「はい、お好きにどうぞ」
憂「元気なこがいいよ、お姉ちゃん」
唯「…」じー
「チチチ」カラカラカラ
「チチチ」ポリポリポリ
「チチチ」カサカサカサカサ
唯「…決めた」
店員「?」
唯「この隅っこで寝てる子ください!」
憂「え!?」
「zzz」スゥスゥ
店員「かしこまりました」
憂「本当にこの子でいいの?」
唯「だって寝てるんだもん!」
憂「?」
平沢家
憂「ただいま~」
唯「疲れた~…あ、ハムちゃんは!?」
憂「この箱の中だよ」
「zzz」スゥスゥ
唯「まだ寝てる…可愛い~」ニコニコ
憂「籠の準備するね…うわっわら臭い…」バサバサ
唯「~♪」
「zzz」スゥスゥ
憂「えっと滑車はここに…」カチカチ
「zzz」スゥスゥ
唯「…箱から出さないと」スッ
ぽとっ
唯「うおっ温かい!」
「zzz」スゥスゥ
唯「…何しても起きないのかな?ほれほれ」つんつん
「チチッ!?」がぶっ
唯「うわっ痛い痛い痛い!放してよぉ!」バタバタ
憂「お姉ちゃん手伝ってよ!」
数分後
唯「完成!」
憂「この臭いどうにかならないかな?」
唯「ほえ?私はこの匂い好きだよ?」
憂「うそっ!?…まあいいや」
唯「さ、今度こそお引っ越しだよ~」スッ
ぽとっ
「チチチ」トトトトトトトトトト
憂「大変!逃げちゃうよ!」
唯「先回りだよ!…ひいっ!ハムちゃんがスカートの中にぃぃ!!」
「チチチチチ」ガシガシガシ
更に数分後
「チチチチ…」カラカラカラカラ
憂「ずっと走ってるね…」
唯「…可愛い」じー
憂「名前どうするの?お姉ちゃん」
唯「え~っと…ハムスー太じゃ呼びにくいし…ハムー太はどう!?」
憂「それでも呼びにくいよぉ」
唯「そうかな~…じゃあムー太!ムー太にしよう!」
ムー太「チチッ?」カラカラカラカラ
唯「今日から君はムー太だよ~」ナデナデ
がぶっ
唯「痛い痛い痛い痛い」バタバタ
ムー太「…」パリパリパリ
唯「ハムスターがひまわりの種食べるのって本当なんだね~」
憂「きっととてもおいしいんだよ」
唯「そうかな?どれどれ」ガサガサ
憂「まさか…お姉ちゃん?」
唯「いただきま~す♪」バリバリ
唯「…おいしくない」ぺっぺっ
憂「殻を剥かないからだよ…」
唯「今日は疲れた~…」
ムー太「チチチ」カラカラカラカラ
唯「おやすみムー太…電気消すね」カチカチッ
カラカラカラカラ
カラカラカラカラカラカラカラカラ
カラカラカラカラカラカラカラカラカラカラカラ
カラカラカラカラカラカラカラカラカラカラカラカラカラカラカラカラカラカラカラカラカラカラカラカラ
唯「…眠れないよぅ」
カラカラカラカラカラカラカラカラカラカラカラ
唯(ずっと走ってるのかな?)
カラカラカラカラ
唯(…止まった?)
パリパリパリ
唯(今度はご飯かな?)
パリパリパリ…カラカラカラカラカラカラカラカラカラカラカラカラ
唯(…眠れない)
翌朝
憂「お姉ちゃ~ん?もう起きないと遅刻しちゃうよ~」
唯「う~い~お~は~よ~」ふら~
憂「うわっどうしたの!?…大きい隈まで…」
唯「ムー太が寝かせてくれないんだも~ん」ふら~
憂「ハムスターって夜行性だからね…」
ムー太「zzz」スゥスゥ
唯「…自分だけ寝てる…ズルいよ」つんつん
がぶっ
唯「痛い痛い痛い痛いごめんなさいごめんなさいごめんなさい」バタバタ
桜高 放課後
律「ハムスター?」
唯「うん!ムー太っていうんだよ!」
澪「飼育大変なんじゃないか?」
唯「大丈夫だよ!ギー太と一緒だよ!」
律「それはないわ」
梓「ハムスターですか…うらやましいです」
唯「すーっごく可愛いんだよ♪寝たり餌食べたり噛み付いてきたり走ったり!」
梓「…可愛いんですか?それ…」
唯「可愛いよ!あずにゃんと同じくらい!」
梓(それどう言う事かな?)
紬「あらあら」ニコッ
澪「まあ何かに熱中するのはいいけど部活はおろそかにするなよ」
唯「うん、わかってるよ!じゃあ今日は帰ってムー太の様子を」
律「まてこら」
平沢家
唯「ただいま~」
憂「あ、お姉ちゃんおかえりなさい」ニコッ
唯「ほえ?なにこれ?」
憂「学校の図書室でハムスターについて色々調べて街で必要なの揃えてきたんだよ」
唯「お~ありがと~憂~」
憂「えへへ~」
ムー太「チチチ」バリバリポリポリ
唯「ただいまムー太~、お、食欲旺盛だねえ~」
憂「ひまわりの種ばかり食べるのは良くないみたいだよ」
唯「え?そうなの?」
憂「ひまわりの種はカロリーが高くてすぐ太っちゃうんだって」
唯「へえ~…というわけで悪いけど没収だよ」スーッ
ムー太「チチチッ!」ぐいぐい
唯「だめだよ!ムー太のためなんだよ!」ぐいぐい
ムー太「チチッ!」ぐいぐい
憂(お姉ちゃん…ハムスターに力で負けてる…)
唯「…結局駄目だった」しゅん…
憂「だ、大丈夫だよ!次から餌をかえたらいいんだから!」
唯「そっか!」
ムー太「チチ」パリパリパリ
唯「わぁ…口が膨らんでる…」
憂「頬袋って言うんだよ、餌を詰め込めるんだって!」
唯「う~…そこまでして食べたい種って…」
憂「…殻剥こうか?」
唯「うん♪」
憂「どうかな?」
唯「おいし~!!」ポリポリ
ムー太「…」じー
唯「ムー太は駄目だよ!たくさん食べたじゃん!」
ムー太「…」じー
唯「…一つだけだよぉ?」
ムー太「♪」
憂(お姉ちゃん…ハムスターに飼われてる?)
憂「ハムスターは出来るだけ影になる所で育てないと駄目なんだって」
唯「じゃあカーテンの裏でいいや」ガチャ
数分後
ムー太「…」ガサガサガサ
唯「あれ?ムー太何して…うわあああ」
ムー太「♪♪」ビリビリビリ
唯「カーテン破っちゃ駄目ー!!」
唯「さてと…練習練習っと」ガチャ
ムー太「…」じー
唯「お?ムー太はギターに興味があるのかな?」
ムー太「…」じー
唯「ちょっとだけ触らせてあげるね」カチャ
ぴょーん
唯「うおっ飛び付くとわ…よっぽどギー太の事が…」
ムー太「チチチ」ガシガシガシガシ
唯「こらこらこらこらこら」
ジャーン
ムー太「…」じー
唯「ふう…ムー太ぁ、私の演奏どうだった?」
ムー太「チチチ」カラカラカラカラ
唯「そんなに嬉しかったの!?ありがとう!」
ムー太「チチチチ」カラカラカラカラカラカラカラ
カラカラカラカラカラカラカラカラカラカラカラカラカラカラカラカラカラカラカラカラカラカラカラ
唯「まさか『うるさい』って伝えてるんじゃないよね?」
ピタッ
唯「…」
唯「あっつ~い…やっぱりお風呂上がりはアイスにかぎるぅ~」ペロペロ
ムー太「…」じー
唯「ほえ?食べたいの?ほれっ」
ムー太「…」ペロッ
ムー太「チャウッ!」
唯「冷たいでしょ~ほれほれ」つんつん
ムー太「チチッ」がぶっ
ポキッ
唯「あ…おれちゃった…グスッ」
ムー太「チチッ♪」ペロペロ
数日後
唯「やっほ~ムー太!…あれ?」
ムー太「…」プルプル
唯「どうしたの?震えてるよ!?」
ムー太「…」プルプルプル
唯「憂!大変だよ!ムー太が具合悪いみたい!」
憂「え?…もしかして病気!?とりあえずペットショップに行こう!」
唯「わかった!ムー太、お留守番しとくんだよ!」
憂「いや連れていかないと駄目だよ」
ペットショップ
店員「こりゃお腹壊しただけだと思いますよ」
憂「そうですか…よかったぁ」
唯「ムー太!自分の健康くらいしっかりしなきゃ駄目だよ!」
ムー太「チチチ…」
店員「因みに何食べさせてます?」
唯「えっと…ペットフードでしょ、お野菜でしょ、それからムギちゃんにもらったクッキーに…アイス!」
憂「それお姉ちゃんのせいだよ」
唯「へ?そうなの?ごめんなさい…」
ムー太「チチチチ」ポリポリ
店員「まあ基本ペットフードだけでも大丈夫なのであまり変なの食べさせたら駄目ですよ?」
唯「はい…」
店員「特にこのこは年頃の女の子なんですからストレスとかも気を付けてください」
唯「はい…え?」
店員「え?」
唯「じゃあ…ムー太って…メス?」
店員「そうですよ?お客様がメスの籠から選んだじゃないですか」
ムー太「チチチチ…」ポリポリ
憂「名前…」
最終更新:2010年01月25日 21:47