翌日 放課後

律「うちは駄目だってさ…ほら、臭いがどうのって」

澪「私も駄目だった…」

紬「うちだとハムスターがほかの子に食べられちゃうって…」

律(何飼ってんだよ…)

唯「みんな駄目か~…そうだよね、みんなごめんね」

梓「…私は」

唯「?」

梓「一匹だけなら…」

唯「本当に!?」

梓「はい…純ちゃんにも頼まれたんです」

梓「それに…家では一人の時が多くてその…」

律「へへ~?梓は寂しがり屋なんだなあ」

梓「ち、違います!ただ…その…」モジモジ

唯「やった~!ありがとうあずにゃん!」ギュー

梓「う…こ、今回だけですよ?」


紬「あらあら…うふふ」ニコッ



平沢家

憂「へぇー梓ちゃんが」

唯「うん!あずにゃんならきっと大事に育ててくれるよ」ニコッ

憂「そうだねっ」ニコッ

ムー太「チチチチ」ペロペロ

キュー

唯「ムー太も大変だね~」

ムー太「チチチ」かぷっ

唯「うわっ!食べちゃ駄目だよ!!」

憂「大丈夫だよ、巣に運んであげてるだけだよ…赤ちゃんはウロウロしちゃうから」

唯「そうなの?偉いな~」

ムー太「チチチチ」ペロペロ

チィ-チィ-

唯「赤ちゃんも可愛いね~」

憂「まだ毛もはえてないけどね…」

唯「きっとムー太そっくりになるんだろうね~」

チィ-チィ

唯「…可愛い~」ナデナデ

ムー太「チチッ!」がぶっ

唯「痛い痛い痛いなにもしないからなにもしないから!!」

ムー太「チチチチ」ペロペロ

チチッ チチッ

唯「…」じー

憂「お姉ちゃん…あんまり見てるとストレスになるらしいよ?」

唯「…」ナデナデ 

憂「ひゃっいきなりどうしたの?お姉ちゃん」

唯「いや~ムー太見てるといつも憂頑張ってるんだな~って」

憂「そ、そんなことないよ//」

唯「えへへ、いつもありがとう憂♪」

憂「お姉ちゃんこそ…いつもありがとう」ニコッ

ムー太「…」じー



2週間後

子ハム「チチチチ」トトトト

子ハム「チチチチ」ポリポリ

唯「もうすっかりムー太みたいになっちゃったね」

憂「まだまだ小さいけどね」

ムー太「チチチ」かぷっ

子ハム「チィ」

唯「ムー太は子離れ出来ないみたいだね…」

憂「もう5匹とも引き取り先が決まってるのにね…」

ムー太「…」


数日後

梓「おじゃまします」

唯「こっちだよあずにゃん♪」

ムー太「zzz」

子ハム「zzz」

梓「…思ってたより可愛い…」

唯「いった通りでしょ?」ニコッ 

梓「はい…すごいです」

憂「好きな子選んでいいよ、残りは純ちゃんの知り合いが引き取るって…」

梓「えっと…じゃあ…」じー

子ハム「zzz」
子ハム「zzz」
子ハム「zzz」
子ハム「zzz」
子ハム「チチッ」ポリポリポリ

梓「…この子ください♪」

子ハム「?」ポリポリポリ


唯「はい、手に乗せてみて♪」スッ 

梓「あ…あったかい//」

子ハム「チチッ」かぷっ

唯「ああっだめだよ噛んじゃ!」


梓「大丈夫です…これからよろしくね♪」

子ハム「チチッチチッ」

ムー太「…」じー

唯「ムー太がじっと見てる…お別れだよ?」

ムー太「…チチッ」じー

子ハム「チチッ」

憂「…ムー太寂しそうだね」

唯「うん…感動的だね」うるうる


梓(あれ?この子連れて帰りにくい…)


2日後

ムー太「チチチチ」カラカラカラカラ

憂「みんないなくなっちゃったね」

唯「うん、でも何だか懐かしいね♪」

ムー太「チチチチ」カラカラカラカラ

憂「…ムー太はいつも通りだね」


唯「まさか赤ちゃんの事忘れちゃったのかな…」

ムー太「チチチチ」カラカラカラ

唯(ムー太、本当は寂しいんじゃないのかな?)



ムー太「チチチ」ポリポリポリポリ

唯「…そうだ!」

ムー太「チチッ?」

唯「明日ムー太も学校行こうよ!お家で1人じゃ寂しいでしょ!?」

ムー太「チチチ…」ポリポリ

唯「じゃあ決まりだね!明日が楽しみ~」



憂「お姉ちゃん学校いくよ~?」

唯「うん、まってよ憂~」

唯「ムー太はバッグの中でじっとしててね♪」

ムー太「zzz」

憂「お姉ちゃんはやく~」

唯「は~い!」


教室

唯「ふぅ…ムー太大丈夫かな?」がばっ

ムー太「zzz」

唯「ふぅ~安心安心」

律「何してんだ?唯」

唯「あ、りっちゃんおはよ~」

律「こそこそこそこそ何か隠してんのか?」

唯「えへへ~、放課後まで秘密だよ」ニコッ

律「?」


授業中

唯「zzz」

先生「平沢さん?また夜更かしですか?」

唯「ふえ?ふわぁ~…」

ガサガサ 

ヒョコッ

唯「あ、ムー太おはよ~」

ムー太「チチチ♪」トトトトトトトトトトト

唯(あ!駄目だよ!…教室から出ちゃう!!)

唯「先生トイレ!!」ガチャッ

先生「え?…どうぞ」

律「?」


廊下

ムー太「チチチチチ」トトトトトト

唯「駄目だよ走り回っちゃ!」

ムー太「…」トトトトトト…

唯「…見失っちゃった…どうしよう…」


休み時間

律「おぅ唯!長いトイレだったな」

唯「…グスッ」

律「え?」

唯「うあわあああああん」

律(え?私のせいなのかこれはぁー!?)


律「ハムスターが逃げた?」

唯「うん…追いかけたけど追いつけなくって…グスッ」

紬「どうして連れて来たの?」

唯「だって寂しそうだったから…」

律「本当に馬鹿だなおい…」

紬「まあまあ…とりあえず次ぎおわったらお昼休みだから協力して捜しましょう?」

紬「捜すったってこんなに広い校舎でちっこいハムスターなんて…」

唯「うう…グスッ…ムー太ぁ…ヒック」ポロポロ

律「…わかったよ、一緒に捜すから、な?」

唯「うん…グスッ…」


放課後

律「結局ムー太は見つからずか…」

唯「…」

澪「大丈夫だよ、すぐに出てくるって」

梓「何で学校につれてきたんですか?逆に可哀想です」

唯「だって…だって…」

紬「まあまあ…とりあえずお菓子出すわね…あら?…」ニコッ

紬「ねえ、唯ちゃん?」

唯「ほえ?」

紬「これ見てみて」ガサッ

唯「ムギちゃんのバッグ?…あ!!」


ムー太「zzz」

紬「教室に戻ってきてたのよ♪それからお菓子の香りに引き寄せられたのね…食べかすもあるみたいだし」

唯「あ…ムー太…うわあああ」ぎゅー

ムー太「チチッ!?」がぶっ

唯「よかったムー…痛い痛い痛いよぉ~!!」


ムー太「チチチ」ポリポリポリ

紬「お口に合うかしら?」

ムー太「チチチッ」ポリポリポリ

紬「うふふっ」

梓「よかったですね、先輩!」

律「お前そっくりな性格のおかげだな」

唯「うん!ホントに心配したんだからぁ~」ナデナデ

ムー太「チチチッ」ポリポリポリ

澪「それにしても可愛いな」

唯「手に乗せてみる?澪ちゃん」

澪「え!?」

律「あれ~澪ちゃん怖がってるのかな~?」ニヤニヤ

澪「そんなわけないだろ!」

唯「はい、澪ちゃん♪」ぽとっ

ムー太「…」

澪「あ、あったかい…」

ムー太「チチッ」ぴょーん

ぽむっ

唯「うわっムー太が澪ちゃんの谷間に」

ムー太「チチチ…」ガサガサ

澪「いやあああああああああああああああああああああああああああああああ」


律「さて、気合入れて練習だ!」

澪「…」ブツブツ

紬「だいじょうぶ?」

梓「これは駄目ですね…」

唯「ムー太は大人しくここで見ててね」

ムー太「チチチ」ひょこっ

唯「ふわふわ時間!」


演奏後

唯「どうだった?ムー太?私たちの演奏」

ムー太「チチチチ」ペロペロペロ

澪「喜んでくれたみたいだな」

唯「うん!大喜びだよ、やっぱりつれてきてよかった~」

澪「単純だなおい」

梓「…」

唯「ムー太ぁ~」すりすり

ムー太「チチチ…」

梓「…」

…ムー太 かわいいな

先輩がいきなり抱きついてくるのがおさっまったのは助かったけど…

…でも…

律「この寂しい気持ちは何…?」

梓「さっきから後ろでなにいってるんですか」


唯「ほえ?どうしたの?あずにゃん」

梓「いえ、別に…」

律「唯が絡んでくれなくって寂しいってさ」にやにや

梓「そ、それは律先輩が勝手に…」

唯「大丈夫だよ~私あずにゃんのこと好きだも~ん」ギュー

梓「す、好きってなんです//」

唯「家族愛と好きな人への愛はちがうんだよ~」すりすり

梓「むぅ…//」

紬「あらあら…」ニコッよ♪


平沢家

憂「もう!ハムスターを学校につれていったりしたら駄目でしょ!」

唯「ごめんなさい…」

憂「見つかったからよかったけどもし帰ってこなかったらどうするの!?」

唯「はい…二度としません」

憂「…約束だよ?お姉ちゃん」にこっ

唯「うん!」

憂「じゃあご飯にしようね♪今日はムー太の分もあるんだよ」

ムー太「チチッ?」

憂「はい、蒸かし芋だよ」コトッ

ムー太「♪」ガブガブ

憂「あ、熱いから気をつけないと…」

ムー太「チャウッ!!」ホフホフ

憂「…やけどしちゃうよ?(おそかった~)」

唯「たまにはお部屋のお散歩もさせないとね、ほらっ」

ムー太「チチチッ」トトトトト

唯「あっ!カーテンは駄目ええ!!」

ムー太「チチチッ」トトトトト

唯「ギー太も駄目だよ!!」

ムー太「チチチッ」トトトトト

唯「いやっ//くすぐったいよぉ!!脚登っちゃ駄目ええええええええ!!」

憂(なんだろう、すっごくうらやましい)


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最終更新:2010年01月25日 21:57