【プリクラ機】
律「ほら、目ぇ閉じて」
梓「…はいっ」
律「いくぞ…」
ちょん
梓「…!!」
梓(律先輩の顔が、こんな近くに…////)
3
2
1
パシャ
律「…ふうっ。あー恥ずかしかった!熱い熱い」ばさばさ
梓「………」ぽぉー
律「おーい、梓ー!」
梓「は、はいっ!」
律「なーにぼーっとしてんだよ」
梓「し、してないです!!」
律「ほれ、さっきのプリクラ」
梓「…ありがとうございま――!!」
梓(改めて見るとやっぱり恥ずかしい…///)
【紬×憂ペア】
憂「着きましたね」
紬「さっ、行きましょ!」
憂「はい!」にぎっ
【遊園地】
紬「えーっと、まずは…」
『まずはメリーゴーランド!
2人で王子様とお姫様ごっこをしてください』
憂「お、王子様とお姫様ごっこ…?」
紬「王子様役とお姫様役に分かれて、メリーゴーランドに揺られながらお互いの名前を呼び合うんだって」
紬「離れ離れになってしまうシチュエーションみたい」
憂「えぇ…」
紬「さっそくやってみましょ♪」
【メリーゴーランド】
紬「憂ちゃん、王子様とお姫様どっちがいい?」
憂「紬さんはどっちがいいですか?」
紬「ん~、私はお姫様がいいかも!」
憂「じゃあ私が王子様ですね」
紬「楽しみだわ」わくわく
ぐーるぐーる
紬「ほら憂ちゃん!こういうのは王子様からやるものよ!」
ぐーるぐーる
憂「うぅ…。つ、つつ、紬姫ぇ~!!」
ぐーるぐーる
紬「憂王子~♪」
ぐーるぐーる
憂(は、ははは恥ずかしいよぉ…//)
紬「うふふ、楽しかったわ!」
憂「と、とっても恥ずかしかったです…」
紬「そう?たまにはこういうのもいいものよ」
憂「そ…そうですかね」
紬「さ、次に行きましょうか」
『遊園地と言えばお化け屋敷!
怖かったらお互い遠慮なく抱きついちゃってください』
紬「なんと!」
紬「お化け屋敷よ、憂ちゃん!」
憂「うっ、ちょっと怖いかも…」
紬「大丈夫よ憂ちゃん!私が憂ちゃんのこと守ってあげるわ!」
憂「ほ、本当ですかっ?!」
ぐいっ
憂「えっ?」
紬「これなら安心よ」
憂「ひゃんっ!」
憂(こ、腰に手を…)
紬「それじゃ、レッツゴー!」
憂「お、おー…//」
【お化け屋敷】
ぎゃーっ
紬「きゃぁっ!」
憂「ひっ!」
憂「や、ややややっぱり怖いですね…」
紬「そ…そうね…。でもおもしろいわ!」
ぎゅううぅぅ
憂「紬さん!は、離れないでくださいねっ」
紬「だ、大丈夫よ憂ちゃん!」
紬(あぁ、幸せ…)
わぁーっ
憂紬「きゃあああああっ!」
【唯×澪ペア】
澪「はぁ…」げっそり
唯「おもしろかったね!」
澪「ごめん、全然わからない」
唯「髪の長い女の人がさ…」
澪「だあぁーっ!やめろ、やめてくれぇ!」
唯「んもう、冗談だよ澪ちゃぁん」
澪「つ、次やったら本気で帰るからなっ!」
唯「ごめんごめん。さ、行こっ」すっ
澪「うぅ…」ぎゅっ
唯「次はプールみたいだよ」
澪「ようやく夏って感じがするな…よかった」
【プール】
唯「おっきいねー!」
澪「このへんじゃ結構有名なプールみたいだな」
澪「そういえば水着持ってきてないけど、どうするんだ?」
唯「なんか用意されてるみたい。着替えよう」
澪「おまたせ」
唯「おぉ…」
澪「じ、じろじろ見ないでくれ。恥ずかしい…」
唯「澪ちゃんやっぱりスタイルいいね。うらやましいなぁ」
唯「でも最近ちょっと太った?」
澪「んなっ!?なんでそれを…」
唯「このあたりのお肉がすこーし気になりまして」ぷにぷに
澪「こ…こら!触るなっ///」ずいっ
唯「あぁん、澪ちゃんのいけずぅ」
澪「まったく…」
唯「あ、澪ちゃん!流れるプールがあるよ!」
澪「行ってみようか」
【流れるプール】
唯「水が冷たくて気持ちいいねー」
澪「ああ。夏って感じだな」
唯「澪ちゃん!ほら見て!」
澪「?」
唯「あぁ~流されるぅ~」
澪「こ、こら!吹き出し口で遊ぶな!」
唯「うへへ、足がぁぁ~」
澪(た、楽しそう…)
唯「………」じーっ
唯「澪ちゃん、本当はやりたいんでしょ?」
澪「ち、ちがうぞ!そんなことは決してないっ」
唯「でも楽しいよ?」
澪「うっ…」
澪「………」
がしっ
唯「どう?澪ちゃん、楽しいでしょ!」
澪「う、うん…!」
唯「それじゃせーので手離そ」
澪「えっ?!」
唯「せーのっ!」
ぱっ
唯澪「あ~れ~」
唯「楽しかったね!」
澪「そ、そうだな」
澪(遊ぶなとか言いながら結局楽しんでしまった…)
唯「澪ちゃーん、こっちこっちー!」
澪「おーい、走ると危ないぞ」
唯「あてっ」すってーん
澪「ほら言わんこっちゃない!大丈夫か?」
唯「うん、平気!あ、波のプールだ」
唯「波のプールでプランがあるみたい」
『浮輪を用意してあります。
2人で一つの浮輪に入って波に揺られてください』
澪「うっ、こんなことをするのか…」
唯「楽しそう…!」
澪「うきわはどこにあるんだ?」
唯「これかな?」ぼすっ
澪「い、意外に小さいな…。2人なんて入るのか?」
唯「大丈夫だよ、澪ちゃん細いから!」
澪「そういう問題じゃなくてな…」
【波のプール】
澪「お、おい唯!もっとそっちに寄ってくれ!」
唯「えぇーっ、これ以上は無理だよ」
澪(こ、こんなに密着して…///)
唯「いざ、荒れ狂う波へ!」
澪「うぅぅ…」
ざっぱーん
唯澪「ひゃあぁああぁあ~~」
澪「お、おい唯!どんどん流されてるぞ」
唯「だって背中合わせだから舵がうまくとれないんだもん」
唯「あ、そっか!」
くるっ
唯「こうやって向き合えばいいんだよ!」
澪「ひうぅっ」
澪(ち、近いよ唯…//)
唯「それでこうして…」がしっ
澪(だ、抱きつくなぁぁ!!)
唯「いざ、出陣!」
澪(恥ずかしいよぅ…。もう帰りたい…)
【律×梓ペア】
律「さて、次はと」がさがさ
律「…げっ」
梓「どうしたんですか?」
律「神社だってさ」
梓「とことんまで地元を満喫するプランなんですね…」
律「こっからだと…。あそこの神社かな」
梓「行きましょう」
律「そうだな」ぎゅっ
【神社】
律「到着」
梓「静かでいいですね、木がいっぱいあって涼しいし…」
律「さぁーて、何をするのかな」
『せっかく神社に来たんだしお賽銭を入れてお祈りしてください!
相手ことを想って声に出してはっきりとお祈りしましょう』
律「またこんなのか…」
梓「弱りましたね」
律「まぁここまで来たんだし、やって行こうよ」
梓「それもそうですね」
ちゃりーん
がらがら
ぱんぱん
律「じゃ、せーので言うぞ。せーのっ…」
律「…………」
梓「律先輩とずっと一緒にいられますように」
律「………ぷっ」
梓「~~~~~!!!//////」かぁぁぁぁ
梓「律先輩!!!!!!」
律「ごーめんごめん」
梓「もう、最低です!!!」
律「悪かったって、な?」
律「それにしても…」
律「そっかぁ~、梓はそんなに私のことが好きなのかぁ」
梓「こ、これはプランだから仕方なく言っただけです!」
梓「律先輩なんて好きでも何でもないです!」
律「ふっふ~ん」にやにや
梓「ぬぬぬ…」
律「ささ、次行こうぜ次!」
『こんなに木々の生い茂った場所にいるんだから木陰で涼みましょう!
パートナーを膝枕してあげて思い出話に華を咲かせてください』
律「ひ、膝枕ぁ?!」
梓「うわぁ、ハニカミプランっぽい…」
律「とりあえずあそこのベンチでいいか」
梓「…そうですね」
どさっ
律「そんじゃ、どうぞ」
梓「し、失礼します…」こてん
梓「………」
律「………」
律「そんじゃあ梓からどうぞ!」
梓「えっ?!私からですか?」
律「当たり前だろ?こういうのは後輩から言うもんなの」
梓「えぇーっ…何を話せばいいんですか?」
律「そうだな…じゃあせっかくだし私について話してもらおうかな!」
梓「うーん…」
梓「なんていうか、その…初めて会った時は元気な人だなぁってイメージでした」
梓「でもだらしないし、練習はサボってばっかだし、正直最初の方はあまり好きじゃなかったです」
律「最初の頃は澪にべったりだったもんな」
梓「でも、合宿とか文化祭とかたくさんの行事をこなしてきてわかったんです」
梓「やっぱり律先輩が引っ張ってくれてるから、軽音部なのかなぁって」
梓「あ、もちろん唯先輩にも澪先輩にもムギ先輩にも感謝してますよ?」
梓「律先輩を始め先輩みんながいるから、こんなに毎日が楽しいのかなって」
梓「こ、こんなところですかね!」
律「………」
梓「律先輩?」
律「いや、なんかそこまで真面目に言われるとは思わなくてさ。聞いてるこっちが恥ずかしくなっちゃったよ」
梓「……ふっ」
律「な、なんだよ梓!」
梓「なんでもないでーす。さ、先輩もどうぞ」
律「む…。まぁいっか」
律「梓が軽音部に入部したいって音楽室のドアに入って来た時のこと覚えてるか?」
梓「…?はい」
律「あの時は本当にうれしかった。私たちに後輩が出来たって」
律「私だけじゃない、澪も唯もムギも大喜びだった」
律「まぁでも梓は苦労したと思う。お前は真面目だからな。こんなだらだらとやってるとは思ってなかっただろうし」
律「合宿あたりかな、梓がやっと私たちに心開いてくれたのは」
律「それからはずっと5人一緒だったな。あっという間に私たちは3年生になっちゃった」
律「梓はこのまま5人でもいいって言ったけど、やっぱり私たちとしては梓に後輩を作ってあげたかったなぁって…」
律「梓が部長として後輩を引っ張ってる姿が見たかったなって」
律「だから、そこはごめん」
律「その分梓には私たちが卒業するまでたくさん笑っていてほしいと思う」
律「んまっ、そんな感じかなぁ」
梓「………」うるうる
律「えっ、なに梓?泣いてんの?」
律「いやーまいったな、いくら私の話に感動したからって…」
梓「ち、違います!これはその、あくびですあくび!」
梓「律先輩の話があまりに退屈なものだから、眠くなっちゃったんです」
律「はーいはい、おこちゃまな梓ちゃんには難しいおはなちでしたねー」なでなで
梓「うっ…///」
梓「…もう、次行きますよ!」むくっ
律「へいへい」
最終更新:2010年10月23日 21:31