【紬×憂ペア】

憂「こ、腰が抜けそうでした」

紬「思った以上に怖かったね…」

憂(怖かったのもそうだけど、それ以上にずっと紬さんと密着してたことの方に緊張したよぅ…)

紬「あっ!!」

憂「ど、どうしたんですか?」

紬「ジェットコースターよ憂ちゃん」

憂「うわぁ…大きい」

紬「あれ乗りましょう?私ジェットコースターって乗ったことないの!」

憂「えっ?!」

紬「さぁさぁ」ぐいっ

憂「ちょ、ちょっと待ってくださいっ」

紬「どうしたの?」

憂「あの、その…私、怖いのもあれですけど、絶叫系って本当ダメで…」

憂「で、出来ることならあっちの小さいやつがいいなぁ~…なんて」

紬「…そっか」しゅん

紬「苦手なら、しょうがないよね…」

憂(うっ!か、かわいい…)

憂(そんな悲しい顔されたら断れないよぉ)

憂「で、でも!紬さんが乗りたいっていうなら、私も乗りますよ!」

紬「ほんとっ?!」ぱぁぁ

憂「は、はい!」

【ジェットコースター】

カラカラ

憂(た、高い…)

紬「ほら見て憂ちゃん、いい眺めよ」

憂「そそそ…そうですねっ!」

憂(景色なんて見てる余裕ないです…)

憂「つ、紬さん…」

紬「どうしたの?」

憂「わ、私…やっぱり私無理です!降りますっ」

紬「憂ちゃん、もう諦めましょう?」にこっ

憂(そんな笑顔で言われても…。あ)

びゅーん

憂「きゃああああああああっ!」

紬「やっほぉぉぉう!」

憂「うぅぅ…」

紬「少し休みましょうか。私も疲れちゃったし」


憂(はぁ…どうにか乗り切った)

憂(紬さん、楽しそうだったなぁ)

憂(いつも落ち着いてて優しそうな紬さんに、こんな一面があるなんて)

紬「おまたせー。はい、憂ちゃん」

憂「アイスクリームですか?」

紬「そう、買ってきたの!バニラとストロベリーがあるんだけど、どっちがいい?」

憂「ん~と…、じゃあストロベリーで」

紬「はいどうぞ」

憂「あ、お金…」

紬「いいのよ憂ちゃんこれぐらい」

憂「す、すいません!いただきます」

紬「いただきまーす!」

憂「おいしいですね」ぺろぺろ

紬「そうね、今日は暑いからいつもよりおいしく感じるわ」ぺろぺろ

憂「んー…冷たいっ!」

紬「………」じーっ

憂「紬さん、どうかしましたか?」

紬「えっ?ううん、何でもないの」

憂「…私のストロベリー、食べます?」

紬「えへへ…。ばれちゃった?」

紬「憂ちゃんがあまりにもおいしそうに食べてるから」

憂「いいですよ、どうぞ」

紬「あ、じゃあ私のバニラと一口ずつ交換しましょ?」

紬「はい、憂ちゃん。あーん」

憂「えっ?!」

紬「…?どうしたの?」

憂(は、恥ずかしい…)

憂「い、いえ…。あぁー…ん」ぱくっ

憂「おいしい…!」

紬「そう?よかった」

憂「じゃ、じゃあ紬さんも…。あ、あーんってしてください」

紬「あーん♪」ぱくっ

紬「うん、イチゴが甘くておいしい!」

紬「あ、憂ちゃん鼻にアイスついてる!」

憂「えっ?!」

紬「じっとしててね」

憂「………っ」ふきふき

紬「はい、とれました」

憂「ありがとうございま…って紬さんもほっぺたにつけてますよ?」

紬「あら?」

憂「今とりますね」ふきふき

紬「ありがとう憂ちゃん」

憂「紬さんって、案外おちゃめなんですね」

紬「そうかしら?」

憂「はい。何か全然想像と違って。あ!いい意味でですよ?」

紬「何かこうしていると本当のカップルみたいで楽しいね」

憂「…!そ、そんな私なんか…」

紬「そんなことないわ。私すごく楽しいもの!」

憂「あ…ありがとうございます…///」

紬「あ、憂ちゃん!アイス溶けちゃってるわ!」

憂「へっ?!うわあっ」

紬「ふふっ」


【唯×澪ペア】

唯「あーっ!楽しかった!」

澪「心臓がもたない…」

唯「お腹空いちゃったよ~」

澪「そういえばもう結構な時間だな。次は何をするんだ?」

唯「んーっとね」

澪(もうお願いだから普通に楽しませてくれ…)

唯「あ、次は花火大会だよ澪ちゃん!土手に行くみたい」

澪「ま、また何か怪しげなプランが用意されてるんじゃあ…」

唯「大丈夫だよー、花火見るだけなんだし」

唯「それに、今までそんなドキドキするようなプランなんてなかったじゃん!」

澪(何を言っているんだお前は…!私の心臓にどれだけの負担がかかったと思ってるんだ!)

唯「その前にお腹空いちゃったから何か食べよう?」

澪「そ、そうだな」ぎゅっ

唯「…えへへ」

澪「どうしたんだ?」

唯「いや、最初は私が手を差し出してたのに今は澪ちゃんから握ってくれるんだなぁって」

澪「~~~っ!!////」ばっ

唯「あぁん澪ちゃん怒らないでよぉ」

澪「い、行くぞ!」


【律×梓ぺア】

律「お、おいそんな引っ張るなって」

梓「さ…さっさと次に行くです!」

律「だからぁ、どこに行くかまだわかっとらんだろうが!」

梓「あ…」ぱっ

律「ったく…」

梓「す、すみません」

律「えっと」

『夏の風物詩、祭りに行きましょう!
自転車を用意してありますから、それを使ってください』

律「自転車か」

梓「確かにここから少し距離ありますしね」

ガシャン

律「これだな」

梓「いつの間にこんなものが用意されてたんだろう…」

律「ほら、乗れよ」

梓「へっ?」

律「だから、後ろ」くいくい

梓「に、2ケツですか?!」

律「一台しかないんだから当たり前だろ?それとも梓だけ走って行くか?」

梓「それは…」

梓「じゃ、じゃあ…失礼して」ちょこん

律「うし、それじゃあしゅっぱーつ!」

梓「ひっ!」

梓(は、速い…)


【紬×憂ペア】

紬「まだ次のプランみたいまで少し時間がみたい。憂ちゃん、何か乗りたいものでもある?」

憂「えーっと…。あ、私あれがいいです!」

紬「コーヒーカップ?」

憂「はい。小さい頃からお姉ちゃんと乗ってて…。私好きなんです」

紬「じゃあ、乗りましょうか」

憂「はい!」

【コーヒーカップ】

紬「あははははっ」

憂「つ、紬さん!回すの速いですっ!!」

紬「憂ちゃん、こういうのはとことんまで楽しまなきゃ!」

紬「それ~♪」

ぐるぐる

憂「ひぃぃぃ」

憂(た、楽しみ方がちがうぅぅ)

憂(でも、これはこれであり…かも)

紬「うっ…」

憂「どうしたんですか?」

紬「ちょっと酔ってしまいました…」

憂「えぇっ?!」


【唯×澪ペア】

唯「着いたね澪ちゃん」

澪「………」むすっ

唯「んもう、まだ怒ってるの?からかってごめんね?」

澪「むぅ…」

唯「ほら、見てよ。すごい眺めだよー」

唯「人もいないし、隠れスポットだね」

澪「確かに人はいないな」

唯「さてさて…」

『花火が上がるまで少し時間があります。
時間潰しに恋愛の話でもして盛り上がりましょう!』

唯「おお」

澪「」

澪「もうやだ…恥ずかしすぎて死にたい」

唯「まぁまぁそんなこと言わずに」

澪「だ、だいたい!恋愛の話なんて何をすればいいんだよ…」

唯「んーっと…」

唯「あ、澪ちゃん!」

澪「な、なんだ?」

唯「澪ちゃんってさ、りっちゃんのこと好きなの?」

澪「」

澪(単刀直入?!)

澪「り、律?!」

唯「うん。だってずっと一緒にいるし、楽しそうだし」

澪「ま、まぁ律とは付き合いが長いからな。はは…」

唯「それで、どうなの?好きなの?」

澪「あんまり私をいじめないでくれ…」

唯「だって気になるじゃーん」

澪「うぅ…」

澪「す、好きっていうか…その…」

澪「一緒にいて楽しいっていうのは、ある。律が他の人と楽しそうにしてるのを見ると、ちょっと…やだったり…」

唯「それ好きなんだよ澪ちゃん!」

澪「はうぅっ!み、みなまで言うな!!」

唯「いいねぇいいねぇ、青春じゃないかぁ」

澪「うぅ、うるさいうるさい!」

澪「そういう唯はどうなんだよ」

唯「私?」

澪「そう、唯は…その。好きな人とかいないのか?」

唯「私かぁー…。私はね―――」

ひゅーっ…

どーん

唯「あっ、花火あがったよ!」

唯「きれいだね~」

澪「お、おい唯!唯はいったい―――」

唯「わぁ~…」

澪「……ふぅ」

澪(でも、一日振りかえるとすごく楽しかった)

澪(心臓に悪いイベントばかりだったけど、なんだかんだでおもしろかったし)

澪(たぶん、唯とだからだろうな。律とはまた別だったと思う)

澪(たまには、こういうのもいいかもな)

唯「さてさて、プランの方は…」

『ハニカミデートもクライマックスです。
きれいな花火に照らされながらパートナーに愛の告白をしてください』

唯「これはこれは…」

澪「ひぃいぃぃ」

唯「大丈夫だよ、澪ちゃんは告白される側みたいだし」

澪(それもそれで困る…)

唯「まぁまぁ、任せておきなさいて」

澪「何でそんな能天気なんだ…」

唯「…よし!いくよ~」

澪「…う、うん」

唯「わたくし、平沢唯は!澪ちゃんのことが好きなのであります!」びしぃ

澪「」ぽかーん

澪「………ぷっ」

澪「あはははは!何だよ唯、そ…それじゃ選手宣誓みたいじゃないか!ぷくく…」

唯「がぁーん!ひどいよ澪ちゃん、私の決死の告白を笑うだなんて!」

澪「ご…ごめんごめん!でも、あまりにもおかしくて…ぷぷ」

唯「むぅ~…。もう澪ちゃんなんて知らないっ!」ぷいっ

澪「悪かったよ唯。でも、唯らしくていいと思うぞ」

澪「ありがとう」

唯「えへへ~。そう?」

澪「あぁ、すごくいいと思う」

唯「はい、澪ちゃん」

澪「…?」

唯「なんかここから先は澪ちゃんだけが読むようにって」

澪「そうなのか?」

『パートナーから愛の告白を受けましたか?
あなたはほっぺにキスをしてそれに応えてください』

澪「………」くらっ

唯「み、澪ちゃん?!」

澪(なんだこれはぁぁあぁぁああぁ!)

澪(最後の最後で…こんな…?)

どぉーん

唯「おぉー、きれいだなぁ。たーまやー!」

澪「………」

澪(…よし!ここまで来たんだ、やってやるさ!)

澪(こんなの、全校生徒の前で下着晒したことに比べれば大したことないっ…!)

澪「すぅーっ、はぁーっ」

澪(い、いくぞ…)じりじり

唯「~♪」

澪(いまだっ)すっ

唯「あ、そういえば澪ちゃ――」くるっ

澪(…は?)

ちゅっ

唯「………?」

澪「………!」

澪「う…うわああぁあぁぁぁ!」ばっ


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最終更新:2010年10月23日 21:33