2分後

憂「今攻撃スカした!交代交代!」

唯「何言ってるの!?これは仕方ないことだよ!」

憂「交代!交代交代!!ううぅうう」

唯「わかった!ルール決めよ!」

憂「うぅぅどんな…?」

唯「死んだら交代」

憂「わかった…それでいいよ…」

唯「うんうん自分ながら良いルールだねぇ」

憂「はい」

唯「え?」

憂「私からでしょ?」

唯「え?」

憂「え?」

唯「…憂?私は誰?」

憂「え?お姉ちゃん…」

唯「そう。お姉ちゃんなの」

憂「うん。…え?」

唯「私から」

唯「小部屋かな?奥に剣が刺さってるけど…」

憂「伝説の剣っぽいよ」

唯「あっ!手紙だ!お父さんの手紙だよ!」

憂「嘘!?しかも私宛だよ!」

唯「何言ってるの?主人公『ゆい』だよ?私宛だよ。憂じゃないよ」

憂「どっちでもいいじゃない!」




“ゆいよ。お前がこの手紙を読んで
 いるということは 何らかの理由で 私は
 もう お前のそばにいないのだろう。
“すでに 知っているかもしれんが
 私は 邪悪な手にさらわれた 妻の
 マーサを助けるため 旅をしている。
“私の妻 お前の母には
 とても 不思議な力が あった。
“私には よく分からぬが
 その能力は 魔界にも
 通じるものらしい。
“たぶん妻は その能力ゆえに
 魔界に 連れ去られたのであろう。
“ゆいよ!
 伝説の勇者を さがすのだ!
“私の調べたかぎり
 魔界に入り 邪悪な手から 妻を
 取りもどせるのは……
“天空の武器と防具を 身につけた
 勇者だけなのだ。
“私は 世界中を旅して
 天空のつるぎを 見つけることができた。
“しかし いまだ
 伝説の勇者は 見つからぬ……。
“ゆいよ! 残りの防具を さがし出し
 勇者を見つけ わが妻マーサを
 助け出すのだ。
“私は お前を信じている。
 たのんだぞ ゆい!”




唯「うぅぅお父さん!グスッ!」

憂「ヒックヒッグ…」

唯「絶対…絶対お母さんを探そうね憂…」

憂「うん…おねえちゃん…絶対見つけてあげようね…ヒグッ」


20分後!

唯「ところでさ、さっきの手紙なんだけど」

憂「なに?」

唯「お父さんが健在だったら自分で回収しにいってたんだよね?セリフからすると」

憂「そうだろうね」

唯「10年後とかに『私はもう居ないだろう』とか書いてるの見るってどんな気分なんだろうね」

憂「すっごい恥ずかしいよね。過去の自分を見るのって」

唯「……アルパカ」ボソッ

憂「しつこいよ!」

唯「あ、りっちゃんからメールだ」

律『おーいハマりすぎるのも考え物だぞー明日から連休入るから二日でクリアしちゃえよー』

憂「律さんなんて?」

唯「何か自分たちの行動が筒抜けって嫌な気分だね…」

憂「?」


1時間後!

唯「ああああああもう!この人通してくれない!もう嫌だ!憂パス!」

憂「うーんこの状態でパスされてもなぁ…」

唯「お願い憂!この状態を打開して!」

憂「まかせて!」

唯「ご飯食べてくるよ」

憂「あれ?はなすコマンド?」

ヘンリ『ラインハットに行きたいのか?うーんもう少し考えさせてくれ。そうだなアルカパの宿屋にでも泊まって考えさせてくれよ』

憂「おねえちゃん!!」

唯「な、なに!?どうしたの?」

憂「ヘンリーが!」

唯「ヘンリーが?」

憂「喋ったの!」

通常はなすコマンド『初使用』

唯「ようやく打開…お手柄だよ憂…」

憂「うぅありがとうお姉ちゃん…これできっと関所とおれるよね?」

唯「うんきっとヘンリーがなんとかしてくれるよ」



兵士「ここから先はラインハット国だ。通行所のない者を通すわけには」

ヘンリー「……えいっ!(デコピン!)」

兵士「あいたた!無礼なやつ!何者だっ!?」

ヘンリー「ずいぶん偉そうだな、トム!」


唯「いいよぉ!ヘンリー!もっとやっちゃえ!殴っちゃえ!」

憂「そうだそうだ!いっそのことクビにしちゃえ!」

唯「クビ!クビ!」

トム「どうして私の名前を??」

ヘンリー「相変わらずカエルは苦手なのか?ベッドにカエルを入れておいた時が、一番傑作だったな。」

トム「………っ!!」

トム「そ、そんな……まさか……。」


憂「クビ!クビ!」

唯「クビ!クビ!」


ヘンリー「なにも言うな、トム。」

ヘンリー「兵士のお前が国の悪口を言えば、何かと問題が多いだろう。」

トム「はっ」

ヘンリー「通してくれるな?トム。」

トム「はい!よろこんで!」


唯「えぇ!?それだけ?罰は!?私の4時間返せ!」



約20時間前!

唯「うーんこの猫ちゃんの名前かぁ…」

憂「ビアンカちゃんあまりいい名前提示してくれないね…」

唯「憂?何か気に入ったのあった?」

憂「うーんひとついいかなってのがあったよ。お姉ちゃんは?」

唯「私もひとついいって思ったのがあったよ」

憂「せぇので言おうよ」

唯「いいよ。せぇの!」

憂「ビビンバ!」

唯「ビビンバ!」

ベビーパンサー改め『ビビンバ』 


ピロロロロロ
憂「あ、梓ちゃんからメールだ」

梓『律先輩から聞いたよ。二人でドラクエやってるんだって?私も行っていい?』

唯「あずにゃんなんて?」

憂「え?・・・えと」

ピッピッ
憂『ごめんねあずさちゃん。ネタバレとか怖いから二人でやるね』 送信

憂「宿題範囲教えてもらっただけだよ!」


10時間後!

唯「ああああああああ!!!!!」

憂「ああああああああ!!!!!」

唯、憂「橋の下!!!!」


唯「もお!過去最大の詰め所だったよ!何度諦めようかと思ったことか!」

憂「本当だよ!橋の下なんて気づかないよ!大体なんで10年前の小船がまだ残ってるの!?」

唯「知らないよ!もお!10時間返せ!」


視点回転コマンド『未使用』



新モンスターだよ!


唯、憂「かわいいーーー!!」

憂「なにこのモンスターすごいかわいいよお姉ちゃん!」

唯「本当だねすごいかわいいよ憂!」

憂「ちょっとラインハットの前にこの子仲間にしようよ!」

唯「うん絶対する!目がかわいいよぉ」

憂「わかるなぁ…」

10分後

唯「やった!起き上がったよ!」

憂「意外に早かったね!名前は?」

唯「ダニー!」


4人目の新メンバー ダンスニードル改め『ダニー』



5時間後!

唯「ポートセルミについたよ!」

憂「ヘンリーと別れちゃったのは辛いね。パーティーが3人になっちゃったよ」

唯「まぁレベル高いから大丈夫だよ!さあ新しい大陸、新しい町だよ!」

憂「……」

唯「……」ピッピッ

憂「お姉ちゃんさ」

唯「ん?」

憂「なんで町とか隅々まで探索しないの?」

唯「え?だってめんどくさいんだもん」

憂「でも種とかいろいろあるかもしれないじゃん」

唯「もおうるさいなぁ。ちゃんと重要そうなのは取れてるよ」

憂「取れてないよ!偶然拾ったものだけ重要扱いしてるだけでしょ?」

唯「そんなことないよ!じゃあ憂やってみてよ!ちゃんと全部回収するんだね?」

憂「いいよ貸して!」

唯「……」

憂「……」ピッピッ

唯「……」

憂「……」ピッピッ

憂「…よしカボチ村いこ」

唯「ちょっと待って」

憂「え?」

唯「コントローラー」

憂「え?あ、はい…」

唯「……」スタスタスタ ピッ ピロリロリン

憂「……」

唯「……で?」

憂「…えと、その…」

唯「で?」

憂「ちょっと待ってよ!そんな花畑の中にメダルなんてわかるわけないじゃない!」

唯「で?」

憂「…えと……ごめんなさい……」


ビビンバ洞窟!

唯「……」

憂「……」ピッピッ

唯「あ、憂そこ宝箱」

憂「知ってる」

唯「……イラ」

憂「……」ピッピッ

唯「……!」

憂「……」ピッピッ

唯「あ、そこ落ちると宝箱だよさっき見たやつ」

憂「うん私も思ってたから」ヒュー スタ

憂「……」スタスタスタスタ… スタスタスタ… スタスタスタスタ……

唯「ぷっ…ぶふっ……ぶふぅっ…」

憂「……」ピッピッ

唯「『うん私も気づいてるから』」

憂「邪魔しないでよ!」

唯「ん?あれって……」

憂「うん…」

唯「ビビンバ…だよねぇ…?」

憂「おっきくなってるね」

唯「えっちょっと戦闘になっちゃったよ!?」

憂「どうしよう…普通に戦っていいのかな?」

唯「無理だよ!ビビンバだよ!ビビンバなんだよ!?」

憂「う、うん…」

唯「きっと私の事覚えてくれてるよ!」

憂「だ、だよね…」ピッ

ビビンバの攻撃!ゆいに20ダメージ!


憂「……」

唯「……」


憂「……」

唯「……」

憂「お姉ちゃんの言うとおり薬草使ったのに平然と攻撃してきたよ…?」

唯「き、きっとおびえてるだけだよ!薬草はまだあるから全部使っちゃって!ビビンバに攻撃したら怒るからね!」

憂「わ、わかった…」

唯「……」

憂「……」ピッ →やくそう

唯「……」

憂「……」ピッ →やくそう




『ビビンバは何かを思い出してるようだ』

唯「ほら!ほら!私の言ったとおり!言ったとおり!」

憂「ほ、ほんとうだ…」

唯「ほらね!きっと攻撃してたら絶対思い出してくれなかったよ。だって攻撃したら敵だと思っちゃうもん。」

憂「う、うん…」

唯「きっと最初に防御か道具使わないと思い出してくれない設定になってるんだよ。絶対そうだよ」

憂「も、もうわかったから…」

唯「たぶん2割ぐらいじゃないのかな?ビビンバに攻撃しないで薬草使い続ける人って私含めてね」

憂「……」ピッ

ビビンバに攻撃!30のダメージ!

唯「あああああぁぁぁあ!!!!!!」

唯「何で攻撃したの!?何で!?」

憂「え?だって薬草切れたから…」

唯「防御があるでしょおおお!?さっきの話聞いてなかったの!?」

憂「ご、ごめん」

唯「もお憂のせいで台無しだよ!せっかく2割の人間になれたのにもうビビンバ思い出してくれないよ!どうしてくれんのさ!」

憂「……ごめん……」

唯「もう知らないよ!一生スラリンとダニーで良いんじゃないかな!憂は!」

憂「……うぅ…」ピッピッ

『ビビンバは何かを思い出してるようだ』

唯「……」

憂「……」


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最終更新:2010年10月28日 22:40