10分後!

唯「だから心の綺麗な私には見えるの!」

憂「見えないよ!」

唯「憂は心が汚いからね!私には見えるよ!綺麗なガラスの橋が!」

憂「ぜんっぜん見えないよ!眼科行って来なよ!」

唯「あんたが行きなさいよ!とにかく私の言うとおり一歩踏み出してみればいいの!」

憂「冗談じゃないよ!ここまで操作してきたのは誰!?私だよ!?もう一度一階からやり直しなんて冗談じゃないよ!」

唯「ぐだぐだ言わないでよ!いいから貸して!」バシッ

憂「あ、ちょっと!コントローラー返してよ!」

唯「見てなさい!」 トテトテトテトテ ヒューーーーーースタ



憂「……」


5分後!

憂「うーん、それっぽいアイテム見当たらないなぁ…」


憂「やっぱり一回お城に戻ろうかな…」

唯「…………ハァハァ」

憂「あ、たぶん修道院だよ!やっぱり一回戻ろう!」

唯「…………ハァハァ…………う、うい……?」

憂「なに?」

唯「…………いつまでこれしてればいいの……?」

憂「打開するまで」

唯!三点倒立中!


10分後!

憂「うーん、わからないよ…詰んでる状態……?」

唯「……ハァハァハァハァハァ……う、うい……」

憂「なに?あ、足曲がってるよ。伸ばして?」

唯「……ハァハァハァハァ……も、もう一度だけチャンスを頂戴……」

憂「うん。打開したらね。」

唯「そ、そうじゃなくて……わ、私わかったの……」

憂「何を?」

唯「見えない通路……」

憂「……さっきもそれで失敗したじゃない……」

唯「さ、さっきは……えと、その……あっ!歩く位置がおかしかったの!」

憂「もういいよ」

唯「ういーーー!聞いてよ!」

唯「もう!絶対私の想像通りだよ!」

憂「絶対ないから……もしそんなくだらないのだったら失笑しちゃうよ」

唯「もう!ういのばか!」

憂「トイレ行って来るけど…三点倒立そのままね」

唯「小姑女!」

憂「……」トテトテトテ ガチャッ

唯「……」スッ

唯「……」ピッピッ スタスタスタスタ

唯「……」スタスタスタ

スタスタスタ…………ソォ…スタ
唯「……!!」

憂「……ふぅ」ガチャッ スタスタスタ

唯「…………」

憂「あっ!ちょっと!何休んでるの!?早く三点倒立してよ!」

唯「…………」

憂「ちょっと!心のきったないお姉ちゃん!早く!何してるの!?」

唯「………テレビ見なさいよ」

憂「え?…………あっ…………」

唯「……」

憂「…………あの……えと……」

唯「なに?」

憂「いや……その……」

唯「謝らなくてもいいよ」

憂「え!……お、おねえちゃー…」

唯「薬局行くよ」

憂「え?」


薬局!

店員「いらっしゃいませー何かお探しでしょうか?」

憂「あ、あの……」

唯「『(…………)』」コソー

店員「はい。なんでしょうか?」

憂「そ、その……」チラッ

唯「(は や く 言 い な さ い !)」パクパク

憂「…お、お、お姉ちゃんをし…、信じられない、私の濁りきった目でも潤せる目薬をく、ください!」

店員「は、はい…?」

唯「(ぶふふはあっはっはあはははは!ぶふふ!うひふふあっは!)ゴホッ!ゴホッ!」



グランバニア!サンチョの家!

唯「サ、サ!なんだっけ?」

憂「サンチョだよ!生きてたんだねぇ」

唯「そうサンチョだよ!年いくつだろ!」

憂「40近いんじゃないのかなぁ?」

唯「そういえばゆいは?」

憂「え?あ、あぁゆいは7歳ぐらいで10年間奴隷してたんだから18歳ぐらいかなぁ?」

唯「わかいねぇ」

憂「わかいね」


唯「ビアンカは2歳年上だから20歳なんだ!」

憂「あ、そういえば最初にそんなこと言ってたね。よく覚えてるねお姉ちゃん」

唯「ふふん」

憂「船で宝箱に費やした時間は?」

唯「二時間って、やかましいよ!」


10分後!王室!

憂「う~ん話の流れからして王様になるには試練の洞窟クリアしないと駄目みたいだね」

唯「ビアンカちゃんが抜けちゃうよ?どうしようか」

憂「スラリンが居るよお姉ちゃん」

唯「うーん私が言うのもなんだけど、ビアンカちゃん産気づいてるから今後かなりの期間パーティーから外れちゃうと思うんだ」

憂「あ、そうだったね!なるほど」

唯「だからね新しいパーティーメンバーを入れたらどうかな?……かわいいの……とか……」

憂「おねえちゃん?」

唯「な、なにかな?」

憂「契約の内容もう一回言ってみて」

唯「な、仲間モンスター3匹権限とう、ういがパーティー編成…」

憂「だよね?」

唯「う、うん……」

憂「ここまで散々苦労したのは誰の何のせいかな?」

唯「……う、わ、私の…趣向パーティーのせい…」

憂「もうダニーみたいなのはコリゴリだよ」

唯「こ、こりごりダニー……なんちて…」

憂「……」ピッピッ

唯「無視しないでよ!」


憂「ういです。」

憂「結局パーティーモンスターは、メッサーラを選択しました」

憂「比較的仲間にしやすかったのと、見た目的に将来性があると感じたからです」

憂「お姉ちゃんは終始可愛くない可愛くないと連呼してました」

憂「正直私も全く可愛くないと思ってます。でもそれを言うとまたお姉ちゃんが騒ぎ出すので黙っています」

というわけでパーティ!

ゆい ビビンバ キングス サーラ


1時間後!試練の洞窟1F!

唯「う、ういー……」

憂「うん……お姉ちゃん……」

唯「わけがわからないよ…」

唯「なんなんだろう…トビラが四つもあるよ?」

憂「でも中で繋がってるんだよねぇ……」

唯「レリーフもあるけど……調べられないね…」

憂「たぶん謎解きだよ」

唯「勘弁してよ…橋の下の洞窟にさえ気づくのに10時間かかったんだよ?何日コースになるの…」

憂「だ、大丈夫だよ!あれはただ紛らわしかっただけで今回は初めからなぞが提示されてるじゃない!」

唯「……私達に解けると思う……?」

憂「…………」

唯「……黙らないでよ…」


20分後!

唯「……」スタスタ

憂「……」

唯「……」スタスタ

憂「……」

唯「……あ!」

憂「…え?」

唯「部屋が変わってる!!」

憂「嘘っ!?あ、本当だ!お姉ちゃんすごい!」

唯「ふふん!……あれ?でも通路とか現れたりしないよ?」

憂「えっと、お姉ちゃんどうやってこの部屋に着いたの?」

唯「さぁ?適当に出たり入ったりしてただけ」

解説だよ!
ゆいたちが現在詰んでる場所は試練の洞窟1F!
ここは二つの小部屋が4つのトビラで繋がってるの!
どのトビラをあけても部屋は二つしかないから結局一緒ってことだね!
ちなみに正しい解法は、どれでもいいからトビラを開け、出てくるときに右端のトビラを通る。
その次にもう一度入りなおして、今度は左から二番目のトビラから出てくれば階段が現れるの!不思議だね!


憂「待って!たぶん入るトビラと出てくるトビラの選択で部屋が変わるんだよ!」

唯「おーなるほど…」スタスタスタスタ

憂「だから今お姉ちゃんのファインプレイは最高だよ!あともう一押しでどっかに通路があくはずだよ!」

唯「さすがういだね!」スタスタスタ ガチャ

憂「あ」

唯「あ」

憂「何で好き勝手に開けちゃうの!?」

憂「もう!お姉ちゃんの馬鹿!いいよ!私が計算するから!」

唯「ご、ごめん…」

憂「えっと…入るトビラと出るトビラは共に4つずつだから16パターン…」

唯「……」スタスタスタ

憂「正しいルートが1つだと仮定すると…………」

唯「……」スタガチャ スタガチャ

憂「1回じゃなくて、2回正しいルートを通らないといけないなら……16×16……256通り……」

唯「……あ」ガチャ ダッダッダ

憂「ちょっと待ってよ…1回試すのに10秒はかかるから単純に2560秒……」

唯「……」スタスタ ピロリロリン

憂「……え!?ちょ!ちょっと!何そこ!?」

唯「あ、ういーなんか水に流されちゃうんだけど……」

憂「知らないよ!さっきの部屋は!?打開したの!?何で教えてくれないの!?」

唯「う、ういが必死に勉強してたから……?」

憂「誰のためにやってたのよ!絶対わざとでしょ!?」

唯「このスイッチ押すとね、水が出て来るんだよ」

憂「うん」

唯「でも押さないと進めないんだよ」

憂「うん」

唯「……どうしよっか?」

憂「岩」

唯「え?」

憂「横にこれ見よがしな岩あるじゃない…」

唯「……うん。……え?」

憂「コントローラー貸して」

唯「え、はい。」

憂「……」ゴロゴロゴロ ピッ ザーーーー

唯「あ、あぁ……あぁあぁ。」

憂「……」

唯「……岩に隠れてね……あぁはいはい。」

憂「……」

唯「あー幼稚すぎじゃない……?こう言うのもなんだけどさ」

憂「……」

唯「大体これってあれと一緒だよ。サルの知能テストと同じレベルじゃない……馬鹿にしてるよ…」

憂「……」

唯「そりゃあ初めて入った時は岩に目が行くよ?……でもまさかこんな単純さなんてだれもそうぞ…」

憂「おねえちゃん」

唯「な、なに…?」

憂「もういいの……」

唯「…………うん。」

憂「……」ピッピッ スタスタ

唯「……」

憂「……」スタスタ

唯「……あ、ういその宝箱」

憂「なに?」

唯「それね、たぶんミミック」

憂「え?何言ってるの?」ガチャ 

宝箱はなんとミミックだった!

憂「!?」

憂「な、な、なんでわかったの!?」

唯「え?なんとなく…」

憂「何でなんとなくでわかるの!?」

唯「いや、配置的に……正規ルート上にあったし……」

憂「す、すごい!すごいよお姉ちゃん!」

唯「そ、そうかな……あはは…」

憂「うん!もうインパスいらないよ!人間インパスだよ!」

唯「め、メダパニの次はインパス…」

憂「じゃあ、お姉ちゃん次から期待してるよ!」

唯「ま、まかせて……」


10分後!

憂「お姉ちゃんこれは?」

唯「えっと……た、たぶんアイテム……」

憂「ブー1000ゴールド。しっかりして」

唯「どんな精度期待してんのさ!」


試練の洞窟最後の間!

唯「うーん。……ねぇあともうちょいでクリアだよね?」

憂「うん……たぶん」

唯「でも……ね…」

憂「……うん」

唯、憂「「相変わらず最後で詰むんだよなぁ」」

1時間経過!

2時間経過!

唯「…………」ウロウロ

憂「…………」ペラッ

唯「…………」ウロウロ

憂「…………」ペラッ

唯「…………」ウロウロウロウロ

憂「…………」ペラッ

唯「漫画読んでないであんたも手伝いなさいよ!」


8
最終更新:2010年10月28日 22:50