サラボナの塔!

唯「あ、壷が割れるよ!」

憂「すっごい震えてる…」

唯「うひゃぁ!すごい爆発!」

憂「あ、中から何か飛び出した!」

梓「……」 

唯「……え?」

憂「…あれ?」

デデーン!

唯「……」
憂「……」

ドス…ドス…ドス…

唯「……」
憂「……」

ドス…ドス…ドス…

唯「……」
憂「……」

ブオーン「ブウウーイッ!まったく よく寝たわい」

唯、憂「『か、』」

唯、憂「『かわいぃいいいぃぃぃいぃ!!』」

梓「……」

唯「仲間に欲しいよぉ!」

憂「うんうん!すっごいかわいい!ブウウーイッだって!」

唯「なんくるねぇ!なんくるねぇ!すごいかわいいよ!」

憂「倒すのが忍びないよ!ずっと見てたい!」

唯「うんうん!私もずっと見てたいよ!」

梓「ずっと見れますよ……たぶんあと10回は…」

唯、憂「『え…?』」



1時間後!

唯「ブオーン大っ嫌い!」

憂「私もだよお姉ちゃん!ほんっと強すぎ!」


さらに1時間後!

唯「もう無理だよぉ……強すぎるよ……激しい炎……」

憂「これは……流石に無理だね…レベル上げよっか……?」

梓「……レベルを上げて圧勝してもつまらないよ憂。今ある手持ちで戦うから面白いんだよ!」

唯「あずにゃん…」

憂「そ、そんなこといっても…流石にこの戦力じゃ……」

梓「うんうん。今のパーティーでも十分勝てるよ!」

唯「本当に!?」

憂「で、でもひらさわとゆいまだLv12だよ!?」

梓「あ、その二人はベンチ」


23回目のブオーン戦!

唯「(あずにゃん……)」

憂「(がんばって…)」

梓「…………」ピッピッ


キングスのフバーハ!
ブオーンのはげしい炎!
フバーハがダメージを減少させた!


唯「おぉ!すっごい減ってる!」

憂「このためにキングスを入れたんだね!?」

梓「あと人数分のドラゴンメイルもね…あれ耐性持ってるから。そして」

キングスはファイト一発をゆいに与えた!
ブオーンはスカラを唱えた!
ブオーンはスカラを唱えた!
サーラは天空の剣を使った!ブオーンにかかってる魔法が解けた!
ゆいの攻撃!ブオーンに210のダメージ!


唯、憂「『おおおおおおおぉぉぉ!』」


梓「あとは稲妻に気をつけつつ、全員にファイト一発を飲ませたらゆいは回復役に回って、ピンチになったら世界樹のしずくと葉を使う」

唯「え……?で、でもここで使ったら……もったいないかなぁ…って…」

憂「う、うん……今まで一度も使ったこと無いよね……」

梓「そんな事言ってられないよ。あと祈りの指輪とメガザルコンボもね。」

唯「……」

憂「……」

唯、憂「『(…………なんかオタクっぽいなぁ…)』」


10分後!ブオーン撃破!

唯「すごい……本当に倒しちゃった…」

憂「見事だったね……特にメガザルコンボ……あんなの思いつかなかったよ…」

唯「5回ぐらいメガザル使ってたよね……」

梓「まあ、こんな感じですよ!どうですか!?これが効率的に戦うって事です!」

唯「……う、うん。すごかったよ……」

憂「ほ、本当に…ね……。」

梓「ちょ、ちょっと!何で若干引いてるんですか!?」


1時間後!天空の塔!

唯「結局あずにゃん怒って帰っちゃったね……」

憂「うん……。別に引いてなかったのにね……」

唯「引いてたでしょ…」

憂「……」

唯「で、この天空の塔は一体どこまで高ければ気が済むの?」

唯「……あ」

憂「え?」

唯「……キングスの色違いだ…」

憂「あ、本当だ…。スライム……ベホマズン……?」

唯「ベホマズン…?ってなんだろう?」

憂「……名前的にベホマの上位版って感じだよね…」

唯「でも、ベホマって体力全回復だよ?それより上って……」

憂「ちょっと想像つかないよね…上限を超えて回復とか……?」

唯「バグったポケモンのステータスじゃないんだから……」


天空の塔!7階!

唯「やっと手に入れたよ!マグマの杖!」

憂「意外に高くなかったね。もうちょっと続くかと思っちゃった」

唯「いやいや中々敵が強くて苦労したよ。でもその分子供達のレベルあがったからね」

憂「ひらさわの攻撃力は侮れないよ……天空の剣装備してるからね」

唯「いやぁこの時点で最強の武器を装備できるなんて節約な子だねぇ…」

憂「そうだねぇ……」

唯「あれ……?」

憂「あれ……?」

唯「何か忘れてない…?」

憂「だよね……なんだろう……?」

唯「……」

憂「……」

唯、憂「『あ、!』」

唯、憂「『テルパドール!天空のかぶと!』」


テルパドール!

女王「それではひらさわ これを頭に…」

唯「……」
憂「……」

ひらさわはかぶとを装備してみた!
なんとぴったりはまった!

女王「まさしく勇者……そのかぶとが証明ですわ……」

唯「……」
憂「……」

ひらさわ「僕勇者なんだって!おとうさん!」

憂「……」

唯「……」

憂「……お姉ちゃんあまりうれしそうじゃないね…」

唯「……べつに?何言ってるの?」


3時間後!天空城!

唯「やっと天空城まで来たよ……」

憂「お姉ちゃんがトロッコに夢中になりすぎるから…」

唯「だって、ちょっと楽しかったんだもん……」

憂「普通2,3回乗ったら飽きるでしょ…?」

唯「うるさいな!憂だって最初は興奮してたじゃない!」

憂「してないよ!ただ視点が変わるのが新鮮だなぁって思っただけで」

唯「『見てお姉ちゃん!ジェットコースターみたい!きゃっきゃ!』」

憂「やめてよ!」

唯「それにしても」

憂「プサンさんだよねぇ……」

唯「トロッコから降りられなくて20年間周り続けたって聞いた時は流石にどうかと思ったよ…」

憂「本当だよねぇ……20年間も周り続ける動力源なんてちょっと信じられないよね…」

唯「…そういうことじゃないでしょ……。どこかずれてんのよ……憂は…」


プサン!心眼開眼!

プサン「沈んだ天空城をまた空に戻すにはゴールドオーブが必要なのです。」

唯「おぉ!ここでゴールドオーブが出てくるんだね!」

憂「伏線がうまいよね。小説見てるみたい!」

プサン「それではゴールドオーブの場所を探してみましょう」

唯「あれ……?そういえばゴールドオーブってどうなったっけ……?」

憂「えっと……どうだっけ……?」

プサン「見えますよ。過去の映像が……どうやら天空城から落ちたゴールドオーブは……下界の……寂れた城に落ちたようです……」


唯「あぁレヌール城のことだね!」

憂「あ、そっか!そこで見つけたんだよね!」


プサン「そこで二人組の子供が拾って…………」


唯「ゆいとビアンカちゃんのことだね!へへ!」

憂「だから空から落ちてきたんだねぇ」


プサン「その後……廃墟のような砦で……」


唯「そうそう!ヘンリーちゃんが攫われてね」

憂「あったあった!」


プサン「モンスターが現れて…………むむむ……」


唯「(……あれ?)」

憂「(……えっと……たしかその後)」


~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

ゲマ「ほっほっほ。これはこれは……もしやと思いましたがまさかゴールドオーブですか……」

ゲマ「このようなものはですね。存在してはいけないんですよ……」

ゲマ「……だから…………はっ!」

なんとゲマはゴールドオーブを砕いてしまった!

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唯、憂「『ああぁぁぁぁぁぁぁぁぁああぁあ!!』」


唯「ど、どうしよう!?ゲマに壊されてるよ!ゴールドオーブ!」

憂「お父さんが死んだことに気をとられ過ぎてて、全く覚えて無かったよ!」

唯「どうすんの!?天空城飛ばないよ!?もしかして詰み!?あの時点でゴールドオーブ預けなきゃいけなかったの?」

憂「そ、そんな理不尽な……。だ、大丈夫だよ!プサンさんがもう一度ゴールドオーブ作ってくれるよ!」


プサン「……作ったのは私じゃないんです……。ゴールドオーブが無ければ……二度と天空城は……」


唯、憂「『プサン使えないぃぃい!!』」


プサン「あ、待ってください!……もともとゴールドオーブは妖精達の祖先が作ったものなのです。だから頼み込めば作ってもらえるかもしれません。」


唯「そ、それを先に言ってよ!本当にプサンなんだから!」

憂「本当だよ!先に言ってくれればいいのに!このプサン!」


プサン「この世界のどこかに妖精の国へ続く森があるといいます。そこからいけるはずです。」


唯「あんたが行ってきなさいよ!このプサン!」

憂「すぐ持って帰ってきてね!プサン!」


20分後!妖精の森!

唯「……まぁ結局自分達で行かなきゃ行けないことはわかってたんだけどね……」

憂「……壊したのも私達のせいだしね……仕方ないよ…」


唯「迷いの森って言うらしいね…ここ……」

憂「うん……。嫌な予感がするよ……」

唯「奇遇だね……憂。私は森って聞いた時点で感じてたよ……」


2分後!

唯「……」スタスタスタ 

憂「……」

唯「……」スタスタスタ

憂「……」

唯「……」スタスタスタ

憂「……」

唯「……あ、ベラちゃんだ。」

憂「…あ!本当だ!」



平沢唯 4択通路三回連続正解



妖精の国ふたたび!


ポワンさま「まぁゆい!なんて懐かしいことなんでしょう!」


唯「なつかしいなぁ……」

憂「なつかしいねぇ……」


ポワンさま「事情はわかりました。この妖精のホルンを古湖でお吹きなさい。それで私達の女王にお会いできますわ。」


唯「え!?ポワン様って女王様じゃなかったの!?」

憂「わ、私もちょっと意外だったよ……玉座に座ってるのにねぇ……」

唯「ただの村長レベルだったんだぁ……なんかちょっとガッカリ…」

憂「王レベルだったら恩を売っときたかったから?」

唯「そう」

憂「………そう…なんだ……」


妖精の女王はすごいよ!


女王「なるほど……事情はわかりました。実は私達もですね」

女王は光るオーブを取り出した。


唯「あ、すごい!もう作ってたんだ!千里眼ってやつ?」

憂「私達が来るのを見越してって事?すごいね!伊達に女王じゃないよ」


女王「これは形は似てるだけで天空城をもちあげる魔力を持っていません。」


唯「意味無いじゃん!ぜんぜん見越して無いじゃん!」

憂「そんなの作っても無意味だよ!光ってるだけだったら電球で十分だよ」


女王「しかしゆい。あなたはすでに知っているはずです。これから何をすべきかを。」

唯「え?」
憂「え?」

女王「2階に行きなさい。あなたはあなたのすべきことを……なすべきことをするのです。」


2階!

唯「言われたままに2階に来てみたけど……」

憂「何をしたらいいか正直さっぱりだよねぇ……」


女兵士「ゆいさん。あなたの目の前にある絵はあなたを思い出の場所に誘います。よく思い出してください。そして手に持つ光るオーブをどうするか…どうかご自分でお決めください。」


唯「思い出せって言われても。………………………!!」

憂「うーん…。…とにかく絵を調べてみようよ!」

唯「………………」

憂「お姉ちゃん……?」

唯「え?あ、うん…」


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最終更新:2010年10月28日 22:57