地理関係をちょっと
- 琴吹城の東の方角に平沢城があり、平沢城の城下町も存在する
- 梓の家は琴吹城の南の方角にあるが、琴吹城城下町の中ではない
- 平沢城からうどん屋に行くのと、梓の家からうどん屋にいくのでは前者の方が遠い
~第三篇~
――うどん屋
律「また新作ができたんだ」
純「新作?」
紬「どんなの?」
律「その名は……」
律「夏限定冷やしうどん!」ババーン
純「た、食べたいです!」
紬「私も!」
律「うむ、しばし待たれよ」
澪「誰だよ」
律「これだ!」ドン
紬「まあ!」
純「おおー!」
律「食べてみてくれ」
純「いただきます!」
紬「いただきまーす!」
純「……」ズルズル
紬「……」ズルズル
純「んまい!」テッテレー
紬「おいしいわ!」
律「当たり前だ!」
飛脚「ごめんよー」
澪「あ、はい」
飛脚「手紙届けにきたよー」
澪「ありがとうございます」
律「手紙?」
澪「うん」
澪「誰だろう?」ガサガサ
澪「えーっと」
澪「唯だ!」
律「お、唯からか」
紬「なんて書いてあるの?」
澪「はい」
『りっちゃん、澪ちゃんへ――
私がこの手紙を書いた3日後にうどん屋さんにいきます!
今回は憂も一緒だよ!
なんだか純ちゃんが前から憂に会いたがってたみたいだから、純ちゃんもよんでね!
あずにゃんにも手紙を送ったんだけどこれるかな~?
それでは!
―― ○月×日 唯より』
律「おお、唯にしては珍しく来ることを予告したな」
澪「憂ちゃんもくるのか」
純「もしかして唯先輩の妹さんですか!?」
律「そうだよ」
律「純ちゃんも来てって書いてるぞ」
純「来ます!絶対来ます!」
律「お、おう」
純「いつですか?」
律「この手紙の日付の3日後だから……明後日だな」
純「わかりました!」
紬「私も来るわ!」
――唯が来る日
律「そろそろ唯と憂ちゃん来るかなー」
澪「梓も来れるのかな?」
律「梓なら来るだろー」
コンコン
律「ほら、梓が来た」
澪「え、どうして分かるんだ?」
律「扉を叩く音でわかるよ」
澪「へえ、すごいな」
律「梓かー?」
梓「はい、そうです」
ガラガラ
律「ほらな?」
澪「うん」
梓「どうして私だって分かったんですか?」
律「実は私、超能力が使えるんだ」
梓「へえ、すごいですね」
律「えっへん」
律「あ、扉開けっぱなしでいいよ」
梓「あ、はい」
梓「唯先輩と憂はまだですか?」
律「まだだな」
梓「憂と会うのは久しぶりなので楽しみです」
澪「梓は憂ちゃんと仲いいからな」
梓「はい」
律「今日は純ちゃんとムギもくるんだ」
梓「あー、純は憂に会いたがってましたからね」
律「すっごい楽しみにしてたけど、どうしてかな?」
梓「私にもわからないです」
律「ふーん」
――――
唯「暑いね~うい~」テクテク
憂「もう夏だね~」テクテク
唯「こんな暑い日は氷菓子が食べたいね!」
憂「お姉ちゃん、それ一年中言ってるよ?」
唯「えへへ~」
憂(お姉ちゃん可愛い!)
唯「あずにゃんは来れるのかな~」
憂「私も梓ちゃんに会いたいな」
唯「憂はあずにゃんと仲良しだからね!」
憂「うん!」
――――
紬「こんにちはー♪」
純「こんにちはー」
律「お、ムギに純ちゃん」
澪「一緒に来たのか」
紬「そこで一緒になったの~」
純「あ、梓も来てたの」
梓「来てたよ」
梓「憂もくるしね」
純「そうだね!」ワクワク
――――
憂「私に会いたがってる純ちゃんってどういう人?」
唯「いい子だよ~」
唯「純ちゃんと一緒にいると沢山美味しいものたべれるんだよ」
憂「へえ~?」
唯「あ、うどん屋さん見えてきた」
――――
純「近くの村で猫またが出たって噂ですよ」
律「へー」
純「なんでも飼猫が化けたって話です」
澪「ひっ……猫また……」ビクッ
律「じゃあ梓もそのうち猫またに……」
純「可哀想に……」
梓「なりませんよ!?」
梓「私人間です!」
澪「梓が……猫またに……」ビクビク
梓「なりませんって!」
梓「澪先輩も本気で怖がらないでください!」
澪「う、うん……」
紬「でも梓ちゃんが化けた猫またなら怖くないわね」
梓「だからなりません!」ガオー
唯「りっちゃんおいーす」
律「お、来たか」
憂「みなさん、こんにちわ」ペコッ
澪「いらっしゃい」
紬「こんにちは、憂ちゃん」
憂「こんにちは」
唯「あずにゃんも来てくれたんだねー!」ギュッ
梓「だから抱きつかないでください!」
憂「梓ちゃん、久しぶりだね」
梓「うん、久しぶり」グニグニ
梓「……唯先輩」グニグニ
唯「なあに?」スリスリ
梓「暑いです……」グニグニ
唯「そうだね……」スリスリ
梓「やめましょう……」
唯「うん……」
純「……」ジー
憂「あ、もしかしてあなたが純ちゃん?」
純「そうです」ジー
憂「?」
純(この子が……凄い天然の……)
純「うん、よろしく!」
梓「……?」
純(よし)
憂「なんだか私に会いたがってたって聞いたんだけど……」
純「うん、会いたかった」
梓(はっきり言っちゃった)
純「そこでいくつか質問があるんだけど」
憂「え、何?」
純「好きな食べ物は?」
憂「う~ん、お魚かな?」
純「ふむ」
純「趣味は?」
憂「お料理かな?」
純「へえ~……」
純(なんか普通だなー……)
純(そんなに凄い人でもないのかな)
梓「憂って剣術も凄いよね」
梓「あれも趣味とかなの?」
憂「あれは趣味とかじゃないよー」
梓「じゃあ誰かに習ってるの?」
憂「ううん、習ったことはないよ」
憂「和さんを見てちょっと学んだくらいかな」
梓「ああー、あの人もすごいよね」
梓「あの人に訓練してもらったの?」
憂「訓練とかはほとんどしたことないよ?」
梓「え、じゃあどうしてあんなに……」
憂「なんだかね、お姉ちゃんを守らなきゃ!って思うと、勝手に剣が動くんだ」
梓「へえ~……」
梓(憂……それは危ないよ……)
純「唯先輩の護衛でもしてるの?」
憂「そんな大げさなものじゃないよ~」
憂「でもお姉ちゃんに危害を加える人は私が天誅を下すんだ♪」
梓「そ、そうなんだ」
梓(あ、ちょっと寒気が)
純(違う意味で凄い人だった……)
純「憂はこの町に来たことあったの?」
憂「う~ん、あんまり無かったなあ」
憂「だから今日、少し見て回ろうかな~なんて思ってたんだ」
純「じゃあ、私が案内する!」ビシッ
憂「え、いいの?」
梓「あ、じゃあ私もついていこうかな……」
純「梓も?」
梓「うん」
梓「あっちはあっちで盛り上がってるみたいだし……」
律「右大臣!」ババーン
唯「りっちゃんずるーい!」
唯「じゃあ私左大臣!」ババーン
紬「か、かっこいい~……」ウットリ
澪「なにやってんだ……」
純「ああ……」
憂「じゃあ3人でいこう♪」
梓「うん」
憂「お姉ちゃん」
唯「なにー?ういー」
憂「ちょっと純ちゃんと梓ちゃんと出掛けてくるね?」
唯「遅くならない内に帰ってくるのよ」キリッ
憂「はーい」
純「また食べ歩きしよう!」
梓「もらい歩きの間違いじゃないの」
純「細かい事は気にしない!」
――――
唯「あ、そう言えばりっちゃん」
律「なんだ?」
唯「私のお父さんがねー、りっちゃんのとこのうどん食べてみたいって言ってたよ」
律「お父さんって……殿様が!?」
唯「うん」
澪「唯のお父さんか……そう言えばお城には行っても、会ったことなかったな」
律「ムギは会ったことあるのか?」
紬「私も会ったことはないわね」
唯「じゃあ今度来た時にでもどう?」」
律「そうだなー、次の定休日にでもいくか」
紬「次の定休日っていつ?」
律「えーと、三日後かな」
紬「三日後……」
紬「ごめんなさい……その日は行けないわ……」
唯「え、ムギちゃん来れないの?」
紬「うん、お父様とお母様とお茶会に出席しないといけないの……」
律「そっかー」
律「じゃあ私と澪で行くか」
唯「あずにゃんはどうかな?」
律「あー、帰ってきたら聞いてみよう」
澪「殿様に……また会う……」
律「また緊張してんのかよ……」
唯「澪ちゃん大丈夫だよ!」
唯「私のお父さんなんだから!」
澪「うん……」
律「でもどこで調理すればいいんだ?」
唯「あ、それならうちの台所使えるとおもうよ~」
律「そうか、じゃあ材料だけ持ってけばいいな」
唯「うちのお父さんは凄い食通なんだ~」
唯「色んな国の食材を取り寄せて、料理人に色んな料理を作らせてるんだよ」
律「へえ~」
唯「だから台所もすっごい大きいんだよ~」
律「すごい大きい台所か……腕がなるな!」
唯「私の分も作ってね!」
律「はいはい」
最終更新:2010年10月30日 21:50