唯の家
唯「ただいま~…」
憂「おかえり!……あれ?どうしたのお姉ちゃん?元気無さそうだけど…」
唯「いや、なんか…ギターやりすぎて左手が思いの…筋肉痛かな~?」
憂「大丈夫…?とりあえず湿布貼っておこうね?」
憂は唯の左手に綺麗に湿布を貼った。
唯「冷たくて気持ちいい~」
次の日
唯「う~…ん」
憂「お姉ちゃん?まだ寝てるの?」
唯「憂~。起こしてよ~。」
唯は寝っ転がりながら憂に言った。
憂「もう……しょうがないね。よいしょっ!」
憂は唯の手を引っ張って唯を起き上がらせた。
唯「ありがと~。憂」
憂「それくらい自分でやってよね!(甘えん坊のお姉ちゃん……)」
唯「じゃあもう学校行くね!」
憂「今日も練習頑張てっね!いってらっしゃい!」
唯「いってきま~…痛てっ!」コテンッ
憂「もう~お姉ちゃんったら!…なんで何もない所で転ぶのよ…」
唯「痛たたっ……大丈夫だよ、憂~」
唯「じゃあ行ってきまーすっ!」ダダダッ
憂「(お姉ちゃん大丈夫なのかな…)」
学校
唯「おはよ~!」
律「おーすっ!」
澪「おはよ!」
紬「おはよ唯ちゃん!」
澪「じゃあ早速練習やるか!」
3人「おぉーっ!」
4人はいつもの定位置に着いて練習を始めた。
ジャジャ♪ジャーン♪
唯「良かったぁ!今日は上手くいった!」
律「よしっ!じゃあそろそろ別の曲もやるか!」
澪&紬「おぉーっ!」
唯「えぇーっ!またコード覚えなきゃいけないの…」
澪「当たり前だろ!…ライブで1曲しかやらないなんてカッコ悪いだろ!!」
唯「うっ……」
唯はせっかく覚えたのにまた別の曲を覚えなきゃいけなくなってガッカリした。
唯「むー…っ!」
澪「ほっぺ膨らましたってやるもんはやるぞ!」
唯「え~と最初のコードは……」バタンッ
唯はコードを確認しようとすた瞬間唯はよろめいて、倒れた。
澪「唯!大丈夫か!?」
唯「あれ?……あれ?」
律「貧血かな?…とりあえず病院に行って診てもらおうよ!」
唯たちは学校近くの病院へと向かった。
この時唯たちはまだ気付いていなかった。
軽音部に不吉なことが近づいていると……
病院
先生「
平沢唯さん……昨日はよく眠れましたか?」
唯「はい!」
律「(いつも寝坊してるしな…)」
先生「じゃあ最近ムリなダイエットとかしてない?」
唯「してません!」
紬「(いつもお菓子食べてるから…)」
先生は色々質問した。
先生「貧血じゃないんなぁ?…何か心辺りある?」
唯「ん~…なんか最近筋肉痛ぐらいかな~?左手がピリピリ痺れるし…」
先生が無言になった。
先生「左手が痺れる……?」
唯「はい…それが何か…?」
先生「……とりあえず色々検査したいから、一晩入院してくれる?」
唯「は…はぁ、」
唯はどうして筋肉痛で入院するんだろうと疑問に思った。
律「一晩入院か~、まぁ早く筋肉痛治せよな!」
唯「うん!ありがと~」
先生「…………」
唯と先生が診察室に残り他のみんなは帰った。
先生「じゃあ早速検査を始めるね」
そう言って先生は唯の体を調べ始めた。
MRIやレントゲンなど色々なことをした。
唯「ん~検査される側も疲れるなぁ…」
先生「明日の朝には検査の結果が出るから今日は一応点滴を打っておくね」
唯「はーい!」
看護士「…もう消灯の時間だから静かに寝ましょうねっ」
唯「おやすみなさい…」
唯は慣れない病院のベッドだったがすぐに眠った。
次の日
唯「くかーっ、くかーっ」Zzz…
コンコン
先生「平沢さ……まだ寝てるのか…」
唯「ん?……あっ先生!おはようございます!」
先生「平沢さん、検査の結果が出たよ…」
唯「私どうだったんですかぁ?」
先生「………」
唯「先生?……」
先生の真面目な顔にさすがの唯も心配になった。
先生「平沢さん…落ち着いて聞いてほしい…?」
先生「平沢さん……キミは………」
唯「先生……?」
先生「じきに……左半身が……動かなくなってしまう…」
唯「……へっ?……」
先生「昨日の検査の結果……どうやら君の脳は血液が上手くまわっていなくて…………」
唯「左半身……?……嘘でしょ…?そしたら左手が……ギターが…」
先生「……すまない。」
先生「…………」
暑い真夏の日のことだった。
しかしセミの鳴き声はしなかった。
その日すぐに唯は退院の許可をもらった。
少しでも進行を遅らせる為に腕と脚に重りを着けていた。
筋トレすることで多少は長く動かせるらしい。
唯「……とりあえず学校に行こう………」
学校
唯「みんな!おはよう!」
唯はみんなにバレない様に元気に挨拶した。
律「おぉーっす!もう退院しても大丈夫なのか!?」
唯「うん!点滴打ったら元気いっぱいになったよ~♪」
唯はなんとか笑いながら言った。
その笑顔に軽音部のみんなは安心した。
澪「あれ?唯…その手足に付けてるのなに?」
唯「こ、これっ!?……え~と…そうアレだよ!!常にトレーニングになるかなって思って!!」
紬「まぁ練習熱心ですね」
唯「へへ~っ!漫画みたいにピンチになったら取り外して周りの人を驚かせてやるんだっ!」
律「なん…だと…?」
律「ってみんな言うかもなっ!」
唯「 重り か 」
唯と律はブリーチネタで笑った。
澪と紬は意味が分からなかったが2人の笑顔を見てつられて笑った。
軽く談笑した後に練習をした。
唯は少しだけミスをしたが新曲だったので唯以外の人は、深くは考えなかった。
唯だけが違和感を感じた。
しっかり押さえてるはずの弦からは綺麗な音が出ない。
長い間立っているのが辛い。
重りのせいだけではなかった。
律「もう今日の練習はこれくらいでいっか!」
澪「みんな各自自主トレを忘れるなよ!もうすぐライブなんだから……」
唯は焦りを感じた。
同時にみんなにこのまま秘密にしててもいいのかと思った。
ライブまであと2週間を切った。
唯の家
唯「ただいま~」
憂「お姉ちゃん!どこ行ってたの!?」
唯「うん?学校だよ?」
憂「なんで退院した後に真っ直ぐ家に帰って来なかったのよ!?すっごく心配したんだからっ!」
唯「へへへ…ごめんね?憂…」
唯は怒られたのに嬉しく思った。
憂「まぁ……元気そうで良かった!」
憂「もうご飯出来てるから食べようっ!」
唯「うんっ!」
唯「パクパク…」
憂「今日のチャーハン美味しい…?」
唯「当たり前じゃん!憂が作ったご飯は全部おいしいよっ!」ポロポロ…
憂「ありがと~…って、お姉ちゃん口からチャーハンこぼしてるよ~」
唯「あ……ごめんね?…」
憂「もう…せっかく作ったのに」
憂は文句を言いながら唯の口をハンカチで拭いてあげた。
唯は唇が震えていた。
よく食べ物が噛めなくなっている事に気付いた。
唯は憂の目を見て
泣いた。
憂「え!?え!?…どうしたの?お姉ちゃん…」
突然の唯の涙に憂は驚いた。
唯「憂…実は……実はね?」
唯は泣きながら昨日の病院での出来事を話した。
憂は泣きながら唯の話を聞いた。
憂「…なんで?……なんでお姉ちゃんがそんな目に会うの……」
唯「ごめんね?…きっと日頃の行いが悪かったんだよ……」
憂「そんなことないよ……」
唯「私……ギターも弾けなくなっちゃうんだって…」
唯「軽音部のみんなには心配かけたくないから……黙っててくれる?お願い……」
唯は真剣に憂にワガママを言った。
唯「おねがい憂!もうすぐライブだから……みんなの集中を切らしたくないんだ…」
憂「お姉ちゃん……」
唯「ごちそうさま……綺麗にご飯食べれなくてごめんね…」
唯は震える唇を噛みしめながら、部屋に戻った。
憂「うっ……うっ……」
憂「え~ん」
憂は米粒で汚れた机を見て泣いた。
階段を必死になって登る姉を見て泣いた。
唯の部屋
唯「まだ……大丈夫だよね?…ライブまではギター弾けるよね?」
唯は左手を見ながらいった。
唯「…ライブだけは…せめてライブだけは…」
唯は夏休み明けのライブの事を考えながら眠りに落ちた。
最終更新:2010年01月21日 03:30