ジリリリリリリ

唯「…ん…んん」

ジリリリリリリ

唯「う、うるさい」ブンッ

ドガーン

唯「…朝か」

唯「時間は…」

唯「!!!!!!」

唯「は、八時!!!」

唯「ヤバい急がなきゃ!」アタフタ

唯「って、あれ憂は?」

唯「いつもなら憂が起こしてくれるはずなのに…」

唯「………」

唯「と、とにかく急がなきゃ」アタフタ

―――

唯「よしっ!準備完了!早速GO!」ダッシュ

唯「憂~いないの~?」

シーン

唯「おかしいな~先に行っちゃったのかな…」

唯「…まぁいいや、とにかく学校行かなきゃ」

唯「………」ダダダ

―――

唯「はぁ…はぁ」ダダダ

唯「…何か不思議な感じがするなぁ」

唯「この道を久しぶりに通る感じがする…」

唯「昨日も通ったはずなのに…」

唯「はぁ…はぁ…」ダダダ

唯「ん?」


唯「上空に何か…」

唯「……鳥?」

唯「………」ジー

唯「……ん!!?」

唯「あ、あああれはム、ムギちゃん!!!!?」

唯「そ、そんなわけ…」ジー

唯「………」アゼーン

唯「行っちゃった…」

唯「…は、ははは」

唯「ムギちゃんが飛べる訳ないよね見間違いだよきっと」

唯「疲れてるんだな私…」

唯「早く学校行かなきゃ!」ダッシュ!

―――

唯「はぁ…はぁ…」

唯「よし、着いた!」

唯「……やっぱり何か不思議だ」

唯「昨日も来たはずなのに…」

唯「………」

ガラガラ

唯「……あ!」

唯「律ちゃんおはよー!!!」

律「へ?」フッ

律「ゆ、唯!!!!!!?」

唯「そ、そりゃ唯だよ!」

律「ゆ…い……」

唯「どうしたの?」

律「ゆいいいいいいいいい!!!!!!」ガバッ


唯「ちょ、ちょっと律ちゃん!!!!?」グラッ

律「ううう!会いたかったぞ唯~」ボロボログリグリ

唯「な、何で泣いてんの律ちゃん?」

律「うわあああああ!!!」ギュー

唯「り、律ちゃん泣いてちゃ分かんないよ、ちゃんと説明してよ」

律「……うう」ギュー

唯「り、律ちゃん…」

律「唯、お願いだからしばらくこの状態でいさせて…」

唯「………」

ガラガラ

唯「ん?」

紬「律ちゃんおはよ~…」

唯「あ、ムギちゃんおはよ~」

紬「ええ!!!!?」

紬「ゆ、ゆゆゆゆ唯ちゃん!!!!?」ボーゼン


唯「む、ムギちゃんまでどうしたのさ」

紬「唯ちゃん…本当に唯ちゃん…なの?」

唯「ゆ、唯だよ!平沢唯!ムギちゃんまでどうしたのさ…」

紬「うわあああああああ!唯ちゃあああん」

唯「うわっ!!!!」グラッ

唯「ちょ、ちょっと二人して一体…」

律「…そりゃ抱きつきたくなるさ」

紬「うわあああああん!!!!唯ちゃんなら絶対来てくれると思ってたあああ!!!」

ドッ

唯「ふ、二人ともおかしいよ!!!!何が久しぶりなの!?来てくれると思ったって何?」

唯「いつもと何ら変わりない日常じゃん!?」

律「………」

紬「うう…唯ちゃん…ううう」ボロボロ

律「…っていうドッキリでしたーははは!!!!」

唯「え?」

律「実は唯を驚かそうと思ってさ、こういうリアクションをしたわけ!!!!!」

唯「で、でも二人とも泣いて…」

律「それもドッキリだよなームギ!!?」

紬「え!?…う、うんドッキリよ唯ちゃん。ふふふ…」

唯「ほ、本当にドッキリ?」

律「そう、ドッキリ!!!!それに見事唯は引っ掛かかったわけだー!!!!」

唯「ドッキリ…」

律「はははは!ドンマイ唯!私たちの演技は中々のものだったろう」



唯「…なんだドッキリだったんだ、二人とも泣いてるから何事かと思っちゃったよ」

律「ははは…」

紬「………」

唯「どうしたの?」

律「い、いや何でもないさ!ところで唯、放課後は勿論部室に来てくれるよな?」

唯「え?そんなの当たり前じゃん!私けいおん部員だよ!?」

律「はは良かった」

紬「唯ちゃんのためにおいしいお菓子用意しておいたから。そうずっと…」

唯「え?ムギちゃん何か言った?」

紬「ううん、何でもない」

唯「…そっか楽しみだな演奏なんて久しぶり……久しぶり?」

律「どうした唯?」

唯「う、うん…何かね今日変な気分なんだ」

紬「変な気分?」

唯「うん、いつも通ってる道や部室で演奏することがとっても久しく思えるの」

律「…ほうほう」

唯「何でかな~と思って。昨日だって皆で練習したのに」

紬「唯ちゃん…」

唯「ねぇ律ちゃん、何か分かる?」

律「………」

唯「律ちゃん?」

律「…分からんよ」

唯「だよね~本当私どうしたんだろ…とにかく気持ち切り替えなきゃ」

紬「そうよ唯ちゃん!前に向かってレッツゴーゴーよ!!!」


唯「そうだねムギちゃん!はぁ~授業だるいな~」

律「ははは」

紬「ふふふ」

―――

キンコーンカーン

律「よーし終わったー!!!!」

唯「ふぇ~くたくただよ~…」

紬「じゃあ部室行きましょうか」

律「おう!!!」

唯「はいよ!あっそういえば律ちゃん~」フッ

唯「…あれ?律ちゃんがいない」

唯「ねぇムギちゃん律ちゃんが…」

唯「えっ!!!?」

唯「む、ムギちゃんもいない…」

唯「ど、どうなって…」


唯「………」

唯「…部室にすぐ行っちゃったのかな…それにしてもあっという間だったけど」

唯「とりあえず部室に行ってみよう」

―――

唯「皆~?」

律「おー唯きたか!」

紬「遅いわよ唯ちゃん」

唯「だ、だって二人ともいきなりいなくなったから…」

澪「唯……」ガクブル

唯「あ、澪ちゃん!今日も元気~?」

澪「ほ、本当に唯が…」ガクブル


律「おい澪!」ヒソヒソ

澪「あ……ああ……」ガクブル

唯「…ん?どうかした澪ちゃん」


律「澪!……」ヒソヒソ

澪「…ゆ、唯元気にしてたか?」

唯「え?当たり前じゃん!別に病気とかしてないよ」

澪「そ、そうか…あのさ唯…」

唯「何?」

澪「抱きしめてもいいかな」

唯「え?…べ、別にいいけど…」

澪「ありがとう」

唯「………」

澪「唯…この日を…」ギュ

唯「え?何か言った?」

澪「……ふぅ」ギュ

唯「やっぱり皆何かおかしくない?今朝の本当ドッキリだったな律ちゃん」

律「ドッキリさ!その証拠に今の澪の態度もドッキリだからな!」


唯「…本当?澪ちゃん」

澪「…うん本当だ。ドッキリで抱きついて悪かったな唯」

唯「でもドッキリにしては皆大袈裟すぎるよ…」

澪「はは…」

紬「さあさあ唯ちゃん!こっちにきてお菓子食べましょう」

唯「そうだ!お菓子お菓子♪」

紬「唯ちゃんのためにおいしいの用意しておいたから」

唯「本当に?やったー!」

紬「ふふ」

唯「……あれ?」

澪「どうした?」

唯「あずにゃんは?」


律紬澪「………」

唯「ねえ、あずにゃんはどうしたの?」

律「…あ、あぁあいつならその内来るよ」

紬「何かで遅れてるのよ多分」

唯「本当?あずにゃん珍しいなぁ…けいおん部で真面目なのに」

澪「…まぁ梓だって遅れることはあるだろ」

唯「…うん、そうだね。でもあずにゃんいないと何か寂しいね…」

律「だ~か~ら!その内来るって!!!ささったお菓子食ってパワーつけようぜ!」

唯「うん、そうだね!食べよう食べよう♪」

―――


唯「ん~やっぱりムギちゃんの持ってくるお菓子は美味しいな~」

紬「ふふ、そうでしょ♪」

唯「何か久しぶりにムギちゃんのお菓子食べた気がする…。あ!!!」

紬「どうしたの?」

唯「あ、あのね、朝ムギちゃんが空を飛んでたんだけど…まさかムギちゃん空飛べないよね?」

紬「………」

唯「む、ムギちゃん?」

紬「…飛べないよ唯ちゃん」

唯「だよね…やっぱり見間違いかぁ~寝不足かな」

律「ちゃんと寝ろよ~唯!バンドやってるんだから休息も大事だぞ!」

唯「はい律ちゃん!了解しました」ビシッ

律澪紬「ははは」

律「さ~て練習…いや、演奏するか!」

唯「えーもうやるの?」

紬「さすがにお腹一杯でしょ、唯ちゃん?」

唯「…ひひ、まあね」

澪「よ~し、やるか!」

唯律紬「おぉ!!!」

―――

唯「よし、準備完了!いつでもオッケーだよ私は!」

律「はは元気いいな唯」

澪「律…やっとお前の夢が叶うな」

律「……うん」

紬「律ちゃん、この演奏が終わったら…」

律「………」

唯「え!どうしたの皆、何話してるの!?」

律「…何でもないよ唯」

唯「え~気になるじゃん」

律「唯」

唯「何?」

律「私たちが作った全部の曲を演奏したいんだけどいいかな」

唯「え?べ、別にいいけど時間かかるんじゃない?」

紬「私からもお願いするわ唯ちゃん」

澪「私からもだ唯」

唯「そ、そんな皆改まってどうしたの!?全曲演奏するくらい全然大丈夫だよ!!」

律「…そうか良かった」

澪「…久しぶりだな」

紬「ええ」

律「よっしゃああああああ!!!!!いっちょやるぞおおおおお!!!!せーの!!!!」

ジャンジャガジャ♪


―――

ジャーン♪

律「……ふぅ」

唯「やったぁ!長かったけど大成功だね皆!」

澪「はは唯ちょっとズレてたけどな」

唯「うっ…ま、まぁまぁ細かいことは澪ちゃん~」

澪「まぁでも良かったよ、うん」

紬「本当楽しかった」

律「う……うぅ…」

唯「り、律ちゃん!!?」

澪「律……」

紬「律ちゃん…」

律「…ううぅ…うう」

唯「な、何で泣いてるの律ちゃん!!?」

律「うぅ…唯…」

唯「どうしたの!?」

律「本当に…ありがとう…グスッ…」


2
最終更新:2010年01月28日 02:26