唯「ひっめっこちゃん♪」

姫「なに?唯?」

唯「あっそびましょ!」

くぅ。今日もかわいいな唯。

はぐはぐしたい。

わしゃわしゃしたい。 ……キスしたい!

ガマン、ガマン。

押さえろ私。

私は石。私は石像。

姫「ぶつぶつぶつ」

唯「何唱えてるの?」

姫「へぇ?」

唯「あ、わかった!おまじないだ~!ねぇ何のおまじない?」

おまじない?

あれ?私、今何してたんだっけ。

姫「うん、おまじない。こ、恋、とか///」

唯「おおー!♪」

おおーキュート!

唯、天使!

地上に舞い降りた最後の天使、平沢唯

唯「やってほしいでごわす」ふんす!

鼻息荒い唯!

姫「わかった。やったげる」

唯「よっさこい!」

おまじないなんて知らないけど。

唯「ぎゅ」

唯、目瞑った。

まつ毛、以外と長いな~

唯「ん~早く♪」

…誘ってるとしか思えない。

い、いいよね。

少しくらい。

姫「ドキドキ」

ちゅっ

キス、しちゃった。

唯「ひ、姫子ちゃん!!」

姫「ごめん、ごめん。ふざけ過ぎた♪」

唯がワナワナしてる。

まずいことしたかな。

唯「私で、いいんだね?」

姫「え?何が?」

唯「私の子供、産んじゃうんだね!!」


姫「え――!なにいってんの唯!」

唯「何って、キスすると、妊娠しちゃうんだよ!」

姫「?それは違…」
唯「とぼけてもダメー!」姫「びくっ」
唯「キスするってことは、そういう事なんだよ///ぽっ」

ど、どうしよう。

唯、幼稚園児みたいな勘違いを。

どうすれば諭せるか。

キョロキョロ。

律はダメだ。面白がる。

エリとアカネはイチャイチャしてるし。

真鍋さんは取りあってくれなさそう。

琴吹さんは、得たいがしれない。

秋山さんか。

真面目だし。

大丈夫そう。

姫「秋山さん」

澪「ビクッ!な、なに?(立花さん、怖い)」

姫「唯の誤解を解いてほしいんだ」

澪「なにを勘違いしてるの?」

姫「ボソッ。唯、キスすると妊娠すると思ってるんだ」

澪「に、妊娠!また古典的な」

唯「澪ちゃん。どうしたさ?」

澪「唯!キスしたくらいじゃ妊娠しないよ!」

唯「へ?じゃあなにすれば」

澪「そ、そりゃ、セ、セックスだよ」

姫「うんうん」

唯「澪ちゃん、それは違うよ」

澪「へ?」

唯「騙されてるんだよ!欲望にまみれた大人たちに――!!」

澪「なに!」

唯「大人たちはね、自分の欲望、肉欲を満たす為に、セックスしなくちゃ妊娠出来ないなんて言ってるんだよ――!!」

姫「ちょ、唯、あんま大きな声で…」

澪「そ、そうだったのか!」

唯「わかってくれたんだね、澪ちゃん!」

澪「は!でも、そうすると、私。律とふざけて何回か…」

ムギ「キマシタワー!」

澪「わ、私は、妊娠してしまったのか!」

唯「澪ちゃん!」

姫「お、落ち着いて。女同士だから。妊娠しないから!」

澪唯「へ?」

姫「ん?」

唯「何言ってるの、姫子ちゃん?」

澪「そうだよ!」

…どういう教育を受けたら、こんな勘違いするんだろ。

と、とにかく、誤解を解こう。

え~と。

琴吹さんなら。

姫「琴吹さん!」

ムギ「ツヤツヤ。何かしら?」

姫「誤解を解いて欲しいんだけど、澪と唯の」

ムギ「どんな?」

姫「女同士でも妊娠するって」

ムギ「姫子ちゃん」がしっ

姫「な、何?」

ムギ「出来るわ!」

姫「何が?」

ムギ「愛があれば!!性別なんて関係ないわ!」

澪「そうだよな!」

唯「当たり前だよね~」

ムギ「常識よ?姫子ちゃん!」

あれ。

なんかどんどん酷くなってる気が。

軽音部だからかな。

軽音部の中の常識なのかな。

軽音部じゃない人。

真鍋さん。

うん。

生徒会長だし。

姫「真鍋さん!」

和「あら、立花さん、困ってるみたいね」

姫「そう。誤解を解いて欲しいんだけど!」

和「どんな?」

姫「愛があれば、キスすれば、同性どうしでも妊娠出来るって」

和「…なに言ってるの?」

や、やった!真鍋さんは常識人だ!

和「キスなんて、いらないわよ?」

姫「へ?」

唯「どういう事?和ちゃん」

和「相手を想う、愛するだけで、愛の結晶、子供は生まれるのよ」

唯「じゃあキスは…」

和「愛を確かめるだけの行為よ。本来ならば必要ないのよ」

澪「そ、そうだったのか」

唯「さすか和ちゃん、物知りだね!」

和「それほどでもないわ」エッヘン。

す、すごく得意になってる。

生徒会長。

澪「律、律。ちょっとこっち来い!」

律「なんだよ、澪」

澪「もっと近くに来い」

ぐぃ。むぎゅ。ぶちゅ~

律「ん、ん、ん~///何するんだ!」

澪「これで私は律の子を妊娠したぞ!」

律が疑問に思った!

もしかして望みが――

律「妊娠ってのは、ひ、秘部を擦り合わせるんだぞ!そ、その、女同士の場合///」

澪「そ、そうなのか?」

唯「そんな?姫子ちゃん、妊娠してないの?」

ムギ「愛の力は?」グスン

和「それは俗説よ」

姫「なんかどうでも良くなってきた」

アカネ「なんだって」

エリ「初耳だったね~」

アカネ「前から不思議だったんだ。子作りってどうするのか」

エリ「方法もわかったことだし、私もする?」

アカネ「バカっ///」


あー、なんだろう。

この教室。


唯「ひ、姫子ちゃん!」

唯かわいい。

なんかどうでも良くなってきた。

唯「姫子ちゃん!私の子供、産んでください!///」

………それもありかな。

姫「うん。結婚したらね!」

唯「へ?」

和「なに言ってるの?」

澪「ああ」

律「そうだな」

ムギ「悲しいことだけれど」

唯「日本で女のコ同士は、結婚出来ないよ?」

姫「え?」



終わり



最終更新:2010年11月03日 01:47