律「おいっ!澪っ!いい加減にしろっ!」

澪「だって、だって…グスッ」

紬「まあまあまあまあまあまあ」


澪「律…一回だけで良いから…ムギの用意したベースで弾かせてくれっ!」

律「ダメだっ!そういうのはクセを治してからだっ!」

澪「グスッ…一回だけで良いからぁ…」ウルウル

紬「律っちゃん…」

律「わ…分かったよ…一回だけだぞっ///」

澪「り…律ぅ…」パァー


澪「♪~」カチャカチャ

律(本当に良かったんだろうか…?)

紬「もう一回合わせてみましょ!」

♪~

ドゥルドゥルドゥルドゥル~

律(!!めっちゃくちゃ上手ぇ~)

唯(澪ちゃん…やっぱりすご~い!!)

紬(でも…ペースが全てベースに持っていかれているような…)

澪(あぁ…良い…この響き…///)ハアハア


律(!やばっ!澪のやつ…よだれを垂らしながら弾いていやがる…)

澪(あは…あはは…至福…)ぼや~ん

唯(み…澪ちゃん…顔が危ない人になっているよ…)

紬(ジャンキー澪ちゃんの完成ね…///)


ジャジャーン!

律(曲としては良かった…だが…)

唯(澪ちゃん…怖いよぉ…)

澪「うふ…うふふ…うふふ…///」ゾクゾクゾク

紬(良いものが見れたわ~///)


部活後

律「…澪…どうしてもそのベースとコントラバスじゃなきゃ弾きたくないのか?」

澪「もちろんっ!!」

律「はぁ…あの変態な顔さえしなければ大歓迎なんだが…」

唯「澪ちゃん怖かったよ…」

澪「ばっ…そんな顔してないだろっ!!///」

紬「はい♪」
つデジカメ

澪「」

澪「うぐっ…私…こんな顔をしていたなんて…グスッ…」

唯「落ち込んじゃった…」

律「せめて人前で弾く時だけあんな顔をしなければなぁ…」

紬「! マスクなんてどうかしら?」


澪「ま…マスク?」

律「その手があったか!ムギさすがっ!」

唯(澪ちゃんがマスク…?)

………………………………

アナウンサー「さぁ、秋山選手の入場ですっ!!」

観客「「わっー!!わっー!!」」

アナウンサー「あきやまぁぁぁぁ!!!!マスクぅぅぅぅ!!!!」

バンッバンッ

澪「………」

………………………………

唯(澪ちゃんかっこいい!!)

律「なんかあるよなっ!紙袋をかぶって演奏するバンドいるし!それでいいじゃんっ!」

澪「えっ…?は…恥ずかしいよ…///」

律「変態顔している時の方が恥ずかしいってっ!」

紬「澪ちゃんにはマスクは決まりねっ!」

唯「わぁ~い!澪ちゃんかっこいい!」


澪「う~ん…分かったがどんなマスクをするんだよ…恥ずかしいのは嫌だからなっ!」

律(誰のせいでこうなっていると…)

紬「顔さえ見えなければ良いのよ」

唯「タイガーマスク!」

澪「」


律「ぷっ…タイガーマスクかぁ!こりゃ傑作だ!」ワハハハ

ゴチン

澪「ま…真面目に考えろっ!バカ律っ!///」

唯(真面目に考えたのにぃ~)

紬「お面なんてどうかしら?」


澪「お面?」

紬「そう…私の家にちょうど良いお面があるけど…」

澪「良いのか?大事なお面じゃ…?」

紬「大丈夫よ。明日持ってくるから♪」ウキウキ

澪(何故だろう…ムギの笑顔から邪なオーラが見える…)



夜・秋山家

♪~

澪「よ~し!エレアプの感覚が掴めてきたぞ~!」

澪「でも……振動がないよ…(涙)」

ブブブブブ

澪「ん?唯からメールだ…唯もお面持ってくるって…まぁ、たぶん、ムギのものになりそうだが明日見てみるか…」



琴吹家

ガサゴソ

紬「ふふふ♪あったあった♪フー」サッサッ

紬「明日で澪ちゃんの能力は開花するのね♪シャラランシャラ~ン♪」



翌日

律「おっはよ~!エッチなベーシスト澪ちゃん!」

ゴチン

澪「朝から人を変態呼ばわりするなっ!!他の人が勘違いするだろっ!!」

律「え~いいのかな~?私にそんなこと言って~」チラッ

[よだれを垂らしながらベースを弾く危ない顔の澪の動画]

澪「うわぁあああああああぁぁぁぁぁぁ!!!!!!!」

ドガッグシャッッ!

律「ああ…私のデジカメが…(涙)」

澪「ひ…人をからかうからだっ!///」

律「そういえば、今日はムギがお面を持って来てくれるんだっけ?どんなんだろうなぁ~」

澪「なんか唯も持って来るみたいだぞ…」

律「ははっ…たぶん、タイガーマスk…」

ゴチン

澪「バカ律っ!知らないっ!///」スタスタ


放課後

ガチャッ

澪「ん…誰も来ていないのか…」

澪「………」

澪「い…今のうちなら良いよね…?」

澪「……」そ~

ドゥドゥドゥドゥン、ブー

澪「えへ…///」ゾクゾクゾク

澪「やっぱりコントラバスは良いよなぁ~///」

澪「ふふふ…振動がエリザベスの背中から一番来る…///」にやぁ~

紬「……///」ワクワクワク

澪「って、うわあああああああ!!!!!」

紬「あら、気にしなくても良いのに…」

澪「り…律には内緒だからなっ!!はぁはぁ…///」

紬(コントラバスを弾いている時の澪ちゃんの顔が一番いやらしかったわ…///)

澪「とにかくっ!私がコントラバスを触っていたことは内緒なっ!///」


ガチャッ

唯「澪ちゃん、ムギちゃん、おいっーす!」

律「おっーす!」

唯「えへへ~私もムギちゃんと同じくお面を持って来たの~」

紬「あらまあ…」

律「どんなお面なんだ~唯が選ぶっておもしろいんだろな~」

唯「ぐふふ~」ガサゴソ

唯「じゃじゃ~んっ!」

律「ぶっ」

澪「忍者〇ットリ君のお面だと…」

紬「唯ちゃんらしい選択ね…」

唯「ぶ~…かわいいじゃ~ん…」プクー

唯「それじゃあ!これは?」

澪「」

律「www」

紬(これはこれで良いかも…)

唯「♪じゅ~し~ん!〇ンダー!」

律「わひゃひゃひゃ…唯~それじゃ、意味ないだろぉ~あぁ~おかしい~」

唯「ええっ…?」

澪「……グスンッ///」

唯「ありゃ…澪ちゃん拗ねちゃった…」

唯「澪ちゃん…ごめんなさい…」シュン

澪「………グスンッ…///

律「そんじゃ、ムギはどんなお面を持って来たんだ?」

紬「ふふ♪これよ♪」

澪「…まぁ…見る限り…どっかの民族のお面だな…」

律「何かの呪いがあったりして!」ククク

澪「ばっ…そんなものをムギが勧めるかよっ!」

律「つけてみろよ~!」

澪「………」

澪(なぜか不吉な予感がする……)

紬「………」ワクワクワク


澪「………」そ~

澪(つ…つけて大丈夫なのか…?)

紬「………」ワクワクワク

唯「ほぇ~…」ワクワクワク

律「………」

ドドドドド

澪「ん…?」

律「何だ…この音…?」

ガラッ

さわ子「あぁ~お腹すいたぁ~!!」

唯「さわちゃん先生っ!」

澪「……///」ササッ

紬(……ちっ…)

さわ子「ムギちゃ~ん!私アップルティーねぇ~!」

紬「はぁ~い♪」

紬(雑巾あったあった♪)

さわ子「ところであなた達なにやっていたの?」モグモグ

律「あぁっ!私のお菓子がっ!」

唯「さわちゃん先生~澪ちゃんがねぇ~お面かマスクをつけてね演奏することになったのっ!」

さわ子「なん……だと……」ピタッ


紬(この雑巾を絞って…)ギュ~


澪「ばっ…唯っ!余計なことを言うなよっ!///」

さわ子「それでさっきから変なお面を隠しているのね~」

澪「……///」プイッ

紬「先生アップルティーですよ~♪」ニコッ

さわ子「あら、ありがとう」

唯(ムギちゃん…私見ちゃったんだけど…)

律「さわちゃんのせいなんだからなぁ~澪があんな変態顔で演奏するようになったのは…」

さわ子「えぇ~さわ子わかんないしぃ~☆」

律「かわいこぶってもっ許さないからなっ!!」

澪「まぁ…楽器の振動が好きなのは前からだけど…///」

さわ子「ほら、私カンケーないじゃん…」ズズズ

紬(飲んだ!ざまぁwww)


唯「澪ちゃん!そのお面をつけてみなよっ!」

紬(唯ちゃんナイスッ!!)ハアハア

さわ子「えぇ~そのお面ダサくな~い?」

紬(キィッー!!)

律「じゃ、何が良いんだよっ!!」

さわ子「ん~とねぇ~」

さわ子「やっぱりこれでしょっ!」

律「た…タイツ…?」

澪「い…嫌ですっ…」

さわ子「大丈夫!大丈夫!」

さわ子「ほら顔なんて分かんないしっ!」

律「ぶっ」

澪「………」

唯「ありゃりゃ…澪ちゃん本当の変態になっちゃった…」

澪「う…うわあああああん!!!!!みんなのバカァァァァァァァ!!!!!」ダダッ


唯「行っちゃったよ…澪ちゃん…」

律「さわちゃ~ん適当過ぎだろ…」

さわ子「あら?受け狙いじゃないの?」

紬(あともう少しだったのに…あともう少しだったのに…)ブツブツ

澪「グスッ…グスッ…」

澪「みんな他人事だからって酷いよ……グスンッ……」

唯「お~い!澪ちゃ~ん!」

澪「唯!!」

唯「も~捜したんだから~」

澪「ご…ごめん…みんなは…?」

唯「待っているよ!さわちゃん先生も!」

澪「…な…なぁ、唯…」

唯「うん?」

澪「私さ…楽器の振動が好きっていうのは…やっぱり変なのか…?///」

唯「う~ん…私は澪ちゃんが振動フェチなのところが変とは思わないよ~」

澪「そ…そうか…」ホッ

唯「ただその時の顔が非常に変、ていうか怖い…」

澪「」


ガチャッ

唯「澪ちゃん連れ戻して来たよ~」

律「サンキュー、唯」

唯「あれ?さわちゃん先生は?」

律「あぁ…食べるだけ食べて帰りやがったさ…」

紬(次から下剤を準備しておかないと…)

紬「さて、それじゃあ、お面をつけてみましょう!」

澪「いや…お面は良いんだ…」

唯律「!?」

紬「」

澪「お面をつけなくったって堂々と弾ける、恥ずかしくない演奏を出来るようにしなきゃ意味がないと思うんだ…」

律「でも、かなり難しいぞ…」

澪「日々意識していけば何とかなるって!」

唯「お~澪ちゃん頑張れ~」

澪「頑張るさっ!みんなここまで付き合わせてごめんっ!唯もムギもありがとうっ!」

唯「えへへ~」

紬(私のユートピア計画が…)


それから澪ちゃんの顔の特訓が始まりました。

律「澪!顔がにやけてるぞっ!」

澪「ぐっ…///」

律「気が緩むと顔がにやけるっ!」

澪「わ…分かったっ!」

唯「わ~澪ちゃん頑張れ~」

紬「ふふ♪そうね…」

ドゥルドゥルドゥーン

律「ほら、またっ!」

澪「ううっ…」

唯「でもさ…」

紬「ん…?」

唯「ベースならムギちゃんのベースじゃなくて普通のベースで練習すれば良いんじゃない?」

律澪「」


律「えー、あーコホン…コントラバスの練習でもしようか…澪…///」

澪「いやぁ…実に良い練習になったなぁ…ははは…///」

唯「な~んだ~準備運動だったんだねぇ~」

律「あ…あったりまえだろぉ~ははは…」

紬(天然ってある意味チートだわ…)


3
最終更新:2010年01月12日 03:43