澪「………」
♪~
唯(うわ~!すご~いキレ~イ!)
律(曲は…聞く分にはなんともない…ていうか普通に上手いし!!)
澪(よし…振動が来ない…これなら余裕だな!)
♪~
律(顔だが…!!澪のやつ…変態顔になっていない!?)
澪(お…律のやつ驚いた顔をしているな…ざまぁ見ろ!!)
♪~ピタ
澪「ふー、どうだ?演奏中の私の顔は普通だったろ?」
律「あ…あぁ…普通の顔で完璧に弾きこなせていたよ…」
唯「さっきの澪ちゃんかっこよかったよー!すっご~い!」
澪「ふふふ…これでマスクの件はなしだな!」
律「まぁ…そうなるよな…唯も納得しただろ?」
唯「うぅ…獣神〇ンダーのマスク…澪ちゃんなら絶対に似合うと思っていたのに…」
律「まだそのマスクを引っ張るんかいっ!」
律「しかし…いつの間にか澪は癖を克服したんだ?」
澪「ギクッ…」
唯「どうやって克服したの?」
澪「ギクッギクッ…」
律「み…澪…?」
唯「み~おちゃん♪」ギュッ
澪「!!ゆ…唯…また…///」
紬「あらあらまあまあ///」ポワ~ン
唯「ん?澪ちゃんのお腹…何かある…」
澪(や…やばい…)
律「ははっ、澪も食欲に勝てなかったんだろ、それはぜ…」
ゴチン
澪「ち…違うっ!!///」
唯「!!このモキュモキュ感…発泡スチロールだぁ~!」
澪「」
律「澪…これはどういうことなんだ?」
澪「うぐっ…そ…それは…そのっ…///」
律「癖が治ってはいないってことだよな?これをするっていうことは…」
澪「う…うん…ごめん…///」ウルウル
律「………」ハァー
律「まぁ…私らを騙せられるくらいの対策を澪で出せたとしておくよ…」
澪「り…律…///」ジーン
澪「うわぁぁぁぁぁん!ありがとう律ううううう!!!」ダキッ
律「お…おい!澪!み…みんなの前だぞ!///」
紬「あらあら、律っちゃんったらテクニシャンねぇ///」
律「誤解される言い方だな、おい」
律「まぁ…これで人前で演奏しても大丈夫じゃね?」
澪「あぁ…そうだな…これなら恥ずかしい思いもしなくても良いだろうし…」
紬「………」
紬(癖が治されるわけじゃないから、澪ちゃんのいやらしい顔がこれからも見ることができる…のよね?)
紬「ふふふふ♪」
澪(なんか一瞬、ムギから邪なオーラが見えたんだが…気のせいか…?)
唯「あっ!そうだ!今日はお客さんを呼んだんだ~♪」
紬「まぁ、誰かしら」
律「は…?唯からお客さんって…変な奴じゃないよな…?」
唯「む…失礼な!私だってちゃんと選んでいるんだよ!」
澪「それより、もう来るってことだよな?」
トントン
唯「あっ!来たみたいだ!入ってもいいよ~!」
ガラッ
憂「お久しぶりです。みなさん」ペコッ
澪律紬「憂ちゃん!」
唯「憂もここを受けるんだ~!」
澪「受験勉強とかは順調?」
憂「いえ…普通くらいかと…でも、合格できるか不安で…」
唯「だ~いじょ~ぶだよ憂~!憂なら絶対合格できるって!」
律「唯が合格できたんだから余裕じゃない?」
唯「あ~!律っちゃん酷いよ~」ブー
憂「お姉ちゃんから聞いたんですけど、私と同い年の子に受験アドバイスをされましたよね?私もぜひ聞きたいんです!」
紬「憂ちゃん、それじゃ苦手な科目は?」
憂「えーと…特にこれといって苦手なものはないのですが…」
律(超完璧人間じゃねぇか…)
唯「すごいでしょ~えっへん!」
澪「あぁ…憂ちゃんがな…桜ヶ丘は各科目を6割以上取れれば大丈夫なんだけど…」
紬「聞いている限り大丈夫そうね…」
憂「でも、本番は不安なんです…」
紬「模試では結果はどうなの?」
憂「判定はいつも良いのですが…私、本番とかここぞっていう時にいつも弱いんです…」
澪「あぁ…わかる。それ…私も試験当日に緊張して回答用紙の名前欄にエリザベスと書いたことがあったからなぁ回収する前に気づいて良かったよ」
律(何だその例え…)
紬「それじゃ、本番を強く意識しない方法を考えてみましょ」
澪「緊張しなさそうな律がいい先生じゃないか?」
律「何をー!!私だって緊張するぞー!!」
澪「じゃ、この前の期末試験の時、緊張したのか?」
律「……いやぁ~しなかったなぁ~澪の一夜漬け勉強法のおかげで…テヘ☆」
唯「律っちゃん!私も私もっ!」
澪「そこを自慢しないっ!!」
律「あー…まぁ…コホン、緊張の背景にはだな失敗している自分を想定してしまっているんだよ」
澪「お…?何かそれらしくなってきたな…」
律「失敗した自分をよりも成功した自分を想像してみたらなんとなく気分が晴れてくるんじゃないか?」
憂「そうですね…」
律「だろっ?自分のテンションを高めときゃ、集中力も上がるんだぜ!」
唯「あっー!確かこういうの何って言ったけ…?楽天的?」
律「プラス思考だっ!」
憂「で…ですが…もしもの時とか考えないと不安ですし…」
律「あぁ、それムダだって」
憂「へ…?」
律「まだ失敗してもないのに、なんでわざわざ嫌なことを考えなきゃなんないんだよ。んなもん失敗したとき考えりゃ良いじゃん」
憂「で…でも…」
律「ええーい!憂ちゃんはとにかく!ここに受かったら何の部活をしようとか、将来のステップとして高校生活をどうしようとか考えておけば良いんだよっ!!」
憂「は…はい…」ガタガタ
澪「おい、律!憂ちゃんにそんな対応はないだろ!」
憂「いえ…良いんです…」
澪「えっ…?」
憂「何だか…律さんの言う通り、受かってからのことを考えてみましたら楽しくなってきました!」キラキラ
澪「………」
唯「おー!憂、目が輝いて見えるよー!」
憂「え?そ…そう…かな…?///」
紬「まぁ…ヤル気を上げたわけなのね!」
律「まぁね…自信なんてヤル気がなけりゃ持つわけないじゃん」
唯「こんなの律っちゃんのキャラじゃない…」
律「なにをー!」グギギ
唯「律っちゃん、ギブ!ギブ!」
憂「律さん!ありがとうございます!なんか、本番でも安心して挑めそうです!」
澪「へー…律にしてはやるじゃないか…憂ちゃんに自信を持たせるなんて」
紬「もしかして、いつも澪ちゃんに対しても言っているの?」
律「ん~…澪は自信よりも努力で行くタイプだから、言ったことはないなぁ~無論、私の言うことなんて楽天過ぎると一蹴されちゃうしな~」
澪「じ…実際にそうじゃないか…///」
憂「紬さんは試験本番はどうだったんですか?」
紬「そうね…」
二年前・モスクワ
紬「せめて高校だけでも日本にさせてっ!!」
紬父「ダメだ!パパはムギを日本に置いていくわけにはいかないからなっ!」
紬「そんな…私、日本人なのに…日本人の友達がいないなんて…」
紬母「仕方ないのよムギ…ムギが大人になったら日本に行ってもいいから…」
紬「大人っていつなのよっ!!」
紬父「分かった…お前がそこまで日本に戻りたいなら良いだろう…行って来いっ!!」
紬「お…お父様…」パァー
紬父「だが、条件があるっ!!」
紬「よいしょ、と…」ゴトッ
斉藤「お嬢様…本当ですか…?」
紬「ええ…私、日本に行って普通の高校生として過ごしたいの…」
斉藤「で…ですが…旦那様も奥様もおられないのは…やはり…」
紬「それでも日本に行く価値があるのっ!斉藤も分かってくれるでしょっ?」
斉藤「………」
紬「………」グッ
斉藤「分かりました…この斉藤がお嬢様の責任者として義務を果たしましょう…」
紬「ふふ♪斉藤はいつも私の味方になってくれるから好きよ♪」
斉藤「はは…誠にもったいないお言葉ありがとうございます…」
紬「え…!?3年間だけ…?」
紬父「そうだ。それしか猶予を与えられん…」
紬「3年って…あっという間じゃない…それで友達とか普通の高校生活なんて…」
紬父「嫌なら日本には行かせん」
紬母「ムギ…分かって欲しいの…ママは3年間もムギと離れるなんて嫌なの…」
紬「………」
紬母「お願い…ムギ…」
紬「…分かり…ました…お母様…」
紬「高校…といっても日本には公立と私立があるのね…どこが良いかしら…」
斉藤「私立でも共学、女子校、男子校もいろいろあるそうですな…」
紬「あ…この学校の制服かわいいわぁ…」
斉藤「桜ヶ丘高校ですか…どうですか?ここは環境も生徒の質も良いみたいですね」
紬「う~ん…ここにしちゃいましょう♪」
紬「あら…?日本って秋から授業が始まるわけじゃないのね…」
斉藤「桜が咲く時、すなはち春…これが日本の四季の始まりなのですよ…」
紬「名前も『桜ヶ丘高校』…ふふ♪ますます気に入りましたわ~」
紬「試験は大丈夫かしら…?」
斉藤「ギムナージヤを卒業されたお嬢様なら大丈夫でございましょう。過去問を取り寄せてみせます」
紬「お願いするわね、斉藤」
試験当日
紬「ふふふ♪ついに桜ヶ丘高校なのね!」
斉藤「お嬢様…ご健闘をお祈りいたします…」
紬「ありがとう…終わり次第連絡するわね…」
斉藤「ははっ」
「ほえ~ここが試験会場かぁ~」
「急ぎなさいよっ!唯っ!」
紬(あら……)
唯「和ちゃん早いよ~!」
和「試験当日で受験票を忘れるなんて…しっかりしなさいよっ!」
紬「あの~」
和「え…私達ですか?」
紬「はい!」ニコッ
和「どうしましたか?」
紬「この受験票にある棟ってどちらになるか教えていただけませんか?」
和「あっ、私達も一緒なんでついて来てくれますか?」
紬「はい♪」ニコッ
和「ここですね…あそこに教室の地図があるから受験票を確認して入ってくださいね」
唯「やた~!和ちゃん仮受験票を発行してくれたよぉ~!」
紬「スパシーバ♪」ニコッ
和「へっ…?」
唯「和ちゃん、教室こっちだよっ!」
和「え…ええ…」
憂「試験当日はどうだったんですか?紬さん!」ワクワクワク
紬「………」
紬「助け合いが大切よ♪」ニコッ
憂「へ…?」
澪「そうだな…情けは人の為にならず、と言うしな…当日に困っている人がいたら助けてあげよう」
憂「あっ…はい!」
唯「憂なら困っている人を助けるよ~」
律「ま、それもそうだな」
……
憂「本当にみなさん、今日は本当にありがとうございました」ペコッ
憂「教えて頂いたことをしっかり実施して同じ学校でお会いできるよう頑張ます!」
律「気楽にいけよ~私だって受かったんだしな~」
唯「そうだよ~律っちゃんだって受かったんだから~!」
律「お・ま・えが言うな~!!」グギギ
唯「ギブ!ギブ!」バンバンバン
帰路
澪「結局、合わせ練習もできかった…」ズーン
憂「す…すいません…私のせいで時間をとってしまって…」
澪「あ…ち、違うんだ!憂ちゃんのせいじゃなくていつもこうなってしまうんだ…」
律「今日ぐらいいいじゃねーか」
澪「せっかく部室に来てくれたんだ。軽音部らしいところを見せてあげられてないんだぞ?」
律(これ信じられるか?コントラバスでクラシックばっかり弾く人間が言う台詞だぜ?)
紬「それじゃあ、私はここで」
律「おーお疲れー」
唯「ムギちゃんまた明日~」
澪「またな」
唯「憂~今日晩ご飯何にしようか~?」
憂「うーん…カレーライスかな…?」
唯「がってんです!!」
澪律「!?」
憂「お姉ちゃんのカレーライス美味しいんですよ」
律「いや…そうじゃなくて…」
澪「その…唯にも料理が出来るんだ、と…」
唯「あ~!みんな私のこと料理出来ないと思っていたんでしょっ!ひっど~い!」
律「かといって憂ちゃんがほとんど作ってんじゃないのか?」
唯「う~い~…みんな信じてくれないよ~(泣)」
憂「ほ…本当ですっ!私も最初は信じられなかったのですが…」
唯「」
澪「?元から作れるわきじゃないんだ…」
憂「つい最近になってなんです。私のために作ると言って…今までお姉ちゃんが台所に立つところなんて見たことがなかったのですから…」
律「唯~なんで急に料理とか出来るようになったんだ?」
唯「だって憂は今年、受験でしょ?少しでも憂が楽できるように練習してたんだ~!」
憂「お…お姉ちゃん…///」ジーン
澪「私達でさえ知らなかったのに…」
唯「えへへ…実は和ちゃんと内緒でやっていたんだぁ~♪憂を驚かせてあげようかと思って…」
憂「お…お姉ちゃんっ!!」ダキッ
憂「ありがとう…!私絶対に頑張るよ!!」
唯「私はいつでも憂の味方だよ~」ナデナデ
憂「うんっ…うんっ…」
律(イイハナシダナー)
唯「よ~し!今日は5辛カレーだぁ~!」
憂「そ…そんなに辛いと食べられないよ~!」
唯憂「あははは~!」
澪「………」
律「相変わらずの仲良し姉妹だなぁ…ははっ…」
澪「なぁ、律。カレーってどう作るんだ?」
律「はぁ?澪知らないのかよ!!」
澪「料理したことないんだ…悪いのかよ…///」
律「……///」
律(あれ?何か良い…///)
秋山家
♪~
澪「くっ…律のやつ…私が料理出来ないことをバカにしおって…///」
澪「あ…アントワネットを触っていない…今日はどうしても擦弦楽器の方を触ってしまうなぁ…」
♪ドゥルドゥルドゥドゥドゥーン
澪「ごめんな…アントワネット…大事にするって言ってたのに…///」サスリサリ
澪「……やっぱり、楽器はいいなぁ…かわいい…///」サスリサリ
澪「ふふふ…ふふ…///」サスリサリ
澪母「!?」
澪父「どうした?」
澪母「(泣)」パッパッ←ジェスチャーで伝えている
澪父「!?」ガーン
澪母「(泣)」シクシク
澪父「(泣)」シクシク
翌日
律「しっかし…昨日は驚いたな…」
紬「そうね…澪ちゃん、楽器でいやらしい顔をしなくなったからね…」
紬(ちょっとあの顔を見られないと思うと残念だわぁ…)
律「いや…そうじゃなくて、唯が料理できて澪が料理できないだとよ…」
紬「まぁ、そうなの!」
律「なぁ?びっくりだろ?」
紬「えぇ♪」
最終更新:2010年01月12日 04:47