唯「りっちゃん!」

律「ん?」

唯「あずにゃん!」

梓「はい?」

唯「ムギちゃん!」

紬「はーい♪」シャランラ

澪「・・・」ソワソワ

唯「準備はいい!?」

紬「もっちろんよ」ゴトンッ

律梓「」

唯「りっちゃんとあずにゃんはこれを飲みましょう!」

澪(私だけ唯に呼ばれなかった・・・)シュン

律「ぎゅ、牛乳?」

梓「しかもビンですか」

紬「ほら、早く飲んで?」

律「いや、おかしいだろ。なんで私達だけ・・・」

梓「そうですよ!なにか理由が」

唯「あずにゃんは」

梓「は、はい?」

唯「牛乳好きだよね?猫さんは牛乳ペロペロするよね?」

梓「いや、私人間ですけど」

唯「・・・」ジー

梓「あー、私牛乳大好きだなーむしろ主食だなー」ゴクゴク

唯「だよねっ」ニコッ

澪(強引な唯かわいい)

紬「ほら、りっちゃんも飲んで」

律「いいけど、なんでd」

澪「いいから。飲め」

律「うっ。・・・ったく、しょうがないなー」グビグビ

澪「ビン入りの牛乳飲むときに腰に手を当てちゃうなんて、律はおじさんだな」

律「ぶっ!?!?///」

唯「ホントだ!今腰に手当ててたね!」

律「や、やめろ観察するな!」

梓「田井中はこれだから・・・」

律「おいこら中野」

紬「何はともあれ、二人とも全部飲んだみたいね」

律「おう、結構美味かったぞー」

梓「はい、たまにはいいもんですね」

唯「・・・あずにゃん、さっき主食って言ってたのに『たまに』って」

梓「さっきのはノリで言ったんですよ」

律「梓、今正直唯のこと面倒だと思っただろ」

梓「そんなこと思うわけないだろ」

律「わお、一瞬澪の発言かと思った」

梓「へぇ」

律「やだこの後輩ムカつくんですけどー」

紬「それじゃ、二人にはこれを飲んでもらうわ」ゴトンッ

律梓「」

唯「さぁ、どんどん行こー!」

澪(笑顔でサドい唯可愛い)

律「え、ちょっと待てよ」

梓「そうですよ、これ何本出てくるんですか」

唯「え?効果が出るまでだよ」

律「こ、効果・・・?」

唯「え、えーと」チラッ

紬「うふふ」サッ

唯「視線そらされた!?」

律「おら、白状せい」

唯「え、えっとね。りっちゃん達の身長を伸ばしてあげようと思って、それでね」アハハ

梓「なんで胸見ながら言うんですか」

律「お前このやろー、私達の胸がどうかしたか、えぇ?」

梓「律先輩、そういうことで本気で怒ってると恥ずかしいからやめなよ」

律「はい今の一言は要チェックです。敬語→タメ口の変化がとても巧みでしたね」ニコッ

唯「何その解説」

梓「ありがと」

律「・・・私より胸ないくせに」

梓「は?」

律「あれ?怒っちゃったのかー?カルシウム取った方がいいよぉあずにゃぁん」

梓「・・・」イラッ

唯「っていうか私そんなに気持ち悪くないしね」

律「ほら、ちょうどいいところに牛乳があるぜ」

梓「・・・別に。律先輩も飲んだ方がいいんじゃないですか?胸のために」

律「・・・」カチンッ

紬「ねぇ、これ止めた方が・・・」ボソッ

唯「もうちょっと様子見ようよ」ボソッ

澪「傍観者な唯も可愛い」ボソッ

律「そうだなー私もなんかカルシウム取りたくなってきたな」

梓「え?カルシウムじゃなくて胸のために飲むんですよね?」ニコッ

律「それはお前だろ?」ニコッ

梓「は?」カチン

唯「何言ってるの?二人ともだよ」

律梓「」

澪(たった一言でその場を凍てつかせる唯可愛い)

紬「と、とりあえz」

律「おい、ちょっと待て」

梓「そうですよ。澪先輩やムギ先輩に言われるならとにかく。どうして唯先輩に胸の心配されなきゃいけないんですか」

唯「あ、そうなの?それじゃ、澪ちゃん。言ってあげて」

澪「お前ら二人ともだよ」

律梓「」

唯「これでいいかな?」

律「・・・」

紬「りっちゃんも梓ちゃんも、飲んで?胸のために」ニコッ

律梓「追い打ちかけられた!?」ガーン

唯「ムギちゃんナイスだよ♪」

紬「うふふ」ニコニコ

唯「そういうことだよ。とにかく二人は飲めるだけ牛乳を飲むんだよ!」

梓「べ・・・別にいいじゃないですか!貧乳でも!」

律「梓!?」

梓「大体、唯先輩はなんで私達に牛乳飲ませようとしたんですか!えぇ!?」

唯「それは二人が胸なくて可哀想と思ったからだよ」

梓「」

律「私、絶句するの疲れてきた」

唯「だって可哀想じゃん!胸の小さい子は愛されないって!テレビで芸人さんが言ってたよ!」

梓「それはそいつの好みでしょう!?」

唯「男の人はみんな胸の大きな子が好きって言ってた!」

梓「だからなんでもかんでもいちいち真に受けないで下さいよ!」

唯「だって私、それであずにゃんが幸せになれなかったら悲しい!」

梓「だからそんな人を胸で判断するヤツなんてこっちから願い下げですって!」

唯「胸のないモテない子がそんなこと言っても負け犬の遠吠えだよ!」

律梓「ひでぇ!」

律「でも確かに。今の梓を好きになってくれるヤツって」

梓「何?田井中まで私になんか文句あるの?」

律「うっわ、これ確実に私見下されてるよ。いいか?こんなに背が低くて胸のないヤツを好きになるなんて・・・」

梓「やめろそれ以上言うな」

律「危険なロリコン野郎じゃね」

梓「言うなって言ったのにこれだからね」

唯「あずにゃんは危険なろりこんやろうに幸せにしてもらえるの?」

梓「絶対嫌」

律「あずさたん、かんわいいぃ」ハァハァ

梓「カチューシャかち割んぞ」

紬「うーん」

唯「ムギちゃん、どうしたの?」

紬「やっぱり、りっちゃんが梓ちゃんを幸せにしてあげればいいと思うの」

律「え、なんで?っていうか『やっぱり』って」

梓「絶対嫌」

律「中野死刑な」

梓「危険なロリコンの方がマシ」

律「しかも馬に両手足結びつけてせーので引っ張るやつな」

紬「なんだかんだで息合ってると思うし、それに同じ境遇の二人なら絆もきっと強く固く育まれると思うの」

唯「でもそれじゃ誰にも相手にされないもの同士がくっついたって言われちゃうよ」

紬「それもそうね」

律「お前ら本当に容赦ないな」

澪「ごめんな、りつ」

律「今までほとんど発言してなかった澪がここで謝ることによって澪の気持ちを唯達が代弁してたように聞こえるから不思議」

澪「あはは、りつったら」クスクス

律「ここ笑うところじゃないからな」

唯「ほらほら、りっちゃんもあずにゃんも。そういうことだからじゃんじゃん飲んでよ!」

律「うっせー誰が」

梓「」グビグビ

律「」

梓「おかわり」ゴトンッ

紬「はい、どうぞ」ヒョイッ

梓「」グビグビ

律「いやいや何飲んでんの」

梓「おかわり」ゴトンッ

律「え、聞いてる?」

梓「」ゲップ

律「ゲップで返事すんな」

梓「私、幸せになります」

律「さっきと言ってること違わないか!?」

梓「律先輩とくっつくなんて絶対嫌」

律「ここまで嫌われてると悲しいとかじゃなくてむしろウケる」

唯「そのいきだよ!」

梓「はい、なんかと大きくしてみせます」

紬「頑張ってね!」

律「いや、っていうか私はお前を幸せにする気もないし、くっつく気もないからな」

梓「またまたそんなこと言っちゃって」

律「おーい、リアクション間違ってるぞ?」

梓「・・・」

律「なんだよ」

梓「・・・」チラッ

律「あー、はいはい。梓ー胸小さいままだと私が襲っちゃうぞー」

梓「やめてください!ケダモノ!」

唯「あずにゃんったらあんなに嬉しそうにしちゃって」

紬「いいと思う」

律「素直じゃないにも程がある」

梓「ムギ先輩、次のください!」

紬「はいはーい」シャランラー

梓「・・・」ゴッギュゴッキュ

唯「もう4本目なのに、いい飲みっぷりだねー」

梓「どうもです」ゴトンッ

律「・・・なぁ、梓は何がしたいんだ?」ボソッ

唯「え?」

律「いや、だって、私とくっつくこと満更でもなさそうじゃん」

唯「うん、そうだね?」

律「なのになんであんなに必死に牛乳飲んでるんだ?っていうかなんでこんな話にマジになってるんだ?」

唯「りっちゃんに追いかけてもらいたい年頃なんだよ。なんでマジにって、そりゃいい口実だからでしょ」

律「面倒な年頃だな・・・」

梓「おかわりです!」ゴトンッ

紬「・・・」

梓「あ、あれ?ムギ先輩・・・?」

紬「梓ちゃん、無理はしないで・・・」ウルウル

梓「む、無理なんて・・・」

唯「あずにゃん、大丈夫?」

律「お前どんだけ牛乳飲んでるんだよ」

梓「だ、だって、律先輩とくっつくなんt」

律「うっせー」ギュー

梓「!?///」

律「ったく、誰がそんなになるまで牛乳飲めっつったんだよ」

梓「は、離してよー!」ジタバタ

律「はいはい」パッ

梓「ま、全く、このケダモノは・・・!っていうか本当に離すとか信じられない」ボソッ

律「ほら、行くぞー」ギュッ

梓「何処に!?手を握るなっ!」ブンブン!

律「離さないよーだ。どこって、保健室だよ。ちょっと横になろうな」

梓「そんなこと言って!本当は私に変なことしようとしてるんだっ」

律「ない。それはない」

梓「・・・」チッ

律「え、えーと、そうだなー、もしかしたら襲っちゃうかもなー」

唯「うわ、すごい棒読みだね」

梓「なっ、おおお襲うだなんて!最低です!///」

唯「あからさまに嬉しそうだし」

紬「梓ちゃん、顔色も悪いし・・・ここはりっちゃんに連れて行ってもらった方がいいわ」

梓「む、ムギ先輩が言うならしかたないですね」ルンルン

律「おーおー、嬉しそうにスキップしちゃって」

唯「そんなに跳ねたら」

梓「うおぇっぷ・・・」

律唯「あーあ」

律「おい、大丈夫か?吐いた方がいいか?」

梓「だ、大丈夫です・・・」

律「ったく、ほら。行くぞ?」グイッ

梓「ん」

律「それじゃ、私達保健室からそのまま帰るから鍵よろしくなー」ガチャ

梓「お疲れ様でした」バタンッ

唯「ほいほーい」ヒラヒラ

紬「あの二人、仲いいわねー」

唯「ね。なんだかんだであの二人、最近はずっと二人で帰ってるよね」

紬「でもそれって唯ちゃんのお陰じゃない?」

唯「そうかな?」

紬「えぇ。牛乳だって」

唯「そろそろ私達も帰ろう?」

紬「うふふ、それもそうね。澪ちゃん?」

澪「んー・・・?」

唯「いつから寝てたの?」

澪「わかんなぁ・・・」ファ・・・

紬「あらあら、そんなに大きな口開けて欠伸しちゃって」

唯「とうっ!」パンッ!

澪「!?」ビクゥッ

唯「どう?欠伸引っ込んだ?」ニコニコッ

澪「うぅ・・・唯の意地悪・・・」

唯「えへへ。ほら、みんなで帰ろ?」

紬「そうね」ガチャ





唯「今日もまた二人きりになったねー?」

澪「あぁ」ムニャムニャ

唯「まだ寝ぼけてるの?」

澪「うーん・・・」ウトウト

唯「歌詞頑張るのもいいけど、ちゃんと寝てね?」

澪「っていうか唯からのメールや電話で・・・」

唯「え?」

澪「いや、なんでもない。そうだ、律達をからかうのも程々にな?」

唯「からかってるわけじゃないよー」アハハ

澪「でも・・・」

唯「私は澪ちゃんとの時間が欲しいだけ」

澪「あ、そ///」






おわり



3
最終更新:2010年11月14日 03:34