律「え、えーっと、本日はお招き頂きまして」
蓉子「そんなにかしこまらないで下さいな、ようこそリリアンへ」
律「あっいえ、はい！(綺麗な人だなー)」
乃梨子「お茶をどうぞ」
唯「あー、ありがとうございまひゃあっ」
澪「唯！？」
聖「おー、祐巳ちゃんに負けず劣らずの抱き心地」
祥子「ロサギガンティア！お客様にまで何をなさってらっしゃるの！？」
聖「いやね、緊張をほぐそうかなと」
祥子「非常識でなくって！？」
聖「別にいいじゃんねぇ？お名前は？」
聖「OK、唯ちゃんね。唯ちゃんはやわっこいなー」
祐巳(まずい、お姉さまのリミットが)「ろろろロサギガンティア！」
聖「うわ、どうしたの祐巳ちゃん大声出して」
祐巳「ど、どうぞ私を抱いて下さい」
紬 ｷﾞﾗｰﾝ
聖「そこまで言うなら遠慮なく」
祐巳「ぎゃうっ」
聖「これこれ、やっぱこの鳴き声がなくちゃ」
蓉子「聖、そろそろ話を始めないと、お客様が驚いてらっしゃるわ」
聖「ほーい」
澪 ﾎﾟｶｰﾝ
蓉子「ごめんなさいね、驚かせてしまったかしら」
澪「あっいえっそんな事は！皆さんお綺麗なのに元気というか」
由乃 ｷﾞﾛｯ
澪「ひぃっ」
令「由乃、どうしたのさっきから」
由乃「なんでもないっ」
令「由乃ぉ」
由乃「……だって、入ってくるなりお姉さまが髪のきれいな子だって」
令「何言ってるの、由乃の髪の方が私は好きだな」
由乃「令ちゃん……」
令「由乃……」
紬 ｷﾞｭﾋﾟｰﾝ
祥子(祐巳)ﾎﾞｿｯ
祐巳(は、はいお姉さま)
祥子(さっきは気を遣わせてしまったわ、ありがとう)
祐巳(いいえ、私はお姉さまの妹ですから)
祥子(ふふっ、言ってくれるわね)
紬 ｷﾞﾗｷﾞｭﾋﾟｰﾝ
蓉子「気を取り直して。自己紹介も終わったところで本題に入りたいのだけれど」
律「あ、はい。でも本当にいいんですか？こんな……」
蓉子「お嬢様学校でライブなんて？」
律「いやそんな、……はい」
蓉子「確かに学校としては歓迎されないかもしれないけれど、今回はあくまで生徒主催の音楽
会ですもの」
律「でも、なんで私達を？」
蓉子「当校の生徒の親戚がそちらに在校しているのだけど、何と言ったかしらえーっと」
江利子(桂よね)
蓉子「祐巳ちゃんのお友達だったわよね？」
祐巳「そう……ですえーっと」
江利子(黙っとこ)
蓉子「まぁその方から素晴らしい演奏をされると伝わって、是非リリアンでと直談判を」
江利子(ふくく、やっぱり忘れられてる)
蓉子「リリアンに軽音楽の風を、とまでは言わないのだけれど、そういった文化に触れ合わな
い子達も少ないとは言えないわ」
律「はぁ」
蓉子「そこでフランクな活動も行って、私達生徒会とももっと気軽に関われるようにしたい
と」
律「なるほど」(そういえば案内された時もすごい挨拶されてたっけ)
蓉子「お呼び立てしてしまったけれど、不本意なら断って頂いて構わないわ。いかがかしら？」
律「……いいよな？」
澪「うん」
唯「もちろんだよぉー！」
紬「大賛成です♪」
梓「異議は無しです」
律「喜んで！やらせてもらいます！」
？？？「お話も決まった所で」
蓉子「良く黙っていられたわね」
？？？「いや、お流れとなったらどうしようかと」
蓉子「どうぞ、蔦子さん」
蔦子「それでは開催決定を記念して、集合写真といきましょうか」
蔦子「えーっとそちらのカチューシャの方、もう少し寄ってもらえますか」
蔦子「でははい、チーズ」
祐巳（あっやっぱり２回撮った）
蔦子「お疲れ様です。この後は自由に撮っても？」
蓉子「結構。他校の方もいらっしゃるから、文化祭等の使用は難しいけれど」
蔦子「承知しております」
蓉子「お茶菓子も用意してありますの。ゆっくりしていって下さいね」
唯「お菓子ぃ！」
梓 ﾋﾟｸｯ
志摩子「……」
紬「……」
蓉子「本日は挨拶という事でこの辺りで。また細かい打ち合わせは後日という事で」
律「はい、よろしくおねがいします！」
志摩子 しまーん
紬 むぎーん
律「いやー緊張した」
唯「私もだよー」
律「お前お菓子ばっか食べてただろうが！」
唯「それを言うならあずにゃんだって」
梓「言いがかりです！」
澪「すごい豪華だったな。マリア様の像とかあったぞ」
律「ムギの家と同じぐらい広いんじゃないかー？」
紬「そんな……さすがに」
律「だよなーいくらなんでも」
紬「もう少し小さいです」
律澪唯梓（少し！？）
聖「いやー可愛い子達だったね」
志摩子「ええ、お姉さま」
乃梨子「紬さん、でしたっけ。お姉さまもよく話してましたよね」
由乃「唯さんって子お菓子ばっかり食べてたわねー」
江利子「一段と面白そうな事になってきたわ」
令「なんだかんだで皆と仲良くなってたじゃない由乃」
祥子「私、バンドの話に全然付いていけなかったわ。祐巳はわかって？」
祐巳「いえ私もさっぱり！洋楽とかになると音楽番組とかじゃ聴きませんし」
蓉子「内容にも期待できそうだわ。それじゃ、そろそろ私達も帰りましょうか」
――――
律「こんな感じ……なんですけｄ」
由乃「すごい！すっごい上手いじゃない！
祥子「祐巳、私軽音楽って喧しいだけの音楽だと思っていたのだけど」
祐巳「はい」
祥子「軽快で楽しくて、素晴らしい物だったわ」
祐巳「……はい！お姉さま！」
祥子「特に歌詞が素晴らしいわ」
祐巳「えっ、あー、はい」
澪「本当！？」
祥子「ええとっても！」
澪「あ、ありがとう小笠原さん！」
由乃「ねえねえ律さん」
律「ん？どうしたの島津さん」
由乃「やだ、由乃でいいわ」
律「じゃあ私も！で、どうしたの由乃」
由乃「えっ」
律「えっ」
由乃（そうよね、下の名前でなんて言ったら呼び捨てよね）「ううん、なんでも。あのね」
律「うん」
由乃「私もちょっとドラム叩いてみたいなーなんて」
令「由乃おぉぉぉぉぉぉぉお！！！」
江利子「あ、次私ね」
聖「あーずにゃん！」
梓「ちょ、ちょっとやめっ」
唯「あずにゃーん！」
梓「ちょ、うわっ」
蓉子「ふふ、あずにゃーん」
梓「にゃー！！」
最終更新：2010年01月26日 03:53
