律「おりゃああ!」ドドドッ
唯「ハンドスプリング!ハンドスプリングだねりっちゃん!」
梓「なにやってんですか・・・」
澪「ふぅ・・・あいつら部室の掃除ほっぽりだして遊びやがって」
紬「まぁまぁまぁ」
梓「もう・・・あの唯先輩達に期待しないで掃除しちゃいましょうよ、練習する時間なくなっちゃいますし」
澪「そうだな・・・」
ガサゴソ
澪「ん?これは・・・?」
律「みおー?なんか見つけたのか?」
唯「お宝!?お宝なの澪ちゃん!?」
澪「いや、CDだ。昔の軽音楽部の残した物かな?」
律唯「なんだ、CDか。しょうもなー」
梓「あの人達の興味持つものって一体・・・」
紬「まぁまぁ」
澪「メタリカ・・・マスター、オブ・・・」
梓「ああ、メタリカですね!私知ってます!」
唯「めたりか?だれそれ?」
梓「アメリカのバンドですよ。ヘビーメタルバンドです」
律「ほぉ~、澪ちゅわんのだ~い好きなヘビメタか~」ニヤニヤ
澪「ひっ!うるさい!怖くないぞ!」
律「しねしねしねぇぇぇ!」クワッ
澪「ひぃぃぃ!!!むぎぃ!助けて!」ギュッ
紬「まぁまぁまぁ、私ヘビーメタルってあまり知らないんだけどメタリカって有名なの?」
梓「はい、ヘビーメタル界だけでなくロックの殿堂にも入っているバンドですよ」
唯「へ~」
ドア「ガチャ」
さわ子「オス」
律「メス」
さわ子「あら!そのCD!懐かしいわ~」
唯「これさわちゃんのCDなの?」
さわ子「そうよ~、部室にあったのね~」
梓「さわ子先生メタル好きですもんね!」
さわ子「そのアルバム、マスターオブパペッツはメタル史に残る名盤よ、聞いておいて損は無いわ。あたしもう紙ジャケットで買いなおしたしそれはあげるわ」
さわ子「それとあなたたち、今から時間あるわよね!?あるわよね!?」
唯「うん!すっごい暇!」
梓「掃除・・・」
さわ子「じゃあ今から埼玉に行くわよ!」ビシッ
律「なんで埼玉!?ていうか遠くないか?」
さわ子「今夜メタリカの来日公演があるのよ!チケットが余ってるから連れて行ってあげる!」
律「そんな急に・・・メタルには興味ないしなぁ・・・梓は掃除するよな・・・?」チラッ
梓「行きましょう!私メタリカのライブ一度見てみたいと思ってたんですよ!」
律「梓が真っ先に!?」
紬「やきそばあるの!?そこにやきそばはあるのですか!?」
さわ子「多分あるんじゃない・・・?ていうか埼玉なんだからせっかくだし東京でもんじゃ焼きでも食べましょう♪」
唯「もんじゃ焼き!?いく!いきたいです!」
律「食べ物で釣られた・・・なぁ澪はさすがに今から埼玉は行きたくないよなー?」
澪「Dear Mother Dear Father・・・パパママコワイコワイ」
律「ダメだ・・・アッチ行ってる」
さわ子「あ~もうこんな時間!もう学校出ないと間に合わないわ!」
律「いやいや・・・さわちゃん仕事は残ってないのか?吹奏楽部の面倒とか・・・」
さわ子「大丈夫よ!親が病気って事にして速く帰らせてもらう事にしたわ!」
律「ライブ行くのに親を病気にしたよこの教師・・・」
さわ子「さ~あいくわよ!家には連絡しといてあげたから大丈夫!」
律「初めから連れて行く気だったのか・・・また友達にキャンセル食らったんだな・・・さわちゃん・・・」
・・・
さいたま!スーパーアリーナ!
唯「うわー!夏フェスほどじゃないけど人がいっぱいだね!」
さわ子「そうよ~。メタリカはライブ動員でも世界屈指なのよ。勉強になると思うわ」
紬「もんじゃ焼きは中で売ってるの!?」
律「いや、さすがにライブ会場では売ってないぞー」
梓「私グッズ買ってきます!」タッタッ
唯「あ、あずにゃんまって~」
律「おいおい勝手に・・・あれ?澪は?」
澪「サンドマンが私を夢の世界に・・・」
律「うわ現実逃避が始まった!てかいつまでそうやってんだ澪!」
澪「!?あ、ああ、ははは、大丈夫だよ勉強しに着たんだよなそうだよ。私は客だ!客だから何されても大丈夫!責任者をよべ!」
律「変な方に目覚めたよ・・・」
梓「うわー!すごいなぁ。お小遣い貰いたてでよかった」
唯「ねえねえあずにゃん。聞きたいことがあるんだけど」
梓「はい!なんでしょう?!(もしやメタリカについて知りたくなったとか?)」
唯「なんでみんな黒いTシャツを着てるの?」
梓「(あ~・・・こんな人だった・・・)それはメタラーだからですよ」
唯「ヘビメタ好きだからメタラー?メタラーは黒いTシャツなの?」
梓「そうです。メタラーにとって黒ティーは正装なのです」キリッ
唯「へ~、よく分からないけどなんかおもしろいね~」
梓「私はリストバンドとTシャツを・・・唯先輩は何か買いますか?」
唯「うーん。リストバンドは使えそうだし買おうかなーっと・・・ん?」
梓「これは・・・メタリカ学習帳?なんで学習帳がライブ会場で・・・」
唯「ぷ・・・あっはっはっは!メタリカ学習帳だって!おもしろーい!!」
梓「ツボに入った!?」
唯「メタリカ学習帳って!面白いよね!?ぷっ・・・」
梓「いや・・・あんまり、ていうか意味が・・・」
唯「だから~、メタリカ学習帳とジャポニカ学習帳をー」
梓「もういいですから列に並びましょう」
唯「あずにゃん冷たい~」
さわ子「あ、いたいた。あなたたち!もうライブ始まるわよ!」
梓「え、でもグッズがまだ」
さわ子「グッズは後でも買えるから!さあいくわよ!」
・・・
さわ子「まだかしら」ソワソワ
律「はぁ・・・まぁ不本意ながら来ちゃったし、ライブ楽しまないとな」
唯「なんかライブ始まる前ってドキドキするよね~」
律「あ~わかるわかる。なんか独特の高揚感あるよなー」
梓「ですよね。私もこんな所でライブしてみたいです!」
律「お、いうね~」
紬「はふはふ」モグモグ
律「むむむむむぎ!?おいおいおい!?何食ってるんだ!?」
梓「むぎ先輩・・・え・・・それって・・・その容器に入った半液体状のものって・・・」
紬「もんじゃ焼き売ってたの~みんなも食べましょ~」ニコニコ
律「え、ああ!も、もんじゃ焼きね・・・あは、あはは、わたしはてっきりゲr」
梓「律先輩!!」
律「!あ、ああわりーわりー、言うとこだった梓サンキュー」
梓「いえ、お互い様です(容器に入ったもんじゃ焼きってアレにしか見えないよね・・・)」
チャーチャー♪
さわ子「きた!このテーマソングは!あなたたち始まるわよ!ムギちゃんもゲロ食ってないで立って!」
紬「え?」
律梓「言っちゃった・・・さわちゃんのアホ・・・」
チャーチャー♪
ウオオオオオオオオ!!
唯「うわー凄い歓声!しかも男の人ばっかりだから夏フェスよりドスの利いた歓声だね」
紬「私って・・・何たべてたんだっけ・・・?」
律「ムギ!今はライブに集中しろ!ほら出てきたぞムギー!」
ウオオオオオオ!!メタリカー!
さわ子「うおおおおおおお!!!」
律「さわちゃんはライブ終わるまで帰って来なさそうだな・・・」
澪「あ、普通のおじさん達だ・・・怖い人じゃなくてよかった・・・」ホッ
デデデデデッデーン!デデデデデッデデーン!
唯「うわっ、すごい速い!カッコいいかも!」
梓「メタリカはメタルの中でもスラッシュメタルっていう速い音楽の第一人者なんですよ!」
律「ドラムはえ~!これすげぇかも!けど叩くの疲れそうだなー!」
澪「ベースの人もめちゃくちゃ上手いよ!よく指弾きであんな速く弾けるなー!」
紬「キーボードも!・・・・・・キーボードいない・・・」ショボーン
唯梓律澪「いい感じだなこのバンド!」
紬「なんだろう・・・この寂しさ・・・」
律「お、テンポ変わった」
「カモンTOKYO!」
ダーイ!ダーイ!ダーイ!ダーイ!
律「うわ!なんなんだこれ!?」
さわ子「ダーイ!ダーイ!」
唯「さわちゃんも?なにこれ?だいだい?」
梓「Dieのダイじゃないですか?つまり死ね死ねコール・・・?」
律「この人数で死ね死ねコール・・・」
澪「」
律「やっぱり気絶しとる」
唯梓「ダーイ!ダーイ!」
律「感染した!?」
紬「ダーイ!ダーイ!ダーイ!」
律「ムギまで!?いつものムギじゃない!!天使は死ねなんて言わない!これは何かの間違いダーイ!ダーイ!」
澪「ふー、さすがに速く帰ってきたぞ。みんなー、ノリノリでいこうz!」
唯梓律紬さわ子「ダーイ!ダーイ!!!ダーイ!!!!!」
澪「」チーン
・・・
みおちゃーん
おーいみお~
澪先輩
澪「?」
律「あ、目覚めた。」
澪「ここは・・・?」
紬「帰りの車内よ~」ツヤツヤ
梓「ライブ楽しかったですね~!」テカテカ
唯「もんじゃ焼き食べれなかったけどお寿司もラーメンもおいしかったね~!」ホクホク
紬「もんじゃ焼きの話はしないで!!」ヴヴヴ!
唯「ごっごめん!」ビクッ
澪「ライブ・・・終わったの?お寿司・・・?ラーメン・・・?」
律「お前ずっと気絶してたじゃん。お寿司もラーメンの時もすごい起こしたけど起きなかったんだぞ・・・って・・・」
澪「りぃ~つぅ~!なんで起こしてくれなかった!」ポカッ
律「あ痛!たった今起こしたって言ったじゃんかよ~!」
澪「うるさい!」ポカポカ
律「いたいってば!ほらこれみろ!澪の為に寿司包んでもらったんだぞ。どうせグズると思ってな」
澪「うわー!江戸前寿司だ!」モグモグ
律「いただきますくらい言え。てかお礼も無しかよ・・・まぁいいけどさ・・・ったく米粒ついてるぞ」
後日
唯「ねえねえラーズ」
律「は?ラーズってなに?あたしのこと?」
梓「なんでラーズなんですか?」
唯「だってね、律っちゃんってドラムだし」
律「あ~、そういう事ね。」
梓「・・・ぷっ・・・」
律「どうした梓?」
梓「いえ・・・なんでもないです・・・ぷぷっ・・・(笑うな私・・・でも堪え切れない)」
律「なんだよ梓、気になるから言えよー」
梓「いえ・・・これだけは言えないです・・・言ったら律先輩に殺されます」
律「ほーう梓~。どんな悪口を思いついたのかな~?」
唯「なになに?ねえあずにゃん私に教えてよ~」
梓「いえ、ダメです!言えないです!」
唯「お願いあずにゃん~、私の分のケーキあげるから~!」
梓「言えません!これは絶対言えないです!ドラムな所もチビでデコから禿げ上がってる所も同じだなお前!なんて言ったら律先輩に・・・あ・・・」
律「」
唯「あ、あずにゃん・・・」
梓「あ、あははは!冗談ですよ。そんな事これっぽっちも思ってなんて-」
律「ぬぁ~かぁ~のぉ~!!!」グリグリ
梓「ひぃっ!ゴメンナサイゴメンナサイ!」
唯「あずにゃん・・・無茶しやがって・・・」ピシッ
最終更新:2011年10月18日 13:32