唯「あれ~?みんなは?」

唯「撤退命令でてるよね、また私間違えちゃったのかなぁ」

唯「まぁいいや~やっと終わったし」ニコニコ

憂「ところがぎっちょん・・・だよ」

唯「東から敵影?あれは・・・モビルアーマー」

憂「逃がさないから、あなたを倒して混乱をとめます」

唯「間違いない、憂だ」

モビルアーマーはビームを直撃させながら大空を駆けてくる

唯「動けなっ!きゃぁ」ガンッ

墜落したエクシアを逃がさないように6本の足で包む

唯「待って、憂、話を聞いて」

憂「今更命乞いなんて・・・!?なんで私の名前を、それにこの声・・・」

唯「えへへ、う~い、私だよ、唯だよぉ」

憂「うそだ、なんでお姉ちゃんがあのガンダムに」

憂「違う違う違う、あなたはお姉ちゃんなんかじゃないよ」

モビルアーマーの足からプラズマフィールドを発生させると、エクシアを感電させる

唯「あぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁあああ、痛い、痛ぃぃいいい」

憂「お姉ちゃんは優しくてあったかくていつも私を助けてくれて、そんな物にそんなお姉ちゃんが乗っているわけが!」

唯「うい・・・ゴホっ・・・勝手なコト・・・して・・・ごめんね・・・お姉ちゃん・・・ね、憂の手伝いが・・・できたらね・・って」

憂(あぁ・・・でもこの声はやっぱりお姉ちゃんだ)ポロポロ

憂「おね・・・」ピピッ

「分かってるわね?」

憂「でもこの機体にはお姉ちゃんが・・・」


「そんな事の為にこの計画をやめるの?戦争を止めたいんでしょう?1人の命と世界を比べてみて頂戴」

「やりなさい」

憂「・・・了解」

憂「もう私は引き返せないんだよ、あれをやらないと」

唯「う・・い・・?」

憂「さようなら、私の大好きなお姉ちゃん、その機体は・・・CBの壊滅は私達の目的に必要な事なの」グス

唯「そっかぁ・・・ういに・・殺されるなら・・・仕方ないねぇ・・・えへへ」ゲホゲホ

憂「ごめんなさい、ごめんなさい」ポロポロ

憂は再びプラズマフィールドを発生させ唯の体を蝕む

唯「あぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁああ」

唯(私死ぬのかな・・・この歪んだ世界で・・・何にもなれないまま・・・目的も達成できないまま、死んじゃうのかな?)

唯「私は・・・ガン・・ダムに・・・・なれない・・・」


最後の抵抗をしようとしたのか、唯は無意味とわかりながらも手をかざし、空を見上げるのとモビルアーマーの足が破壊されるのは同時であった

ギュインギュイン
憂「な、なに?」

「生きてる?」

唯「あれはガン・・・ダム?」

「エクシアのパイロット生きてるかしら?」

唯「だ・・・だれ・・・?」

姫子「ガンダムスローネ」

姫子「ガンダムスローネ3号機ドライ、立花姫子よ」

唯「ガンダム、スローネ?」

姫子「貴方のお仲間のとこにも私達の仲間がむかっているわ、安心してね」ニコッ


のぶ代「ガンダムがまた暴れるかもしれないよ、気を抜かないでおくれよ」

梓「はい!」

澪「・・・」

梓「・・・!!何ですか・・・このプレッシャーは」

突如キュリオスを捕獲していたMSが蒸発する

梓「ナイフ?このちっちゃいのは一体?!」ギュインギュイン

のぶ代「変な動きを」

梓「!あの機体は」

エリ「ガンダムスローネツヴァイ瀧エリ、行くよっファング!」

ファングと呼ばれたビットによく似た兵器が梓とのぶ代を襲う

梓「きゃぁ」ドォン

のぶ代「くぅ~」ドォン

エリ「弱い、弱いよ!」

澪「ガンダム?なんだ・・・あの太陽炉(エンジン)の赤い光は・・・」

純「ふぅ~」ピピッ

純「!?」

突如飛んできた赤いビームによって、純の回りの機体が次々破壊される

純「そんなっ陣形を乱された、撤退します、急いでください」

純「まさかもう1機いたなんて、聞いてない、聞いてないよガンダム」

律「はぁはぁ誰だ、この機体は」

「間に合ったみたい」

律「お前は?」

いちご「若王子いちご、ガンダムスローネアインのパイロット」

律「いちご!?」

いちご「ヴァーチェの救出へ向かう」

律「むぎも捕まってるのか」



ちか「案外簡単だったね~」ピピッ

ちか「あれは黒いガンダム?仲間がいたのね」

いちご「ここだけ敵が多い」

律「ちょっと待てって、ん?あれはむぎ」

澪「律!」

律「澪か、そっちの機体は?」

エリ「エリよ、仲間だから心配しないで、それよりヴァーチェを救出するよ」

律「あぁ」ゴォォ

ガンダム4機で救出を試みるが敵の物量作戦により、思うようにいかない

ザザッ
紬「デュナメスとキュリオス、横にいるのは?・・・助けようとしてくれてるのね」フフッ

紬「私が足をひっぱっているばかりに、ごめんなさい、でもっ」

ちか「ガンダムを近づけるな!ライン戦よ」

律「くそっ敵が多すぎるぜ」

澪「こういう相手にはヴァーチェが有効なんだけどな」

いちご「ヴァーチェを狙撃する?」

律「ば、ばかな事をいうな」

エリ「でもこれじゃあねぇ、敵にガンダムを渡すわけにいかないし」


AEU兵「少尉デカブツガンダムが抵抗を」

紬(やりたくなかったんだけど、壊れないでね)

ヴァーチェは無理やり関節を動かしワイヤーをものともせず、敵捕獲部隊へバズーカを向ける」

ちか「このっ」ガン

しかしちかにバズーカを蹴られ、手をはなしてしまう

紬「それでもっ!」

今度は右肩についているビーム兵器を敵に向ける、が1機のMSが気づき引きちぎられる

紬「だとしてもっ!」

左肩の兵器も同じように向けるが引きちぎられる

ちか「チッまだ抵抗するっていうのなら、顔を切り落とすよ」ゴォォ

紬「やられる・・・こんな所で、こんな所で私はぁぁ!」

むぎの目が金色に光り出し、ヴァーチェの装甲が吹き飛ぶ

破片がまわりに吹き飛びMSにぶつかる

ちか「いったーい!」

紬「ヴェーダとリンク完了」

紬「ガンダムナドレ、目標を破壊します」

姿が全く変わったナドレはヴァーチェの肩についていたビーム兵器を拾い上げると前方へ向かって構えた

紬「よくも今までボコボコにしてくれたわね・・・あなた達許さないわ」ニコッ

紬「万死に値します」

前面に展開されたMSはナドレがいる後方からもろに高出力ビームを受け次々蒸発していく

ちか「はさみうち!?」

ちか「撤退、撤退だよっ」

エリ「あんなのできるならもっと早くしてほしかったよ」ハァ


澪「ガンダムナドレ・・・」

エリ「敵を追撃するよ~」

律「おい敵は撤退してるんだぞ、無駄な殺生は」

いちご「敵は減らさないと、次の作戦に影響するかもしれない」ゴォォ

律「私達は戦争を起こった紛争自体を根絶するだけだぞ!敵が戦う気がないのなら・・・」

いちご「・・・」

いちごは無視して敵の追撃戦を行おうとしていた

敵を追撃しようとするエリに紬がビームを放つ

エリ「どういうつもり?」イラッ

紬「私達疲れてるの、撤退しましょう」ニコッ

エリ「・・・いちご、どうするの?」

いちご「今はもめたくない、撤退する」ゴォォ

エリ「りょ~かい」



ーー軽音部部室ーー

姫子「紅茶入れてもらって悪いわね」

姫子「あなた達全員、ここの軽音部でしょ?」ズズッ

澪(怖い)

紬「まぁ!あなた方も、全員桜高なんですね」ズズッ

エリ「私達は、きみ達の事知ってたけどね」クスクス

律「何がおかしいんだよ」

エリ「ふふ、ガンダムに乗ってるのに、捕まってる情けない姿思い出しちゃって」クスクス

紬「・・・みんな今日は気分がすぐれないから帰るわ、さわ子先生、後でヴェーダに提出する資料を確認させて下さい、あなた方はごゆっくり」ニコッ

澪(むぎが飲んでたティーカップにヒビが・・・)

律(こえええええええ)

唯「」プルプル

さわ子「えぇ」

さわ子「ねぇガンダム特有のあの粒子、あなた達のあれは太陽炉なの?」

いちご「答える必要はありません」

唯「」ポケーッ

律(しかし難しい話の時の唯は本当空気だな)

澪(難しい話の時の律は本当空気だな)


さわ子「・・・あなた達の目的だけでも教えてもらえないかしら?」

いちご「もちろん戦争の根絶です」

コンコンガチャ
曽我部「みなさん、お揃いね、こんにちは」

和「失礼します」

唯「あ~和ちゃん!」ダキッ

和「唯久しぶりね」

さわ子「曽我部さんどうしたのかしら?」

唯「そげぶ?」

澪「」ゴツン

唯「だおおおおおおおお」

曽我部「あはは、タクラマカン砂漠での戦闘、大変だったと聞いて、様子をみにきたんです」

律澪「!!」

唯「?」

さわ子「大丈夫よ、唯ちゃん、りっちゃん、澪ちゃん、この子は監視者・・・CBのスポンサーみたいなものよ」

曽我部「そういうわけよ、よろしくね」ニコッ

唯「和ちゃんもなのぉ?」

和「私は曽我部生徒会長のお仕事を学ばせてもらったりしてるのよ」ニコッ

和「あんたがここに入ったって事を聞いてはじめビックリしたわ、今では4人共、エースパイロットって聞いてるのよ」

唯「え~すぱいろっとぉ?私が?」

和「えぇ」

唯「」ニマァ

律「」ニマァ

澪「」ニマァ

和「3人共その気持ち悪い顔やめてくれないかしら」

唯律澪「そんな顔してないよ(ぞ)」

曽我部「それであなた達はどなたかしら?」

いちご「ガンダムです、それ以上は答える必要ありません」

いちご「ただ、あなた達CBのやり方が甘いと思ってる人達もいるという事だけお伝えしておきます」

さわ子「・・・」

曽我部「そう、では私は戻るわね、監視者は見守る事だけが仕事ですもの」

和「唯、みんなまたね」

唯「和ちゃんばいば~い」

律、澪「またな!」

姫子「ね、あなたがエクシアのパイロットかしら?」

唯「うん、そうだよぉ」

姫子「ふ~ん」ジロジロ

姫子「」チュ

唯「んんーー!!ぷはっ、なななな何するの」

姫子「ぁん、逃げられちゃったわ」

律澪「」

姫子「あなた可愛いわね」

唯「ふぇぇぇ」

エリ「ねぇもう行こうよー」

いちご「ええ、次のミッションもあるので失礼します」

姫子「またね~唯ちゃん」パチン

さわ子(あのガンダムの太陽炉はうちのガンダムとほぼ同じ、太陽炉はヴェーダの最高レベルの機密のはず、まさかCB関係者に裏切り者がいるっていうの?)


ーー数日後通学路ーー

いつもの通学路を4人はトテトテと学校へむかっていく

紬「唯ちゃん、この前の戦闘で憂ちゃんと会ったっていってたわよね、それからは?」

唯「憂、家にかってこないの」

紬「そう・・・学校でもみないわね」

唯(暗くなっちゃった)

唯「そうだ、最近ミッションないね~」

紬「あの子達が派手にやって、世論から反発がひどくなってるそうなの、仲間だと思われてるなら動けないのよ」

律「それにあいつら、民間施設を撃ったらしいぜ」

澪「それじゃ無差別テロとかわないじゃないか」

唯「ガンダムはそうじゃないよ」

澪「ゆ、ゆい?」

唯「あの人達はガンダムであるはずがないよ」

律「唯・・・」

律(そうだよな、ガンダムはそんな物に使われていいような物じゃない)

律「おい、お前ら」

姫子「律、何かしら?」

律「お前ら、民間施設を撃ったらしいじゃねーか」

エリ「民間施設?」

姫子「あぁ、エリがどっかの組織が甘いから、しわよせがウチにきて忙しいのに頭にきて結婚式やってる所にビーム乱射してたじゃない」

エリ「だって幸せそうな顔しちゃってさぁ、こっちは世界の為に働いてるのにむかつくんだもん」

律「そんな理由で・・・ふざけるなよ」

律は乱暴にエリの胸ぐらをつかむ

エリ「何、あんたやるっていうの?」

いちご「やめなさい、エリ。律、私達に怒りをぶつける前に、先に怒りをぶつける相手がいるんじゃないかしら」

律「どういう事だ」


いちご「アフリカ中東、あなたの両親と澪と澪の両親がテロに巻き込まれた土地」

律「!?なんでその事を・・・」

いちご「ヴェーダにアクセスし、閲覧させてもらった」

律(ヴェーダ内の情報が漏れてるかもしれないってさわちゃんがいってたけどこいつらの組織か)

律「ヴェーダをハックしたっていうのか、そんな事許されると思ってるのか?」

いちご「・・・そこでテロを起こしたのはデス・デビル。かつて平沢唯の妹、平沢憂が身をよせていた組織」

律「はぁ?憂ちゃんは今高1だぞ、私の両親と澪達がテロに遭ったのは5年前・・・」

いちご「平沢憂は表向きには中学から軍事志願した事になっている、しかし、小学生の時から戦争に携わっている」

律「うそだろ・・・」

いちご「うそだと思うなら自分で調べてみるといい」

エリ「いい加減はなしてくれるかな?」バッ

姫子「次のミッションがあるの、じゃあね田井中さん」

律「デス・デビル・・・私の仇・・・」

姫子「さすがね、面倒を避ける為にあんな嘘を」ボソボソ

いちご「嘘じゃない、伝えろといわれた」

姫子「だれに?」

いちご「秘密」


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最終更新:2010年11月21日 23:47