憂「はい、何ですか田井中さん」
律「憂先生はさわちゃんの憂ですか?」
憂「そうです。今日からさわ子さんの代わりにこのクラスの担任を務めます」
憂「よろしくお願いしますね」
休み時間
律「さわちゃんなら絶対やると思ってたよ」
澪「でも私たちが3年になって1ヶ月しかたってないのに…」
紬「先生らしいというか」
律「くっそー私だって憂ちゃんと変わってほしいよ!」
澪「おいおい…」
澪「今日の部活どうする?」
律「んー…休みで!」
紬「そうね」
澪「そうだな」
紬「梓ちゃんに連絡しないと」
澪「そういえば梓は今日から憂ちゃんに学校行ってもらうって言ってたぞ」
律「そうだったな。じゃあいいか」
律「…あ」
澪「雨ふってきたな…」
律「なんだよ~天気予報はずれたのか」
澪「いや、今日は午後から降るって予報だったぞ」
律「しょうがない…」ピポパ
Prrrrr…Prrrrr…
律「…あ、もしもし…うん、そうなんだよ。だからさ…え?そうなの?しかたないな~…うん、じゃあ」ピ
律「参ったな…」
澪「私のは折りたたみだからな…2人で入るにはちょっと小さいし」
紬「それだったら私の車で送るよ?」
律「マジか!?」
紬「ええ、今日は雨が降るから迎えに来るように頼んでおいたの」
ブロロロロ…
紬「あ、あの車よ」
律「おおっ!白い!かっけえ!」
ブロロロロロロロロ…
律「…長げぇ!車の胴体長げええ!」
紬「向かい合って座れるのよ」
ブロロロロ…キキィ
憂「お待たせしました。お嬢様」
律「ムギんちの憂ちゃんオッス」
憂「こんにちは律さん澪さん」
紬「澪ちゃんも一緒に乗りましょう」
澪「いいのか?ありがとう」
ガチャ バタン
湯ムギ「何か飲む?」
律「すげえ冷蔵庫がついてる…」
澪「そういえばもうすぐ文化祭だな」
律「そういえばそうだな」
澪「今年はどうする?」
律「まあ、去年やった曲でいいんじゃないか?」
澪「それはいいんだけど最近ベースいじってなくて」
律「あ、私もドラム全然やってない」
紬「私も…」
澪「梓はどうなんだろう」
律「憂ちゃんに学校来させるくらいだからな、多分駄目だろ」
紬「間に合うかしら…?」
律「うーん…」
澪「うーん…」
紬「うーん…」
憂「あの…」
律「いやーなんとかなりそうだな!」
澪「ちょっと気が引けるけどしょうがないな」
紬「でもよかった。家に帰ったら楽器と楽譜を渡すわね」
憂「はい」
律「私もメールしとかないと…」
澪「私も…」
……
律「ただいまー」
憂「おかえりなさーい」
憂「ごめんなさい律さん、お母さんも傘もってなかったみたいで」
律「いーよいーよ、ムギに送ってもらったから」
律「それより、メールの件はどうだ?」
憂「うーん…私にできるかなあ…」
律「大丈夫大丈夫!ちょっと練習してようぜ」
憂「あっ、いまご飯作ってるから夕飯のあとでもいいですか?」
律「おっけー」
律「このタウンページがスネア、このジャンプがハイハットな」
憂「はい」
律「あれ、先週のジャンプはどこやったかな」
憂「それならそこの棚に…」
律「おーあったあった。じゃあこれがフロアタムね」
律「それでまずは…」
ペチパンペチパン
律「さっすが憂ちゃん!かなりうまくなったよ!」
憂「えへへ、そうかなあ」
律「これなら文化祭も成功間違いなしだな!」
律「澪はどうなったかな。ちょっとメールしてみよう」
律「そっちの調子はどう?こっちは完璧だよ…と」
チャラララー
律「なになに…こっちも本番までには何とかなりそう…か」
律「この分ならムギも大丈夫だろうな」
律「じゃあ憂ちゃん!放課後ティータイムのドラムはまかせたぜ!」
憂「はい、がんばりますね!」
次の日
律「いやあーさすが憂ちゃんだよ、もう1曲叩けちゃいそうだよ」
澪「私のとこも問題なくできそうだよ」
紬「私の憂ちゃんも」
律「これで放課後ティータイムも安泰だな」
ガラッ
憂「みなさん席についてくださーい」
憂「突然ですが転校生を紹介します」
律「この時期に転校生か」
澪「珍しいな」
憂「それでは入ってくださーい」
ガラッ
律「ほう」
澪「なかなか」
紬「かわいい子ね」
唯「転校生の
平沢唯です。みなさんよろしくお願いします!」
憂「それじゃあ平沢さんの席は……」
――――
律「さーて今日も帰るか!」
澪「おいおい部活は…」
律「どうせ憂ちゃんにやってもらうんだし行く意味ないじゃん」
澪「確かに」
律「でも顧問も憂ちゃんで演奏も憂ちゃんでうちの軽音部があの部室使ってていいのかねw」
紬「いいんじゃないかしら」
澪「いいのか…?」
唯「あの…」
澪「はい…あ、平沢さん」
律「どした?」
唯「あの、みなさんはけいおん部に入ってるんですか?」
紬「そうよ」
唯「実は私けいおん部に入りたいんですけど…」
律「おぉ~かなり久々の入部希望者ですよ澪さん!」
澪「確かに。平沢さんは何か楽器できるの?」
唯「あっ唯でいいよ~。楽器は特に出来ないけど…」
律「まあいいんじゃないか?もともと人数ギリギリだし」
紬「そうね」
唯「…けいおん部って楽器使うの?」
澪「…………んぇ?」
唯「うわぁ~ここがけいおん部の部室かあ」
律「なあ唯、どうして軽音部に入ろうと思ったんだ?」
唯「何でもいいから部活に入りなさいっていわれて、ちょうどみんなが部活の話してたから…」
律「その場で決めたんですねうわーい」
澪「一応私たちはバンドをやってるんだけど、ひら…唯も何か楽器をやったらどうかな」
唯「楽器かぁ、何がいいんだろ」
紬「ギターはどうかしら。それなら今の私たちの曲を少しアレンジすればみんなで出来ると思うの」
唯「そっかあ、じゃあ私ギターやるね!」
律「思い切りがいいなw」
澪「じゃあまずはギターを買わないとな」
唯「ギターかあ、よし!買いに行くぞー!」
律「ぅえ!?今から?」
唯「そうだけど?」
澪(行動力あるな…)
唯「あっでも私ギターのこと全然わかんないや」
律「だろうな」
唯「今からギター買うのに付き合って欲しいんだけど…だめかな?」
澪「え?うーん…」
紬「明日にしたら?」
唯「いや!思い立ったが吉日だから!」
律「押し負けて楽器屋まで来てしまった…」
唯「みんなありがとー!ここが楽器屋さんかあ」
澪「唯、お金はあるのか?ギターは結構高いぞ」
唯「うん、あるよ」
澪「そうか…(お金持ちなのかな?)」
…
唯「どれにしようかな」
澪「コレなんか軽くてい…
唯「あっこれかわいい!これにしよう!」
澪「おい」
唯「やったー私のギターだ~」スリスリ
唯「これで明日からみんなと練習できるね!」
律「ん?あー」
澪「そういえば言ってなかったな」
紬「実は今度の文化祭は憂ちゃんに演奏してもうことになってるの」
唯「えっなんで?」
律「いやあ今回は時間がなかったっていうか…」
唯「でも私みんなに楽器とか音楽のことを教えてもらおうと思ってたのに…」
律「うーん…うちの憂ちゃんは今家事と楽器やってるしなあ…」
澪紬「同じく…」
唯「ねっお願い!私に音楽のことおしえてっ!」
澪「うーん…」
唯「お願い!」
澪「…まあティータイムのついでに教えてあげればいいか」
紬「そうね」
唯「やったー!!」
紬「久しぶりにお茶をもっていかないと」
次の日
唯「さあ!放課後ですよみなさん!」
律「おぉ~いざ帰らん!」
唯「違うよりっちゃん!部活だよ部活!」
律「へあ?そういえばそうだった…」
澪「しっかりしろよな」
紬「澪ちゃんさっき下駄箱で唯ちゃんに引き止められてたよね?」
澪「ここを押さえて…こう」
唯「ほうほう」
律「私たちのバンドはだな…」
唯「ふむふむ」
紬「楽譜の読み方はね…」
唯「なるほど!」
紬「わかった?」
唯「わかりません!」
澪「まあ1日で出来たら苦労はしないよな」
律「確かにそうだな」
唯「うう~む…いたっ」
紬「大丈夫?」
唯「指が痛い…」
澪「とりあえず今日はこのくらいにしておくか。かなり練習したしな」
唯「えっでも…はやくおぼえないと」
澪「そんなにあせらなくても大丈夫だよ」
唯「でも…みんなとライブやりたい」
律「唯…」
律「いやー今日は久々に部活したな!」
澪「そうだな…」
律「まあ、たまには悪くないよな」
澪「うん、ちょっと楽しかったし…」
律「唯は明日も部活やる気満々だったな」
澪「……うん」
……
律「ただいまー」
憂「おかえりなさーい」
律「ドラムの調子はどう?」
憂「なんとか…ですね」
律「と、いいますと?」
憂「今3曲目の練習してます」
律「さすが!もう半分クリアしたのか」
最終更新:2010年01月25日 23:25