和「もしかして私はそのために今日呼ばれたのかしら?」

唯「そうだよー、是非和ちゃんにプレイしてもらいたくて呼ばせてもらいました!」

憂「私も作ったんだよ和ちゃん」

和「じゃあ二人で交換してプレイすればいいじゃない」

唯「それじゃあ駄目なんだよー、作ったことの無い第三者の意見が欲しいんだからー」

和「あら、私が作ったこと無いって誰が言ったのかしら?」

唯「無いでしょ?」

和「無いわよ」

唯「とりあえず私が作ったのからプレイしてみてよ!もちろん憂も一緒にね!」

憂「あ、一応私も一緒にやるんだ」

唯「当然だよっ!憂もちょびっとだけストーリーにはいってるんだから!」

和「その言い方だと、私も組み込まれてそうね」

唯「うん!むしろ和ちゃんメインで考えたといっても過言ではないよ!」

和「……仕方ないわねぇ……あまりに酷い出来だったら途中で投げるわよ?」

唯「……それはプレイをって事?それともソフトをって事?」

和「唯にコントローラーをって事よ」

チャラララーン
【ユイはくしゃみをしない】

→ ニューゲーム


和「何よこのタイトル」

憂「ちょっと謎だよね。伏線かな?」


ウイ『お姉ちゃん。朝だよ。起きて』

ユイ『う、うーん…………ふぇ、ふぇ、ぶぇえっくしょんっ!』


憂「…………」

和「酷いわね」

憂「典型的な自己満足RPGだよね」

唯「もう批判は最後にまとめて聞くから!……ほらっ!ユイが起きたよ!」


ウイ『それじゃ、学校行ってらっしゃい!』

ユイ『はーい。…………ぶぇぇっくしょん!』


憂「……」

和「ドラクエの学園バージョン的なノリなのね」

唯「あ、そこの道具屋を上に行くと学校があるよ!」

和「学校小さいわねぇ……1フロアに教室が2個しかないわよ?」

唯「えへへ、ちょっとそこらへんでダレてきちゃって…」

憂「まだ開始2分だけど……」

タラララー
【さわちゃんが現れたっ!】


和「えっ!?」

憂「ちょ、ちょっとお姉ちゃん!?」

唯「あ、さわちゃんは敵だからー」

憂「せ、先生が敵なの!?それに町の中なのにエンカウントするの!?」

唯「床が赤いところは全部エンカウントするよー」

和「最初に言いなさいよ……学校の床ぜんぶ真っ赤じゃない…」

唯「そりゃあさわちゃんだもん。学校に出てきて当然だよ!」

和「普通先生は攻撃してこないわよ」


  ユイ
→演奏する
 特技
 アイテム
 逃げる


和「演奏する……?」

唯「ふふふ!このゲームはね、攻撃が一切ないんだよ!」

憂「攻撃がない?」

唯「そう!敵だからって攻撃するのはよくないことだよ!だから演奏を聞かせて和平させるんだよ!」

和「あぁ、そういうこと……だから敵のゲージが敵意なのね……」

唯「そうだよ!演奏して敵意がゼロになれば仲良くなれるよ!」


【ユイのギター演奏!さわちゃんの敵意を30㌫減らした!】

【さわちゃんの攻撃!ユイに15のダメージ!】


和「敵は普通に殴ってくるのね……」

唯「それはそうだよー敵だもん」


【さわちゃんを倒した!ユイは演奏が20ポイントくらい上手くなった】


和「なるほどね……レベルが上がると演奏の腕も上がるってわけね?」

唯「そうだよー」


【さわちゃんは 59683700000000 GEETを落としていった】

憂「!?」

和「!?」

唯「あっ!GEETはお金の単位だよ!」

和「お、お金!?凄まじい額だけど……えっと……59兆……?」

憂「国家予算並だね……」

和「こんなにお金を落としたらゲームがつまらなくなるじゃない……」

唯「あ、大丈夫だよ!回復薬は120兆GEETだから!」

和「じゃあただのインフレじゃない……デノミしなさいよ」

和「やっと校長室までついたわ……」

憂「途中で何回もさわちゃんと戦闘になったね……」

和「唯は山中先生に何か恨みがあるの?」

ガチャ
校長『………………』

唯「ほらほらっ!まずは話しかけないと!」

和「わ、わかってるわよ……」

ピッ
校長『zzzzz……』


和「…………」

憂「……寝てるね」

和「そうね……あら?選択肢?」


→選択肢「優しく起こす」

選択肢「叩いて起こす」

 選択肢「くらえっ!極大暗黒魔法」


和「…………」

憂「…………」

唯「選択肢だねぇ!選択肢だよ!どれを選ぼうかな!?」

和「う、うざいわねぇ……」

憂「まぁ無難に上だよね」

和「そうね」


→選択肢「優しく起こす」ピッ


校長『んぁ?……寝るのを邪魔するな!』

【校長は極大火炎呪文を放った!】

【ユイは死んでしまった…】

→RETRY?


唯「ぷふっ!はっずれぇー!あははっ!」

和「辞めていい?」

唯「ちょっ!ま、待ってよ!ほらっ!リトライすればその場で復活だから辞めないでぇ!」


和「まったく……ふざけた選択肢作って……」

憂「でも一番上が駄目だとなると……した二つが正解とは思えないけど……」

和「……まぁ二分の一だし気楽に選ぶわ」


→選択肢「叩いて起こす」ピッ

校長『zzz………いてっ!なにすんだ!』

【校長は極大冷炎呪文を放った!】

【ユイは死んでしまった…】

→RETRY?


和「…………」

憂「……まぁ予想通りだよね……」

唯「にっひひひひ」

和「うざいわねぇ……」

憂「でもこうなると暗黒魔法が正解なの……?」

和「一番選ばなさそうだから逆に正解にしたのね……むかつくわ……唯にここまでコケにされるなんて」


→選択肢「くらえっ!極大暗黒魔法」ピッ

【しかしそんな呪文は存在しなかった!】

校長『見栄を張るな!』

【ユイは恥ずかしくて死んでしまった…】

→RETRY?

和「…………」

憂「…………」


唯「ぷっはっ!ぷふふ!あっははははっ!さ、さん回もゲームオーバーって!あははっ!」

和「…………」

唯「和ちゃん勘弁してよ!まだ開始してから10分しか経ってないんだよ!?あははははっ!」

和「…………」

唯「もう駄目だなぁ!しょうがないから私がヒント出してあげるよ!」

和「…………」スゥ

唯「えっとねここは……痛っ!ちょ、ちょっと!投げないでぇ!」


5分後!

和「で?」

唯「え、えっと……話しかけないで50秒経つと普通に起きますんで……」

和「めんどくさいわね……たけしの挑戦状じゃない」



校長『駄目だ駄目だ!けいおん部なんて認めん!』

ユイ『そこをなんとか!』

校長『どうしてもと言うならワシを唸らせる様なバンド演奏をしてみろ!』

ユイ『ば、バンド演奏!?』

校長『そうだ!お前は一人しかいないようだから、近場のライブハウスでメンバーを集めるのだ!』

ユイ『ごくり……』

校長『そこで集めたバンドで演奏してみろ!曲がよければ考えないこともない!』

ユイ『わ、わかりました!』

校長『まぁもっとも、ワシを唸らせる様な曲など、東の洞窟に封印された神の楽譜しか存在しないだろうがな』

ユイ『ひがしの洞窟……』

唯「わっくわく大冒険の始まりだよ!」

和「…………」

憂「…………」

和「………唯」

唯「なにかな?」

和「予定調和って知ってるかしら?」

唯「さっ!まずは仲間を集めに行くんだよ!」

和「既に飽きてきてるんだけど」

唯「そ、そんなこと言わずに……これからおもしろくなるから!」

和「本当かしら……ライブハウスに行けばいいの?」

唯「そうだよ!そこで仲間を集めるの!」

和「ライブハウスの場所は?」

唯「そこ、そこの上だよ」


和「ここで仲間を集めればいいのね?」

唯「そうだよーそこのお姉さんに話しかければ登録している人が見れるよ」

和「なるほどね」ピッ


お姉さん『いらっしゃい。新顔ね。今メンバー登録してるのはこの4人よ』

【ベース ミオ】   【キーボード ムギ】  【ドラム リツ】   【タンバリン ノドカ】


憂「…………」

和「…………唯?」

唯「なにかな?」

和「……この4人目……まさか私のことじゃないわよね?」

唯「そのまさかもまさかだよ。和ちゃん以外にありえないよ」

和「……何で私タンバリンなのかしら?」

唯「だって和ちゃんほかの楽器できないでしょ?」

和「あら?バイオリンやってるって言わなかったかしら?」

唯「嘘だよね?」

和「嘘だけど」

和「それにしても納得いかないわねぇ……ほかのみんなはバンド楽器なのに私だけ適当な楽器で……」

唯「そんなことないよ。このゲームタンバリンが重要な役割を持ってるんだよ!」

和「あら?そうなの?」

唯「断言してもいいよ!このゲームで一番使うのは和ちゃんのタンバリンだよ!」

和「まぁそういう事なら多めに見るわ。……嘘だったらあれよ?」

唯「あれって?」

和「あれはあれよ」


ミオ『私はベース担当のミオ。よろしくな』


和「あら、かわいらしいグラフィックね。どことなく澪っぽいわ」

唯「ふふふ。キャラ作成はツクールの醍醐味だよ」

憂「あ、私もそこが面白かったなぁ」


リツ『私はドラムだ!よろしくな!』


和「戦士っぽいわね」

唯「でもかわいいよ」


ムギ『私はキーボードです。よろしくね』


和「予想通りお嬢様グラね。まぁ納得だわ」

唯「リアルお嬢様だからねぇ」


ノドカ『よろしく』


和「ぶっふぉ!」

憂「ぷっはっ!」

和「ちょ、ちょっと唯!!何で私だけ実写なのよ!」


唯「あはは、ちょっと和ちゃんに合うキャラがいなくて……」

和「居ないからって普通実写使う!?どんだけ妥協できない性分なの!?」

唯「いやぁそこはちょっとこだわりたくて……それに、和ちゃんあまり特徴ないから……」

和「眼鏡!短髪!委員長!三拍子そろってるわよ!?」

憂「じ、自分で言う……」

和「メニュー開くとすごい違和感じゃない……」

憂「他のキャラはファンタジーなのに和ちゃんだけ実写だもんね……」

リツ『そうだ。リーダーの腕前見せてくれよ』

ミオ『そうだな。どれくらいのレベルか見ておきたいしな』

ユイ『いいよーそれじゃあ演奏するね』

ギュワァァァアン

リツ『す、すげぇ!なんてヘビィなリフなんだ!』

ミオ『超絶技巧すごいな!』

ムギ『ユイちゃん天才だわ!』


和「……中々にイラッとさせてくれるわねぇ……この自画自賛プレイ……」

憂「演奏レベル2なのにね……」

唯「ニマニマ」


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最終更新:2010年11月29日 23:20