和「ここが東の洞窟ね?」
唯「そうだよーここの最下層に楽譜が置いてあるんだよ」
和「ここに来るまで何回タンバリン無双したのよ……」
唯「自動回復するからねー、ノドカちゃんはがんばり屋さんだから」
和「思っても無いこと言うんじゃないわよ。どう考えてもただの嫌がらせでしょ」
和「ちなみにこのダンジョンは地下何回まであるのかしら?」
唯「それを言っちゃあつまらないよ!」
和「めんどくさいわねぇ……ずっとこんな感じの迷路が続くのかしら?」
唯「戦闘自体は無双とバンド演奏で大丈夫だよ!体力にさえ気をつければね!」
和「そういえばまだ一回も戦闘で死んでないわね」
唯「ふふふ!今までは雑魚敵しか出てこなかったからね!ここはちょっと違うよ!」
憂「雑魚敵と言うか山中先生しか出てきてないけどね。色違いで」
和「あら、早速宝箱」ガチャ
【宝箱はからっぽだった!】
唯「ざんね~ん!他の人が既に開けてたね!」
和「じゃあ消しときなさいよ……うざいわね……」
唯「宝箱があることに意味があるんだよ!」
10分後!
【宝箱はからっぽだった!】
和「もう何個用意してるのよ……このひっかけ箱……」
唯「全部で8個用意しました!」
和「ちなみに中身の入ってる宝箱の数は?」
唯「ありません」
和「これから全部無視するわね」
30分後!
和「長いわ……」
唯「ようやく地下7階だね!」
和「無駄に長いわよ……地面も赤色ばっかりだし……」
唯「ほらそこ!階段の前に門番がいるよ!」
和「門番……?」
門番『よくここまで来たな!だがここから先に行くにはそこの扉のロックを解除しなければいけないぞ!』
ユイ『ロック……?』
門番『そうだ!ちゃんと一階から来たことを証明するためのパスワードだ!』
ユイ『でも私ちゃんと来たよ!一階から!』
門番『それを証明するために1階から順に置いてあった宝箱の裏側に書いてあるパスワードを全て入力しろ!』
ユイ『た、宝箱ってもしかして空っぽの!?そんなのが合ったなんて知らないよ!?』
リツ『めんどくさいがここは一旦戻るしかねぇな……』
ミオ『あぁそうだな』
門番『パスは全部で8桁だからな!』
和「…………」
唯「意外だったね!あんな宝箱がこんな役目を果たしてたなんて!」
和「……調べたら空っぽだったじゃない……」
唯「3回調べないと発見できないようになってるなんて意外だよね!うん。意外だよ!」
和「…………」
唯「ここは一旦一番上まで上がって出直すしかなさそうだよ!」
和「……なさいよ……」
唯「…………え?」
和「パスワード教えなさいよ」
唯「え……ちょ、ちょっと待ってよ!それを自分で探しに行くんだよ!?」
和「めんどくさいわ。教えなさい」
唯「私が教えたらつまらなくなっちゃうよ!」
和「…………唯」
唯「……な、なに?」
和「…………ふぅ……」
唯「………………」
和「教えろ」
唯「…………02901414……」
和「最初から素直に言えばいいのよ」
和「めんどくさい仕掛けばっかり作って、やってる方の身になりなさいよ。これじゃただのお使いゲーじゃない」
唯「…………」
和「まったくもう。サマルトリアじゃないっての」
唯「……トイレ行ってくるよ……」
ユイ『パスワード探してきたよ!』
門番『ほう!では早速打ち込んで見ろ!』
ユイ『02901414だよ!』
門番『………………』
ユイ『……あれ?』
門番『キサマァァア!唯を恐喝したな!?』
ユイ『えっ?えっ?』
門番『他人を脅してパスワードを得ようなどとコスイ真似をしやがって!この恐喝女!貴様みたいな奴は一階からやり直せい!』
ユイ『あぁぁあぁぁあ!』
【ユイは一階に飛ばされてしまった】
和「唯ぃぃいいぃぃぃぃいいい!」
10分後!
唯「はぁ……はぁ……だ、だからね……せめてエンディングまで……見て欲しいの……」
和「…………」
唯「……も、もうそろそろクリアだから…………お願い……はぁ……」
和「……私じゃなかったらほんとに辞めてるからね?」
唯「……あ、ありがとう!最後までやり通す和ちゃんが本当に大好きだよ!」
和「ったく……現金なんだから…………最後にあと10回ごめんなさいって言ったらブリッジ辞めていいわよ」
唯「ごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさい………」
和「これで半端なエンディングとかだったらほんっとにあれよ?」
唯「エ、エンディングには自信があるからそこは心配しなくても大丈夫だよ!」
和「ここまでのクソゲー度は文句なしの95点だけど大丈夫?」
唯「あれ?私的には神ゲー度98点だけど」
和「1000点満点でかしら?」
唯「10点満点で」
和「脳外科をお勧めするわ」
30分後!
ユイ『……12345679だよ』
門番『うむ!確かに証明したぞ!通るがよい!』
和「最後の9があんたの嫌らしいとこよ。唯」
唯「ふふふ!それを読んで最後まで飛ばさないところが和ちゃんの凄いところだよ!」
和「ふふ。あんたの考えそうなことだったら大体わかるわよ。親友だものね?」
唯「えへへ!」
ユイ『こ、これが伝説の楽譜……』
リツ『す、すげぇ……楽譜さっぱり読めねぇけど凄さが伝わってくるぜ……』
ミオ『なんていうか神々しいな……流石は伝説の楽譜だ』
ムギ『…………』
ユイ『曲名は……ふわふわ時間……』
和「自分たちの曲を神とか言っちゃう所があれよね」
憂「ここは流石にプロの曲とか持ってくるのかなぁって思ったんだけどね」
和「大体ここの洞窟って結構歴史的に古いんでしょ?伝説とか言うぐらいだし」
憂「まぁ1000年ぐらいは経ってるんじゃないのかな。設定上は」
和「なのに門番が居たり、パスワードさえ言えば奥に入れたりとかどうなの?そこらへん」
憂「まぁお姉ちゃんが作ったゲームだからね」
和「それに伝説の楽譜とか言ってるけど言語とかの問題はどうなの?ふわふわ時間とか言っちゃってるけどさ」
憂「過去の偉人がマシュマロとか普通に書いてるって事だもんね」
和「そこらへんを特に考えずに書いてるからストーリーが陳腐に見えてしまうのよ。そもそも」
唯「もういいから早く進めてよ!」
ユイ『じゃあもどろっか!』
門番『待て!』
リツ『え?』
門番『その楽譜を見たからには生かしては置けないな』
ユイ『ええぇぇ!?』
門番『私と戦え!』
和「ほらね?こうなるのよ。よく考えずに行き当たりばったりで書くと」
憂「さっきまでパスワードとか証明とか言ってたのにね」
和「別に門番じゃなくてもいいのよ、設置するだけなら。扉にキーロックや石碑とか何でもいいの」
憂「そうだよね。むしろその方が遺跡っぽくて自然だよね」
和「よく考えずに門番なんて出すから扱いに困って無理やりバトルに発展させたりするのよ。動機も不十分でね?そういうところが」
唯「もうわかったってば!」
【唯のアルペジオ!門番の敵意を2%下げた!】
【門番の攻撃!ユイに120のダメージ!】
和「しかもめちゃめちゃ強いし……」
憂「バンド演奏は?」
和「あー……無理。さっき楽譜取るとき30歩以上歩いたから……ほんっとめんどくさい糞キャラね」
【ノドカはタンバリン無双した!ノドカは満足気だ!】
5分後!
【門番の攻撃!リツに120のダメージ!】
【ユイ達は全滅してしまった……】
GAMEOVER
→ 復活戦
メニュー
和「……なによこれ」
唯「ふふふ!救済措置だよ!とりあえず選んで見て!」
和「…………」ピッ
ウイ『うーっかり戦闘で死んじゃったおマヌケな貴方!そう!そこの貴方!』
ウイ『もしかしてメニューに戻されるんじゃないかって心配しちゃった?したかな?したよね?』
ウイ『大丈夫だよ!こっちはあなたが死ぬことなんて一番最初に想定済みだから!あははっ!』
和「……憂?」
憂「し、知らないよ!私が作ったわけじゃないもん!」
ウイ『これからね!貴方がいかに唯のことを大切に思っているかをチェックします!』
ウイ『それにクリアすることができればリトライを認めてあげるよ!うれしい?ねぇうれしい?』
和「えぇとってもうれしいわよ憂」
憂「わ、私の方見て言わないで!お、お姉ちゃんが作ったんだから!」
ウイ『それじゃあ第一問!』
Q.1【幼稚園の頃、唯が浴槽に貯めたザリガニの数を答えろ】
A.86匹 B.99匹 C.136匹 D.164匹
唯「さぁシンキングタイム!」
和「……あ、あんた……頭大丈夫……?」
憂「お、覚えてるわけが無い……」
和「絶対あんたも把握してないでしょ……そんな数なんて」
ウイ『チッチッチッチ……時間が過ぎて行くよー、唯も覚えてないとかそんな突っ込みで逃げてないで早く答えたほうがいいよー』
和「先読みしてんじゃないわよ!イラつくわね!」
10分後!
ウイ『最後の問題だよー気を引き締めていこうねー』
Q.10【唯の部屋にある漫画の数を答えろ】
A.62冊 B.71冊 C.83冊 D.98冊
和「確か唯の本棚で漫画がある段は1,2……私の背丈ぐらいの高さで奥行きは二冊程度だから……ブツブツ……」
憂「の、和ちゃん……」
和「……ブツブツ……ブツブツ……」
唯「…………」
和「……わかったわ!これはCよ!」
ウイ『はーい!全ての問題が経った今終了しました!』
ウイ『がんばったねぇ!和ちゃんのことだからきっと一生懸命考えてくれたよね!』
ウイ『それじゃ答え合わせをしましょう!何点だろうね!』
和「……ひ、久しぶりに頭をフル回転させたわ……」
憂「お、おつかれ……和ちゃん……でもあまり期待しないほうがいいと思う……」
和「……?どういうこと?」
最終更新:2010年11月29日 23:22