梓「いい匂い…」ハァハァ

梓「部室に置きっぱなしだったからつい持って帰っちゃったけど…」クンカクンカ

梓「あ、明日返せば大丈夫だよね」スーハースーハー

梓「ああ…律せんぱぁい…」ハァハァ



梓「さて、明日には返さないといけないからとりあえず・・」

カシャッ、カシャッ

梓「カメラ越しにうつる律先輩の体操服・・ハァハァ」

梓「次はどうしよう?」

梓「うーん、これを着たら律先輩と私が間接的に一緒になるってことだよね

梓「あぁ~、どうしよぉ~」ドキドキ

梓「で、でも、せっかくあるんだから着ないと失礼だよね」

梓「はぁ、律せんぱぁい」ハァハァ

梓「うんしょっと、やっぱり少し大きいなぁ」

梓「律先輩の大きさを感じる・・」ドキドキ

梓「すっごい良い匂いもするし」スーハースーハー

梓「つ、次はハーフパンツ・・」

梓「これを着れば一緒に・・・」

梓「その前に、匂いかいどこう」クンカクンカ

梓「はぁ、とろけそうな匂いがするよぉ・・」

梓「律先輩の体操服、なんでこんなに良い匂いするんだろう」ポワーン

梓「・・・はっ!危なくイっちゃうとこだった、危ない、危ない」

梓「と、とにかく着てみよう」

梓「よいしょっと・・・」

梓「な、なに、この感覚?律先輩の体操服を着ただけなのに、なんかすっごい守られてる気がするよぉ」ハァハァ

梓「それにすっごい興奮する・・」クラクラ

梓「・・はっ!またイっちゃうとこだった、ヤバい、ヤバい」

梓「てか、今どんな感じなんだろう?鏡で見てみよう」
梓「う、うそ?見た目は少し大きな体操服着てるだけなのに、すっごい・・」ハァハァ

梓「あっ、この姿も写メにとっとかなきゃ」

カシャッ、カシャッ

ブブゥ、ブブゥ

梓「わわっ!電話かかってきた、誰だろ?」

梓「うそでしょ?り、律先輩からだ・・」

梓「私が体操服持って帰ったのばれた?」

ブブゥ、ブブゥ

梓「ど、どうしよう?出ないとまずいかな?で、でもなんて答えたら・・」

ブブゥ、ブブゥ、ブツッ

梓「き、切れちゃった・・ど、どうしよう」

梓「うーん、お風呂に入ってたことにしよう、うん」

梓「とにかく今はこの幸福感と背徳感を味わおう」

梓「はぁ、律せんぱぁい・・」ジュン


~15分後~

梓「なんか私、変態だなぁ」・・、はっ!これが賢者タイム?

梓「唯先輩は変態さんっぽいけど、律先輩はあんまり変態さんっぽい感じしないよなぁ・・、ハァ」

梓「律先輩は変態な私でも受け入れてくれるかな」

梓「澪先輩だったら無理だろうなぁ、ムギ先輩は・・・隠れ変態さんかなぁ」

梓「さわ子先生は、真性変態だよね」

ブブゥ、ブブゥ

梓「ひゃあ!」

梓「ま、またかかってきた」
梓「やっぱりばれたのかな?でもばれるはずはないよね・・」

梓「と、とにかく出なきゃ」
ピッ

梓「も、もしも・・」

律「おぉー、あずさー、今大丈夫かぁ~」

梓「は、はい!大丈夫です!なんにも悪いことはしてません」

律「何言ってるんだよ。あのさ、部費余ってるからさ、ライブハウス借りようと思うんだけど・・」

梓「ラ、ライブハウスですか!いいんじゃないですか。」

梓(・・ばれてないのか)

梓(はっ!今、律先輩の体操服着ながら、律先輩と電話してる)

梓(つまり、これは律先輩の目の前で体操服を奪い取って会話してるのと同じことなんじゃないの)ハァハァ

梓(また興奮してきた・・)ジュン

律「・・・、おい聞こえてるか」

梓「は、はいっ!な、なんですか?」

律「いや、だから、色んな環境でやっといたほうが経験値あがるから前と別の場所の方がいいか?」

梓「そ、そうですね!色んなとこでやったほうが興奮しますよね!」

律「さっきからどうしたんだよ?いや、まぁ、じゃあ前と別の場所でやることにするわ

梓「はい、お願いします」

梓「あっ、じゃあそろそろ・・」

律「おぉ、じゃあまた明日な」

梓(ばれてないんだよな・・)

梓(とりあえずもうちょっとこの余韻にひたって・・)

律「あっ!そういえばさ、そろそろ"あれ"返してくれないか」

梓「!!!」

梓(キター!!!!!!もうダメだ。明日から私は変態の称号を得て過ごすんだ、憂にも純にも蔑まされて生きていくんだ・・)

梓(あれ?逆に興奮するかもしれない・・)ハァハァ

律「なぁ、梓聞いて・・・」
梓「いや、あの、その、さ、さわ子先生がどうしてもっていうから」

律「さわちゃんが?」

梓「そ、そうなんです!さわ子先生がもっと過激にアレンジしたいからって・・」
律「さわちゃんに好き勝手させたらHTTの曲調がすごいことになっちゃうだろ」

梓「・・へっ?曲調?あれ?」

律「そう。こないだ文化祭のDVD貸しただろ?梓が見たいっていうから」

律「私は別にいいけど、澪はあんまり激しい曲調だと嫌がるんじゃないか?」

梓「わ、私は激しいのが好きです!じゃ、じゃなくて、そうですよね、変なことになる前にさわ子先生に返してもらいます」

律「おぉ、頼む。じゃ、また明日な」

梓「ええ、じゃあまた明日」

梓(良かった、なんとかやりすごした)ホッ



梓「やば、もうこんな時間、早く着替えて寝なくちゃ」

ヌギヌギ

梓「うそっ!やだ、こんなにパンツ濡れてる・・」

梓「てか、ハーフパンツまで湿っちゃってる」

梓「律先輩の大事なところがあたる部分に私の液が・・」ハァハァ

ブッ!

梓「は、鼻血が。私本当の変態さんじゃん・・」

~~~~

律「あーずさ、今日はどんなパンツはいてきたの?」

梓「え、えっ?」

律「いいから見せろよ~、かわいいパンツはいてきたんだろ?クマさんか?」

梓「ち、違いますよ」

律「じゃあ、なんなんだよ~」ニヤニヤ

梓「えっと、あの」モジモジ

律「すきあり!」

バッ!

律「今日は白無地に上のほうに小さな黒いリボンがついたパンツか、清純でかわいいな」

梓「!」

律「梓はいつも一人でここ濡らしてるんだろ?」

律「今日は手伝ってやろうかなと思って」

梓「え?律先輩?ちょっと・・・、あっ、ダメ」


ジリリリリリ!!!

梓「・・・チッ、夢か」

梓「やば、また濡れてる。パンツ替えなきゃ」

梓「いや、逆に濡れたパンツ入ってったほうが背徳感が増して興奮するかな」



~学校~

梓(ど、どうしよう、結局濡れたパンツのまま律先輩の体操服、中に着て来ちゃった)

梓(あぁ~、やばいよぉ、興奮する。って、違う!ばれちゃったらどうしよう)

梓(まぁ、でも大丈夫だよね、放課後一番乗りで部室に行って返せば・・)


~放課後~

梓(す、すごい。ばれるかばれないかのヒヤヒヤ感がこんなにも興奮するなんて)トローン

梓(今日の授業なにやったか全然覚えてないや)

梓(あっ、先輩達が来る前に早く部室行かなきゃ)

ガチャ

梓(誰もいないよね?)

律「おーす!あずさー。今日も早いなー」

ビクゥッ

梓「り、律先輩!」

梓(・・遅かったか)

梓「は、早いですね?」

律「おぉー。今日は掃除当番替わってもらったからな」

梓「そうなんですか、アハハ・・」

梓(ど、どうしよう、早くも作戦が崩れてしまった、ていうか、こういう事態も想像して作戦を立てておくべきだった)

梓(いや、むしろこの状況を楽しむのが本当の変態さんなんじゃないの?)

梓(そうよ、私は変態ニスト、中野梓よ)キリッ

梓(やってやれないことはないわ、楽しみながらこの危機的状況を乗り切ってこそ成長できるんじゃないの)
梓(とりあえず、あの手この手を使って・・)

律「そういや、梓聞いてくれよー。今日体育があったんだけどさ、半袖とハーパンがなかったんだよぉ」

律「今日体育があるからって、昨日部室に置きっぱなしにしといたはずなんだけどさぁ。長袖のジャージはあったんだけどなぁ、どこいったんだろ」

律「梓、知らない?」

梓「!」ギクゥ

梓(さ、さすが律先輩、先制パンチでいいとこ狙ってくる)

梓「し、知らないです、誰か間違えて持ってっちゃったんじゃないですか?」

律「んー、唯達にも聞いてみたんだけど知らないって言ってたんだよなぁ」

梓「あっ、じゃあ、本当は家に持って帰っちゃったんじゃないですか」

律「そうかも、まぁいいや、長袖だけでもなんとかなったしな」

律「でも、汗すっちゃったから洗わないとなぁ」

梓「!!」

梓「ください!」

律「え?」

梓「あっ、いや、じゃなくて、今日の律先輩の分のケーキください」

律「なんでだよ、あっ、じゃあ、半分こしようか」

梓「ハ、ハンブンコ??それはつまり律先輩と私を足して2で割って、合体して、つまり・・」ブツブツ

律「?」

梓(はっ!いけない、変な妄想する前に早くこの場から律先輩を遠ざけなきゃ)

梓「律先輩、トイレ行かなくて大丈夫ですか?」

律「さっき行ってきたから大丈夫だよ」

梓「う~・・」

律「どうした?一人だと怖くてトイレ行けない?一緒に行ってあげようか」

梓「はい、するとこ見てて・・」

梓(違う、違う!それじゃダメ、いやダメじゃないけど・・、むしろ見てて欲しいし、その後舐めて拭いてほしいけど)ハァハァ

律「ハハハ、ホントに梓はかわいいな~」

梓「!!」ドキッ

梓「そ、それはプロポーズの言葉と受けとってよかとですか!」

律「今日はなんかテンションおかしくないか?風邪でも引いたか?」

梓「はい、だから律先輩の人肌で温めて・・・」

梓(ちがーう、これじゃダメなんだって!早くしないと他の先輩達がきちゃう)

梓「律先輩!他の先輩が来るまで二人でかくれんぼしましょう!」

律「かくれんぼぉ?二人で?どこで?」

梓「ここでです!鬼は部室の外で30秒数える、隠れる側は部室のなか限定で隠れる、でどうですか?」

律「部室の中って、隠れるとこほとんどないじゃん」

梓「それがいいんです!隠れる場所がほとんどないところで頭を使って・・、とにかくお願いします」ウルウル

律「!」ドキッ

律「な、なんか必死だな、そんなかわいい顔してお願いされたら断れないだろ」
梓「そ、それはプロポーズの言葉と・・・」

律「早くやるぞ!」

梓「じゃあ、律先輩が鬼でお願いします!」ペコリ

律「なんでだよ、じゃんけんだろ、フツー」

梓「お願いします・・」ウルウル
律「わかったよ、だからそんな顔すんなって」

律「じゃあ、部室の外で30秒数えるからな」

梓「はい!」

梓(制服を脱ぎ捨て、体操服を脱ぎ、もう一度制服を着る、そしてあとは適当な場所に体操服を放る、30秒か、厳しいかな)

梓(いや!やってやれないことはない!私は早脱ぎ変態ニスト中野梓よ)

梓(で、あとは適当に体操服を見つけたことにすれば・・、完璧だわ)

ガチャ、バタン

律「じゃあ、数えるからなぁ、いーち、にーい、さー・・」

梓(いまだ!) ババッ!

律「ごーお、ろーく・・」

コツコツコツ

紬「あら?りっちゃん何してるのかしら?」

律「はーち、きゅーう・・」
紬「りっちゃん、なにしてるの?」

律「あっ!ムギ!いやなんかさ梓がかくれんぼしようって、聞かなくて」

紬「そうなのー、なんだか楽しそう、私も混ざっていい?」

律「ああ、別にいいけど部室のなか限定だからあんまり隠れるとこないぞ」

紬「大丈夫よぉ、じゃあ私も隠れようっと、中に入るからりっちゃんは目つむってて」ルンルン


梓(よし、制服と体操服は脱いだ。あとはもう一回制服を着て、・・このペースなら)

ガチャ

梓「え!!!まだ10秒そこら・・・」

紬「あれ?梓ちゃんかくれんぼしてたんじゃないの?というか、なんで下着姿?」

梓(焦っちゃダメ!動け、私の頭脳!フル回転して最適な言い訳を!)

ピコピコピコ・・・キュピーン!

梓「あ、あの制服だけ残しておけば煙のように消えたかのように見せられるかと思って・・」

紬「・・・」

梓(やっぱり無理があったか・・)

紬「梓ちゃんすごーい、それって忍者ってやつよね」キラキラ

梓「そ、そうなんです。こないだテレビで忍者特集やってて・・、って早くムギ先輩も隠れてください」

紬「そうよね!早く隠れなきゃ、どこがいいかしら・・」ワクワク

梓(今日の私はツイてる、あとはこの体操服を机のなかにでも突っ込んで・・、よし、あとは適当に隠れて・・)

律「・・さーんじゅう、いっくぞー」

ガチャ

律「ムフフ、どこに隠れたかなぁ・・この名探偵田井中律さまにかかれば・・」


律「だから言ったろー、部室のなかなんて隠れる場所ほとんどないってさ」

紬「でも、楽しかったわよぉ、私かくれんぼしたことなかったし」

律「えっ!そうだったのか・・、ところで梓はなんで下着姿だったんだ?」

梓「え!いや、あの・・」

紬「忍者になってたのよねぇ」

律「はぁ?忍者?」

梓「そ、そうなんです、忍者っぽいかなぁと思って」
律「まぁ、どうでもいいけど風邪引くぞ、あんな格好でいたら・・」

ガチャ

唯「みんなっ、お待たせー、あっずにゃーん」ダダッ

澪「律、あんまり頻繁に掃除当番替えたら他の人に迷惑だろ?」

律「いやー、悪い悪い、軽音部部長としてやっとかなきゃいけないことがあって・・、あっ、そんなことよりお茶にしようぜ

澪「まったく・・」


~ティータイム~

ワイワイ、ガヤガヤ・・・

律「・・でさー、ありえないだろぉ」

梓(はぁ、律先輩・・)ポワーン

紬「・・・」

唯「あれ?なんか机の中にあるよ」

律「ん?」

唯「あれー、これりっちゃんの体操服じゃない?」

唯「はぁー、やっぱりりっちゃんは元気いっぱいだからか体操服もほのかにあったかいねぇ、さっきまでりっちゃんが着てたみたい」

梓「!!!」

律「何言ってんだよ、てかなんでこんなとこに入ってるんだ?こんなとこに入れた覚えないのに・・」

唯「りっちゃん!これはオバケだよ!」

澪「ひぃぃ」ガタッ

律「オバケが着てたら、温もりなんてないだろ?」

梓(や、やばいかも)

紬「・・・」

澪「い、いいから早く練習するぞ」

梓「そうしましょう、早く練習しましょうよ」 アセアセ


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最終更新:2010年12月03日 01:43